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大学受験の地理の独学での勉強法とおすすめの参考書を徹底解説します。
系統地理と地誌はどっちから勉強すべきなのかから系統地理、地誌編におけるノートの作り方、定期テストの勉強法、共通テスト対策の独学での勉強法、東大レベルの難関の地理の受験戦略まで難関大講師が徹底解説します。
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独学で勉強する上で知っておくべき大学受験の地誌と系統地理の特徴
地理は世界史や日本史と比較しても暗記すべきことが最も少ない科目だということは独学で地理を勉強する前に必ずしっておくべきです。
なぜ地理は暗記量が少ないかというとどうしても「常識」でわかってしまう範囲が多いためです。そのため共通テストで6、7割までは辿り着くスピードが早いですが、その後の9割取る難易度は急激に上がります。
たとえば、人口が最も多い国が中国で二番目に多い国がインドであることは誰でも知っているし、石油の生産がサウジアラビアなどの中東で多いことも誰でも知っているのです。
そのため何度も言いますが、地理は問題の性質から、8割以上の9割~満点を狙いに行くのが最も難易度が高い科目になっています。
系統地理と地誌ではどっちから勉強を進めるべき?
系統地理と地誌では、どっちから独学の勉強を開始するのがよいのでしょうか?
結論としては、系統地理を勉強し、しっかり理解した後に地誌を勉強する形がよいでしょう。
系統地理の独学での勉強のルートは系統地理→地誌→問題演習がおすすめです。
系統地理をしっかり理解できた人にとっては、地誌を勉強する必要性はほとんどありません。なぜならば地誌は系統地理で習ったことを地域ごとに詳しく見ていく作業だからです。
系統地理をしっかり理解することが、地誌でつらい暗記をすることなく、楽して早く地理を得点源にするためのおすすめの独学での地理の勉強法です。
地理の系統地理と地誌はどっちが重要?
地理の系統地理と地誌はどちらの方がより重要でより勉強すべきなのか解説します。
大学受験の系統地理と地誌の大きな違い
受験地理は大きく2つの分野に分かれています。その2分野は系統地理と地誌にわけることができます。
- 系統地理:地球規模で世界を見たときの地形やデータを学習していく地理のこと
- 地誌:大陸、地域別に地形や産業を学習する地理のこと
- 系統地理は「気候」・「農業」・「人口」・「交通」などテーマ別に学習していく分野のことです。
一方、地誌は「東アジア」・「アフリカ」・「ラテンアメリカ」といった地域別に学習していく分野のことです。
系統地理と地誌ではどっちが重要なの?
大学受験において系統地理と地誌は双方多くの問題が出題されます。しかし、各大学によって傾向が異なるのでここでは大まかな概要を説明していきます。
大学受験の大きな鬼門となる共通テストでは系統地理が重要になってきます。と言うのも、共通テストでも地誌は一定の割合で出題されますがどこの範囲が出るか定かではないので共通テストの地理においては系統地理のほうが重要になってきます。
一方で二次試験の地理では地誌が重要になってきます。
その理由は、二次試験の地理では100字越えの記述が出題されるので地誌の知識が十分にないと高得点は望めないでしょう。
系統地理と地誌の勉強で必要な参考書の数
結論から述べると、系統地理と地誌の勉強で必要な参考書は2冊です。
系統地理と地誌で参考書を分けるなのか、それとも同じ参考書で勉強を進めるべきなのかについて悩む受験生は多くいると思います。
系統地理と地誌では使う参考書は一緒でも勉強法が全く違います。先ほども述べたように系統地理は思考力を鍛える勉強法が有効で、地誌は暗記がメインになる勉強法となります。
系統地理は基本的に共通テストまでなら一冊で完結しますが、地誌は人によっては二冊必要になる場合があります。ですので系統地理を勉強するにも地誌を勉強するにも参考書は勉強法や勉強の進捗具合によって決めましょう!
