英検1級のリーディング対策!超効果的な勉強法とコツも解説!

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英検1級のおすすめのリーディングの対策法を解説します。英検1級のリーディングで合格点を取るための勉強法から高得点を取るコツまで実際に高得点を取るまでにやってよかったことを中心に解説します。また英検1級のリーディングの配点や大門ごとの対策方法についても解説します。

竹本明弘
竹本明弘

【この記事の監修者:英検コーチ塾長の竹本明弘

これまで英検2級に合格者を900名以上、英検準一級に合格者を1200名以上輩出してきました。英検合格のために効果的な実際にやってよかった勉強法をいくつか紹介します。また短期間で高得点を取るコツやおすすめの参考書も合わせて解説します。

英検1級のリーディングで9割取れる勉強法

結論から述べると英検1級のリーディングで9割を取るためには徹底した単語力の強化と要約力の向上が必要です。

英検1級のリーディングで高得点を狙うには10000語から15000語という膨大な語彙が求められます。この語彙力は準1級の約2倍に相当するため、まずは英検1級単熟語EXもしくはパス単を使って毎日1時間以上の単語学習を継続することが重要です。単語を覚える際は日本語の意味だけでなく発音記号も一緒に覚えることで音からも理解できる状態を作ります。

さらに9割を取るためには各段落を日本語1文で要約する練習が欠かせません。英検1級の長文は専門的な内容が多く、全ての単語を知っていることは不可能です。そのため段落ごとの要約力を鍛えることで未知の単語があっても文脈から答えを導き出せる力が身につきます。

▽リーディングの長文の要約のやり方が知りたいという方はこちら

英検のリーディング対策におすすめの要約の勉強法の図解

過去問を解く際は必ず時間を測りながら取り組み、大問2は10分、大問3は50分以内で解き終える訓練を繰り返します。この時間配分を守りながら正答率を上げていくことで本番でも9割という高得点を達成できる実力が養われます。

英検1級のリーディング対策にやってよかった勉強法3選

英検1級のリーディング対策として効果が高かった勉強法を3つ紹介します。

1つ目は英字新聞の多読です。Japan TimesやVOAなどの英字新聞を毎日30分以上読むことで専門的な語彙と表現に慣れることができます。英検1級の長文は科学や政治、文化など幅広いテーマから出題されるため、日頃から多様な分野の英文に触れることが重要です。最初は分からない単語が多くても継続することで読解スピードが上がっていきます。

2つ目は文構造の徹底的な分析です。英検1級の文章は非常に長く複雑な構造をしているため、主語と動詞を正確に把握する訓練が必要です。過去問を解く際は文章に印をつけながら読み進め、固有名詞や接続詞にマーカーを引くことで文章の流れを視覚的に理解できるようにします。

3つ目はシャドーイングの実践です。リスニングのイメージが強いシャドーイングですが、実は読解力の向上にも効果があります。英文を音読することで英語の語順のまま理解する力が身につき、長文を速く正確に読めるようになります。毎日15分から20分のシャドーイング練習を継続することで読解スピードが大幅に改善されます。

英検1級のリーディングで独学で高得点を取るためのコツ

独学で英検1級のリーディングで高得点を取るコツは正しい学習計画と効果的な復習方法にあります。

まず学習計画については試験日から逆算して3ヶ月から6ヶ月前から準備を始めることをおすすめします。最初の2ヶ月は単語帳を最低4周して語彙力の土台を固めます。この期間は毎日1時間を単語学習に充て、3分で15個の単語をテストする方式で進めていきます。1時間で300単語をテストしながら覚えられるため非常に効率的です。

次に過去問演習では必ず復習ノートを作成します。間違えた問題については正解の選択肢だけでなく、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ違うのかを日本語で説明できるようにします。この作業を通じて英検1級の出題パターンや言い換え表現の傾向が見えてきます。

