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英検準一級の中学生の合格率を解説します。また英検準一級の中学生の合格率と保有率は他の世代と比べてどれくらいなのかを解説します。英検準一級の合格点と合格ラインも合わせて紹介します。
英検準一級の合格率
結論から述べると英検準一級の合格率は約15%です。
日本英語検定協会が2016年まで公式に発表していたデータによると、英検準一級の全体合格率は約15%となっています。この数値は英検2級の合格率が約25%であることと比較すると約10%も低く、準一級の難易度の高さを示しています。
2016年以降は公式の合格率データが非公開となっていますが、試験の基本的な構造や評価基準には一定の安定性が求められるため、現在も大きな変動はないと考えられます。約15%という合格率は言い換えれば約7人に1人しか合格できない計算となり、英検準一級が非常に難関な試験であることがわかります。
英検準一級の二次試験の合格率は約80%から90%と報告されており、一次試験と比較すると大幅に高くなっています。つまり一次試験に合格できる英語力があれば二次試験も高い確率で突破できるため、まずは一次試験対策に全力を注ぐことが合格への近道です。
英検準一級の中学生の合格率
英検準一級を受験する中学生の合格率は具体的なデータが公開されていませんが、高校生の合格率からある程度推測することができます。
高校生の英検準一級一次試験の合格率は約15%から18%とされており、全体の合格率とほぼ同じ水準となっています。しかし高校生で準一級を受験する層は英語が得意な学生や帰国子女、交換留学経験者など限られた受験者が多いため、一般的な高校生にとっては非常にハードルが高い試験です。
中学生の場合は高校生と比較してさらに学習経験が少なく、必要とされる語彙数や文法知識の習得に時間がかかります。そのため中学生の英検準一級合格率は高校生よりもさらに低くなると推測され、合格できる中学生は英語学習に相当な時間と努力を費やしているケースがほとんどです。
英検準一級の合格点と合格ライン
英検準一級の合格点はCSEスコアで明確に定められており、一次試験は2250点満点中1792点、二次試験は750点満点中512点が合格基準となっています。
CSEスコアとは英検における共通の評価基準で、リーディング、リスニング、ライティングの3技能が均等に配点されています。各技能750点満点で合計2250点満点となり、素点での正答数からCSEスコアが算出される仕組みです。ただしCSEスコアは他の受験者の得点状況によっても変動するため、自分で正確に計算することはできません。
目安としては一次試験で約7割程度の正答率、二次試験で約6割程度の得点率があれば合格ラインに達すると考えられています。ただしライティングは配点が高いため、ライティングで高得点を取ることで他の技能の不足を補うことも可能です。各技能をバランスよく伸ばしながらも、得意分野を作ることが合格への戦略となります。
英検準一級の中学生の保有率
英検準一級を保有している中学生の割合は非常に少なく、全国的に見ても極めて限られた存在です。
文部科学省の英語教育実施状況調査によると、高校3年生のうち英検準2級以上を取得している生徒の割合は約36%となっています。しかし準一級まで取得している高校生となると、その割合は大幅に減少します。2016年度のデータでは高校生の準一級受験者数は約12000人であり、これは2級受験者数の約7分の1にあたります。
中学生で英検準一級を保有している生徒はさらに少なく、全体の1%にも満たないと推測されます。準一級は大学中級程度のレベルとされ、必要語彙数も7500語から9000語と中学校で習う範囲を大きく超えています。そのため中学生で準一級を取得している生徒は帰国子女やインターナショナルスクール出身者、または幼少期から英語教育に力を入れてきた非常に限られた層となります。
英検準一級の中学生のよくある落ちる原因
中学生が英検準一級で不合格となる主な原因は圧倒的な語彙力不足です。
英検準一級では7500語から9000語の語彙が必要とされますが、中学校で習う英単語は最大でも約2000語程度です。つまり中学生が準一級に挑戦する場合、学校で習う範囲の3倍以上の単語を自主的に学習しなければなりません。この語彙力の壁を越えられずに挫折してしまう中学生が非常に多いです。
リスニングのスピードについていけないことも大きな原因の一つとなっています。英検準一級のリスニングは2級と比較して音声のスピードが速く、内容も社会問題や科学技術など専門性の高いトピックが扱われます。中学生の場合は日常生活でそうしたトピックに触れる機会が少ないため、内容理解に苦戦してしまいます。
ライティングでは論理的な文章構成ができないという課題があります。準一級のライティングでは120語から150語で自分の意見を論理的に展開する必要がありますが、中学生の場合は日本語でもこうした論理的な文章を書く経験が少ないため、英語で書くとなるとさらに難易度が上がってしまいます。
英検準一級の中学生におすすめの勉強法と対策
中学生が英検準一級に合格するためには、まず語彙力の強化に最優先で取り組む必要があります。
