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共通テストの現代文で得点を伸ばすための効果的な勉強法を紹介します。
共通テストの現代文で満点を狙う勉強法から共通テスト現代文で9割・8割・7割を目標とする勉強法まで、レベル別に最適な学習方法を解説します。
共通テストの現代文対策に役立つおすすめの参考書もあわせて紹介します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長「竹本明弘」
これまで早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上合格者を輩出してきました。その中で共通テストの現代文で満点を取った生徒もたくさんおり、実際に指導する中でゼロからでも共通テスト現代文9割まで到達した現代文の勉強法や使ってよかった現代文の参考書およびおすすめの現代文の勉強の順番を解説したいと思います。
共通テスト現代文で9割取れる勉強法
共通テストの現代文で9割が取れるおすすめの勉強法を紹介します。
- 共通テストで9割を取るための最初の勉強法は、基礎力の徹底強化です。まず学校で配布されている漢字ドリルや漢字教材を活用し、日常的に出題される7割〜8割の漢字を確実に覚えましょう。同時にZ会の現代文キーワード読解を使い、評論文や小説の理解に必要な重要キーワードを意味ごと覚えることが大切です。
- さらに、田村秀行の田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)を使って、文章の構造や筆者の主張を見抜く練習を行いましょう。重要箇所にマーカーを引きながら読み進め、どの段落に筆者の主張があるのかを意識することが、共通テスト現代文の正しい読み方を身につける第一歩になります。
- 2ヶ月目の共通テスト勉強法では、実際の読解演習を通じて基礎力を定着させていきます。河合出版の入試現代文へのアクセス基本編を用い、毎日1題ずつ解きながら、正解・不正解の根拠を確認しましょう。文章を読み終えた後には、筆者の主張を一文でまとめる要約練習を取り入れることで、意味段落や論理構造を把握する力が身につきます。
- より体系的に要約力を鍛えたい場合は、旺文社の現代文ポラリス1を使い、模範要約を参考に自分の理解を深めましょう。要約力を鍛えることは共通テスト現代文で高得点を取るための最も効果的な勉強法の一つです。実際に段落ごと(特に意味段落ごとに要約する)に要約することができるようになると正答率が一気に向上します。これは実際に自分が共通テスト現代文を解いてもそう感じましたし、実際に生徒に指導していても要約力がつくと同時に得点があがりやすいです。
- 3ヶ月目からは、共通テスト現代文の出題形式に慣れることを目的に過去問演習を中心に進めます。学研プラスのきめる!共通テスト現代文や河合出版の共通テスト現代文実践対策問題集を使って、本番同様の形式で演習を行いましょう。時間を測りながら解くことで、60分以内に正確に読解する練習になります。
- 復習時には、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ誤りなのかを文章内の根拠と照らし合わせて分析します。この「根拠を言語化する復習」が、共通テスト現代文の勉強法において最も重要な要素です。間違えた問題は必ず分析ノートにまとめ、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
- 4ヶ月目の共通テスト勉強法では、より複雑な論理構造を持つ文章を通して応用力を鍛えます。旺文社の現代文ポラリス2または河合出版の入試現代文へのアクセス発展編を使用し、読解と選択肢の根拠分析を徹底的に行いましょう。共通テスト現代文では、筆者の主張を正しく捉え、設問に沿った根拠を明確にする力が求められます。