大学受験者向け地理の系統地理の独学の勉強法
大まかな系統地理の地理用語を理解する
「系統地理」とは自然地理と言ったります。自然環境の成り立ちを中心に世界全体の地理を学ぶものです。
最初に「地形」を学習しますが、日本のような火山列島では地震も多いのですが、似たような地質構造を持ったところは、日本と同じような自然環境になります。では、それは世界のどこなのでしょうか?という具合に、「地形」という切り口で世界全体を眺めます。
次に学習する「気候」でも同じです。サハラ砂漠と同じ乾燥気候は、世界の中でもどこにあるのか?その成因は同じなのか?違うのか?そもそも降水量がどのくらいだと砂漠になるのか?
系統地理を学ぶ時に心構えとしては、自然環境の因果関係がベースにあることを理解しておくことです。
例えば、「フィヨルド」という地理用語を知っているとします。北欧のノルウェーではこれが観光地になったりします。ここで暗記するものはなんですか?
「フィヨルド」「ノルウェー」「ニュージーランド」「チリ南部」ですね。
系統地理の知識を図や表を用いて定着させる
では、暗記の次にすることは?その場所を地図で調べることです。ちゃんと地図帳で指差して確認することが肝心です。
ではその次にする地理の勉強は?その答えは、例えば、「フィヨルド」がなぜ出来たのか?ということを説明できるようになることです。自分で説明した気になっているのではいけません。誰かに説明して納得できできるレベルまで仕上げる必要があります。
これをやるとすぐにわかりますが、人に説明するということはいかにも難しいのです。教科書で説明を眺めただけでは、「理解した」とは、言えないのです。独学での勉強では自分自身でどの状態であれば地理の問題を理解できたか知っておくことが重要です。
系統地理をしっかり理解できた人にとっては、地誌を勉強する必要性はほとんどありません。なぜならば地誌は系統地理で習ったことを地域ごとに詳しく見ていく作業だからです。どういう意味なのでしょうか?具体的な問題を引き合いに出してみていきましょう。
タロイモ・ヤムイモ・キャッサバの生産量は、ナイジェリアが世界1位。
系統地理をしっかり理解していない人が、これを覚えようとすると単なる暗記を繰り返すことになります。こんな人にとっては暗記事項が多い地誌は地獄です。
独学では系統地理を先に理解することが勉強の鍵
ですが系統地理をしっかり理解した人にとっては、ナイジェリアが世界最大のタロイモ・ヤムイモ・キャッサバの生産国であることは、暗記するまでもなく理解ができるのです。
この時の頭の中の思考回路がどうなっているかというと、
「気候」から見るとナイジェリアは熱帯系の気候区分だろう… それならば土壌はやせたラトソル(土の名前)なはず… であれば、「農業」的にはイモ類の生産が盛んなはずだ…
そして「人口」の観点から見ればナイジェリアはアフリカで最大の人口だから食物の生産量が多いはずだから… 当然タロイモ・ヤムイモ・キャッサバの生産量は多いだろう。という考えになっています。
統計のデータを知らなくても、系統地理をしっかり理解していればこのように系統地理をしっかり理解できた人にとっては、地誌を勉強する必要性はほとんどありません。これが独学で地理の学習を進めていく上でのPOINTです。
地理の独学での学習ではなぜ?を考える
地理の独学での学習では「なぜ?」を考えることが大切です。
例えば、
- 「なんでアフリカには砂漠もあるし、熱帯雨林もあるの?」
- 「なんで東アジアでは稲作が盛んなの?」
- 「日本は土地が少ないのにどうやって食をつないでいるの?」
などなどです。
これらを独学の中でも考えることで地理の学習自体の学習効果が上がっていきます。
大学受験の地理の地誌の独学での勉強法
系統地理の勉強をきっちり地理の勉強をきっちりできた人は、地誌の勉強を完璧にするのに1か月もかかりません。
「地誌は暗記が多い」というのは、間違った勉強法をしている人々が使う言葉で、そういう人に限って系統地理の勉強が不満足です。
地誌の知識をすべて暗記することは不可能です。ですからある程度の勉強で見切りをつける必要があります。
範囲の見切り方は非常に難しいですが、基本的には参考書に記載されている知識については、丸暗記ではなく他の知識と結び付けておくという程度でよいでしょう。
地誌の範囲を全部暗記することは不可能なため、そこで必要となってくるのが「推測」する力です。
