「数学なんてもう無理だ」
そう思ったことはありませんか?定期テストで赤点を取り、塾に通っても成績が上がらず、数学の壁に阻まれて夢の大学への進学を諦めかけている。そんな高校生たちを救うため、ある志高き人物が立ち上げた革新的な塾があります。
数学克服に特化し、独自の指導法で多くの生徒たちの「できない」を「できる」に変えてきた『オンライン学習塾メタ』。その創業者である春日氏に、数学の苦手を克服する秘訣と、すべての生徒に「数学ができる」可能性があることについて語っていただきました。
数学克服に特化したオンライン塾「メタ」の特徴
ーメタについて、簡単にどういった方を対象にしている塾なのか、あるいはどういった指導を行っている塾なのか、塾の概要についてお聞かせください。
春日:メタは、高校生を対象とした数学専門のオンライン塾です。特に数学に苦手意識がある生徒や、学校の定期テストで赤点を取ってしまうような生徒、また大学受験で数学が必要な国立大文系や理系志望の生徒を主な対象としています。
具体的には、学年の中で20〜30%以上が国立大学に進学するような地方の進学校で、他の科目は得意なのに数学だけが足を引っ張っている生徒たちがメインのターゲット層です。このような数学の悩みをかかえている生徒たちに対して、数学克服のための専門的な指導を行っています。
独自の指導方法:ノートの共有と対話による学び
ー先生と生徒互いのノートを映し合うという取り組みについて、どのような効果があるのか教えてください。
春日:基本的な指導は完全な1対1の個別指導形式で行っています。他の塾では1対2や1対3の形式が多いのですが、私たちは数学克服には1対1で向き合うことが必要だと考えています。
指導の際には、生徒のノートをしっかりと見せてもらいます。これは、生徒の考え方や計算過程を理解し、適切な指導をするために重要と考えるからです。また、生徒自身が自発的に式を計算し、思考を進めていくことを重視するためにもノートを見せてもらうことが大切です。
この方法により、生徒一人ひとりの躓きポイントや発想の着眼点に合わせた教え方ができます。数学は正解は1つでも解き方は複数あるため、生徒の考え方に合わせた指導や誘導が可能になります。
ソクラテスメソッドを活用した指導法
ーソクラテスメソッドについて、具体的にどのようなことを意識されているのか教えてください。
春日:ソクラテスメソッドは、もともとアメリカのハーバード・ロースクールで導入された手法です。一方的に教えるのではなく、対話を通じて学生に気づきを与える指導法です。
私たちは、この手法を数学教育に応用しています。具体的には、「今どんなことを考えている?」「どんな公式を使いたい?」といった問いかけを行い、生徒に考えてもらうよう促す点が意識しているポイントです。
この方法により、一方的な教え込みではなく、生徒自身が主体的に考え、理解を深めていけると考えています。
メタ設立の経緯と理念
ー春日様がこの塾をやろうと思ったきっかけや経緯について教えてください。
春日:私がメタの前身となる塾を始めたのは大学3年生の時です。起業にあたっては、自分の興味よりも、お客様が本当に困っていることで、かつ既存の学習塾や予備校では解決できていない問題に焦点を当てました。
大学や高校の同級生を見ていて気づいたのは、数学を一生懸命勉強しても克服できない人が多くいるということでした。特に心を痛めたのは、理系に興味があっても数学が壁となり、夢を諦めざるを得ない生徒たちの存在です。
例えば、看護師や薬剤師という将来の目標があるにもかかわらず、数学の成績が足かせとなってそのスタートラインにすら立てない状況を目の当たりにしました。
これは非常に理不尽だと感じました。生徒たちは努力しているのに、単に勉強法や考え方が間違っているだけで成果が出ないのです。そこでこのギャップを埋められる方法はないかと考えました。
正しい勉強法と適切な考え方を身につければ、必ず数学は克服できるはず。生徒たちの努力を確実に成績に反映させるためのノウハウを提供したい。そう考えて、この塾を立ち上げました。数学という壁に悩む生徒たちの架け橋になりたい、それが私の起業の原点です。
オンライン専門塾への転換
ーメタは現在オンライン専門の塾とのことですが、最初からオンラインだったのでしょうか?また、オンラインに切り替えた理由や経緯について教えてください。
春日:いいえ、最初からオンラインだったわけではありません。当初は仙台市で実店舗型の塾として運営していました。
しかし、コロナ禍をきっかけに、オンラインでの指導を試してみることにしたところ、予想以上にオンラインでも問題なく指導ができることがわかったのです。
このオンライン化には大きなメリットがありました。それは、より多くの生徒たちにサービスを届けられるようになったことです。地方の進学校に通う生徒たちも、距離の制約なく指導を受けられるようになりました。
そこで、オンラインのメリットを最大限に活かすため、完全にオンライン専門の塾に転換することを決めたのです。これにより、日本全国の数学に悩む生徒たちにアプローチできるようになりました。
オンライン化によって、生徒募集の方法も変わりました。以前は「数学克服 仙台」でしか検索に引っかからなかったのが、今では「オンライン 数学克服」で検索すると、大手メディアの次に高い順位で表示されるようになりました。これにより、より多くの生徒たちに私たちのサービスを知ってもらえるようになったのです。
このように、コロナという予期せぬ出来事が、結果的に私たちの塾の可能性を大きく広げることになりました。オンライン専門に転換したことで、より多くの生徒たちの数学克服をサポートできるようになったのは、とてもうれしいことだと感じています。
講師採用と研修にこだわる理由
ー他の塾にはない特徴や一番のアピールポイントを教えてください。
春日:私たちの最大の特徴は、数学克服に特化していることです。日本全国に数学専門の学習塾は40〜50校ほどありますが、その多くは数学が得意な子向けに設計されています。私たちは逆に、数学が苦手な子のための戦略や勉強法、指導法に力を入れています。
もう一つの大きな特徴は、講師の採用と研修に非常に力を入れていることです。採用倍率は13倍以上で、応募者605人中46人を採用しています。採用前には必ず模擬授業を行い、それを録画して社員全員が確認し、全員のOKが出なければ採用しません。
入社後の研修もかなり力を入れており、講師のクオリティを最も重要視しています。ここまで丁寧に行っている塾は少ないと思うので、これが私たちの大きな強みになっています。
生徒・保護者からのフィードバック
ー生徒さんや保護者の方からどのような意見やフィードバックがありますか?
