医学部の入りやすい学部はどこ？倍率や偏差値から穴場学部を徹底解説！

医学部の入りやすい学部と穴場学部を具体的に解説します。また医学部の倍率の低い穴場学部や偏差値の低い受かりやすい学部学科をそれぞれ解説します。医学部志望の受験生やその保護者の方はぜひ参考にしてみてください。

医学部の難易度をもとにした穴場学部一覧

医学部受験における穴場学部とは、偏差値や倍率が相対的に低く、合格の可能性が高まる大学のことを指します。

国公立医学部では福島県立医科大学、高知大学、旭川医科大学などが難易度の面から穴場学部として知られています。これらの医学部は偏差値が62から65程度に位置しており、最難関の東京大学や京都大学の医学部と比較すると合格のハードルが下がります。 私立医学部においても、地域や立地条件によって難易度に差が生まれます。都市部から離れた場所にある医学部や、比較的新しく設立された医学部は穴場学部となる傾向があります。

ただし穴場学部といっても医学部である以上、他の学部と比較すれば圧倒的に高い学力が求められることを忘れてはいけません。 最も偏差値が低い国公立医学部でも旧帝大の理学部レベルの学力が必要となり、私立医学部でも早慶レベルの実力が求められます。穴場学部という言葉に惑わされず、十分な受験対策が不可欠です。

医学部の入試の倍率からみた穴場学部

倍率の観点から見ると、国公立医学部の平均倍率は3.7倍程度となっています。

この平均を下回る医学部が倍率面での穴場学部と考えることができます。2025年度入試のデータによると、秋田大学医学部は倍率が2.0倍と非常に低く、医学部の中では競争率が穏やかです。 また筑波大学医学部は二段階選抜後の倍率が2.5倍まで低下するため、共通テストで一定の得点を確保できれば合格の可能性が高まります。福島県立医科大学も3.9倍という倍率で、医学部としては比較的受験しやすい穴場学部といえます。

私立医学部においても倍率は大学によって大きく異なります。 都市部の人気校では10倍を超える倍率となる一方、地方の医学部では3倍から5倍程度に抑えられているケースが多く見られます。ただし倍率が低いからといって必ずしも入りやすいわけではなく、受験生のレベルが高い場合もあるため注意が必要です。

医学部の学部学科の偏差値からみた穴場学部

偏差値ランキングから穴場学部を探すと、国公立医学部では62から65の範囲に位置する大学が狙い目となります。

高知大学医学部は偏差値62.5程度で、標準レベルの問題を確実に解く力があれば合格圏内に入ることができます。福島県立医科大学も同様に偏差値63から64程度で推移しており、理科で確実に得点を重ねることで合格が見えてきます。 熊本大学医学部は隔年現象の影響を受けやすく、出願が敬遠される年は偏差値62.5程度まで下がる可能性があります。琉球大学医学部も地理的な要因から受験者数が限定され、偏差値67程度と医学部の中では低めの水準です。

私立医学部の偏差値は大学によって大きく差があり、最上位の慶應義塾大学医学部が偏差値72を超える一方、偏差値60台前半の医学部も存在します。 学費との兼ね合いも考慮しながら、自分の学力に見合った穴場学部を見つけることが合格への近道です。偏差値だけでなく、出題傾向との相性も重要な判断材料となります。

医学部の入りやすい学部を見つけること

医学部の倍率の低い学部を見つける

倍率が低い医学部を見つけるためには、過去数年間の入試データを丁寧に分析することが大切です。

国公立医学部では二段階選抜が実施される大学も多く、第一段階の選抜を通過できれば実質倍率が大幅に下がります。筑波大学医学部のように第一段階選抜後の倍率が2.5倍程度になる穴場学部は、共通テストで高得点を取れる受験生にとって有利です。 また地域枠を活用することで、一般枠よりも低い倍率で受験できる可能性があります。秋田大学医学部のように一般枠と地域枠を合わせて募集人数が多い医学部は、倍率が分散しやすい傾向にあります。

隔年現象にも注目する必要があります。 前年度に倍率が高かった医学部は翌年度に受験者が減少し、穴場学部となる可能性が高まります。ただし倍率だけで判断せず、合格者の平均偏差値や合格最低点も併せて確認することが重要です。

医学部の偏差値の低い学部学科を見つける

偏差値が低い医学部を探す際は、複数の予備校が発表している偏差値データを比較検討することが効果的です。

河合塾、駿台、ベネッセ、東進などの大手予備校はそれぞれ独自の基準で偏差値を算出しているため、一つのデータだけでなく総合的に判断する必要があります。国公立医学部では偏差値62から65程度の大学が穴場学部の目安となり、私立医学部では偏差値60台前半の大学が比較的入りやすい傾向にあります。 地方の単科医科大学や新設の医学部は偏差値が低めに設定されていることが多く、受験生にとって狙い目の穴場学部となります。

ただし偏差値は受験者層の学力レベルによって変動するため、年度によって数値が変わることを理解しておく必要があります。 自分が受験する模試の偏差値を基準にして、継続的に成績を追跡することで、より正確な合格可能性を判断できます。偏差値だけでなく共通テストのボーダー得点率も確認し、総合的に穴場学部を見極めることが大切です。

医学部の入試問題の難易度の低い学部学科を見つける

入試問題の難易度が低い医学部を見つけるには、過去問研究が欠かせません。

高知大学医学部は入試標準レベルの問題が中心で、基礎力を確実に固めて標準問題を速く正確に解く練習をすれば合格圏内に入れます。難問対策は基本的に不要であり、着実に得点を積み重ねることができる穴場学部です。 福島県立医科大学は数学の難易度が高い一方で、理科は比較的得点しやすい傾向にあります。得意科目と苦手科目のバランスを考えて、自分に合った穴場学部を選ぶことが重要です。

私立医学部でも大学によって出題傾向が大きく異なります。 英語の配点が高い大学、数学の難易度が標準的な大学、理科で高得点が狙える大学など、それぞれ特徴があります。過去問を実際に解いてみて、自分の得意分野と相性の良い穴場学部を見つけることが合格への鍵となります。

医学部の合格に必要な勉強時間

医学部合格に必要な総勉強時間は5000時間から6000時間が目安とされています。

高校3年間でこの時間を達成するには、1日平均4.5時間以上の勉強が必要です。高校1年生は週20時間、つまり1日3時間程度の勉強時間を確保することから始めます。 高校2年生になると週30時間、1日4時間以上の勉強が求められます。平日は部活などで忙しい場合、休日に8時間以上勉強することでバランスを取ります。 高校3年生では週40時間以上、1日5時間から6時間の勉強時間が必要となり、休日は12時間程度の学習時間を確保することが理想的です。

浪人生の場合は1日12時間以上の勉強が一般的となります。 現役生と同じ土俵で戦うためには、時間的なアドバンテージを最大限に活用する必要があります。ただし勉強時間の長さだけでなく、質の高い学習を心がけることが医学部合格への近道です。 睡眠時間を削ることは集中力の低下を招くため、6時間以上の睡眠を確保しながら効率的に勉強することが大切です。穴場学部を狙う場合でも、この勉強時間の目安は変わりません。

医学部の受かりやすい学部の一覧表