英検3級はTOEIC換算するとどれくらい?英検1級のレベルと難易度

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英検3級はTOEICに換算するとスコアは英検何級になるのかを具体的に解説します。また英検3級のスコアが英検5級、英検4級、英検3級、英検準二級、英検2級、英検準一級、英検1級にどれくらいのスコアが該当するのか解説します。さらに実際に英検3級の1次試験、2次試験それぞれリーディング、リスニング、ライティング、面接のレベルもTOEICと比較して解説します。

英検3級のレベルと難易度

英検3級のレベルは中学卒業程度の英語力を求められる試験となっています。

日本英語検定協会の公式発表によると英検3級は身近な英語を理解して使用できるレベルとされており、義務教育で習う英語の基礎がしっかりと身についていることを証明する試験です。

英検3級の合格に必要な単語数は約1250語から2100語程度とされており、中学校3年間で習う英単語をしっかりと理解していれば合格できる試験になります。

英検3級は英検4級までのリーディングとリスニングに加えて、ライティングと二次試験のスピーキングが新たに追加される試験です。

そのため英検3級では英語の4技能である読む、聞く、書く、話すの全てが評価される試験となっており、単に知識を問うだけでなく実際に英語でコミュニケーションが取れるかどうかが測定されます。

英検3級の一次試験の合格率は約50%程度とされており、二次試験の合格率は約90%となっているため、一次試験に合格できれば高い確率で英検3級の二次試験にも合格できると考えて良いです。

英検3級の合格点はTOEIC換算するとどれくらい?

英検3級の合格レベルはTOEIC換算では約320点から400点程度に該当します。

TOEICは990点満点の試験であり、リスニングとリーディングの2技能を測定するテストです。

一方で英検3級は4技能を測定する試験であるため、単純な比較は難しいですが、英検3級合格者の平均TOEICスコアは約365点程度とされています。

英検3級はCEFRという国際的な英語力の指標ではA1レベルに該当しており、基礎段階の言語使用者として評価されます。

CEFR A1レベルは日常生活の身近な話題について簡単な表現を使って会話ができるレベルとされており、英検3級の合格はこのレベルに達していることを証明します。

ただし英検3級とTOEICでは試験の形式や目的が大きく異なるため、スコアの換算はあくまで目安として考えることが重要です。

英検3級はTOEIC換算すると何点?

英検3級はTOEIC換算すると320点から689点の範囲に相当するとされています。

ただしこの換算には幅があり、英検3級合格者の中でもTOEICのスコアには大きな差が存在します。

英検3級合格者の平均的なTOEICスコアは約365点程度となっており、TOEICの2021年度平均スコアである611点よりも低い水準です。

英検3級とTOEICの換算が難しい理由は、試験の性質が根本的に異なるためです。

英検3級は合格か不合格かの二者択一で評価される試験であり、受験する級ごとに問題の内容やレベルが変わります。

一方でTOEICは全受験者が同じ問題を解き、その正答数に応じて0点から990点のスコアで評価される試験であるため、現時点での英語力を数値として正確に把握できます。

英検3級のリーディングのレベルと難易度をTOEICと比較

英検3級のリーディングは中学卒業レベルの文法と語彙を理解していれば解ける内容となっています。

英検3級のリーディングでは短文の語句空所補充問題、会話文の空所補充問題、長文の内容一致選択問題の3つの大問が出題されます。

試験時間は筆記試験全体で50分となっており、その中でリーディングとライティングの両方を完答する必要があります。

TOEICのリーディングセクションは75分間で100問を解く必要があるため、英検3級よりも速読力と情報処理能力が求められます。

英検3級の長文問題では家庭や学校、地域における身近な話題が中心となっており、日常生活で使用する平易な英語表現が多く出題されます。

一方でTOEICのリーディング問題はビジネスシーンや職場での実践的な英語が中心となっており、英検3級よりも専門的な語彙が求められる傾向にあります。

英検3級のリスニングのレベルと難易度をTOEICと比較

英検3級のリスニング試験は約25分間で30問が出題され、会話の応答文選択や会話の内容一致選択、文の内容一致選択の3つのパートで構成されています。

英検3級のリスニングでは日常的な会話や身近な話題についての放送を聞いて理解する力が求められます。

音声は全て1回のみの放送となっており、集中して聞き取る必要があります。

TOEICのリスニングセクションは約45分間で100問が出題され、写真描写問題や応答問題、会話問題、説明文問題の4つのパートで構成されています。

英検3級のリスニングはTOEICと比較すると音声のスピードがやや遅く、使用される語彙も基本的なものが中心です。

TOEICのリスニング問題ではビジネス関連の会話や電話対応、社内アナウンスなど職場で実際に使用される英語が多く出題されるため、英検3級よりも実践的な内容となっています。

