90 English(ナインティーイングリッシュ)は、英語学習の常識を覆す英語コーチングスクールとして注目を集めています。このインタビューでは、過去のあらゆる英語学習サービスに200万円以上投資してきた経験を持つ代表取締役の高田勝太さんに、学習成果を最優先にした新しいコーチングメソッドを紹介していただきます。高田さんには、英語を効率良く、継続して学習することの重要性を、熱く語っていただきました。あなたも英会話学習の新たな扉を開くきっかけを見つけられるかもしれません。
90 Englishの概要:燃え尽きない英語コーチング
ーまず、90 Englishのサービスについて、どのような方を対象にしているのか、また具体的にどのような指導を行っているのか教えてください。
高田勝太 代表取締役:90 Englishは主に25歳~50歳の方が主に受講してくれています。
サービスの特徴は、週3回30分のレッスンと平日毎日の添削指導を組み合わせて、高頻度で専属コーチがコミュニケーションすることで英語学習を自然と継続できるように促進するアプローチです。他社の多くが週1回1時間のコーチングのみを提供する中、私たちはある種のアンチテーゼを唱えています。週1回1時間だと、残りの6日23時間は英語と触れる機会は生徒さん次第で大きく変動してしまいます。これって本当に「英語学習に伴走するコーチ」と言えるのでしょうか?そこで私たちは、週3回30分ずつのの頻度でマンツーマンレッスンを組んでいます。これは、他のコーチングスクールではほとんど行われていない特徴的な点です。
また、毎日の課題の添削では、英語のシャドーイングや音読へのフィードバック、そして英作文の添削を行っています。英作文では、例えば英語の日記を書いてもらったり、トピックリストに基づいて作文を書いてもらったりします。生徒さん1人1人に合わせて設定した課題に対して、専属のコーチが24時間以内に添削を返します。
このように、高頻度のレッスンと日々の添削指導を組み合わせることで、学習者は継続的なフィードバックを受けながら、燃え尽きることなく、継続的に英語力を向上させることができるプログラムになっています。
90 English設立の背景:“偽帰国子女”のコンプレックスから生まれた革新的アプローチ
ー90 Englishの設立の経緯やきっかけについて教えていただけますか?
高田:私自身、ドバイで生まれ、その後香港やシンガポールで幼少期を過ごしました。しかし、幼少期に日本へ帰国してしまったため、実は英語をまったく話せませんでした。多くの方に「ドバイで生まれて香港やシンガポールに住んでいたなら、英語が話せるはずだ」と思われがちですが、私の場合は全く違ったのです。
4歳で日本に帰国したので、言語発達の重要な時期を日本語環境で過ごすことになりました。日本の保育園に入れられ、周りの日本人と全く変わらない環境で育ってきました。一方で、5歳年上の姉はネイティブレベルで英語を話すことができました。このように、両親をはじめ家族全員が英語を話せる中で、私だけが英語を話せないという、いわば「偽物の帰国子女」としてのコンプレックスを長年抱えることになりました。
しかし、このコンプレックスが、後の英語学習への強い動機となりました。大学生になった時に「人生を変えたい」と思い、父に伝えたところ、「この大学4年間で、どんな手を使ってもいいから、ビジネスレベルで英語を使えるようになりなさい」と言いました。英語で自身のキャリアを築いてきた父の言葉は、私にとって重みがありました。
そこから本格的に英会話の勉強を始め、様々なネイティブの講師による英会話スクールやアメリカの語学学校に通い、合計200万円以上投資しました。しかし、どのスクールに行っても、英語力はほとんど伸びず、せっかくの自己投資を無駄にしてしまったのです。そのときに気づいたのが、「英語を英語で教えてもらっても理解できない」ということです。英語しかできない外国人講師から英語で英語のことを説明されても、英語初心者の日本人にとっては理解が難しく、学習スピードもとても遅くなってしまうのです。
この経験から、後天的に英語を身につけた日本人バイリンガル講師が日本語で英語を教えるスクールを作ることで、日本人の英語学習をより効果的にサポートできるのではないかと考えました。「こんなスクールがあったらいいな」という私の妄想全てを現実にしたのが90 Englishです。
90 Englishの強み:日本語による英語指導と独自の教材開発
ー他社の英会話コーチングにはない特徴や、90 Englishならではのアピールポイントについて教えてください。
高田:私たちの最大のアピールポイントは、「頻度3倍で、価格が半額」という点です。他社と比較して、レッスンや課題添削の頻度が3倍以上多いにもかかわらず、価格は半分程度に抑えています。これは非常に分かりやすい差別化ポイントだと考えています。
