英検1級の面接のサンプル問題と練習問題の模範解答を紹介!

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英検1級の2次試験である面接・スピーキングのサンプル問題と練習問題を模範解答例付きで紹介します。また英検1級の実際に面接で使えるテンプレートと答え方もまとめて紹介します。英検1級の面接対策に使えるサンプル問題と練習問題を紹介するのでぜひ活用してみてください。

英検1級の面接試験とは

英検1級の二次試験である面接は約10分間で実施される英語でのスピーキング試験です。一次試験を突破した受験者のみが受験できます。

面接の合格率は約60%から66%程度とされており、準1級の約90%と比較すると大幅に低い数値です。これは英検1級の面接が他の級とは一線を画す難易度であることを示しています。

一次試験の合格率が約10%程度であることを考えると、英検1級の総合的な合格率は非常に低いです。しかし一次試験を突破できた実力があれば、適切な対策を行うことで面接合格の可能性は十分にあります。

英検1級面接の合格基準と評価項目

英検1級の面接試験は850点満点で、合格基準スコアは602点です。これは約7割程度のスコアが必要であることを意味しています。

評価項目はスピーチの内容、質疑応答の内容、語彙力、文法の正確さ、発音の5つの観点から採点されます。各項目が10点満点で、合計40点満点の素点が850点満点のCSEスコアに換算される仕組みです。

英検1級の面接では準1級までにあったアティチュード点は設定されていません。これは英検1級受験者には一定の英語力があることが前提とされており、より高度な英語運用能力が総合的に評価されるためです。

英検1級面接の流れと時間配分

面接室に入室すると、まず面接委員2名と簡単な日常会話を1分程度行います。氏名や受験級の確認の後、趣味や仕事、学校生活などについて軽い会話をします。

次に5つのトピックが記載されたトピックカードを受け取り、1分間で1つのトピックを選んでスピーチの準備をします。準備時間は短いため、直感的に話せそうなトピックを素早く選ぶことが重要です。

スピーチは2分間で、その後約4分間の質疑応答が続きます。質問はスピーチの内容に関連したものが4問から5問程度出題されます。面接全体で約10分間という時間配分を把握しておくことで、本番でも落ち着いて対応できます。

英検1級面接で出題されるトピックの特徴

英検1級の面接では社会性の高い幅広いトピックが出題されます。政治、経済、環境問題、科学技術、教育、医療、国際関係など多岐にわたる分野から選ばれます。

過去に出題されたトピック例としては、高齢化社会の問題、ロボットやコンピューターへの依存、情報技術とメディアの関係、グローバル化の影響などがあります。これらは一般的に賛否が分かれる問題であり、どちらの立場を選んでも論理的に説明できる内容です。

トピック選択の際は、自分の意見がはっきりしている話題や、背景知識があって根拠を挙げやすいものを選ぶことが大切です。知らない分野のトピックを選ぶと、スピーチや質疑応答で一貫性のない内容になってしまう可能性があります。

英検1級の面接のサンプル問題と解答例part1

サンプル問題として、日本の医療制度は他国のモデルになるかというトピックがあります。このような問題では賛成か反対かの立場を明確にして、2つから3つの理由を挙げて論じる必要があります。

賛成の立場で答える場合、日本の国民皆保険制度が全国民に医療アクセスを提供している点を第一の理由として挙げることができます。低コストで高品質な医療を受けられることは、日本の医療制度の大きな強みです。

第二の理由としては、日本の平均寿命が世界トップクラスであることを挙げられます。医療制度の質の高さが国民の健康寿命を支えている具体例として説得力があります。結論では、これらの理由から日本の医療制度は他国の参考になると締めくくります。

英検1級の面接のサンプル問題と解答例part2

企業は倫理的であり続けながら利益を上げられるかというトピックについて考えてみます。このテーマでは、企業倫理とビジネスの両立という現代社会の重要な課題を扱います。

賛成の立場では、倫理的な企業は長期的には消費者からの信頼を得て、ブランド価値が高まるという論点を展開できます。環境に配慮した製品づくりや公正な労働環境の提供は、企業イメージの向上につながります。

