現代文の勉強法について現役難関大学生が大学受験本番で結果を残し、合格できる勉強法を徹底解説します。
おすすめの参考書から参考書の使い方、 自習や独学の際におすすめの現代文の勉強法や、大学受験本番や模試で結果を残せる現代文の勉強法を東大、医学部、GMARCHなどの志望校レベル別にしっかりと紹介します。
現代文の勉強で大切なこと、重要なポイント
古文や漢文と異なり、現代文は何かを暗記すればすぐに点数に直結するようなことがない教科なので勉強法に困る人も多いと思います。
そこでこの記事では、現役早稲田生おすすめの現代文の勉強法を徹底解説していきます。
現代文が苦手という人は、普段問題を解く際確立した解法を使っているのではなく、「なんとなく」で回答している人が多いと思います。
そのような解き方では、ある程度までの問題のレベルであれば対応できるかもしれませんが、MARCH以上のハイレベルな問題には対応することは難しいでしょう。
それでは、難関大学に合格することのできる現代文力をつけるにはどうすればいいのでしょうか。
まずは現代文にありがちな誤解を解いていきます。現代文は古文や漢文と全く勉強法が異なると思っている人が多いと思いますが、それは間違いです。
現代文も、古文や、漢文と同じように、
⒈単語、キーワードの暗記
⒉読解力
⒊論理的解答力
の3つの段階を踏んで勉強していくことで、システマティックに成績を上げていくことができます。
今まで、現代文の勉強は何をしたらいいかわからないから、とりあえず漢字をやってみたり、適当な問題集で問題を解いてみたり、はたまた勉強しても意味ないと模試本番しか現代文を解かないといった人もいるのではないのでしょうか。
しかし、それでは入試本番に泣きを見るだけです。対策、攻略が可能なものしか大学側は受験教科にしません。
現代文のようにどんなに成績をあげるのが難しい教科でも、必ず正しい勉強法というものは存在します。
上述の3つの段階を意識して、他の教科と同じように現代文も論理的に勉強計画を立て、意味のある勉強をすることで着実に成績を上げていきましょう。
以下では分野別に、成績を効率的にあげる勉強法について解説していきます。
おすすめの現代文の点数を確実に上げる勉強法
現代文の大学受験で絶対に成績を上げるための効果的な勉強法(漢字編)
現代文の基礎とも言える漢字からまずは解説していきます。
漢字は軽視されがちな分野ですが、英単語同様その教科の礎を築いているものです。漢字がわかれば、わからない単語が出てきても類推することができますし、読解にも役に立ちます。
また多くの大学、学部では漢字が単体で出題されることが多く、一点を争う受験においては対策しておく法が吉でしょう。
それでは漢字はどのように勉強していくのが良いでしょうか。
主な学習法としてはすきま時間、そして勉強のはじめ、終わりの時間がおすすめです。漢字をやってから、現代文の問題集を解く、あるいは現代文の勉強を一通り終えたら漢字をやる、など時間を決めてやるとルーティン化できて勉強時間をかくほできます。
漢字は書いた方が覚えるので、なるべく紙に繰り返し書いて覚えましょう。
また参考書を使うときは、赤シートで隠して書けなかった単語だけ復習すれば、時間短縮になって効率的な学習を実現します。
現代文の大学受験で絶対に成績を上げるための効果的な勉強法(キーワード編)
次に漢字と同時に覚えておかなくてはならない、現代文のキーワード、語彙力について触れておきます。
大学受験の現代文では、知らないと読解に差が開いてしまうテーマや語彙が頻出しています。
論理力ではなくそのような知識でカバーできるところで差をつけられてしまうのはなんだか悔しいですよね。
そのような差を埋めるためには、現代文に特化したキーワード集や語彙集を使って暗記するのが最短ルートです。
英単語と同じように、知らない日本語は覚えるしかありません。
それらの参考書には、日常生活では使われない現代文独特の難しい語句、評論文で扱われやすいテーマについての知識、小説分野での語句など、自分に馴染みのないキーワードが多数収録されており、大変便利です。
現代文読解をする際、その文章のキーである語彙を知らなければその文章を理解できなくなるのは当然です。
しかし、現代文は日本語なので、前後から類推することはできます。
そのキーワードを知ってさえすれば、短時間で解答を導き出せるので、他の受験生と比べ、かなりのアドバンテージになります。
以下に、おすすめの参考書も掲載しているので、語彙力をあげるためにもぜひ、参考にしてみてください。
現代文の大学受験で絶対に成績を上げるための効果的な勉強法(読解編)
次に、最大の壁とでも言うべき現代文の読解について話していきます。
読解においては、文章の因果関係、順接、逆説、対立などの論理展開を学び、習慣的に意識していきながら問題を解くことで、本文をより論理的に理解できるようになっていきます。
大学入試の現代文という科目で確実に得点するためには、論理的に文章を読み解けるかどうかを測ることが重要です。
評論において、筆者はあるテーマについて賛成、反対の立場を示しています。そこを緒に解答を進めていく癖をつけましょう。
また、文章で2つの事柄が比較されているときに片方の理解にとどまる人が多いですが、両方とも理解することが読解力の向上につながるので、筆者が比較した内容をきちんと整理しましょう。
その際、片方の要素は四角、もう片方の要素は丸で囲むなどして、分類すると本文を理解しやすくなるだけではなく、記述問題も容易に解けるようになるでしょう。
そしてポイントとしては、本文ではなく問題文から先に読むということです。
問題文から先に読むことで、本文を読む際に意識すべきポイントがわかり、解答につながる箇所を見つけやすいからです。
「何について聞かれ」「どのように答えれば良いか」を問題演習の際には考えるようにしましょう。
また、問題文の字数制限や抜き出しの指示、聞かれ方(なぜ、どのように、など)をチェックしておくことで、正しい解答をすることができます。
そして、現代文の効率的な解法として外せないのが消去法です。
消去法は、間違った内容を含む選択肢を順番に消去していき、最後に残った選択肢を正解にする解答法です。
具体的な方法は、選択肢の誤った部分に線を引いてチェックをつけていき、長い選択肢は2~3つに分けてそれぞれのパートごとに検討していきます。
決め手が無く2つで迷ったとしても、正解できる確率は50%に上がります。
一見難しい問題でも消去法を使うことで処理できる問題も多いので、問題演習の時からどんなに簡単な問題にも使用し、習慣にしていきましょう。
現代文の成績を上げるためのおすすめの参考書
漢字編
入試漢字マスター1800+

