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物理のエッセンスのおすすめの使い方と勉強法を徹底解説します。物理のエッセンスのレベルや難易度についても具体的に解説します。また実際にやってみておすすめの物理のエッセンスの参考書としての進め方や順番についても紹介します。
物理のエッセンスのレベル
物理のエッセンスのレベルを解説します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
これまで個別指導塾の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。参考書の使い方や各教科の勉強法について紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
物理のエッセンスのレベルと難易度
物理のエッセンスのレベルや難易度は、基礎から共通テスト・中堅私大レベルまでをカバーする参考書です。河合塾の全統記述模試の偏差値で言えば、この参考書を完璧に仕上げることで偏差値60程度まで到達することが可能です。
物理の基本原理から応用的な解法テクニックまでを段階的に学べる構成となっており、ある程度学校の授業で物理を学んだ受験生であれば取り組みやすい設計になっています。
ただし、最難関大学の二次試験で出題されるような超難問には対応していないため、あくまで標準レベルまでの実力養成を目的とした参考書であると理解しておく必要があります。
進学校に通っている受験生や、学校の授業をしっかり聞いていた受験生にとっては、物理の実力を固める最初のステップとして最適な一冊です。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
物理のエッセンスは進学校の受験生や授業をしっかり聞いていた受験生向けの参考書です。共通テストで8割を目指す受験生や、中堅私大・地方国公立大学を志望する受験生はもちろん、旧帝大や医学部を目指す受験生も、まずはこのレベルをしっかり固めることが重要です。ただし、学校の授業をあまり聞いていなかった受験生は、もう少し易しい参考書から始める方が効率的でしょう。
物理のエッセンスの習熟度別のレベル
物理のエッセンスの習熟度は、到達度に応じて段階的に分けることができます。
レベル1は、講義部分の解説を一通り通読し終えた段階です。この段階では物理の基本的な考え方や公式の意味を理解することが目標となります。まだ問題演習には入っていませんが、全体像を把握できている状態です。
レベル2は、各単元の例題の8割以上を自力で解けるようになった段階です。この段階では講義部分で学んだ内容を実際の問題で使えるようになっており、基本的な解法パターンが身についています。
レベル3は、練習問題の8割以上を自力で解けるレベルです。このレベルに到達すると、河合塾の全統記述模試で偏差値60程度を取得できる実力が身につきます。物理のエッセンスを完璧に仕上げれば、共通テストや中堅私大の入試問題にも十分対応できる力が養われ、次のステップである良問の風へとスムーズに進むことができます。
物理のエッセンスのおすすめの使い方
物理のエッセンスの使い方を学力レベル別に3段階に分けて解説します。
まずは講義部分をじっくり読み進めていきます。この段階では完璧に理解しようとせず、全体像を把握することを優先します。進学校に通っている受験生や授業をしっかり聞いていた受験生であれば、この段階でもスムーズに理解できるはずです。講義部分を読み終えたら、すぐに例題に取り組みます。例題を解くことで、講義部分で学んだ内容がどのように問題で使われるのかを理解できます。もし例題が解けなければ、漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本などを併用しながら、該当箇所を確認します。この使い方を繰り返すことで、物理のエッセンスのレベルを着実に上げていくことができます。間違えた問題には印をつけておくと、後で復習する際に効率的です。
例題が解けるようになったら、次は練習問題に進みます。練習問題では例題よりも難易度が上がるため、最初は解けない問題も多いかもしれません。物理は解法のレパートリーを増やしていくことが非常に重要な科目です。この問題のときはこういった解き方で答えるというパターンを、一つ一つ丁寧に身につけていきましょう。たとえば力学の範囲が終わったら、すぐに良問の風の力学の範囲に進むという使い方をすることで、力学における解法のレパートリーを効率的に増やすことができます。練習問題でも間違えた問題には印をつけ、後で重点的に復習できるようにしておきましょう。
既習範囲を一通り終えたら、印をつけた問題だけを集中的に復習します。重要なのは、復習の間隔を最低でも3日以上空けることです。脳科学の研究によると、短期間に集中して学習するよりも、適度な間隔を空けた分散学習の方が長期記憶に効果的だとされています。この使い方を実践することで、物理のエッセンスで学んだ内容を確実に定着させることができます。物理のエッセンスが完璧になったら、次は良問の風に進んでいきます。良問の風では物理のエッセンスで学んだ解法を使いながら、より実戦的な問題に取り組むことができます。焦らず段階を踏んで学習することで、着実に偏差値を上げることができます。
物理のエッセンスの習得にかかる時間
物理のエッセンスの習得にかかる時間は、通読と演習を合わせて1周あたり約17時間程度が目安となります。具体的には、講義部分の通読に約5時間、収録されている約350問の問題演習に約12時間かかります。通読については、全320ページを1見開き2分のペースで読み進めることを想定しています。演習については、1問あたり5分を目安に取り組むと良いでしょう。
ただし、これはあくまで目安であり、受験生の理解度や物理の得意不得意によって所要時間は大きく変わります。
進学校に通っていたり、学校の授業をしっかり聞いていた受験生であれば、この目安通りかそれより早く終わる可能性が高いです。逆に物理が苦手な受験生の場合、1周目は30時間以上かかることもあります。