また独学では自己分析が非常に重要です。模試や過去問を解いた後は必ず正答率を記録し、苦手な問題形式を明確にします。長文の語句空所補充が苦手なのか、内容一致選択が苦手なのかを把握することで効率的に弱点を克服できます。特に苦手な形式については集中的に問題演習を行い、解法パターンを身体に染み込ませることが高得点への近道です。

英検1級のリーディングで満点を取るための勉強法

英検1級のリーディングで満点を目指すには通常の対策に加えてさらに高度な学習が必要です。

満点を取るためには単語帳だけでなく実際の問題で出会った未知の単語を全て記録して覚えることが重要です。過去問や予想問題集を解く中で出会う新出単語を単語帳アプリに登録し、700語以上の追加単語を習得することで語彙問題での取りこぼしを最小限に抑えられます。また接頭語や接尾語の知識を深めることで初見の単語でも意味を推測できる力が身につきます。

さらに満点を狙うには全ての選択肢の根拠を本文から見つける訓練が必要です。正解の選択肢だけでなく不正解の選択肢についても、本文のどの部分と矛盾しているのかを明確に説明できるレベルまで読解力を高めます。この訓練により曖昧な理解で選んでしまうミスを完全に防げます。

時間配分についても満点を取るためには余裕を持つことが大切です。大問2を8分、大問3を45分以内で解き終えられるスピードを身につけることで、見直しの時間を確保できます。この見直しの時間で選択肢を再確認し、ケアレスミスを完全に排除することが満点達成の鍵となります。

英検1級のリーディングの過去問を使ったおすすめの勉強法

過去問を使った効果的な勉強法は解くだけでなく徹底的に分析することです。

過去問を解く際は必ず本番と同じ時間配分で取り組みます。短文の語句空所補充に10分、長文問題全体に50分という時間制限を設けて解くことで本番の時間感覚が身につきます。最初は時間内に終わらなくても構いませんので、まずは時間を測りながら解く習慣をつけることが重要です。

解き終わった後の復習が最も重要なステップです。まず答え合わせをして正答率を記録します。次に間違えた問題については本文に戻り、正解の根拠となる部分に線を引きます。さらに選択肢の言い換え表現を確認し、どのような表現が使われているかをノートにまとめます。英検1級では同じ内容を別の表現で言い換える問題が多いため、この作業が得点力アップに直結します。

また過去問は最低でも6回分を3周することをおすすめします。1周目は時間を測って本番形式で解き、2周目は時間制限なしでじっくり読み込んで理解を深めます。3周目は再度時間を測って解くことで自分の成長を実感できます。この繰り返しにより英検1級の長文に完全に慣れることができ、本番でも落ち着いて対応できる力が養われます。

英検1級のリーディングは何割とれば合格?合格点を解説

結論から述べると英検1級のリーディングでは約70%以上の得点率が合格に必要です。

英検1級の一次試験は2550点満点で2028点以上が合格ラインとなっており、得点率にすると約80%が必要です。ただしリーディング単体で見ると全41問中28問以上の正解を目指すことが推奨されており、これは約70%の正答率に相当します。リーディングは大問1の短文語句空所補充が25問、大問2の長文語句空所補充が6問、大問3の長文内容一致選択が10問の合計41問で構成されています。

英検では2016年度からCSEスコアが導入されており、単純な正答数ではなく統計的な手法で算出されたスコアで合否が判定されます。そのためリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各技能でバランスよく得点することが重要です。リーディングで850点満点中約600点を取れれば合格に大きく近づきます。

合格率については2015年のデータでは12%となっており、10人中1人から2人しか合格できない難関試験です。2016年度以降は公表されていませんが、現在も同程度の合格率だと推測されています。そのため70%という合格ラインをクリアするには徹底した対策が必要不可欠です。