また、他社の英語コーチングサービスでは、時間管理や学習計画の立案など、いわばプロジェクトマネージャー(PM)に近い役割を果たすことが多いのが現状です。しかし、私たちは英語のティーチングもしっかりと行います。つまり、英語を教えながら、時間の管理もし、モチベーションのサポートもする。この三位一体のアプローチが、90 Englishの大きな特徴です。
さらに、プログラム内で使う教材のほとんどをオリジナルで自社開発しています。これは他社との大きな違いです。市販の教材を使用するのではなく、よりわかりやすく効率的に学習できるように必要な要素だけを抽出して、1500枚以上のスライドと100本以上の動画教材を自社で開発しています。
例えば、発音の指導では、LとRの発音の違いなど、日本人が躓きやすいポイントについて、舌の位置を図で示し、ステップ別に解説しています。これにより、視覚と文字情報の両方で学習できるようになっています。
さらに、これらの教材を動画化し、隙間時間や移動時間に視聴できるようにしています。これにより、学習者は効率的に英語の基礎を学ぶことができます。このように、オリジナル教材と動画コンテンツを組み合わせることで、他社とは一線を画す、きめ細かで効果的な学習環境を提供しています。
ビジョン面談:長期的な目標設定と進捗管理
ーホームページで見かけた「ビジョン面談」について聞かせてください。
高田:「ビジョン面談」は、私たちのサービスの重要な特徴の一つです。これは、学習者の長期的な目標を設定し、進捗を管理するための取り組みです。90 Englishは、「燃え尽きない英語学習」を大事にしており、短期的な学習で終わらせずにいかに生徒さんが長期的に学習を継続できて、英語が話せるようになる所までやり切ることができるかを大切にしています。
具体的には、プログラム開始時、中間、最終の計3回、専属のコーチとビジョン面談を行います。この面談では、半年後の中間ゴールだけでなく、その先にある「英語を使って最終的にどうなりたいか」というビジョンに深いビジョンについて本気で話し合います。
なぜこれが重要かというと、英語学習の過程で中間ゴールの重要度や優先順位が変わってしまった際に「なぜ英語を学んでいるのか」という本質的な目的を見失い、英語学習へのモチベーションが落ちてしまいがちだからです。ビジョン面談を通じて、常に自分の目標を意識し、現在の位置を客観的に把握することができます。
また、この面談では定性的な評価だけでなく、定量的な評価も行います。例えば、「VERSANT」という英会話力を測るテストを、ビジョン面談と同じタイミングで計3回受けていただき、定量的に自分の英語力がどれだけ伸びているかを確認できます。
このビジョン面談は、私たちのコーチングの核心的な部分だと考えています。単なる学習進捗の管理だけでなく、生徒さんのモチベーションを維持し、長期的な視点で英語学習を継続してもらうための重要な機会と捉えています。
他社のコーチングサービスではあまり見られない取り組みですが、ここまでやり切ることが本当の意味での「伴走」だと私たちは考えています。
指導方針:「配慮しつつも、遠慮はしない」、個別最適化されたアプローチ
ー受講者に指導する際に、特に意識していることや方針などがあれば教えてください。
高田:私たちが特に意識しているのは「配慮はしても、遠慮はしない」という姿勢です。これはコーチへの社内研修でも強調している点です。
例えば、課題が提出できていない生徒さんがいた場合、単に「なぜできていないんですか?」と責めるのではなく、「何が妨げになっていましたか?」「何が解決できたら課題提出できそうですか?」「どの時間帯だったら課題に取り組めそうですか?」といった対話を通じて、ボトルネックがどこにあるのかを丁寧に探ります。
この過程では、プライベートな部分まで踏み込むこともあります。例えば、「今週、飲み会は何回ありましたか?」といった質問も、学習の障害を特定する上で重要になることがあります。
もちろん、こうした踏み込んだ質問をする際は言葉選びの配慮を欠かしません。言葉は「ギフト」だと考えており、どのようなラッピングをすれば学習者が最も受け取りやすいかを常に考えています。つまり、単に言葉をぶつけるのではなく、しっかりと言葉を届けるという姿勢を大切にしています。
このように、配慮はしますが遠慮はしません(笑)。少々厳しいとも思えるこの微妙なバランスを保ちながら、効果的な指導成果が出るように心がけています。全てのコーチがこのマインドセットを持って指導にあたることで、生徒さん一人一人に最適化されたサポートを提供できるのです。
プランと料金:6か月のプログラムで確実な成果を
