【地理】ケッペンの気候区分の覚え方を徹底解説!

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ケッペンの気候区分のおすすめの覚え方を語呂合わせの覚え方から実際にやってよかった覚え方まで解説します。またケッペンの気候区分の一覧表からケッペンの気候区分の覚え方のコツまで合わせて解説します。

ケッペンの気候区分の語呂合わせの覚え方

ケッペンの気候区分の語呂合わせの覚え方を解説します。

主要気候帯(A→E)

「熱乾温冷寒」(ねつかんおんれいかん)

  • A熱帯 → B乾燥 → C温帯 → D冷帯 → E寒帯

降水パターン(第2文字)

「ふすわ」で覚える

  • f = ふ(降る)→ 年中降る
  • s = す(summer)→ 夏乾燥
  • w = わ(winter)→ 冬乾燥

気温特性(第3文字)

「あつい・ぬくい・すずしい」

  • a = あつい(暑い)→ 夏22℃以上
  • b = ぬくい(温い)→ 夏22℃未満だが暖かい
  • c = すずしい(涼しい)→ 夏冷涼

ケッペンの気候区分をイメージで覚える覚え方

ケッペンの気候区分をイメージで覚える覚え方を紹介します。

各気候区分を具体的な場所やイメージと結びつけて覚える覚え方です。

例えば、Af(熱帯雨林気候)と聞いたら、アマゾンの密林やジャングル、突然のスコールを思い浮かべます。BW(砂漠気候)ならサハラ砂漠のサボテンやオアシスの風景です。Cfa(温暖湿潤気候)は日本の東京を代表例として、梅雨や四季の変化とセットで覚えます。Cfb(西岸海洋性気候)はロンドンの霧や紅茶文化、Cs(地中海性気候)はローマのオリーブ畑や青い海と夏の乾燥した気候を連想します。

さらにDf(冷帯湿潤気候)はシベリアのタイガや針葉樹林、ET(ツンドラ気候)はアラスカのコケむした大地や白夜の風景といったように、それぞれの気候に特徴的な景観や文化を結びつけることで、記号だけでなくその気候の本質まで理解できるようになります。

  • Af(熱帯雨林) → アマゾン、ジャングル、スコール
  • BW(砂漠) → サハラ、サボテン、オアシス
  • Cfa(温暖湿潤)日本(東京)、梅雨、四季
  • Cfb(西岸海洋性) → ロンドン、霧、紅茶
  • Cs(地中海性) → ローマ、オリーブ、夏休み
  • Df(冷帯湿潤) → シベリア、タイガ、針葉樹林
  • ET(ツンドラ) → アラスカ、コケ、白夜

記号の意味からケッペンの気候区分を覚える覚え方

記号が何の略なのかという語源から理解する方法です。ケッペンの気候区分は主に英語やドイツ語の頭文字を使っているため、その意味を知ることで記憶が定着しやすくなります。

例えば、fは「fully humid」の頭文字で「完全に湿潤」という意味です。fullという言葉から「いつも満タン」と連想すれば、年中降水があることが理解できます。sは「summer dry」で夏が乾燥する、wは「winter dry」で冬が乾燥するという具合に、英語の意味がそのまま気候の特徴を表しています。

mは「monsoon(モンスーン)」、Wは「Wüste(ドイツ語で砂漠)」、Sは「Steppe(ステップ)」の頭文字です。気温を表すhは「hot(暑い)」、kは「kalt(ドイツ語で寒い)」から来ています。このように、記号の背後にある言葉の意味を理解すると、単なる暗記ではなく論理的に気候区分を把握できるようになります。

記号語源連想
ffully humid(完全に湿潤)full → いつも満タン
ssummer dry(夏乾燥)sun → 夏の太陽で乾く
wwinter dry(冬乾燥)winter → 冬は乾く
mmonsoon(モンスーン)moist → 湿ってる
WWüste(ドイツ語で砂漠)Waste land → 荒地
SSteppe(ステップ)Semi-arid → 半乾燥
hhot(暑い)heat → 熱
kkalt(ドイツ語で寒い)kold → 寒い

段階的に覚えるケッペンの気候区分の覚え方

実際にやってよかった段階的に覚えるケッペンの気候区分の覚え方を解説します。

ステップ1:まず5大気候帯だけ覚える

まずはA・B・C・D・E(熱帯・乾燥・温帯・冷帯・寒帯)の5大気候帯をしっかりと覚えましょう。

ステップ2:よく出る10種類を覚える

次に下記のよく出る気候区分の10種類を覚えるようにしましょう。具体的には、Af(熱帯雨林)、Aw(サバナ)、BW(砂漠)、BS(ステップ)、Cfa(温暖湿潤)、Cfb(西岸海洋性)、Cs(地中海性)、Df(冷帯湿潤)、ET(ツンドラ)、EF(氷雪)などです。

  • Af、Aw(熱帯)
  • BW、BS(乾燥)
  • Cfa、Cfb、Cs(温帯)
  • Df(冷帯)
  • ET、EF(寒帯)