地誌の独学での勉強法のコツは「系統地理とつなげて考える」
地誌をマスターするうえで最も大切なことは、 学んだことの抽象度をあげて理解すること。もっとわかりやすい言葉でいえば、「系統地理に結び付けて考える」ことです。
系統地理を深く理解していればいるほど地誌の暗記スピードや暗記量は減り効率的な地理の勉強法につながります。
地名は地図で確認しながら覚える
世界地誌は私立大入試では出題される比率が高めなので、私立大の受験を予定している人は、全範囲を満遍なく学習しておくことが重要です。
特に、共通テストで出題されるような地名や自然地物については、必ず覚えるようにしておきましょう。
私立大のみを志望する人も、まずはセンター試験の過去問を解いてみて、重要語句や地名などの基礎的な内容を理解できているかを確認しておくとよいでしょう。
地名を覚えるときは、必ず地図で位置を確認し、「なぜその場所ではその産業が発展しているのか」といった、その土地の特色とその理由も説明できるようにしておきましょう。
系統地理や地誌で点数を取るための勉強のコツ
系統地理の徹底的な理解が独学では重要
地理学習の「コツ」はケッペンの気候区分と大地形を一番先に完璧にすること。
これが地理学習のカギを握ります。
人々の営みや動植物の分布、その他すべての基本は「気候」・「大地形」が元になって決まります。
その後、宗教問題やエネルギー問題が歴史を動かしますが兎に角、上の二つを先に完成させれば、地理の(もっと言えば歴史、政治経済・・・)大半の土台を抑えられます。
・「ケッペンの気候区分」とは、簡単に言うならば降水量と気温によって世界中の地域を30以上に分けたものです。ただし、高校範囲ではそこまで細かくは分類しません。
この分類を先に学んでおく事で、例えば南アフリカ南部とイタリアやフランス、米サンフランシスコと全く違う地域にもかかわらず各々の地域でワインの生産が盛んな理由がわかったりします。
地理の過去問演習で問題の流れをつかむ
地理は暗記するだけでは点数は全く点数は取れません。問題の傾向や流れを理解しないと高得点は望めないです。ですので地理の共通テストも過去問や地理の二次試験の過去問を何度も解いて思考力、考察力や記述力を身に付けましょう。
合格できる地理の独学におすすめ参考書
大学入学共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本
大学入学共通テストの「地理B」は、膨大な知識量だけを問うものではなく、「地理的概念・知識・理論の正確な理解」と、「地図やデータの精密な読解力」が必要となります。
共通テスト「地理B」の攻略に必要な「地理的知識・理論」が網羅され、受験生が「地理的思考力・判断力」を身に付けるのに適した一冊です。共通テストを受け受ける受験生は使うことをおすすめします。
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村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編
数々の予備校で教鞭をとり、テレビにも出演する実力派講師、村瀬哲史先生が手がける参考書です。地理の勉強は最低限の用語や地名を覚えることも大事ですが、センター試験では統計図表・地図・写真などから情報を読み取って答えを導く理解力も試されます。
本著では、地図とイラスト図解を使って事象の理由や背景までわかりやすく解説。知識ゼロからでも試験に対応できる基礎力を身につけることが可能です。地形・気候・産業などのテーマ別で構成されており、頭の中を整理しながら理解できます。
教科書だけではわかりにくい、図表の読み解き方を練習したいという人におすすめです
村瀬のゼロからわかる地理B 地誌編
地誌編は、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど、それぞれの地域や国に沿って地理を勉強していきます。
地誌編を読み進めていくと、系統地理編で勉強してきた内容が何度も出てきます。読んでいくうちに、系統地理編の復習になりますし、いままで理解してきた知識が、どんどんつながってくると思います。「つなげる(関連付けて整理する)」ことで、さらなる知識の定着を図ることでできます。
目からウロコの なるほど地理講義 系統地理編
