生物と生物基礎の違い
どちらも人体構造や自然環境を学びますが、内容はほとんど違います。
ですが、後述しますが、遺伝や物質循環など、単元においてはかぶる所があります。
○生物基礎
遺伝情報、ホルモン、免疫、バイオームなど
○生物
生物分子学、生殖と発生、学習、分類学、生命の歴史など
大学受験生物基礎の特徴
- 生物と遺伝子
- 生物の体内環境の維持
- 生物の多様性と生態系
の3つの領域から出題されます。これほど出題領域がはっきりとしている教科もそう多くないと思います。
そして、他の基礎科目(化学基礎・物理基礎・地学基礎)と比較した時に生物基礎の特徴となるのが、
計算問題が非常に少ないです。
つまり、暗記がより重視される科目というわけです。
理科基礎4科目の中で最も知識を覚えることに比重が高い科目になります。 とはいえ理系の生物に比し、深さや広さは極めて限られているので、 知識を覚える負担がそう大きいわけではありません。
●知識を覚える量は理科基礎4科目の中で最も多い
●計算量は理科基礎4科目の中で最も少ない
と言える科目です。
生物基礎は知識の暗記が非常に多いため、計算問題中心の化学基礎や物理基礎とは一線を画しています。計算問題が少ないため、より文系的と言うことも可能です。したがって、計算が苦手な人は生物基礎を選択すると良いでしょう。
難関国立大学を志望する文系受験生の多くはセンターの理科基礎科目である、物理基礎(以下物理),化学基礎(以下化学),地学基礎(以下地学),生物基礎(以下生物)の4科目の中から2科目を選ぶことになります。
文系受験生にとって、センター理科基礎科目では、如何に時間をかけずに高得点を獲得することが出来るかということに関心が高いと思います。また受験戦略的にもこの部分に関心を持つべきです。
過去問演習ももちろん必須となります。
大学受験生物基礎の勉強法
生物とはどのような科目でしょうか?よく、生物は単純暗記の科目と思われています。
単純暗記とは英語や古文の単語の暗記のように、理論理屈なしに暗記していくことを言います。確かに生物が暗記科目なのに間違いはないのですが、単純暗記の科目ではありません。
大学受験生物基礎勉強法(インプット)
生物は理解した後暗記する理解型暗記の科目です。生物は理解型暗記科目なので、インプットが命になります。
暗記科目ではあるが、単純暗記ではなく、理解型暗記ということです。
では、何をどう暗記していけばいいのかを説明していきます。インプットの時期にしなければいけないものが2つあります。
生物を勉強する際1番大切なのは,内容を理解することです。理解しないまま,いきなり用語を暗記してはいけません。
事実を丸暗記するのではなく, 原理、しくみ、意味などを理解していくことが大切なのです。
なので、生物のインプット期には必ず理解を助けてくれる参考書を読んで下さい。
多くの人が生物の基礎知識とは、教科書や参考書の太字部分であると考えています。
確かにそれはとても重要な部分なのですが、受験生物ではそれだけを基礎知識と考えてはいけません。なぜなら、その太字だけを覚えていてもまったく意味をなさないからです。
では、何を暗記すれば意味をなすのでしょうか。それは、重要語句を含む各テーマの流れごと暗記してしまうことです
大学受験生物基礎勉強法(アウトプット)
よくアウトプットに時間をかけないといけないと思い込み、基礎知識を曖昧なままにして問題を解きまくって成績が伸びない受験生がいますが、基礎知識がインプットされてない段階で問題を解きまくったとしても、ほぼ意味がありません。
なので、インプットをしてからアウトプットをするという順番は必ず守ってください。基礎知識が8割くらいインプットされた状態であれば、入試問題の3~4割の問題は解けると言われています。
しかし3~4割では合格点には足りません。では合格点を取るにどうすればいいのでしょうか。簡単に言えばインプットで得た基礎知識を使いこなして問題が解けるようになる練習をすればよいのです。
「基礎知識」はいわば戦うための武器です。しかし、武器を手に入れても、使い方をマスターしなければ意味がありません。
なので、基礎知識を覚えたら使いこなす練習、つまり基礎知識を使って問題を解く練習をしてください。
大学受験生物基礎オススメ問題集
リード Light ノート 生物基礎
生物基礎の問題集は、他の理系科目と比べると種類が少ないのが難点ですが、その中でも『[改訂版]リード Light ノート 生物基礎』は基本知識を安定して学べる良書となっています。これから生物基礎の学習をスタートする人でも問題なく学べるのが特徴です。
短期攻略センター生物基礎
その名の通り、短期間完結でセンター試験生物基礎の勉強が完結するように書かれた問題集です。1日3題のペースで進めると、1ヶ月でセンター試験「生物基礎」の全範囲を学習できるように設計されています。 問題自体も比較的短時間で解けるものばかりであるため、理系科目に割く時間がなかなか取れないという文系受験生におすすめです。模試などを受けて自分の苦手分野・得意分野がはっきりしている場合には、ある特定の分野に限って活用するという方針で解き進めるのもいいでしょう。
センターはこれだけ 大森徹の生物基礎
タイトルにもある通り、センター試験対策はこの1冊で十分ともいえます。基本的に「センター平均点+α」を謳っており、直前期まで全く手をつけていなかった人は、この1冊で十分な点数を取ることができます。ただし注意点として、そもそもの理解力・読解力がないとわからないくらい「コンパクトにまとめられています。
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生物基礎 一問一答【完全版】
有名な東進の一問一答シリーズ、実は生物基礎もあるんです。構成は世界史や日本史のそれとほとんど一緒で、文章の穴を埋めていく式の問題が、重要度に応じて様々に出題されます。
1周目は最も★の数が多い問題だけ覚え、それ以外は2周目以降に覚える、というように優先順位づけをはっきりしましょう。参考書を読んで間もないうちに、該当範囲の重要用語を一問一答で暗記するようにすると、理解も促進され、より効果的な学習ができます。