- そのため、選択肢を選ぶ際には本文のどこに根拠があるかを線引きし、要素を一つずつ確認しながら解くことが大切です。間違えた問題は、必ずどの段階で読み違えたのかを分析し、正しい読み方と解き方を自分の中で再構築することが得点力向上の鍵となります。
- 最終月は、共通テストの過去問を中心に仕上げを行い、本番で9割を取る力を完成させます。過去5〜7年分の共通テストおよびセンター試験の現代文を通して、問題傾向の把握と得点安定化を図りましょう。学研プラスのきめる!共通テスト現代文を軸に、過去問ごとに「なぜこの答えが正解なのか」を徹底的に分析し、選択肢を消去する根拠を明確にしていきます。
- 時間を計測しながら演習し、60分以内で正確に読み切る練習を重ねることも重要です。共通テスト現代文の勉強法では、解く回数よりも復習の質が成績を左右します。1問ごとにミスの原因を明らかにして、最後の1ヶ月で完成度を高めましょう。
この5段階を1つ1つ進めていくと、これまでの早慶に300名以上私自身が個別指導しながら合格させてきた受験生と同じ学習方法で共通テスト現代文に挑むことができるので、間違いなく共通テスト現代文で8割以上が取れると思います。
▽もし共通テストの現代文も含めて古文や漢文など全体の勉強計画を知りたいという方はぜひ下記もチェックしてみてください。

共通テストの現代文対策にやってよかった勉強法3選
共通テストの現代文対策の勉強法としてやってよかった勉強法を3つ紹介します。
キーセンテンスを見つける訓練をする
共通テストの文章は非常に長いという印象を受ける人が多いと思います。だからこそ、現代文の読解力を上げるうえで最も重要なのが「筆者の主張=キーセンテンス」を正確に捉える力です。
評論文では「つまり」「したがって」「要するに」などの接続語の後に、筆者の主張や段落の結論が現れやすく、小説では「心情の変化」が描かれる部分がキーセンテンスとなります。
この力を鍛えるには、問題を解いた後に「筆者が何を言いたかったのか?」を自分の言葉で一文にまとめる練習と共通テストの過去問を解いた時に必ず答えの該当箇所に復習の時に線を引き続ける勉強法が効果的です。
最初は時間がかかっても、段落ごとに「主張」と「理由」を整理する習慣をつけると、選択肢を消去する根拠が明確になり、ブレない読み方が身につきます。
意味段落の要約をまとめると全体の要約になる
近年の共通テスト現代文は、文章量が格段に増えています。
たとえば、1990年のセンター試験第1問の文章量は約1,625字でしたが、2021年の共通テスト第1問では3,401字と、およそ2倍以上の長さになっています。選択肢も長文化しており、受験生には「読む力」だけでなく、「情報を整理して要点をつかむ力」が求められています。
こうした長くなっている共通テスト現代文の中で最も重要なのが「意味段落ごとの要約」という勉強法です。
一文一文を丁寧に読むのではなく、1段落で何が言いたいのか(主張・理由・具体例)を一言でまとめる練習を積みましょう。段落単位で整理すると、文章の全体構成が自然と見えるようになり、最後にそれらの要約をつなげれば「本文全体の主旨」をつかむことができます。
特に共通テストでは、設問が「本文全体の主張」や「筆者の立場」を問う形式が多く、段落要約を積み重ねることが得点の安定につながります。
「どこに何が書いてあるか」を頭の中で地図のように整理できるようになると、本文の該当箇所を瞬時に探せるようになり、制限時間内でも落ち着いて読み切ることが可能になります。
つまり、要約力は長文化時代の共通テスト現代文を制する最重要スキルです。文章を「読む」から「構造で整理する」に切り替え、情報を自分の手でまとめる習慣を身につけましょう。
演習量を2週間程度で一気に増やす
共通テストの現代文はすぐに読めるようになるというよりは何度も間違えて、ここが答えの該当箇所だったのかと気付く回数が増えることでどんどん読み方も解き方の質も上がってくるものなので、一定数の演習量は非常に重要です。