偏差値40から70を目指す6ヶ月計画で考えると、最初の1から2ヶ月で物理のエッセンスを完成させ、3ヶ月目から良問の風に進むペースが理想的です。重要なのは、時間を気にしすぎず、一つ一つの内容をしっかり理解しながら進めることです。
物理のエッセンスを使う時の注意点
物理のエッセンスを使う際には、自分の学力レベルに合っているかどうかを確認することが重要です。学校の授業をほとんど聞いていなかった受験生や、物理の基礎が全く身についていない受験生の場合、物理のエッセンスから始めるのは難易度が高すぎる可能性があります。
そのような場合は、まず理解しやすい物理プラス物理基礎や映像授業を使って基礎を固めてから取り組む方が効率的です。
また、物理のエッセンスは参考書の側面が強いため、問題を解くだけでなく、講義部分の理解も同じくらい重要です。特にちょっと一言や知っておくとトクといったコラム部分には重要な知識が詰まっているため、見逃さないようにしましょう。
分からない部分があれば、漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本などを併用して理解を深めることをおすすめします。さらに、物理には微分積分の知識が必要になってくる場面もあるため、数学の学習計画との兼ね合いも考慮する必要があります。
物理のエッセンスの特徴
物理のエッセンスの特徴は、実戦的な解法テクニックが豊富に掲載されている点です。この参考書には、こういう状況のときにはこうする、というIF-THEN形式の知識が多く含まれています。教科書や傍用問題集では学べない、実際の入試問題を解く上で役立つ実践的なアプローチが満載です。物理は解法のレパートリーを増やしていくことが非常に重要な科目であり、物理のエッセンスはその目的に最適な構成となっています。
また、ちょっと一言や知っておくとトク、Q&Aといったコラムが非常に充実しています。これらのコラムには、物理の本質的な理解につながる重要な説明が含まれており、一つの文章を読んだだけで全てが繋がったと感じられる瞬間を経験できます。さらに、物理のエッセンスは力学・波動編と熱・電磁気・原子編の2冊構成で、非常にコンパクトにまとまっています。持ち運びやすいサイズなので、通学時間や休み時間などのスキマ時間を活用した学習にも適しています。
物理のエッセンスのメリット
物理のエッセンスのメリットを解説します。
実戦的な解法パターンが効率的に身につく
物理のエッセンスの最大のメリットは、入試で使える実戦的な解法が数多く掲載されている点です。単なる公式の暗記ではなく、どのような問題でどの公式や考え方を使うべきかが明確に示されています。この使い方をマスターすることで、初見の問題に対しても適切なアプローチができるようになります。
物理のエッセンスのレベルを完璧にすれば、良問の風や名門の森といった次のステップの問題集にもスムーズに進むことができます。解法のレパートリーを効率的に増やせる構成は、限られた時間で物理の偏差値を上げたい受験生にとって非常に有効です。
進学校の受験生に最適な難易度設定
物理のエッセンスは進学校に通っている受験生や、学校の授業をしっかり聞いていた受験生にとって最適な難易度設定となっています。基礎的すぎず、かといって難しすぎない絶妙なレベルで、効率的に実力を伸ばすことができます。
6ヶ月で偏差値40から70を目指す学習計画においても、進学校の受験生であれば最初の1から2ヶ月で物理のエッセンスを完成させることが可能です。このペースで学習を進めることで、3ヶ月目には良問の風に入り、着実にステップアップしていくことができます。
同じ著者のシリーズで一貫した学習ができる
物理のエッセンスは河合塾の講師である浜島清利先生によって執筆されています。同じ著者による良問の風や名問の森といった問題集もあり、シリーズで一貫した学習ができる点も大きなメリットです。
物理のエッセンスで学んだ解法や考え方が、そのまま良問の風や名門の森でも活かせるため、スムーズにレベルアップしていくことができます。このような段階的な学習システムは、難関大学を目指す受験生にとって非常に効率的な学習方法となっています。
物理のエッセンスのデメリット
物理のエッセンスのデメリットを解説します。
物理初学者には難易度が高い
物理のエッセンスのデメリットとして、学校の授業をあまり聞いていなかった受験生や物理初学者には難易度が高い点が挙げられます。導入部分が薄いため、物理の基礎知識がない状態でいきなり取り組むと、理解できずに挫折してしまう可能性があります。そのような受験生は、まず理解しやすい物理プラス物理基礎や映像授業を使って基礎を固めてから、物理のエッセンスのレベルに挑戦する方が効率的です。無理に難易度の高い参考書から始めないことが、物理の偏差値を着実に上げるためには重要です。
紙面のデザインが見づらく取っつきにくい
物理のエッセンスは情報量が多いため、紙面のデザインが見づらい点もデメリットです。どこが重要なのか一目で分かりにくい構成になっており、デザインの統一感や区切りが不十分なため、特に物理が苦手な受験生にとっては取っつきにくさを感じるかもしれません。このレベルの参考書としては少し残念なポイントですが、内容自体は非常に優れているため、最初は見づらさに戸惑っても、使い続けることで慣れていきます。
網羅性に欠ける部分がある
物理のエッセンスは実戦的な解法に特化しているため、網羅性に欠ける部分があります。全ての典型問題を網羅しているわけではないため、物理のエッセンスだけでは不安に感じる受験生もいるかもしれません。そのような場合は、良問の風や名門の森を併用することで、より幅広い問題パターンに対応できるようになります。また、苦手な分野については漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本などを使って補強することをおすすめします。
物理のエッセンスに関するよくある質問
物理のエッセンスに関するよくある質問を紹介します。
- 物理のエッセンスと漆原の物理はどちらが良いですか?