ー現在提供しているコースやプランについて教えてください。
高田:私たちは、6ヶ月間のプログラムのみ提供しています。週3回のレッスンと平日毎日の課題の添削を含め、6か月間で594,000円(税込)というプランを提供しています。
実は以前、3ヶ月のプランも提供していた時期がありました。その時の目標は「英語学習を習慣化する」というものでした。しかし、生徒さんの本当のニーズは「英語を話せるようになりたい」というものだったので、「英語を話せるようになってきた」という実感を得られる6ヶ月間のプログラム1本のみに絞り込みました。
実は最初のプログラム期間の6ヶ月間の受講後、多くの生徒さんが継続を希望されているのですが、皆さん英語を学習すればするほど一朝一夕の努力では英語という武器は手に入らないということを実感しています。
このように、まずは6か月間でしっかりと基礎を固め、その後は生徒さんのニーズに合わせて期間やレッスン頻度をカスタマイズしていくというアプローチを取っています。これにより、短期的な成果だけでなく、長期的な英語力の向上を支援しています。
今後の展望:長期的な英語学習サポートの強化
ー今後、どういった点をより強化していきたい、あるいは新たに取り組んでいきたいという事があれば教えてください。
高田:今後の展望として、短期間で燃え尽きることなく、より長期的に英語を続けられる環境を提供していきたいと考えています。現在、英語学習業界では短期集中型のアプローチが主流になりつつあります。確かに、短期間で集中的に学習したいというニーズは強いです。しかし、私や周りの日本人バイリンガルの経験から、数か月程度の短期間では本当の意味で「英語を話せるようになる」ことは難しいと考えています。
そこで、私たちが目指しているのは、「燃え尽きずに長く続けられる英語スクール」です。これは、厳しすぎる指導や過度にハードなカリキュラムではなく、より楽しく、よりサステナブルに英語を続けてもらえるような仕組みづくりを考えています。
また、現在の6ヶ月のプログラムをベースに、さらに長期的なプランの開発も検討しています。例えば、1年間や2年間のプログラムを提供し、より長期で英語力向上を支援できるプログラムも考えています。
英語学習は一朝一夕には成し遂げられません。だからこそ、長期的な伴走者として、学習者の成長を支え続けられる存在でありたいと考えています。
英語学習者へのメッセージ:「決断と継続」が成功の鍵
ー90 Englishへの入会を検討している方へメッセージをお願いします!
高田:私たち90 Englishは、長く続けられる英語学習の環境を提供して、他の英語コーチングスクールでは続けられなかった方、英語が話せる所までやり切りたいと考えている方にこそ、私たちのサービスをおすすめしたいと思います。
私たちのアプローチの特徴は、短期的な成果だけでなく、長期的な視点で英語力を向上させることにあります。多くの方が、他社のコーチングを受けた後、一時的に英語力が上がったように感じても、その後継続できずに英語力が落ちてしまうというケースをよく耳にします。
そういった方々にとって、私たちのサービスは最適だと考えています。
日本人の多くが英語学習の継続に苦労していると感じています。だからこそ、本質的に英語を習得したい、英語が話せるようになりたいと思っている全ての方に、私たちのサービスを届けていきたいと思っています。
しかし、私たちがサポートできるのは一歩目を踏み出した方だけです。
英語が話せるようになりたいと思っていて、英語学習サービスを探している方に、私からお伝えしたいのは「検討では人生は進まない」ということです。これは少し厳しい言い方かもしれませんが、私自身の経験から強く感じていることです。
年間数千人単位で英語の悩み相談やカウンセリングをさせていただく中で、「検討します」と言う方の人生の進み具合は非常に遅いと感じています。「やりたい気持ちはあるんですけど、妻に相談します」「今忙しいので」「ちょっとお金がないので」など、様々な理由をつけて決断を先延ばしにしてしまう方が多いのです。
しかし、様子を見たり検討しているだけでは、他の人に置いていかれてしまいます。「検討します」というワードを使うのではなく、今「やる」か「やらない」かをはっきりと決断することが大切です。この決断ができれば、英語学習だけでなく、仕事を含めた人生全てにおいてぐっと前進できるはずです。
もちろん、これは必ずしも90 Englishに入ってくださいということではありません。留学に行くでも、他の方法を選ぶでも構いません。ただ、決断を先送りせず、今すぐに「やる」か「やらない」かを決めてほしいと心から願っています。ぜひ一歩目を踏み出してください。その先は私たちが全力でサポートします。