ただ基本的には共通テスト対策の現代文は2日に1回やったら良い科目のイメージが強いですが、苦手な人こそ夏休みや冬休みにまとめて2週間程度毎日必ず1問解いて、しっかりと時間を取って選択肢の該当箇所に当たる部分は文章中に全部線を引くなどちゃんと復習する時間を取るとどんどん成績に現れてきます。
共通テスト現代文で満点が取れる勉強法
共通テストの現代文で万点を取るためにおすすめの勉強法を解説します。
基礎力を固める現代文の勉強法
共通テスト現代文で満点を取るための第一歩は、漢字とキーワードの定着と基礎的な読み方の習得です。学校で配布されている漢字ドリルを毎日30分活用し、出題頻度の高い漢字を確実に覚えましょう。残りの時間ではZ会の現代文キーワード読解を使い、評論文や小説で頻出する重要語の意味を整理します。
現代文のおすすめの講義本としては代々木ライブラリーの田村のやさしく語る現代文を使い、各段落ごとに筆者の主張と構成を読み解く練習をします。マーカーで主張部分を線引きしながら読むと、文章全体の構造が可視化され、共通テスト現代文の基礎的な読解力が身につきます。
最初の2ヶ月は、1日90分の中で「漢字・講義・復習」のリズムを固定し、読む力と語彙力を同時に鍛えることが重要です。
▽現代文の語彙やキーワードの勉強法を知りたい方はこちら
要約力を鍛える勉強法
共通テスト現代文の勉強法の中で、最も得点に直結するのが要約練習です。1日90分のうち最初の30分で、河合出版の入試現代文へのアクセス基本編を使い、各段落を一文でまとめる練習をしましょう。
段落要約によって筆者の主張・根拠・対比が整理され、共通テスト特有の論理的読解に強くなります。
続いて旺文社の現代文ポラリス1を使い、本文全体を一文でまとめる全体要約を行います。模範要約と自分の要約を比較し、ずれを修正することで精度が上がります。演習の際は必ず本文中の根拠を線で示し、なぜその選択肢を選んだかを自分の言葉で説明できるようにしましょう。
共通テスト現代文で9割を超える受験生は、例外なくこの「段落要約+全体要約」のセット練習を習慣化しています。要約力は一朝一夕では身につかないため、毎日継続して行うことが得点力アップの鍵です。
過去問で本番力を完成させる勉強法
共通テスト現代文の勉強法の最終段階では、過去問を使った実戦演習が中心になります。
学研プラスのきめる共通テスト現代文を使い、過去5年分の共通テストおよびセンター試験の現代文を60分以内で解く練習をしましょう。
演習後は、正答の根拠を本文から抜き出し、他の選択肢が誤りである理由をノートにまとめます。
また、段落ごとの要約と全体要約を毎回セットで行い、文章全体を一文でまとめる習慣を維持しましょう。
最後の1ヶ月は、時間配分を意識して「読む・考える・答える」の流れを60分の中で完成させることが大切です。
共通テスト現代文では、解く量よりも復習の質が最終得点を左右するため、分析ノートを活用しながら、読み方と考え方の完成度を高めていくことが満点への最短ルートです。
共通テスト現代文で短期間で高得点を取るための勉強のコツ
共通テストの現代文で短期間で高得点を取るための勉強のコツを紹介します。
実際にやってみてよかった共通テスト現代文の勉強法を4つ紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
段落ごとの要約で文章の構造をつかむ
共通テスト現代文の読解は、まず段落ごとに筆者の主張や説明の流れを整理することが大切です。段落の役割(主張・例・まとめ)をつかみながら、一文で要約する練習を重ねると、文章全体の構造が見えてきます。
段落要約を習慣化することで、どの部分が問題の根拠になるかが自然と分かるようになります。
全体の要約で筆者の主張を一言でまとめる
段落要約を終えたら、文章全体のテーマと筆者の結論を一文で言い表す練習をします。共通テスト現代文の満点勉強法では、文章を読み終えた後に「この文章で筆者が一番言いたいことは何か」を一文でまとめることが重要です。
全体要約を行うことで、主張のズレや読み違いに気づくことができ、選択肢を選ぶときの根拠が明確になります。
