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英検準二級のリーディングの対策法を解説します。英検準二級のリーディングで合格点を取るための勉強法から高得点を取るコツまで実際に高得点を取るまでにやってよかったことを中心に解説します。また英検準二級のリーディングの配点や大門ごとの対策方法についても解説します。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長の竹本明弘】
これまで英検2級に合格者を900名以上、英検準一級に合格者を1200名以上輩出してきました。英検合格のために効果的な実際にやってよかった勉強法をいくつか紹介します。また短期間で高得点を取るコツやおすすめの参考書も合わせて解説します。
英検準二級のリーディングで9割取れる勉強法
結論から述べると英検準2級のリーディングで9割を取るためには語彙力と文脈把握力の両方を徹底的に鍛える必要があります。
9割という高得点を狙うなら、まず英検準2級レベルの単語帳を最低4周以上は繰り返し学習することが必須です。単語帳としては旺文社のパス単またはジャパンタイムズ出版の単熟語EXのどちらか1冊を選んで完璧にすることをおすすめします。
語彙力に加えて文章全体の流れを素早くつかむ力も欠かせません。特に長文問題では各段落の要点を日本語で1文に要約できるレベルまで練習を積むことで、知らない単語が出ても正解を導き出せる力がつきます。
さらに9割を目指すのであれば過去問を最低5回分は時間を測りながら解いて自分の弱点を明確にしておくことが大切です。間違えた問題は解説を読むだけでなく、なぜ間違えたのかを分析して同じミスを繰り返さない工夫が必要になります。
英検準二級のリーディング対策にやってよかった勉強法3選
1つ目の勉強法は3分間タイマー方式での単語学習です。3分間でタイマーをセットして15個の単語を覚え、時間が来たらすぐにテストします。
これを1セットとして20セット繰り返すと1時間で300単語をテストしながら覚えられます。この方法は記憶の定着率が非常に高く、短時間で効率よく語彙力を伸ばせるのでおすすめです。
2つ目の勉強法は空所補充問題で消去法を徹底的に使いこなす練習です。特に短文の語句空所補充では、分からない選択肢があっても明らかに違う選択肢を除外していくことで正答率を50%まで上げられます。
この消去法を使う際には選択肢に線を引いて視覚的に分かりやすくすることがポイントです。分からない問題に時間をかけすぎず30秒以内に判断して次に進む習慣をつけることが大切になります。
3つ目の勉強法は段落ごとの要約トレーニングです。長文問題を解く際に各段落を日本語で1文にまとめる訓練を繰り返すことで、文章全体の構造を素早く把握できるようになります。
英検準二級のリーディングで独学で高得点を取るためのコツ
独学で高得点を取るコツは教材選びと学習スケジュールの管理にあります。まず教材については英検準2級のパス単または単熟語EXのどちらか1冊を完璧にすることが基本です。
複数の教材に手を出すよりも1冊を何度も繰り返す方が確実に力がつきます。単語帳以外には過去問6回分が掲載されている旺文社の過去問題集を用意すると良いです。
学習スケジュールについては試験日から逆算して計画を立てることが重要になります。試験日の3ヶ月前から準備を始める場合、最初の1ヶ月半は単語帳を毎日30分から1時間かけて2周します。
次の1ヶ月は過去問を週に2回分解きながら単語帳も並行して続けます。最後の2週間は間違えた問題の復習と単語帳の総仕上げに集中することで独学でも確実に高得点が狙えます。
英検準二級のリーディングで満点を取るための勉強法
満点を目指すには英検準2級レベルを超えた学習も必要になります。具体的には英検2級の単語帳にも目を通して準2級では出題頻度が低い難単語も覚えておくことが効果的です。
また満点を取るためには選択肢の言い換え表現を完璧に見抜く力が求められます。英検のリーディングでは本文の内容が選択肢で別の表現に置き換えられているため、同義語や類似表現を幅広く知っている必要があります。
さらに過去問を解く際には正解した問題についても、なぜその選択肢が正解なのかを論理的に説明できるまで深く理解することが大切です。間違えた問題だけでなく正解した問題も復習することで確実な理解につながります。
時間配分についても満点を目指すなら筆記試験全体を予定時間よりも5分以上早く終わらせる練習をしておきましょう。余った時間でリスニング問題の先読みができるためリスニングの点数も上がりやすくなります。
英検準二級のリーディングは何割とれば合格?合格点を解説
結論から述べると英検準2級のリーディングでは全37問中18問正解すれば合格ラインに到達します。これは得点率で約49%に相当します。
ただしこの合格基準はリスニングで27点中27点、つまり90%以上取れることを前提としています。リスニングが苦手な場合はリーディングで20点から22点程度を目標にする必要があります。
英検準2級の一次試験全体では83点満点中54点、得点率65%が合格の目安とされています。リーディング、リスニング、ライティングの3技能がバランスよく取れていることが理想的です。
CSEスコアという特殊な採点方式が採用されているため素点での正解数とCSEスコアは必ずしも一致しません。そのため上記の点数を取れば必ず合格できるというわけではありませんが、目安として覚えておくと学習の指針になります。
英検準二級のリーディングの問題構成と時間配分
英検準二級のリーディングの問題構成と時間配分を解説します。
英検準二級のリーディングの問題構成
英検準2級のリーディングは全部で4つの大問で構成されています。大問1は短文の語句空所補充で20問出題されます。
大問2は会話文の文空所補充で5問出題され、最後の会話文には空所が2つあるのが特徴です。大問3は長文の語句空所補充で2つの文章から合計5問が出題されます。
大問4は長文の内容一致選択で、Eメール形式が3問と説明文形式が4問の合計7問が出題されます。全体では37問が出題されこれらを効率よく解いていく必要があります。
英検準二級のリーディングの時間配分
筆記試験の制限時間は75分ですがこの中にはライティング問題も含まれています。そのためリーディング問題に使える時間は実質50分程度になります。
理想的な時間配分は大問1が20分、大問2が5分、大問3が10分、大問4のEメール形式が6分、説明文形式が8分の合計49分です。この時間配分で解けば6分程度余らせることができます。
余った時間はリスニング問題の先読みに使えるためリスニングの点数アップにもつながります。時間を余らせて筆記試験を終えることが理想的な解き方です。
英検準二級のリーディングの配点
英検準2級のリーディング問題は全37問で構成されています。CSEスコアという特殊な採点方式が採用されているため1問あたりの配点は公表されていません。
ただし一般的には全ての問題が同じ配点であると考えられており1問1点として計算されることが多いです。リーディング全体での目標点は18点から22点程度になります。
特に配点が高いとされる問題形式はないため得意な問題から確実に得点を積み重ねていくことが合格への近道です。
英検準二級のリーディングにおけるおすすめの英単語の覚え方
英検準2級の単語を覚える際には3分間で15個の単語をテストする方法が最も効率的です。タイマーを3分にセットして15個の単語を集中して覚えます。
3分経ったらすぐにテストをして何個覚えられたかを確認します。これを1セットとして20セット繰り返すと1時間で300単語をテストしながら覚えることができます。
この方法のポイントは時間制限があることで集中力が高まりテストを繰り返すことで記憶が定着しやすくなることです。単語を覚える際には最初は日本語の意味だけを覚え、次に発音を覚え、最後にイメージで覚えるという3段階で進めると効果的です。
また単語帳は本番までに最低でも4周から6周することが合格者の共通点です。1周目は時間がかかりますが2周目以降は徐々にスピードが上がっていくので諦めずに繰り返すことが大切になります。
英検準二級のリーディング対策におすすめの参考書
英検準二級のリーディング対策におすすめの参考書を紹介します。
英検準二級過去問集(英検赤本シリーズ)