春日:よく聞くのは「もっと早く見つけたかった」という声です。多くの生徒が高校1年生や2年生の夏頃から塾を探し始めます。最初は有名な大手の塾や近くの塾を選ぶことがほとんどですがその後、伸び悩んで私たちの塾を見つける方が多いのです。
「他の塾では伸びなかったけど、こちらに入って本当に伸びた」という声もよく聞きます。特に、映像授業で挫折してから私たちの塾に来るケースが多い傾向にあります。
ただ、私としては、このような声を聞くのが一番歯がゆいと感じています。これは私たちのマーケティング力の不足を示していると考えているので、もっと早い段階で私たちの塾を選択肢に入れてもらえるよう、努力していきたいと思っています。
数学が苦手な生徒への接し方
ー講師の方々が指導する際に特に意識していることがあれば教えてください。
春日:私たちが一貫して意識しているのは、数学が苦手な子を決して馬鹿にしてはいけないということです。
採用面接の段階でも、「なぜ数学が苦手な子がいるのか」という質問をしていますが、そこで本人の努力不足や論理的思考の欠如などを理由に挙げるような、生徒を下に見るような発言をした時点でその方は不合格にしています。
私たちは、論理的に考えるとはどういうことなのかをしっかりと理解し、それを生徒に気づかせる指導法を意識しています。数学が苦手になるのは、たまたまそういう教わり方をしてきただけかもしれません。そういった生徒たちに対して、決して見下したような態度を取らないよう徹底しています。
シンプルな料金体系
ー現在提供しているコースやプランについて、それぞれの特徴を簡単に教えてください。
春日:私たちの料金体系は非常にシンプルで、3種類のプランがあります。プラン間の違いは主に授業時間数と回数の違いだけです。高額なプランだから質の高い授業を受けられるというような設計はしていません。
生徒さんに必要な授業を、頂いている料金分だけ提供するという考え方です。受験生だからこのコース、高校1年生だからこのコースというような設計もしていません。どのプランを選んでも、生徒さんの成績を上げることに集中するという方針です。
今後の展望:サービス拡大と理系科目への挑戦
ー今後、御社の塾でこういった点をより強化していきたいという点があれば教えてください。
春日:現在は高校生を対象としていますが、今後は中学生や小学生、さらには就学前の子どもたちにも対象を広げていきたいと考えています。
大学受験対策での数学はもちろん大切ですが、早い段階から論理的思考力を育むことにも大きな価値があると考えています。
また、生徒さんから数学以外の科目も教えてほしいという要望も多く寄せられています。現在の講師陣は理系出身が多いので、他の理系科目も教えることはできますが、そこにはまだ専門性や強みがあるわけではありません。
そのため今後は他の理系科目も自信を持って提供できるよう、サービス開発を進めていきたいと考えています。
数学克服への第一歩:自信を持つこと
ー最後に、入塾を考えている生徒さんや保護者の方にメッセージをお願いします。
春日:数学が苦手な原因の一つは、自信の欠如だと思います。進学校に在籍していると、他の同級生と比べられたり、自分で比べてしまったりすることが多いです。また、学校の授業で居心地が悪くなってしまうこともあります。
数学の教科書や問題集、解説も、「分かっているのが当たり前」という前提で書かれていることが多く、これも自信を失う原因になっています。数学克服の第一歩は、自信を持つことだと私は考えています。
ぜひ、私たちの無料体験授業を受けてみてください。体験授業では、数学の勉強法や自信の付け方、今後の学習のアドバイスなども行っています。入塾しなくても、数学克服の第一歩を踏み出すきっかけにしていただければと思います。
最後に、生徒の皆さんには、少しでも問題が解けたら自分を褒めてあげてほしいと思います。自信を持つことが大切です。必ず数学は克服できます。私たちはこれまで数百人単位で数学を克服してきた生徒たちを見てきました。皆さんにも必ずその力があると信じています。