設問と本文の対応を確認し根拠を明文化する
共通テスト現代文では、設問の中に答えの方向性が隠れています。問題文を先に読んで、何を問われているのかを意識しながら本文を読むことが大切です。
共通テストの現代文を解く上で本文中に根拠がある一文を見つけたら線を引き、その文を使って選択肢の正誤を判断する練習を繰り返しましょう。「根拠を言葉で説明できるかどうか」を意識することが、高得点を安定させる最大のコツです。
解き直しの際に段落要約と全体要約を再確認する
共通テスト現代文の復習では、ただ答え合わせをするのではなく、段落ごとの要約と全体の要約をもう一度自分で作り直してみましょう。どこで読み違えたのか、どの段落の理解がずれていたのかを分析することで、次に同じミスを防げます。
正しい要約を作れるようになれば、自然と本文の構造を正確にとらえられるようになり、共通テスト現代文で満点を取る力が身につきます。
共通テスト現代文で8割が取れる勉強法
共通テストの現代文で8割が取れる勉強法を紹介します。
共通テスト現代文のおすすめの参考書ルート
共通テストの現代文で8割が取れるおすすめの参考書ルートを解説します。
| 段階 | 学習目的 | 参考書名 | 出版社 | 学習内容・使い方 | 目安期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 基礎力の定着 | 現代文キーワードと語彙力の養成 | 現代文キーワード読解 | Z会 | 評論で頻出する語彙・概念を意味と一緒に暗記し、読解の前提知識を整える。1日3〜5語を音読暗記。 | 2週間〜1ヶ月 |
| ② 論理的な読み方の習得 | 筆者の主張・構造のつかみ方を理解 | 田村のやさしく語る現代文 | 代々木ライブラリー | 各章の講義を読み、段落ごとに要点を一文でまとめる。筆者の主張・理由・対比の3要素を毎回整理。 | 3週間〜1ヶ月 |
| ③ 基礎演習 | 段落要約と設問演習の初歩 | 入試現代文へのアクセス 基本編 | 河合出版 | 毎日1題、段落ごとに要約→設問を根拠と照らして解く。解説で本文構造を確認し、読み方を定着。 | 1ヶ月〜1.5ヶ月 |
| ④ 要約力の強化 | 全体要約と選択肢分析力の育成 | 現代文ポラリス1 基礎レベル | 旺文社 | 模範要約と自分の要約を比較して論理のズレを修正。本文と選択肢の根拠対応を明確に。 | 1ヶ月 |
| ⑤ 実戦的な読解訓練 | スピード読解と設問処理の精度アップ | 共通テスト現代文 集中講義 改訂版(大学受験SUPER LECTURE) | KADOKAWA | 共通テスト形式の問題で、論理的読み方と時間配分を体得。各設問で根拠を明確化する練習。 | 1ヶ月 |
| ⑥ 本番形式での演習 | 出題傾向の把握と得点安定化 | きめる 共通テスト現代文 改訂版 | 学研プラス | 過去5年分を60分以内で解く。復習で「正解根拠・誤答理由」を分析ノートにまとめる。 | 1〜1.5ヶ月 |
| ⑦ 仕上げ・総復習 | 弱点補強と解法の固定化 | 改訂第2版 大学入学共通テスト 国語 現代文の点数が面白いほどとれる本 | KADOKAWA | 苦手分野を章ごとに復習。読み方・解き方を最終確認し、得点の安定化を図る。 | 本番直前期 |
▽現代文のおすすめの参考書ルートが知りたいという方はこちら
共通テスト現代文の読み方を鍛える勉強法
共通テスト現代文の8割を目指す第一歩は、「正しい読み方」を身につけることです。
現代文をフィーリングで読むと点数が安定せず、偶然の高得点に頼る状態が続いてしまいます。共通テスト現代文では、筆者の主張・理由・具体例の論理関係を正確に読み取る力が必要です。そのため、段落ごとに要点を整理し、接続表現から論理をつかむ練習をしましょう。