また、倫理的な経営は優秀な人材を引きつけ、従業員の士気を高める効果もあります。社会的責任を果たす企業で働きたいと考える人が増えている現代において、これは重要な競争優位性となります。このように倫理と利益は矛盾するものではなく、むしろ相互に補完し合う関係にあると結論づけられます。

英検1級の面接のサンプル問題と解答例part3

監視カメラを全ての公共の場所に設置すべきかという議論は、安全と プライバシーのバランスを問う典型的な英検1級のトピックです。賛否両論が明確に分かれる社会問題として適切です。

賛成の立場では、監視カメラが犯罪の抑止力になるという点を第一の理由として挙げます。カメラの存在自体が犯罪者に対する心理的な抑制効果を生み出し、公共の安全性を高めることができます。

さらに、事件が発生した際の証拠収集や犯人の特定に役立つという実用的な利点もあります。テロ対策や迷子の発見など、緊急時の対応力が向上することも重要な理由です。ただし質疑応答では、プライバシーへの配慮についても言及できるよう準備しておく必要があります。

英検1級の面接の練習問題と解答例part1

西洋の価値観が日本のアイデンティティを弱めているかという問題は、文化と国際化の関係を問うトピックです。このような問題では、具体例を交えながら自分の意見を論理的に展開することが求められます。

反対の立場で答える場合、日本は西洋文化を取り入れながらも独自の文化を保持してきた歴史があることを指摘できます。明治維新以降の近代化においても、日本的な価値観は失われませんでした。

むしろ異なる文化との接触は、日本人が自国の文化をより深く理解する機会になっています。茶道や武道などの伝統文化が現代でも尊重され、若い世代にも継承されている事実は、日本のアイデンティティの強さを示しています。このように文化の交流は相互的なものであり、一方的な弱体化にはつながらないと結論づけられます。

英検1級の面接の練習問題と模範解答例part2

現在のグローバルな農業慣行は持続可能かという問題は、環境と経済の両面から考える必要があります。英検1級の面接では、このような多角的な視点を持つことが高評価につながります。

否定的な立場では、大規模な単一栽培が土壌の劣化や生物多様性の減少を引き起こしている点を第一の理由として挙げます。化学肥料や農薬の過度な使用は長期的には環境に悪影響を及ぼします。

また、食糧輸送による二酸化炭素排出の増加も持続可能性を損なう要因です。地産地消を進めることで環境負荷を減らす必要があります。さらに、気候変動による異常気象が農業生産に与える影響も無視できません。これらの理由から、現在の農業システムには根本的な見直しが必要だと主張できます。

英検1級の面接の練習問題と模範解答例part3

政府は国内問題を国際問題より優先すべきかという設問は、外交と内政のバランスを問う重要なテーマです。英検1級ではこのような政策に関する問題も頻出します。

ケースバイケースという立場を取る場合、両方の問題が相互に関連していることを指摘できます。例えば、経済問題は国際貿易と密接に結びついており、国内だけで解決することは困難です。

また、環境問題やパンデミックのような国境を越える課題では、国際協力が不可欠です。一方で、国民の生活基盤を整えることも政府の重要な役割であり、福祉や教育への投資を怠るべきではありません。したがって、状況に応じて優先順位を柔軟に判断することが賢明だという結論に至ります。

英検1級の面接で使えるおすすめのテンプレート

英検1級の面接では、スピーチの構成を序論、本論、結論の3部構成にすることが基本です。序論では自分の立場を明確に述べ、本論で2つから3つの理由を展開し、結論で要点をまとめます。

序論で使えるフレーズとしては、I believe that やIn my opinion などがあります。より学術的な表現として、I would argue that や It is my contention that なども効果的です。ただし、英検1級では口語的すぎる表現は避け、フォーマルな言い回しを心がけることが大切です。

本論では理由を述べる際に、First of all や Secondly、Furthermore などの接続詞を使います。具体例を挙げるときは、For example や For instance、In particular などを使い分けることで、表現の多様性を示せます。結論では、For these reasons や Therefore、In conclusion などで締めくくります。

