CEFR(セファール)とは?各レベルを英検とTOEICに換算して解説!

CEFR(セファール)とは?各レベルを英検とTOEICに換算して解説!

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CEFRとは何かを英語学習初心者の方にもわかりやすい形で解説します。

またCEFRの各レベルを具体的にA1,A1,B1,B2,C1,C2とそれぞれどれくらいの難易度やレベルなのかを他のTOEICや英検やIELTSなどと比較しながら解説します。

CEFRとは

CEFR(セファール)とは、英語をはじめとした外国語の習熟度や運用能力を同一の基準で評価する国際標準のことです。

基本的にはヨーロッパを中心に英語力を判断する指標として世界中で使われています。

ちなみに、CEFRというのは、「Common European Framework of Reference for Languages」です。頭文字をそれぞれ取ってCEFRと呼ばれています。

CEFRは、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれています。

CEFRの6つのレベル

CEFRレベルは言語能力をA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分類しています。

CEFRレベルA1が最も低いレベルで、CEFRレベルC2が最も高いレベルです。各レベルは3つのカテゴリーに分類されており、AレベルはBasic Userと呼ばれる基礎段階の言語使用者、BレベルはIndependent Userと呼ばれる自立した言語使用者、CレベルはProficient Userと呼ばれる熟練した言語使用者を表します。

基礎段階の言語使用者であるAレベルにはCEFRレベルA1の初級者とCEFRレベルA2の初級者が含まれ、自立した言語使用者であるBレベルにはCEFRレベルB1の中級者とCEFRレベルB2の中級者が含まれ、熟練した言語使用者であるCレベルにはC1の上級者とC2の上級者が含まれます。

CEFRの歴史

そもそもCEFRは、欧州評議会が20年以上も及ぶ研究と実証実験のもと開発し、2001年に公開された指標です。

現在では、英語はもちろん、ドイツ語やフランス語、中国語、日本語など、全40言語にわたって参照枠を提供しています。

CEFRレベルチェックの方法

CEFRレベルチェックは英検やTOEICなどの試験結果から確認できます。

CEFRレベルチェックを行う最も確実な方法は、英検やTOEIC、TOEFL、IELTSなどの公式な英語試験を受験することです。これらの試験結果はCEFRレベルに換算されており、自分が現在どのレベルにいるのかを正確に把握できます。

たとえば英検2級に合格していればCEFRレベルB1、英検準2級に合格していればCEFRレベルA2と判定できます。

またTOEICで600点を取得していればCEFRレベルB1程度、TOEIC800点であればCEFRレベルB2程度と判断できます。

各CEFRレベルの詳細説明

CEFRの各レベルを具体的にA1,A1,B1,B2,C1,C2とそれぞれ解説します。

▽英検とCEFRの級別のレベル比較を知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

引用)日本英語英検協会 CEFRとCSEスコア

CEFRレベルA1の内容

CEFRレベルA1は入門レベルであり、英語学習の第一段階です。

CEFRレベルA1でできることは、具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しを理解し使うことができることです。自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について質問したり答えたりできます。

もし相手がゆっくり、はっきりと話して助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができるレベルです。CEFRレベルA1は英検でいうと3級から5級程度に相当し、中学卒業程度以下の英語力となります。

CEFRレベルA2の内容

CEFRレベルA2は初級レベルであり、日常生活で必要な基本的な英語を使えるレベルです。

CEFRレベルA2でできることは、ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては文や頻繁に使われる表現を理解できることです。簡単で日常的な範囲であれば、身近で日常の事柄について単純で直接的な情報交換に応じることができます。

自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できるレベルです。CEFRレベルA2に該当する英語資格は、英検準2級でCEFRレベルA2に相当し、TOEICでは450点から490点程度、TOEFL iBTでは45点から51点程度、GTECでは690点から959点程度となります。

英検準2級のレベルは高校中級程度であり、必要な単語数は約2600語から3600語です。中学英語をしっかり身につけた上で、高校1年から2年程度の英語力が必要になります。

CEFRレベルB1の内容

CEFRレベルB1は中級レベルであり、自立した言語使用者の入り口となる重要なレベルです。

CEFRレベルB1でできることは、仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要な点を理解できることです。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができます。

身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができ、体験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を簡潔に述べることができるレベルです。CEFRレベルB1に該当する英語資格は、英検2級でCEFRレベルB1に相当し、TOEICでは550点から775点程度、TOEFL iBTでは42点から71点程度、GTECでは1000点程度、IELTSでは4.0程度となります。

英検2級のレベルは高校卒業程度であり、必要な単語数は約5000語です。社会生活に必要な英語を理解し、実生活で使用できる力が必要であり、英語上級に上がるための登竜門とも言われています。

CEFRレベルB2の内容

CEFRレベルB2は中上級レベルであり、複雑な内容も理解できる高度な英語力を持つレベルです。

CEFRレベルB2でできることは、自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも複雑な文章の主要な内容を理解できることです。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然であるレベルです。

幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができ、様々な選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できます。CEFRレベルB2に該当する英語資格は、英検準1級相当であり、TOEICでは785点から945点程度、TOEFL iBTでは72点から94点程度となります。

英検準1級のレベルは大学中級程度であり、必要な単語数は約7500語から9000語です。難関大学の入試問題に相当する英語力が求められ、準1級では一般的な知識や実践的な英作文能力が重視されます。

CEFRのC1レベルの内容

C1レベルは上級レベルであり、熟練した言語使用者としての高度な能力を持つレベルです。

C1レベルでできることは、いろいろな種類の高度で長い文章を理解して、言外の意味を把握できることです。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができます。

社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができ、複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができるレベルです。このレベルに該当する英語資格は、英検1級でCEFR C1からC2レベルに相当し、TOEICでは870点から970点程度、TOEFL iBTでは95点から120点程度、IELTSでは7.0から8.0程度となります。

英検1級のレベルは大学上級程度であり、必要な単語数は約10000語から15000語です。広く社会生活で求められる英語を十分に理解し使用できる力が必要であり、日常会話だけでなく、科学技術や政治、経済、医療といった専門的な分野についても英語で理解し意見を述べることができます。

CEFRのC2レベルの内容

C2レベルは最上級レベルであり、ネイティブスピーカーに近い最高レベルの英語力を持つレベルです。

C2レベルでできることは、聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができることです。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構成できます。

自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できるレベルです。このレベルに該当する英語資格は、英検1級の上位レベルやTOEFL iBT 120点満点に近いスコアとなります。

CEFRレベルと英検の対応表

CEFRレベル英検の対応表を確認することで、自分の英検の級が国際基準でどのレベルかを把握できます。

CEFRレベル英検の級レベルの説明
C2ネイティブスピーカーに近い最高レベル
C11級大学上級程度、語彙数10000から15000語
B2準1級大学中級程度、語彙数7500から9000語
B12級高校卒業程度、語彙数約5000語
A2準2級高校中級程度、語彙数2600から3600語
A13級から5級中学卒業程度以下

CEFRレベル英検の対応関係を理解することで、英検の級を取得した際に自分がCEFRのどのレベルに到達しているかを明確に把握できます。たとえば英検2級に合格すればCEFRレベルB1に到達したことになり、国際的な基準で中級レベルの英語力を持っていることを証明できます。

CEFRレベルとTOEICの対応表

CEFRレベルTOEICの対応表を確認することで、TOEICスコアが国際基準でどのレベルかを把握できます。

CEFRレベルTOEIC L&Rスコアレベルの説明
C1870から970点ビジネスで英語を活かせる高度なレベル
B2785から945点英語で円滑なコミュニケーションが可能
B1550から775点日常会話や基本的なビジネス英語が可能
A2450から490点基本的な英語知識が身についたレベル
A1450点未満初級レベル

CEFRレベルTOEICの対応関係を理解することで、TOEICスコアを取得した際に自分がCEFRのどのレベルに到達しているかを明確に把握できます。

たとえばTOEIC600点を取得すればCEFRレベルB1程度に到達したことになり、日常会話や基本的なビジネス英語が可能なレベルであることを示せます。

CEFRレベルと他の英語資格との比較表

CEFRレベル表を活用することで、TOEFL iBTやIELTS、GTECなどの試験結果も国際基準で比較できます。

TOEFL iBTとCEFRレベル表

TOEFL iBTのCEFRの各レベルにおける該当スコアを解説します。

CEFRレベルTOEFL iBTスコア
C2115から120点
C195から114点
B272から94点
B142から71点
A245から51点

IELTSとCEFRレベル表

IELTSのCEFRの各レベルにおける該当スコアを解説します。

CEFRレベルIELTSスコア
C28.5から9.0
C17.0から8.0
B25.5から6.5
B14.0から5.0
A24.0程度

GTECとCEFRレベル表

GTECのCEFRの各レベルにおける該当スコアを解説します。

CEFRレベルGTECスコア
C11400点
B21160から1399点
B11000点程度
A2690から959点

まとめ

英検やTOEICなどの試験結果をCEFRレベルで理解することで、自分の現在地と目標が明確になり、異なる試験間での実力比較が可能になります。大学入試や就職活動で英語力を効果的にアピールでき、国際的に通用する英語力の証明になります。

各CEFRレベルには明確な到達目標が設定されており、CEFRレベルA1の入門から始まり、CEFRレベルA2の初級、CEFRレベルB1の中級、CEFRレベルB2の中上級、C1レベルの上級、C2レベルの最上級まで段階的にステップアップすることができます。自分の目的に合わせて、CEFRレベルを基準とした学習計画を立て、着実にステップアップしていくことが重要です。

高校生の皆さんにとっては、まずCEFRレベルA2の英検準2級を目指し、次にCEFRレベルB1の英検2級、さらにCEFRレベルB2の英検準1級と段階的に目標を設定することで、確実に英語力を伸ばすことができます。

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