ステップ3:第3文字(a・b・c)の違いを理解

最後にそれぞの特徴を把握しておきましょう。

  • a = 暑い(22℃以上)
  • b = 温かい(22℃未満)
  • c = 涼しい

ケッペンの気候区分一覧

ケッペンの気候区分一覧を紹介します。

A. 熱帯気候

記号気候名特徴
Af熱帯雨林気候年中高温多雨、明確な乾季なし
Am熱帯モンスーン気候短い乾季があるが年降水量は多い
Awサバナ気候明確な乾季がある
Asサバナ気候(夏季乾燥型)夏に乾季がある

B. 乾燥気候

記号気候名特徴
BW砂漠気候極端に降水量が少ない
BWh熱帯砂漠気候年平均気温18℃以上の砂漠
BWk温帯砂漠気候年平均気温18℃未満の砂漠
BSステップ気候砂漠より降水量がやや多い
BSh熱帯ステップ気候年平均気温18℃以上のステップ
BSk温帯ステップ気候年平均気温18℃未満のステップ

C. 温帯気候

記号気候名特徴
Cfa温暖湿潤気候夏季高温、年中降水
Cfb西岸海洋性気候夏季温暖、年中降水
Cfc西岸海洋性気候(亜寒帯型)夏季冷涼、年中降水
Csa地中海性気候夏季高温乾燥、冬季温暖湿潤
Csb地中海性気候(温暖型)夏季温暖乾燥、冬季温和湿潤
Csc地中海性気候(亜寒帯型)夏季冷涼乾燥、冬季湿潤
Cwa温暖冬季少雨気候夏季高温多雨、冬季少雨
Cwb高地地中海性気候夏季温暖多雨、冬季少雨
Cwc高地地中海性気候(亜寒帯型)夏季冷涼多雨、冬季少雨

D. 冷帯(亜寒帯)気候

記号気候名特徴
Dfa湿潤大陸性気候夏季高温、年中降水
Dfb冷帯湿潤気候夏季温暖、年中降水
Dfc亜寒帯湿潤気候夏季冷涼、年中降水
Dfd亜寒帯湿潤気候(極寒型)夏季冷涼、冬季極寒、年中降水
Dsa地中海性亜寒帯気候夏季高温乾燥、冬季寒冷湿潤
Dsb地中海性亜寒帯気候(温暖型)夏季温暖乾燥、冬季寒冷湿潤
Dsc地中海性亜寒帯気候(冷涼型)夏季冷涼乾燥、冬季寒冷湿潤
Dsd地中海性亜寒帯気候(極寒型)夏季冷涼乾燥、冬季極寒湿潤
Dwa冷帯冬季少雨気候夏季高温多雨、冬季寒冷少雨
Dwb冷帯冬季少雨気候(温暖型)夏季温暖多雨、冬季寒冷少雨
Dwc亜寒帯冬季少雨気候夏季冷涼多雨、冬季極寒少雨
Dwd亜寒帯冬季少雨気候(極寒型)夏季冷涼多雨、冬季極寒少雨

E. 寒帯気候

記号気候名特徴
ETツンドラ気候最暖月平均気温0〜10℃
EF氷雪気候最暖月平均気温0℃未満

ケッペンの気候区分の記号の意味

ケッペンの気候区分の記号の意味をそれぞれ解説します。

第1文字:主要気候帯

記号気候帯定義
A熱帯気候最寒月平均気温18℃以上
B乾燥気候蒸発量が降水量を上回る
C温帯気候最寒月平均気温-3℃〜18℃、最暖月平均気温10℃以上
D冷帯気候最寒月平均気温-3℃未満、最暖月平均気温10℃以上
E寒帯気候最暖月平均気温10℃未満

第2文字:降水パターン

記号意味説明
f年中湿潤 (fully humid)明確な乾季がない
s夏季乾燥 (summer dry)夏に乾季がある
w冬季乾燥 (winter dry)冬に乾季がある
mモンスーン (monsoon)短い乾季があるが年降水量は多い(熱帯のみ)
W砂漠 (desert/Wüste)年降水量が乾燥限界の1/2未満
Sステップ (steppe)年降水量が乾燥限界の1/2〜乾燥限界
Tツンドラ (tundra)最暖月平均気温0〜10℃
F氷雪 (frost)最暖月平均気温0℃未満

第3文字:気温特性

記号意味定義
a夏季高温 (hot summer)最暖月平均気温22℃以上
b夏季温暖 (warm summer)最暖月平均気温22℃未満、月平均気温10℃以上の月が4ヶ月以上
c夏季冷涼 (cool summer)最暖月平均気温22℃未満、月平均気温10℃以上の月が1〜3ヶ月
d冬季極寒 (very cold winter)最寒月平均気温-38℃未満
h高温 (hot)年平均気温18℃以上(乾燥気候のみ)
k低温 (cold/kalt)年平均気温18℃未満(乾燥気候のみ)
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