英検準2級特有の長文読解や意見論述問題の解き方を、詳しい解説でしっかり習得できます。別冊問題編で本番形式の演習を重ねることで、英検準2級合格に必要な高校中級レベルの実力を着実に身につけられます。
▽英検赤本シリーズ英検準二級過去問集のおすすめポイントの図解

出る順で最短合格!英検準二級単熟語EX

出る順で最短合格!英検準二級単熟語EXは英検対策の単語帳の中でも最もおすすめできる英単語帳です。
英検3級から英検準2級へのステップアップに必要な約1,000語の語彙増加に対応し、シンプルで覚えやすい例文とイメージしやすい訳語で学習をサポートします。
語源情報、類義語・反意語情報で記憶に定着しやすく、英検準2級レベルの語彙力を効率的に習得できます。全見出し語句と例文の音声付きで、英検準2級の4技能をバランスよく伸ばせます。
▽出る順で最短合格!英検準二級単熟語EXの図解

▽英検準二級の参考書をもっと知りたいという方はこちら

英検準二級のリーディングの裏技
1つ目の裏技は大問4の長文問題では質問文の順番と段落の順番が一致していることを利用することです。1問目の答えは必ず1段落目に2問目の答えは2段落目にあります。
この法則を知っていれば全文を読まずに該当する段落だけを集中して読めばよいため時間を大幅に短縮できます。Eメール形式でも説明文形式でもこの法則は当てはまります。
2つ目の裏技は短文の語句空所補充では消去法を徹底的に活用することです。4つの選択肢のうち2つを除外できれば残りは勘で選んでも正答率は50%になります。
知らない単語があっても明らかに文脈に合わない選択肢を除外することに集中すれば確実に得点を積み重ねられます。1問あたり30秒以内で判断し分からない問題に時間をかけすぎないことが重要です。
3つ目の裏技は長文の語句空所補充では空所のある文とその前後1文ずつ、合計3文だけを読めば正解を選べることです。全文を読む必要はないため効率よく解答できます。
まとめ
今回は英検準2級のリーディング対策について解き方のコツや勉強法を詳しく解説しました。