英検1級のリーディングの問題構成と時間配分

英検1級のリーディングの問題構成と時間配分を解説します。

英検1級のリーディングの問題構成

英検1級のリーディングは大問1から大問3までの3つのパートで構成されています。

大問1は短文の語句空所補充問題で25問出題されます。短い文章や会話文の空所に適切な語句を選ぶ形式で、主に語彙力が試されます。この問題では10000語から15000語という膨大な単語知識が求められ、準1級の約2倍の語彙力が必要です。4つの選択肢から正解を選ぶ形式となっています。

大問2は長文の語句空所補充問題で6問出題されます。400語程度の長文が2つあり、それぞれ3つの空所が設けられています。前後の文脈から適切な語句を選ぶ問題で、単なる語彙力だけでなく文脈理解力も必要です。テーマは社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学などさまざまな分野から出題されます。

大問3は長文の内容一致選択問題で10問出題されます。500語から800語程度の長文が3つあり、文章の内容に関する質問に答える形式です。最後の問題は特に文章量が多くなる傾向があります。この問題では正確な読解力と要約力が求められ、配点は低いですが丁寧に読めば全問正解を狙いやすい問題形式です。

大問問題形式問題数文章量求められる力
大問1短文の語句空所補充25問短文・会話文語彙力(10,000~15,000語)
大問2長文の語句空所補充6問約400語 × 2つ文脈理解力・語彙力
大問3長文の内容一致選択10問500~800語 × 3つ読解力・要約力

英検1級のリーディングの時間配分

英検1級の一次試験の筆記時間は100分であり、この時間をリーディングとライティングに配分する必要があります。

理想的な時間配分としては大問1の短文語句空所補充に10分から15分を使います。1問あたり30秒程度を目安にテンポよく解いていくことが重要です。知っている単語かどうかで解答が決まるため、分からない問題で悩む時間を最小限に抑えて次に進むことを優先します。この問題は運の要素も強いため、深く考え込まずに時間を節約することがポイントです。

大問2の長文語句空所補充には10分程度を割り当てます。空所の前後1文から2文を重点的に読むことで効率的に解答できます。全文を最初から最後まで読む必要はなく、空所周辺の文脈を理解することに集中します。6問を10分以内で解くことを目標にすることで大問3に十分な時間を残せます。

大問3の長文内容一致選択には50分程度を使います。3つの長文があるため、1つ目に15分、2つ目に15分、3つ目に20分という配分が目安です。問題文を先読みしてキーワードを把握してから本文を読むことで効率的に解答できます。ライティングには20分から25分、リスニングの先読みに10分程度必要なため、リーディング全体で60分から65分以内に終えることを目標とします。

英検1級のリーディングの配点

英検1級の配点はCSEスコアという独自の基準で算出されます。

一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングがそれぞれ850点満点で合計2550点満点となっています。合格には2028点以上が必要であり、これは約80%の得点率に相当します。リーディングだけでなく全ての技能でバランスよく得点することが求められます。

リーディング内の配点については大問1の短文語句空所補充が25問、大問2の長文語句空所補充が6問、大問3の長文内容一致選択が10問となっていますが、各問題の配点は公表されていません。CSEスコアは全答案採点後に統計的手法で導き出されるため、単純な正答数から自己採点することはできません。ただし一般的には長文問題の方が配点が高いと考えられています。

そのため大問1で多少間違えても大問2と大問3で高得点を取れば合格ラインに到達できる可能性があります。特に大問3は丁寧に読めば正解しやすい問題が多いため、時間をかけてしっかり解答することが重要です。全体として70%以上の正答率を目指すことが合格への近道となります。

英検1級のリーディングにおけるおすすめの英単語の覚え方

英検1級合格に必要な12000語から15000語という膨大な単語を効率的に覚える方法を紹介します。

おすすめの単語の覚え方は3分間で15個の単語を覚えてすぐにテストする方式です。まず単語帳を開いて15個の単語を3分間で覚えます。時間が来たら単語帳を閉じて、覚えた15個の単語をノートに書き出してテストします。この方法を1セットとして20セット繰り返すことで1時間で300単語をテストしながら覚えることができます。

