英検2級は何問正解で合格?実際のギリギリ合格のラインを紹介

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英検2級は何問正解で合格できるのかギリギリ合格できるラインを具体的に解説します。また英検2級のギリギリ合格ラインと合格に必要な問題数を実際の生徒のデータをもとにわかりやすく解説します。さらに実際に英検2級の1次試験、2次試験それぞれリーディング、リスニング、ライティングごとに何問正解で合格になるのかを具体的に解説します。

英検2級の問題構成

英検2級の一次試験はリーディング、ライティング、リスニングの3つで構成されており、試験時間は筆記が85分、リスニングが約25分となっています。

リーディングは大問が3つあり、大問1は短文の語句空所補充で17問、大問2は長文の語句空所補充で5問、大問3は長文の内容一致選択で12問出題されます。2024年度のリニューアルにより、以前の20問から17問に削減されました。

ライティングは2024年度から2題に増加しました。大問5は150語程度の英文を45語から55語に要約する要約問題で、大問6は与えられたトピックについて80語から100語で自分の意見を述べる意見論述問題です。

リスニングは大問1が会話の内容一致選択で15問、大問2が文章の内容一致選択で15問の合計30問で構成されます。一次試験に合格すると、二次試験として約7分間の英語での面接が実施されます。

英検2級の合格点と合格ライン

英検2級の合格点は一次試験が1950点満点中1520点、二次試験が650点満点中460点で、合計2600点満点中1980点です。

これらの点数はCSEスコアと呼ばれる英検独自の採点基準で算出されるため、単純な正答数では合否を判断できません。CSEスコアは各回の全答案採点後に統計的手法を用いて算出されるため、同じ正答数でも試験の回によってスコアが異なります。

英検協会の公式発表によると、2016年度第1回一次試験では各技能で6割程度の正答率の受験者の多くが合格しています。つまり英検2級では各技能でバランスよく6割以上を正答することが合格ラインの目安となります。

一次試験はリーディング、ライティング、リスニングの3技能がそれぞれ650点満点で均等に配分されており、一つの技能だけ極端に低いスコアだと他の技能でカバーすることが難しくなります。したがって英検2級合格のためには4技能をバランスよく伸ばす学習が重要です。

英検2級のレベルと難易度

英検2級のレベルは高校卒業程度とされており、社会生活に必要な英語を理解し使用できる力が求められます。

CEFRではA2からB1レベルに相当し、TOEICスコアでは約550点から600点、TOEFL iBTスコアでは約42点から71点、GTECスコアでは約800点から1050点程度の英語力に匹敵します。英検2級は準2級プラスと準1級の間に位置する級です。

英検2級で必要とされる語彙数は約5000語程度で、準2級の約3600語から大幅に増加します。また英検2級では時事問題や社会的なトピックが頻出するため、日頃から英語のニュースや記事に触れることが大切です。

英検2級は大学入試での優遇措置や海外留学の語学力証明として広く認められており、高校生だけでなく中学生や社会人の受験者も増えています。特に2級A認定を取得すると海外留学で有利になる場合が多いです。

英検2級は何問正解で合格?

英検2級は正答数だけで合否が決まるわけではありませんが、過去のデータから合格の目安となる正答数を把握することができます。

2024年度第1回検定のデータでは、リーディング20問正解でCSEスコア約525点、リスニング19問正解で約530点、ライティング合計22点で約535点となっており、これらを合計すると約1590点で合格ラインの1520点を超えます。

一次試験全体では素点で55点以上を取得すれば合格ラインに立てると考えられています。ただしCSEスコアの性質上、実施回や分野ごとの得点比率によって合格に必要な素点は変動します。

重要なのは各技能でバランスよく得点することです。例えばリーディングで多少点数が低くても、ライティングとリスニングで8割から9割を取得できればカバーできる可能性がありますが、一つの技能だけに頼る戦略は危険です。

二次試験の合格率は約80%と高く、一次試験に合格した受験者の5人中4人が合格しています。そのため英検2級では一次試験の対策が特に重要となります。

英検2級の生徒別のギリギリ合格パターン

英検2級のギリギリ合格パターンは受験者の学年や英語学習歴によって異なります。

小学生の場合、英検2級の合格率は1%以下と非常に低く、大半は帰国子女など海外生活が長い児童です。ただし最近では独学で合格する小学生も増えており、語彙力とリスニング力を重点的に強化すれば合格は可能です。

中学生で英検2級に合格するケースは優秀な生徒に限られますが、力試しとして受験する生徒も増えています。中学生の場合はリーディングとライティングが課題となることが多く、計画的な学習が必要です。