- 物理のエッセンスと漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本は、目的が異なるため併用することをおすすめします。物理のエッセンスは実戦的な解法のレパートリーを増やすことに特化した参考書であるのに対し、漆原の物理は丁寧な解説で基礎から理解を深めることができる参考書です。使い方としては、物理のエッセンスを進めながら、分からない分野が出てきたら漆原の物理で確認するという方法が効果的です。両方を上手に使い分けることで、物理のエッセンスのレベルを確実に習得できます。
- 物理のエッセンスだけで共通テストは対応できますか?
- 物理のエッセンスを完璧にすれば、共通テストで8割程度は十分に狙えるレベルに到達できます。ただし、共通テストで9割以上を目指す受験生は、物理のエッセンスで基礎を固めた後、共通テスト対策用の問題集や過去問演習も行うことをおすすめします。共通テストしか物理を使わない受験生は、物理のエッセンスと良問の風を完成させた段階で、過去問演習に入っていくと良いでしょう。自分がどこで間違えやすいのかを分野別に把握し、苦手を克服することが高得点への鍵となります。
- 物理のエッセンスは何周すれば良いですか?
- 物理のエッセンスは最低でも3周は繰り返すことをおすすめします。1周目は解説を読みながら全体の流れを理解し、2周目で実際に問題を解いてみて、3周目で間違えた問題を重点的に復習するという使い方が効果的です。ただし、受験生の理解度によっては4周、5周と繰り返す必要がある場合もあります。完璧に解けるようになるまで何度も復習することで、物理のエッセンスのレベルを確実に自分のものにできます。復習の際は最低3日以上間隔を空けることで、より効果的な記憶の定着が期待できます。
- 物理のエッセンスと良問の風はどちらを先にやるべきですか?
- 物理のエッセンスを先に完璧にしてから良問の風に進むのが正しい順序です。物理のエッセンスは基礎から標準レベルの内容を扱っているのに対し、良問の風はより実戦的で難易度の高い問題を収録しています。偏差値40から70を目指す6ヶ月計画では、最初の1から2ヶ月で物理のエッセンスを完成させ、3ヶ月目から良問の風に入るペースが理想的です。物理のエッセンスで学んだ解法のレパートリーを良問の風で実践的に使っていくことで、効率的にレベルアップできます。
- 物理のエッセンスは物理初心者でも使えますか?
- 物理のエッセンスは進学校に通っている受験生や学校の授業をしっかり聞いていた受験生向けの参考書です。物理をほとんど勉強していない完全な初学者には難しく感じるでしょう。学校の授業をあまり聞いていなかった受験生は、まず理解しやすい物理プラス物理基礎や映像授業で基礎を固めてから、物理のエッセンスのレベルに挑戦することをおすすめします。無理に難易度の高い参考書から始めると挫折の原因になるため、自分の学力レベルに合った参考書から始めることが大切です。
- 物理のエッセンスの後は何をすれば良いですか?
- 物理のエッセンスを完璧にした後は、良問の風に進むことをおすすめします。良問の風では物理のエッセンスで学んだ解法を使いながら、より実戦的な問題に取り組むことができます。良問の風が終わったら、次は名門の森に進みます。名門の森では、どの問題に対してどの解法を使うべきかといった問題の分析力を高めることが重要になります。東大京大などの最難関大学を志望する受験生は、名門の森の後に物理重要問題集にも取り組むと良いでしょう。11月には過去問演習に入れるよう、計画的に学習を進めることが大切です。