おすすめの単語帳は旺文社の出る順パス単英検準一級です。この単語帳には準一級に頻出する単語が効率的にまとめられており、音声アプリも付属しているため正しい発音も学べます。毎日100語ずつ覚えるペースで進め、1週間ごとに復習テストを行うことで着実に語彙を定着させることができます。
長文読解対策では英検準一級総合対策教本や過去問集を活用します。長文を読む際は制限時間よりも少し早いスピードで読む練習を繰り返し、スキャニングやスキミングといった速読スキルを身につけることが重要です。また長文に付属している音声を使ってシャドーイングを行うことで、リスニング力も同時に鍛えることができます。
ライティング対策では序論、本論、結論という基本的な構成を徹底的に練習します。英検分野別ターゲット英検準一級ライティング問題などを使い、模範解答を音読して書き写すことで、意見を述べるための表現パターンを身につけていきます。自分で書いた英作文は学校の先生や英語塾の講師に添削してもらい、フィードバックを受けることが上達の近道です。
リスニング対策では英検準一級リスニング問題150などを使い、毎日シャドーイングを継続します。1日7問から20問程度を目標に、準一級のスピードに慣れるまで繰り返し練習することが効果的です。またポッドキャストで英会話番組を聞いたり、BBCやCNNのニュースアプリを活用したりすることで、本番に近い英語に触れる機会を増やせます。
二次試験対策では14日でできる英検準一級二次試験面接完全予想問題などを使い、実践的な練習を積みます。4コマのイラストを2分間で説明する練習や、社会問題についての質問に答える練習を繰り返すことで、本番での緊張を和らげることができます。可能であればオンライン英会話を活用し、実際に英語を話す機会を増やすことが二次試験突破の鍵となります。
よくある質問
中学生が英検準一級に合格するには何ヶ月くらい勉強が必要ですか
英検2級をすでに取得している中学生の場合、準一級合格までに最低でも6ヶ月から1年程度の学習期間が必要です。毎日2時間程度の学習時間を確保できる場合でも、語彙力の強化や長文読解の練習には相当な時間がかかります。英検2級を持っていない場合は、まず2級の取得を目指してから準一級にステップアップすることをおすすめします。
英検準一級は中学生には難しすぎますか
英検準一級は確かに中学生にとって非常に難易度の高い試験ですが、適切な対策と十分な学習時間があれば合格は可能です。実際に中学生で準一級に合格している生徒も存在します。ただし学校の勉強と両立しながら準一級対策を行うには相当な努力が必要となるため、本人の強い意志と保護者のサポートが不可欠です。
英検準一級に合格すると大学受験で有利になりますか
英検準一級を取得していると、多くの大学で入試の際に優遇措置を受けることができます。2024年時点で388の大学が準一級を入試や奨学金の審査に活用しており、早稲田大学やGMARCH、関関同立などの難関大学でも英語試験の加点や免除などの優遇があります。中学生のうちに取得しておけば、高校での受験勉強に余裕を持って取り組むことができます。
独学で英検準一級に合格できますか
独学でも英検準一級に合格することは十分に可能です。質の高い参考書を選び、計画的に学習を進めることが重要です。ただしライティングの添削や二次試験のスピーキング練習は独学では限界があるため、学校の英語の先生に協力をお願いしたり、オンライン英会話サービスを活用したりすることをおすすめします。
英検準一級の勉強と学校の勉強を両立するコツは何ですか
英検準一級の勉強と学校の勉強を両立するには、毎日決まった時間に英検の勉強をする定刻主義を実践することが効果的です。朝起きてから30分間は単語暗記、夜寝る前の30分間はリスニング練習というように時間を固定することで、学習を習慣化できます。また英検準一級の長文読解は学校の英語の勉強にも直結するため、相乗効果が期待できます。
英検準一級のリスニングが聞き取れないのですが、どうすれば良いですか
リスニングが聞き取れない場合は、まず音声のスピードに慣れることから始めましょう。過去問の音声を使ってシャドーイングを毎日15分から30分続けることで、徐々にスピードに慣れていきます。また音声を1.2倍速や1.5倍速で聞く練習をすることで、本番の音声が遅く感じられるようになります。聞き取れない部分はスクリプトを確認し、わからない単語があれば必ず覚えるようにします。
英検準一級のライティングでどのようなトピックが出題されますか
英検準一級のライティングでは環境問題、教育、科学技術、国際問題など社会性の高いトピックが出題されます。例えば地球温暖化対策、オンライン教育の是非、AI技術の発展、グローバル化の影響などがテーマとなります。これらのトピックについて日頃からニュースや新聞で情報を収集し、自分なりの意見を持っておくことが重要です。
英検準一級の二次試験で緊張しないコツはありますか
二次試験で緊張しないためには、事前の練習量を増やすことが最も効果的です。面接の流れを完全に頭に入れ、想定される質問に対する答えを準備しておけば、本番でも落ち着いて対応できます。また一次試験に合格できたということは準一級相当の英語力があるという証拠ですので、自信を持って面接に臨むことが大切です。入室時の挨拶や退室時のお礼など、基本的なマナーも練習しておきましょう。