まずは基礎固めとして、Z会の「現代文キーワード読解」を使用します。評論で頻出する語彙の意味を正しく理解することが、文章理解の第一歩です。講義本としては代々木ライブラリーの「田村のやさしく語る現代文」を使い、筆者の主張や構成を明確に掴む読み方を習得します。各段落の要旨を一文でまとめる「段落要約」を行い、文章全体の構造を整理していきましょう。
漢字は学校配布の教材や市販の漢字ドリルを使い、毎日30分の積み重ねで共通テスト頻出の7割をカバーします。この段階で大切なのは、「読む力」「語彙力」「論理理解力」をバランスよく育てることです。
共通テスト現代文の勉強法の中で、最も得点を安定させるのが「要約力」です。要約とは、筆者の主張と根拠を整理し、論理の流れを再構築する練習です。この段階では、段落要約+全体要約+根拠分析の3ステップを徹底します。
教材としては、河合出版の「入試現代文へのアクセス基本編」を使用し、各段落の内容を一文で要約する練習を毎日行いましょう。さらに旺文社の「現代文ポラリス1基礎レベル」を使い、模範要約と自分の要約を比較して理解のズレを修正します。演習では、本文中の「だから」「しかし」「つまり」などの接続語を意識し、論理展開を正確に追うことが重要です。
現代文の復習をする時は、「なぜその選択肢が正解なのか」「どの根拠が本文に書かれているのか」を自分の言葉で説明し、分析ノートにまとめていきます。これにより、設問ごとの「答えの見つけ方」を自動化できるようになります。
評論・小説ともに、本文中の根拠を探して一致する選択肢を選ぶ「積極法」を徹底することが、共通テスト現代文で安定して9割以上を取る最大のポイントです。
小説の学習もこの時期に始めましょう。人物の心情を主観でなく「描写」「比喩」「対比」など客観的根拠から読み取る練習を行います。
最後の1ヶ月は、共通テスト現代文の本番形式に完全対応する実戦演習を中心に進めます。共通テストの現代文は文量が多く、評論・小説ともに45点ずつの高配点です。共通テスト現代文は1問の重みが大きいため、「60分で正確に読み切る練習」と「根拠に基づく選択肢判断」が求められます。
共通テスト現代文で7割が取れる勉強法
共通テスト現代文で7割を安定して取るための基礎力重視の勉強法を紹介します。
現代文が苦手でも、1日90分〜2時間の学習で「読み方」と「語彙力」を固めれば、7割までは確実に到達できます。
難しい問題演習や高度な要約よりも、読解の基礎・キーワード理解・設問の根拠確認の3点に集中するのがポイントです。
実際に共通テストの現代文で7割取るための勉強の流れを3ヶ月間のスケジュールも含めて解説します。
まず語彙とキーワードの定着と基礎的な読み方のトレーニング
共通テスト現代文で7割を取るための最初の1ヶ月は、語彙力とキーワード理解を固めることから始めます。現代文で得点できない最大の理由は、「筆者の言葉がわからない」ことにあります。文章全体を正確に読むには、まず評論のキーワードを理解しておく必要があります。
Z会の「現代文キーワード読解」を使い、1日3〜5語を意味と一緒に音読暗記します。覚えるときは「抽象語」と「具体例」をペアで理解するのがコツです。
講義本としては代々木ライブラリーの「田村のやさしく語る現代文」を使い、文章の構造を意識しながら読む練習をしましょう。各段落ごとに筆者の主張と根拠を一文でまとめることで、段落要約の感覚が身につきます。この段階では「文章を正しく読むこと」に集中し、解答テクニックは後回しにして構いません。
要約するためのキーセンテンス及び意味段落の把握
2ヶ月目からは、読解練習と設問の根拠確認を通じて、7割に必要な得点力を養います。使う教材は河合出版の「入試現代文へのアクセス 基本編」です。毎日1題解き、設問を解く前に「段落ごとの要点メモ」を作る練習をしましょう。
段落ごとに「主張・理由・具体例」を整理しながら読むことで、本文構造を自然に掴めるようになります。
解いたあとは、必ず本文中の根拠を探して選択肢を照らし合わせる復習を行います。「なぜこの選択肢が正しいのか」「どの文が根拠か」をノートに書き出すことが、7割への近道です。また、旺文社の「現代文ポラリス1 基礎レベル」を使い、模範解答と自分の解答を比較することで、理解のズレを修正します。
