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英検準一級はTOEICに換算するとスコアは英検何級になるのかを具体的に解説します。また英検準一級のスコアが英検5級、英検4級、英検3級、英検準二級、英検2級、英検準一級、英検1級にどれくらいのスコアが該当するのか解説します。さらに実際に英検準一級の1次試験、2次試験それぞれリーディング、リスニング、ライティング、面接のレベルもTOEICと比較して解説します。
英検準一級のレベルと難易度
英検準一級のレベルは大学中級程度の英語力が求められる試験です。具体的には大学受験における偏差値60程度、つまり関関同立やMARCHレベルの英語力に相当します。
英検準一級で求められる語彙数は約8000語から9000語となっており、英検2級の約6000語と比較すると2000語から3000語も多く覚える必要があります。この語彙レベルの高さが英検準一級の難易度を押し上げている大きな要因となっています。
難易度について他の英語試験と比較すると、TOEICでは約740点から780点、TOEFLiBTでは60点から70点程度に相当します。英検準一級の合格率は約15パーセントとなっており、受験者の6人から7人に1人しか合格できない難関試験です。
特に英検2級から英検準一級へステップアップする際には、リスニングの音声が長くなることと、ライティングの文字数が80語から100語から120語から150語へ増加することが大きな壁となります。また専門的な内容を扱う長文読解も増えるため、総合的な英語力の向上が必要です。
英検準一級の合格点はTOEIC換算するとどれくらい?
英検準一級の合格に必要なスコアはCSEスコアで2304点以上となっています。これは満点2250点の79パーセントに相当する点数です。このレベルをTOEICスコアに換算すると約700点から800点程度になります。
ただし英検準一級とTOEICでは試験の形式や評価する能力が異なるため、完全に一致するわけではありません。英検準一級では専門的な内容の長文読解やライティング能力、長いリスニング問題への対応力が求められます。
一方でTOEICは日常会話やビジネスシーンでの英語運用能力を測る試験です。そのため短い会話文や簡潔な文章が中心となっており、速読力や情報処理のスピードがより重視されます。
文部科学省が公表している各資格試験とCEFRの対照表によれば、英検準一級はCEFRのB1からB2レベルに該当し、TOEICでは大体700点以上がこのレベルに相当するとされています。
英検準一級はTOEIC換算すると何点?
英検準一級に合格できる英語力はTOEICのリスニングとリーディングテストで約740点から780点に換算されます。これは受験者全体の上位30パーセント程度に入る高いスコアです。
TOEICで740点以上を取得している方は、リーディングとリスニングの基礎力において英検準一級の合格レベルに達していると考えることができます。ただし英検準一級ではライティングとスピーキングも評価されるため、TOEICの点数だけでは完全に英検準一級の実力を測ることはできません。
具体的な換算の目安としては、TOEICリスニングで300点から400点、リーディングで290点から390点を取得できるレベルが英検準一級のB1からB2に相当します。合計で700点を超えていれば英検準一級の合格圏内といえます。
しかし英検準一級では長文のリスニングや専門的な語彙を使ったライティングが求められるため、TOEICで高得点を取っていても英検準一級の対策は別途必要になります。
英検準一級のリーディングのレベルと難易度をTOEICと比較
英検準一級のリーディング問題では約8000語から9000語レベルの語彙力が求められます。これに対してTOEICのリーディングセクションで求められる語彙は約6000語から7000語程度です。つまり英検準一級の方が2000語程度多くの単語を知っている必要があります。
文章の長さについても大きな違いがあります。英検準一級では約400語から500語の長文が出題されますが、TOEICでは約150語から200語程度の文章が中心です。英検準一級の方が長い文章を集中して読む力が必要とされています。
内容面でも英検準一級では科学技術や医療、環境問題など専門的なテーマが扱われます。一方でTOEICはビジネスメールや広告、社内通知など実務的な内容が中心です。そのため英検準一級の方がアカデミックな語彙や表現を理解する力が求められます。
難易度としては英検準一級の長文読解はMARCHレベルの大学入試問題と同程度とされています。TOEICのリーディングセクションで400点以上取れる実力があれば、英検準一級のリーディング対策も効率的に進められます。
