大学受験における国語の文学史の特徴
みなさんは“文学史”の対策はしていますか?
例えば、ほとんどの受験生が受ける昨年度までのセンター試験では文学史はほとんど出ません。数年に一度、基本的な知識を問う問題が出る程度で、例年文学史の勉強をしていなくても解ける問題で構成されています。よって、センター試験だけを受けるのであれば、文学史の勉強はほとんど必要ないのが実情です。
逆に、毎年のように文学史の問題が問われる大学もあります。たとえば早稲田大学の文学部などはそのいい一例です。
毎年文学史の問題が出題されていることがわかっているなら、しっかり文学史対策をしましょう。文学部などを受ける場合はしっかり対策しておくべきです。数年に一回出題されるのであれば、必要最低限の知識だけ覚えて他の重要な科目の勉強に専念しましょう。
国語の文学史、数問が実は受験生には大きいです。受験は1点差で落ちるということなんてザラです!たかが数問でも確実に取れるものはとっていかなければなりません。
しかも、文学史は覚えることが少ない!!
考えてみてください、難関大学レベルの英単語が6000と言われています。それにくらべて文学史は覚えなくていけないものはせいぜい60もないと思います。センターレベルでいえばその半分ほどかもしれません。
文学史は知っていれば確実に点が取れる分野です。日本文学史の流れを把握して、重要な知識を効率よく覚えることによって、テストの点数が取れるようになっていきます。
古文と漢文、さらに現代文(近代)の文学史まで対応できる参考書を使って受験対策しましょう。
国語の文学史を勉強すべき人そうでない人
文学史は、センター試験などでは配点は低いため、国語のそもそもの点数が低い人にはおすすめできません。基礎ができ、点数を8割近く取れる中で文学史の問題で落としてしまうという人に文学史の勉強に取り組んでもらいたいです。
また、文学史の問題が毎年出題される大学もあります。そのような大学を受験する場合は文学史の勉強が必須となります。
国語の文学史の勉強は志望校の過去問をみて決めよう
しかし、ここで1つ注意点があります。いわゆるMARCH以上の難関大学を狙う文系の人は、たとえ文学史がほとんど出ない入試問題であっても、「必要最低限の知識」は必ず押さえておきましょう。
なぜなら、MARCH以上のレベルになってくると、たとえ読解問題でも、作問者は「受験生は最低限の文学知識を持っているだろう」と考えて問題を作ることがあります。
ですので、最低限の文学知識を備えていないと、読解問題でつまずくことがあるかもしれないのです。
よって、たとえ文学史があまり出題されていなくても、あなどらず勉強しましょう。
国語文学史のおすすめ参考書
頻出・日本文学史
試験で出題される最小限のポイントをチェックするにはこの参考書を使ったほうが効果的です。
内容は3つの構成にわかれています。
・古文の文学史
・現代文の文学史
・漢文の文学史
以上の3つのテーマにわかれているので、古文や現代文など、分野ごとに文学史の流れを確認することができます。
それぞれの文学史の流れは、図を使って説明されているので、作品の前後の関係もよくわかるようになっています。
また、作品の覚えるべきポイントを短くまとめて説明文がつけられているので、要点をとらえやすくなっています。試験によく出題される重要なポイントをおさえられるように工夫されているのです。
そして、それぞれのテーマには問題がついています。問題は「基本チェックテスト」と「応用問題」の2種類があります。チェックテストで基本を確認したあと、応用問題を解いて文学史の知識を定着させていきましょう。問題を何度もくり返すことによって、むずかしい問題にも対応できるようになります。
SPEED攻略10日間 国語 文学史
SPEED攻略10日間 国語 文学史はセンター試験・2次試験対策に文学史を勉強したい、という方におすすめの参考書です。
1日1講の学習で古典から現代文学までの文学史をサクッと10日間で勉強することができるようになっています。センター試験の文学史対策から私立大学の2次試験対策まで、幅広いレベルに対応した参考書です。