英検3級とTOEICをCEFRを軸に比較

英検3級とTOEICのスコアをCEFRという国際的な指標を使って比較することができます。

CEFRは外国語の熟達度をA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分けて評価する国際基準であり、世界中で広く使用されている指標です。

英検3級はCEFR A1レベルに該当し、基礎段階の言語使用者として評価されます。

TOEICスコア 英検の級 CEFRレベル 120-224 5級-4級 A1 225-549 4級-3級 A1-A2 550-784 準2級-2級 A2-B1 785-944 2級-準1級 B1-B2 945-990 準1級-1級 B2-C1

CEFR A1レベルは日常生活で頻繁に使われる表現や基本的なフレーズを理解して使用できるレベルとされています。

具体的には自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰を知っているか、持っているものについて質問したり答えたりできる能力が求められます。

英検3級の各級とTOEICのスコアを徹底比較

英検の各級とTOEICのスコアを比較すると、それぞれの英語力のレベルを理解しやすくなります。

英検5級はTOEICスコア120点以上に相当し、中学初級程度の英語力を証明する試験です。

英検4級はTOEICスコア120点から225点程度に相当し、中学中級程度の英語力が求められます。

英検3級はTOEICスコア320点から550点程度に相当し、中学卒業程度の英語力を証明します。

英検準2級はTOEICスコア400点から600点程度に相当し、高校中級程度の英語力が必要とされます。

英検2級はTOEICスコア550点から785点程度に相当し、高校卒業程度の英語力を求められる試験です。

英検準1級はTOEICスコア740点から800点程度に相当し、大学中級程度の英語力が必要となります。

英検1級はTOEICスコア945点以上に相当し、大学上級程度の英語力を証明する最高レベルの試験です。

英検とTOEICでは試験の目的や形式が異なるため、単純な比較は難しいですが、自分の英語力を把握する目安として活用することができます。

英検は級ごとに問題の難易度が変わり合格か不合格かで判定されますが、TOEICは全受験者が同じ問題を解きスコアで評価されるため、より細かく英語力を測定できます。

英検3級を持つメリット

英検3級を取得すると高校入試において有利に働く場合があります。

多くの高校では英検3級の取得者に対して内申点の加点や試験の優遇措置を設けており、受験において大きなアドバンテージとなります。

特に公立高校の入試では英検3級を持っていることで加点されるケースが多く、合格に近づくことができます。

英検3級は英語の基礎力が身についていることを証明する資格であり、中学卒業レベルの英語を理解して使用できることを示します。

また英検3級の学習を通じて英語の4技能をバランスよく伸ばすことができるため、その後の英語学習の土台を作ることができます。

英検3級に合格した後は英検準2級や英検2級にステップアップしていくことで、大学入試や就職活動でも活用できる英語力を身につけることが可能です。

英検3級の試験内容について

英検3級は一次試験と二次試験の2段階で実施される試験です。

一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能が筆記試験形式で評価されます。

リーディングセクションでは短文の語句空所補充が15問、会話文の空所補充が5問、長文の内容一致選択が10問の合計30問が出題されます。

ライティングセクションでは質問に対して25語から35語程度の英文で自分の意見を書く問題が1問出題されます。

リスニングセクションでは会話の応答文選択が10問、会話の内容一致選択が10問、文の内容一致選択が10問の合計30問が出題されます。

一次試験の筆記時間は50分、リスニング時間は約25分の合計75分程度となっています。

二次試験は面接形式のスピーキングテストとなっており、面接委員と1対1で約5分間の試験が行われます。

二次試験では音読、パッセージについての質問、イラストについての質問、受験者自身の意見を問う質問が出題されます。

英検3級の効果的な勉強法

英検3級に合格するためには計画的な学習が重要です。

まず英検3級に必要な単語を覚えることが基本となります。

英検3級の出る順パス単などの単語帳を使用して、毎日30語から50語ずつ覚えていくことをおすすめします。

単語を覚える際には単に意味を暗記するだけでなく、例文とともに覚えることで実際の使い方も理解できます。

英文法については中学3年間で習う文法事項を総復習する必要があります。