英検1級面接で高得点を取るためのコツ

英検1級の面接で高得点を取るためには、トピック選択を10秒以内に完了させることが重要です。5つ全てに目を通す必要はなく、直感的に話せそうなものを見つけたらすぐに決断します。

スピーチの内容は、難しい表現を使おうとするよりも、論理的な一貫性を重視すべきです。自分の主張を裏付ける具体的な理由や例を挙げることで、説得力のあるスピーチになります。また、反対意見にも触れた上で、However や Having said that などを使って自分の立場を再主張すると、より説得力が増します。

質疑応答では、質問に対する答えを結論から述べることを心がけます。Yes や No を明確にしてから、その理由を説明する流れが効果的です。もし質問が聞き取れなかった場合は、I beg your pardon や Could you repeat the question などのフレーズを使って聞き返しても問題ありません。

英検1級面接で避けるべき失敗パターン

英検1級の面接で最も避けるべきことは、沈黙してしまうことです。言葉が出てこなくても、Well や Let me see などのつなぎ言葉を使いながら考える時間を作ることが大切です。

また、wannaやgonnaなどの口語的な表現は英検1級の面接には不適切です。きちんとした話し方を心がけ、want toやgoing toと正しく発音します。Yeah ではなく Yes と答えるなど、フォーマルな場にふさわしい言葉遣いを意識する必要があります。

自分の意見とは異なる立場を無理に主張すると、質疑応答で矛盾が生じる可能性があります。知識のないトピックを選ぶことも避けるべきです。馴染みのある話題を選び、自分の考えを素直に表現することが、一貫性のある説得力のあるスピーチにつながります。

英検1級面接対策におすすめの参考書

英検1級の面接対策には、旺文社の14日でできる英検1級二次試験面接完全予想問題が効果的です。この参考書にはオリジナルの予想問題が11問収録されており、DVDで面接の流れを視覚的に確認できます。

また、英検1級過去6回全問題集には、独自に作成したモデルスピーチが各回5本、合計30本収録されています。実際の過去問を使って練習できるため、本番の形式に慣れることができます。Web特典の動画も活用することで、より実践的な対策が可能です。

自分の解答を録音して客観的に分析することも重要な学習方法です。発音やイントネーションの正確さ、同じ表現の繰り返しがないかなどをチェックします。録音を聞き直すことで、自分では気づかない癖や改善点を発見できます。

英検1級面接の準備で意識すべきポイント

英検1級の面接対策では、日頃から時事問題に関心を持つことが不可欠です。新聞やニュースを英語で読み、様々なトピックについて自分の意見を持っておくことで、どのような話題が出ても対応できる力が身につきます。

スピーチの練習では、実際に声に出して2分間話す訓練を繰り返します。2分間という時間感覚を体で覚えることで、本番でも適切な量の内容を話せるようになります。最初は原稿を作成してもかまいませんが、徐々に即興で話せるよう練習を重ねます。

発音の正確さも評価対象であるため、口周りの筋肉を意識して使うことを心がけます。緊張すると早口になったり、不明瞭になったりしがちなので、ゆっくりはっきりと話す練習をします。鏡を見ながら練習することで、口の動きを確認できます。

英検1級面接での質疑応答のコツ

英検1級の質疑応答では、スピーチの内容を踏まえた質問が4問から5問程度出されます。質問はスピーチで述べた意見をさらに深掘りするものや、反対の立場からの疑問を投げかけるものなどがあります。

答える際は、まず質問に対する自分の立場を明確にしてから、理由や具体例を述べます。単にYes や No だけで終わらせず、必ず説明を加えることが重要です。説明が長くなりすぎる場合は、2つから3つのポイントに絞って簡潔に述べます。

もし質問の意図がわからない場合は、Let me put it this way と言って言い直すこともできます。また、賛成でも反対でもない場合は、I am neither for nor against や It depends などのフレーズを使って、柔軟な立場を取ることも可能です。