高校生の英検2級合格率は一次試験が約27%から34%で、4人に1人程度が合格しています。高校生は学校での英語学習が英検2級の範囲とある程度重なるため、授業内容を英検対策に活用できます。

社会人の場合は学習時間の確保が課題となりますが、150時間程度の学習で合格を目指すことができます。特にリーディングとライティングに時間を割くことで効率的な対策が可能です。

英検2級にギリギリ不合格になった時の対策

英検2級にギリギリ不合格になった場合は、まず個人成績表のCSEスコアを確認して自分の弱点を分析することが重要です。

成績表には問題全ての解答状況が記載されているため、どの技能のどの問題で間違えやすいかを把握できます。英検バンドの数値が合格ラインからマイナス1からマイナス2程度であれば、あと少しで合格できる実力があります。

弱点が明確になったら、その技能を重点的に強化する学習計画を立てます。例えばリーディングの語彙問題で点数を落としている場合は英検2級用の単語帳を徹底的に覚え、長文問題が苦手な場合は過去問を使って時間配分の練習をします。

ライティングで点数が伸びない場合は、英検2級のライティングテンプレートを活用して文章構成を習得し、添削を受けることで改善できます。リスニングが課題の場合は毎日英語音声を聞く習慣をつけ、シャドーイングで発音とリスニング力を同時に鍛えます。

次回の試験まで2ヶ月から3ヶ月ある場合は、過去問を最低6回分は解いて出題傾向を完全に把握します。時間がない場合は弱点分野に絞った集中学習で効率を上げることが合格への近道です。

よくある質問

英検2級の合格率はどれくらいですか?

英検2級の合格率は一次試験が約25%から30%、二次試験が約80%です。日本英語検定協会は2016年以降公式に合格率を発表していませんが、2015年までのデータでは全体で平均25%程度でした。

試験の難易度は一定に保たれているため、現在も大きな変動はないと推測されます。高校生に限定すると一次試験の合格率は約27%から34%となり、4人に1人程度が合格しています。

英検2級に必要な勉強時間はどれくらいですか?

英検2級の合格に必要な勉強時間は受験者の英語力によって異なりますが、一般的に100時間から150時間が目安です。

中学生や社会人の場合は150時間前後の学習が必要となり、高校生であれば学校での学習内容が反映されやすいため100時間程度で合格が見込まれます。この時間には語彙学習、リスニング、読解、ライティング、面接対策をバランスよく含める必要があります。

英検2級と準2級の違いは何ですか?

英検2級と準2級の最大の違いは、扱うトピックと文法の難易度です。

英検2級では分詞構文や使役動詞などの高度な文法知識が問われ、時事問題や社会的なトピックが多く出題されます。語彙数も準2級の約3600語から英検2級では約5000語に増加します。

また英検2級は高校卒業程度のレベルで、準2級は高校中級程度のレベルとされています。2025年度からは準2級と2級の間に準2級プラスが新設され、段階的な学習が可能になりました。

英検2級の二次試験はどのような内容ですか?

英検2級の二次試験は約7分間の英語での面接形式で実施されます。

試験では面接官から渡された問題カードに書かれた60語程度の英文パッセージを音読し、その内容に関する質問に答えます。さらにイラストを見て状況を説明する問題や、社会的なトピックについて自分の意見を述べる問題が出題されます。

二次試験の合格率は約80%と比較的高いため、一次試験に合格した実力があれば十分に対応できます。日頃から英語で自分の意見を述べる練習をしておくことが大切です。

英検2級は大学入試に使えますか?

英検2級は多くの大学で入試優遇措置の対象となっており、出願資格や点数加点、試験免除などに活用できます。

学習院大学や中央大学などでは英検2級に合格していて一定以上のCSEスコアを満たしている場合に点数が加点される入試を実施しています。また英検2級を取得しておくことで、入試直前には他の教科に勉強時間を割り当てることができます。

さらに大学入学後も英検2級を持っていれば英語科目の単位として認定されるなどの優遇措置があり、就職活動でも資格として履歴書に書くことができます。

英検2級のライティングで高得点を取るコツは何ですか?

英検2級のライティングで高得点を取るためには、内容、構成、語彙、文法の4つの観点をバランスよく満たすことが重要です。

要約問題では150語程度の英文を45語から55語にまとめる必要があり、各パラグラフの主張を正確に把握して簡潔に表現します。意見論述問題では与えられたトピックについて明確な意見を述べ、その理由を2つ具体的に説明します。

テンプレートを活用して文章構成を統一し、英検2級レベルの語彙や文法を積極的に使用することで評価が上がります。スペルミスや文法ミスを防ぐために、解答を提出する前に必ず見直しをすることが大切です。

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