『SPEED攻略10日間 国語 文学史』ではセンター試験から私立大学の2時試験まで対応ができるように、基礎から発展までの幅広い内容の文学史知識を学習することができます。『SPEED攻略10日間 国語 文学史』に収録された問題数は標準的な量です。
Z会により、過去5年分の大学入試を分析して抽出された「大学入試で問われる文学史」が収録されているので、効率よく学習を進めることができます。主に、センター試験やMARCH・早慶を代表とする私立大学の2次試験で、文学史の問題が問われます。
古文の文学史
随筆 | 日記 | 伝奇物語 | 歌物語 | 説話 | |
---|---|---|---|---|---|
平安 | 枕草子 | 土佐日記 蜻蛉日記 和泉式部日記 紫式部日記 更級日記 | 竹取物語 宇津保物語 落窪物語 | 伊勢物語 大和物語 平中物語 源氏物語 | 日本霊異記 今昔物語 古本説話集 |
鎌倉 | 方丈記 徒然草 | 十六夜日記 | 特になし | 特になし | 発心集 宇治拾遺物語 古今著聞集 |
現代文の文学史の自然主義、反自然主義
覚えるポイントは自然主義と反自然主義です。
・自然主義
・反自然主義
現実をありのままに描くのが写実主義で、その延長線上に自然主義があります。自然主義から距離を置く立場だったのが、耽美派や余裕派、白樺(しらかば)派などです。
そして、明治・大正・昭和、それぞれの時代で代表的な作家を覚えておきましょう。
明治
・坪内逍遥……文芸雑誌「早稲田文学」創刊
・二葉亭四迷……言文一致体「だ」調
・尾崎紅葉……言文一致体「である」調。文学結社「硯友社(けんゆうしゃ)」結成し「我楽多文庫(がらくたぶんこ)」を創刊。
・正岡子規……俳句という言葉を使うのはこの頃から。
・夏目漱石……子規に俳句を学ぶ。
・永井荷風……森鷗外らの推薦で慶應義塾の教授になり、文芸雑誌「三田文学」の創刊にかかわる。
・森鴎外……慶應義塾の講師。『舞姫』の作者。
大正
・泉鏡花……尾崎紅葉の弟子。「三田文学」にも作品を発表。
・芥川龍之介……東大在学中に書いた『鼻』を夏目漱石に絶賛される。
・谷崎潤一郎……「三田文学」にも作品を発表。妻の妹を好きになって妻を佐藤春夫にゆずる。
・佐藤春夫……永井荷風の教え子。慶應文学部中退。「三田文学」編集委員。谷崎から妻をゆずりうけて結婚。
昭和
・川端康成……日本人初のノーベル文学賞受賞
・太宰治……第1回芥川賞候補。実は芥川賞が取れていない。芥川賞選考委員の佐藤春夫や川端康成に手紙を書いて、芥川賞がほしいとお願いしたことがある。
高1、高2の受験勉強の始め方、開始時期
「受験勉強っていつから始めたらいいの?」
「実際、今から受験勉強したとしても、第1志望に合格できるのか不安……」
「受験勉強を始めようとは思うけどどこから手を付ければいいかがわからない…..」
「高1、高2で受験勉強をするにはどうすればいいの?」
こういった悩みを抱えている高1・高2生、多いのではないでしょうか?
下記の記事では高1、高2の大学受験の必勝合格戦略ということで
- 受験勉強はいつから始めればいいのか
- 高1・高2からの受験勉強として具体的にやるべきこと
- 高1・高2からの受験勉強を進めていく上で大切なこと
といった内容を徹底解説しています。これを読めば受験勉強の始め方がわかり、何から始めればいいのかわからないという疑問も解消することができます。
高校3年生の勉強の計画の立て方、受験生として大切なことは?
「逆転合格するにはどうしたらいいの?」
「勉強計画の詳しい立て方がわからない」
「高校3年生の勉強法がよくわからない」
「部活を続けながらでも合格できる?」
こういった悩みを抱えている受験生は、少なくはありません。 そこで高3向けの大学受験の必勝戦略ということで、
- 受験勉強の正しいスタートダッシュ
- 逆転合格を狙う上で具体的にやるべきこと
- 高3生の受験勉強を進めていく上で大切なこと
などから、勉強計画をたてるうえでやってはいけないNG行為、受験勉強をしているのに中々点数が上がらない人がやってしまいがちな勉強法といったところまで踏み込んで解説しています。一読の価値はあると思うのでぜひ読んであなたの受験勉強に役立ててください。