特に現在完了形や受動態、関係代名詞などの重要文法は確実に理解しておくことが大切です。

過去問演習は英検3級対策において最も効果的な学習方法です。

日本英語検定協会の公式サイトでは過去3回分の問題が無料で公開されているため、これを活用して実際の試験形式に慣れることができます。

リスニング対策では英検3級のリスニング問題を繰り返し聞いて、英語の音に慣れることが重要です。

最初は音声を聞きながらスクリプトを見て内容を理解し、慣れてきたらスクリプトを見ずに聞き取る練習をすることで実力がつきます。

ライティング対策では英作文の基本的な型を覚えることが大切です。

意見を述べる表現や理由を説明する表現をいくつか覚えておくことで、試験本番でもスムーズに英文を書くことができます。

二次試験のスピーキング対策では実際に声に出して練習することが必要です。

過去の面接問題を使って音読の練習をしたり、質問に対する答えを英語で考えて話す練習をすることで、面接本番でも落ち着いて対応できるようになります。

英検3級の勉強時間の目安

英検3級の合格に必要な勉強時間は現在の英語力によって大きく異なります。

中学3年生レベルの英語学習を終えている場合は、約15時間から30時間程度の学習で合格できる可能性があります。

中学2年生レベルの英語力がある場合は、約50時間から100時間程度の学習時間が必要となります。

中学1年生レベルから始める場合は、約150時間から200時間程度の学習時間を確保する必要があります。

効率的に学習を進めるためには毎日コンスタントに勉強することが重要です。

1日30分から1時間程度の学習を2ヶ月から3ヶ月継続することで、着実に英語力を向上させることができます。

試験の1ヶ月前からは過去問演習を中心とした実践的な対策を行うことで、本番での得点力を高めることができます。

よくある質問

英検3級とTOEICのどちらを受験すべきですか

中学生や高校生で英語の基礎力を証明したい場合は英検3級の受験をおすすめします。英検3級は合格か不合格かで判定されるため目標が明確であり、4技能をバランスよく学習できます。一方で社会人や大学生でビジネス英語力を測定したい場合はTOEICの受験が適しています。

英検3級に合格すればTOEICで何点取れますか

英検3級に合格した場合、TOEICでは320点から400点程度のスコアが期待できます。ただし英検3級とTOEICでは試験形式や出題内容が大きく異なるため、英検3級に合格したからといって必ずしもTOEICで高得点が取れるわけではありません。TOEICで高得点を目指す場合は別途TOEIC対策の学習が必要です。

英検3級の合格率はどのくらいですか

英検3級の一次試験の合格率は約50%程度、二次試験の合格率は約90%程度とされています。2016年以降は公式の合格率は公表されていませんが、過去のデータから現在も同程度の合格率で推移していると考えられます。一次試験に合格できれば二次試験は比較的合格しやすいため、まずは一次試験の突破を目指すことが重要です。

英検3級は小学生でも合格できますか

小学生でも英検3級に合格することは十分可能です。実際に多くの小学生が英検3級に合格しており、早期から英語学習に取り組んでいる場合は小学生のうちに3級を取得するケースも珍しくありません。ただし中学卒業レベルの英語力が必要となるため、計画的な学習と十分な準備期間が必要です。

英検3級合格後は次に何級を目指すべきですか

英検3級に合格した後は英検準2級を目指すことをおすすめします。英検準2級は高校中級程度のレベルであり、英検3級からのステップアップとして適切な難易度です。準2級に合格すれば大学入試でも活用できる英語力を証明できるため、高校生は特に準2級の取得を目指すと良いでしょう。

英検3級のライティングで高得点を取るコツは何ですか

英検3級のライティングで高得点を取るためには、質問に対して明確に答えることが重要です。まず自分の意見を述べ、その理由を2つ挙げる構成で書くことで論理的な文章になります。また文法ミスや綴りミスを減らすことも大切であり、書いた後は必ず見直しをすることをおすすめします。

英検3級の二次試験で緊張しないためにはどうすればよいですか

二次試験で緊張しないためには事前の練習が最も効果的です。過去の面接問題を使って実際に声に出して練習することで、本番でも自信を持って話すことができます。また面接では完璧な英語を話す必要はなく、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が評価されるため、間違いを恐れずに積極的に話すことが大切です。

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