英検1級面接で使える便利なフレーズ集

質問を聞き返す際には、I beg your pardon や Could you repeat the question please などのフレーズが使えます。ただし、何度も聞き返すとリスニング力が低いと判断される可能性があるため、1回から2回程度に留めます。

考える時間が欲しいときは、Well や Let me think などを使います。That’s a good question も、考えをまとめる時間を稼ぐのに効果的なフレーズです。ただし、長い沈黙は避け、必ず何か言葉を発することを心がけます。

理由を述べる際には、The main reason is that や One of the reasons is that などが便利です。また、Another reason why I believe this is that や Furthermore, it is important to note that なども使えます。これらのフレーズを自然に使えるよう、練習で繰り返し使用します。

英検1級合格に向けた総合的な学習計画

英検1級の合格を目指すには、一次試験と二次試験の両方にバランスよく取り組む必要があります。一次試験では語彙力の強化が最優先課題であり、でる順パス単などを使って計画的に学習します。

二次試験の対策は、一次試験の合格発表を待たずに早めに始めることが推奨されます。日頃から英語で意見を述べる練習をしておくことで、いざ面接を受けることになっても慌てずに対応できます。オンライン英会話などを活用して、実際に英語を話す機会を増やすことも効果的です。

独学だけでなく、可能であれば英検1級に精通した講師からフィードバックを受けることも重要です。特にスピーキングは自己評価が難しいため、客観的な視点からのアドバイスが上達への近道となります。計画的な学習と実践的な訓練を組み合わせることで、英検1級合格の可能性が高まります。

よくある質問と回答

英検1級の面接試験に関して受験生からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。これらの情報を参考に、不安を解消して本番に臨んでください。

英検1級の面接は何分間ですか

英検1級の面接試験は全体で約10分間です。内訳としては、入室後の簡単な日常会話が約1分、トピック選択とスピーチ準備が1分、スピーチが2分、質疑応答が約4分となります。退室までを含めると10分程度の試験時間となりますが、実際の所要時間は多少前後することがあります。この時間配分を事前に把握しておくことで、本番でも落ち着いて対応できます。

英検1級の面接で緊張しない方法はありますか

英検1級の面接で緊張を和らげるには、事前の十分な練習が最も効果的です。予想問題を使って何度もスピーチの練習をし、本番と同じ流れをシミュレーションしておくことで、自信を持って臨めます。また、面接委員は受験者を落とすために質問しているのではなく、英語力を評価するために対話していることを理解することも大切です。深呼吸をして、リラックスした状態で自分の意見を伝えることを心がけましょう。

英検1級の面接でアティチュード点はありますか

英検1級の面接試験にはアティチュード点は設定されていません。準1級以下の級では、積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢が評価対象となりますが、英検1級では既に一定の英語力があることが前提とされています。そのため、スピーチの内容、応答内容、語彙、文法、発音の5つの観点で総合的に評価されます。ただし、明瞭な声で積極的に答える姿勢は、全体的な評価に好影響を与える可能性があります。

英検1級の面接で何回まで聞き返せますか

英検1級の面接では、質問を聞き返すこと自体は問題ありません。I beg your pardon や Could you repeat the question などのフレーズを使って、丁寧に聞き返すことができます。ただし、不自然なほど何度も聞き返すと、リスニング力が低いと判断されて評価に影響する可能性があります。一般的には1回から2回程度の聞き返しであれば許容範囲と考えられますが、できるだけ一度で聞き取れるよう集中することが大切です。

英検1級の面接対策にオンライン英会話は効果的ですか

英検1級の面接対策にオンライン英会話は非常に効果的です。実際に英語を話す練習ができるだけでなく、即興で意見を述べる訓練にもなります。特に英検1級に精通した講師がいるサービスを選ぶことで、適切なフィードバックを受けられます。ただし、全てのオンライン英会話サービスが英検1級レベルに対応しているわけではないため、英検1級対策コースがあるかどうかを確認してから選ぶことが重要です。定期的にレッスンを受けることで、スピーキング力が着実に向上します。

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