代ゼミのカリスマ講師、宮路先生によるとっておきの講義を収録。なぜそうなるのかを丁寧に解説しているため、内容を理屈から理解できます。
わかりやすい授業を聞くように、スラスラ読めて、「なぜ、そうなるのか?」がわかるから記憶に残るため地理勉強における挫折がほとんどありません。
カラー図版で見やすく、文章が講義調で読み進めやすいのも嬉しいポイント。本書は系統地理編ですが、地誌編もあるので合わせて学習に役立ててください。
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目からウロコの なるほど地理講義 地誌編
地誌編については、各国、各地域を見ていくと、やがて全体像を把握できるようになります。
「なぜ」私達がここで暮らし、「なぜ」このような作物を育てているのか?そのことをひとつひとつ理解することにより、それが、地球上に存在する全ての「なぜそうなるのか?」という事への答えへとつながっていきます。
目からウロコの なるほど地理講義 地誌編 をAmazonでみる
地理の参考書選びでは村瀬のゼロからわかる地理B、もしくは目からウロコのなるほど地理講義のどちらかを系統地理と地誌を一冊ずつ買い、勉強しましょう。
大学受験の地理の独学におすすめの問題集、参考書(アウトプット)
大学受験の地理に独学におすすめの参考書を紹介します。
実力をつける地理100題
この参考書の特徴は、圧倒的レベルの問題数と良質な解説です。
問題と解説が別冊になっており、また問題よりも解説が2倍程度の厚さを誇っているくらい、解説が詳しい問題集になっています。
本書は、この1冊で国公立二次・私大対策は万全となるよう、さまざまな形式の問題を収録しています。とくに対策が不足しがちな論述問題は各章で出題しています。また、入試問題も10題収録しているため、実戦的な問題にも挑戦できます。
大学入学共通テスト 地理B 実戦対策問題集
大学入学共通テストの形式に慣れ,実戦力をつけるための問題集です。
早くから対策に取り組みたい人,直前期に演習したい人,どちらにとっても効果的な演習ができるような構成となっています。
試行調査・センター試験のなかから「大学入学共通テスト」に特徴的な問題を取り上げるとともに、過去のセンター試験で「大学入学共通テスト」対策として利用できる問題を厳選しています。
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東進地理B一問一答 完全版
東進の一問一答は地理を選択してる受験生の中で使っている人が一番多いと思われる一問一答です。
スタディチェーンの講師陣たちに聞いてみても、現役時代は東進の一問一答を使っていたという人が一番多かったため、一問一答をどれにするか迷った際にはこの参考書にするのがよいでしょう!
難関私大を第一志望にしている受験生には特に役に立ちます。
どんな点が人気なのでしょう?
①問題数がひたすら多く網羅性がある
この問題集の特徴は、なんといってもその問題数の多さにあります!
この1冊に5000問以上の問題が掲載されているので、広い範囲まで網羅されていてとても安心できる一問一答となっています。
これ以上ないほどとにかく細かく載っているので、受験生はどれだけ暗記すればいいかがわかります。
②共通テストから二次・私大対策まで!
3段階のレベルを★マークで表現して,重要度・頻出度を明示。共通テストから国公立大,難関私大対策まで,志望校に合わせて必要な問題が取捨選択できます。
山川教科書の出版社 山川の地理一問一答
この一問一答は山川から出版されており、山川の教科書と同じ目次の構成で作成されているため、独学で教科書の内容定着確認する上でとても効率的に作られています。
独学で地理の勉強を教科書通りに進めている受験生にとっては、そのまま進めていけば順番に教科書の内容をマスターできる作りになっています。
山川の地理の教科書は大学受験でもしっかりと使える教科書なので、山川の教科書を使っている人は山川の一問一答を使うことをおすすめします。
約2400の基本的な地理用語・地名を、一問一答形式で確認し、整理し、地理学習の理解を深めるための問題集です。各問題は、重要度を考慮して、3つのランクに分けて表示されています。
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