要約は完璧でなくても構いません。段落の要点を一文でまとめる練習を続けましょう。
共通テストの過去問演習
共通テスト現代文で要約練習が慣れてきたら、過去問演習を通じて時間内に解く練習を行います。学研プラスの「きめる 共通テスト現代文 改訂版」を使い、過去3〜5年分を60分以内で解いてください。時間配分の目安は、評論30分・小説25分・見直し5分です。
過去問演習の目的は「読む速さ」よりも「根拠を明確にして答えること」です。間違えた問題は本文を読み直し、「どこを根拠にすれば正解できたか」を分析ノートにまとめましょう。
復習の際に「同じ間違いをしないためのポイント」を書き出すと、次第に選択肢の見極めが安定してきます。
▽大学受験の現代文の勉強法が知りたい人はこちら
共通テストの現代文対策におすすめの参考書一覧
共通テストの現代文対策におすすめの勉強法を紹介します。
現代文キーワード読解(Z会)
現代文読解の基礎となる評論キーワードを体系的に学べる定番書で、共通テスト現代文の語彙問題や筆者の主張理解に直結する力が身につきます。
特に筆者の抽象的な表現が分からない、評論文が読みにくいと感じる人におすすめです。
使い方は、1日3〜5語を目安に音読しながら意味と対立語をセットで覚え、文脈の中での使われ方を確認します。2〜3周繰り返すことで、評論を読むときにキーワードが自然と理解できるようになります。
田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)
現代文を「感覚で読む」状態から脱出し、論理的に筆者の主張をつかむ読み方を身につけられる講義本です。
文章を読むときに「何を意識すればいいのか」が分からない人や、根拠のある読み方を習得したい人におすすめです。
使い方は、毎日1章ずつ読み進め、各段落の主張・理由・具体例をノートにまとめます。接続語に注目しながら、筆者の思考の流れを追う練習を重ねることで、共通テスト現代文の基礎読解力が完成します。
入試現代文へのアクセス 基本編(河合出版)
段落要約と設問の根拠確認を同時に練習できる入門〜基礎レベルの問題集で、共通テスト形式の思考に慣れるのに最適です。
「読み方は分かってきたけど、設問で間違える」「本文と選択肢の照らし合わせが苦手」という人におすすめです。
使い方は、1日1題を60分以内に解き、復習で本文中の根拠を必ず特定します。間違えた問題は「なぜ違うのか」をノートに書き出し、本文の該当箇所と照合して確認します。本文→設問→解説→要約の順で丁寧に進めるのがポイントです。
きめる 共通テスト現代文 改訂版(学研プラス)
共通テストの出題傾向に完全対応した実戦的演習書で、評論・小説・実用文をバランスよく扱いながら、60分で解く力を仕上げます。
「本番形式で時間内に解けるようになりたい」「出題傾向をつかみたい」という人におすすめです。
使い方は、週2〜3回60分のタイマーを使って本番形式で演習し、復習で本文の根拠と選択肢の対応を確認します。
間違えた問題は「本文に何が書かれていたか」「なぜその選択肢を選ぶべきだったか」を分析ノートにまとめ、時間配分と解答精度の両方を鍛えます。
▽きめる!共通テスト現代文の使い方や特徴を知りたい人はこちら
現代文ポラリス1 基礎レベル(旺文社)
柳生好之先生による精密な解説で、要約力と根拠思考を鍛えることができる人気シリーズの入門書です。
「文章は読めるけれど、選択肢の判断に迷う」「解答根拠を言語化できない」という人におすすめです。
使い方は、毎回段落要約→全体要約→設問分析→解説確認の流れで復習します。自分の要約と模範要約を比較し、筆者の主張とのズレを修正することで、論理的に本文を再構築する力が身につきます。共通テスト現代文の根拠をもとに選ぶ練習に最適です。
▽現代文のおすすめの参考書をもっと知りたいという方はこちら
▽共通テスト対策のおすすめの勉強法一覧