この漢字帳のいいところは、漢字の横に意味も書いてあることです。
単なる漢字練習ではなく、現代文を読む際にも役に立つため一石二鳥です。
ぜひ何を買うか迷っている人ははじめに手に取ってみるのがいいのではないでしょうか。
収録内容としては、書き取り約1200題超、読み約400題、センター対策約100題、四字熟語約200題から成ります。
頻出入試漢字コア2800―新版完全征服

上記の参考書と同じように、漢字の読み書きだけでなく、語の意味もしっかり学習できるように工夫されています。
漢字の意味も覚えられるように、例文を活用した語の意味を簡潔に掲載しています。
特徴としては、2800語もの語数を収録していることです。
これさえ完璧にすれば大学受験の漢字は網羅できると思います。
参考書には定評のある桐原から出版されているのでまず間違いなしの1冊です。
生きる漢字・語彙力

この参考書も漢字帳でありながら、語の意味も理解できるように工夫された参考書です。
例文が面白いので漢字学習のとっかかりにいいかもしれません。
掲載量も2300語と多く、こちらもこの1冊で十分大学受験で対応できます。
キーワード編
生きる現代文キーワード

駿台から出てる語彙力向上用の参考書です。
文章読解をしながらテーマやキーワードを確認、覚えていくため、記憶に定着しやすいです。
難易度的には容易ですが低すぎることもなく、やさしい解説や、練られた問題配置のため初心者でも不安要素なく取り組める1冊です。
現代文キーワード読解

定番の難関大学時受験者用の参考書です。z会から出版されています。
読解の流れで定着させることに重点を置いているためか、頻出単語のみに絞られています。頻出テーマは確実に身につくでしょう。
また、解説文、例文共に文章自体のレベルが相当高いので、既に現代文単語をある程度覚えていて、かつ読解にも自信のある人使うと高い学習効果を見込めるでしょう。
読解編
田村のやさしく語る現代文 代々木ゼミ方式

優しい語り口で、現代文を解く基本から丁寧に書いてある参考書です。
現代文が苦手な人に、初めてのテキストとして使うことをおすすめします。
ページ数も少なく、テキストが終わるか不安という方でも使いやすい内容になっています。
この参考書をしっかりこなすことで、中堅大学レベルの知識を付けることができます。現代文に苦手意識がある人に、手に取ってみてほしい参考書です。
現代文読解力の開発講座

現代文が比較的得意な人におすすめの参考書です。文章を論理的に読み解く方法が分かることで、読解力を、さらに延ばすことができます。
要約問題も付いていて、解説も詳しいです。
難しいと感じても、まずは問題を解いて、解説を読み込むサイクルを繰り返すことで、理解度が格段にアップします。
得点奪取現代文記述・論述対策

模試で問題を作っている河合塾の先生が中心となって作られたテキストです。
そのため、問題、解答共にかなり作り込まれており、力になります。
採点基準も明確なので、どこがわかっていなかったのか、どのように書いていれば正解だったのかが、わかるようになります。
記述対策になるので、赤本に始める前の国公立の2次試験や、私立の記述対策にぴったりです。