単語を覚える際は最初は日本語の意味だけで構いませんが、次の段階として発音記号を確認して音も一緒に覚えることが重要です。音を正しく覚えることでリスニングでも聞き取れるようになり、総合的な英語力が向上します。さらにイメージで単語を覚えられると速読や速いリスニングでも瞬時に理解できるようになります。

また単語帳は本番までに最低でも4周することを目標にします。英検準一級に1200名以上、英検2級に800名以上の合格者を輩出した実績から、合格する人は必ず4周から6周程度は単語帳を回しています。

何時間勉強したかよりも何周したかが重要であり、繰り返しによって単語が長期記憶に定着します。さらに過去問や問題集で出会った新出単語は単語帳アプリに登録して追加で700語以上覚えることで語彙問題での取りこぼしを最小限に抑えられます。

英検1級のリーディング対策におすすめの参考書

英検1級のリーディング対策におすすめの参考書を紹介します。

英検1級過去問集(英検赤本シリーズ)

英検赤本シリーズ過去問

英検赤本シリーズの英検1級過去問集はリーディング対策として各段落の要約が載っているからこそ、リーディングで高得点が取りたいという人には非常におすすめできる参考書です。

▽英検赤本シリーズ英検1級過去問集のおすすめポイントの図解

英検赤本シリーズのリーディング対策のおすすめポイントの図解

出る順で最短合格!英検1級単熟語EX

出る順で最短合格!英検®単熟語-EX

出る順で最短合格!英検1級単熟語EXは英検対策の単語帳の中でも最もおすすめできる英単語帳です。

英検1級に頻出の2950単語、熟語が掲載されているため英検1級のリーディング対策において必要な英単語力を確実に習得することができます。

▽出る順で最短合格!英検1級単熟語EXの図解

出る順で最短合格!英検®単熟語-EXのおすすめポイントの図解

英検1級のリーディングの裏技

英検1級のリーディングで効率的に得点を上げる裏技をいくつか紹介します。

1つ目の裏技は接続詞と文法表現に注目することです。becauseやhoweverやin conclusionなどの接続詞は文章の論理展開を示す重要なサインです。これらの表現に印をつけながら読むことで文章の流れを素早く把握できます。また正解の選択肢は本文の言い換え表現になっていることが多いため、同じ意味を別の言葉で表現している選択肢を探すことがポイントです。

2つ目の裏技は問題の構造を理解することです。大問2では各段落に1つずつ空所があるため、空所の前後1文から2文だけを重点的に読めば解答できます。大問3では設問が段落順に対応しているため、1問目は第1段落、2問目は第2段落というように読み進めることで効率的に解答できます。この構造を理解しておくことで無駄なく正解にたどり着けます。

3つ目の裏技は絶対に違う選択肢を先に消去することです。4つの選択肢のうち明らかに本文の内容と矛盾する選択肢を2つ消すことで、残りの2つから正解を選ぶ確率が上がります。特に時間がない場合はこの消去法を使うことで効率的に解答できます。また本文に書かれていない情報を含む選択肢や極端な表現を含む選択肢は不正解である可能性が高いため、これらを優先的に消去していきます。

まとめ

今回は英検1級のリーディングで高得点を取るための勉強法について詳しく解説しました。

英検1級のリーディング対策についてのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT

①英検1級のリーディングの合格ラインは約70%以上の正答率

②必要語彙数は12000語から15000語で単語帳を最低4周することが重要

③大問2は空所の前後を重点的に読み、大問3は問題文を先読みしてキーワードを把握

④時間配分は大問1に10分、大問2に10分、大問3に50分が理想

⑤過去問を最低6回分3周することで出題傾向と解法パターンが身につく

⑥英字新聞の多読と文構造の分析により専門的な長文に慣れることができる

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