英検準一級のリスニングのレベルと難易度をTOEICと比較
英検準一級のリスニング問題では1つの音声が約140語から150語と非常に長くなっています。これはTOEICのリスニング問題の約2倍の長さです。さらに音声は1回しか流れないため、集中力と記憶力が重要になります。
内容についても英検準一級では科学技術や医療、環境問題などの専門的なテーマの講義形式の音声が出題されます。TOEICが日常会話やビジネス場面での短い会話を中心とするのに対し、英検準一級はより学術的な内容を扱います。
語彙レベルも英検準一級の方が高く、専門用語や抽象的な表現が頻繁に登場します。TOEICのリスニングで350点から400点を取れる実力があっても、英検準一級のリスニングでは苦戦する受験者が多いのはこのためです。
出題形式としても違いがあります。英検準一級では会話文だけでなく、アナウンスや音声ガイダンスなど実生活で聞く英語も出題されます。情報量が多い音声から必要な情報を正確に聞き取る力が試されるため、TOEICとは異なる対策が必要です。
英検準一級とTOEICをCEFRを軸に比較
CEFRとは外国語の習熟度を測る国際的な指標で、A1からC2までの6段階に分かれています。英検準一級はこのCEFRにおいてB1からB2レベルに該当します。これは自立した言語使用者として中級から中上級の英語力を持つレベルです。
TOEICのスコアをCEFRと照らし合わせると、リスニングで275点から400点、リーディングで275点から385点がB1からB2レベルに相当します。合計スコアでは約550点から785点程度がこの範囲に入ります。
ただしCEFRの基準では4技能すべての能力が評価されます。TOEICのリスニングとリーディングテストだけではスピーキングとライティングの能力が測定できないため、完全な比較は難しい面があります。英検準一級では4技能すべてが試験に含まれています。
B1レベルは日常的な話題について理解し自分の意見を述べられるレベル、B2レベルは複雑な内容も理解し流暢に議論できるレベルです。英検準一級に合格すれば大学の授業や専門的な文献を英語で理解できる力があることを証明できます。
英検準一級の各級とTOEICのスコアを徹底比較
英検の各級とTOEICスコアの対応関係について詳しく見ていきます。英検5級から英検1級までそれぞれの級がTOEICでどのくらいのスコアに相当するのかを理解することで、自分の現在地と目標を明確にすることができます。
まず英検3級はTOEICで約300点から400点のレベルに相当します。これは中学卒業程度の英語力で基本的な日常会話ができるレベルです。英検準2級になるとTOEIC450点から550点程度となり、高校中級レベルの英語力が求められます。
英検2級はTOEIC550点から650点に相当し、高校卒業程度の英語力です。そして英検準一級は先ほど説明した通りTOEIC740点から780点レベルとなります。さらに上の英検1級になるとTOEIC900点以上に相当する非常に高度な英語力が必要です。
CEFRの観点から見ると、英検3級はA1レベル、英検準2級から英検2級がA2からB1レベル、英検準一級がB1からB2レベル、英検1級がC1レベルとなっています。このように英検とTOEICとCEFRを組み合わせて自分の英語力を客観的に把握することが大切です。
よくある質問
英検準一級に合格するにはTOEICで何点必要ですか
英検準一級に合格できる英語力はTOEICで約740点から780点程度に相当します。ただしTOEICはリスニングとリーディングのみを測定する試験であり、英検準一級ではライティングとスピーキングも含まれます。そのためTOEICで高得点を取っていても英検準一級の4技能対策は別途必要になります。特にライティングでは120語から150語の英作文を書く力が求められるため、TOEICだけでは測れない能力が試されます。
TOEICで700点ある場合、英検準一級に合格できますか
TOEICで700点を取得している方は英検準一級の合格に必要な基礎力はある程度備えています。しかし英検準一級では専門的な語彙や長文のリスニング、ライティングとスピーキングが求められるため、TOEIC700点だけでは合格は難しいです。英検準一級特有の出題形式に慣れる必要があり、特に語彙力を8000語レベルまで引き上げることと、長文のリスニングへの対応力を高めることが合格のカギとなります。
英検準一級とTOEICはどちらを先に受けるべきですか
大学受験での利用を考えているなら英検準一級を優先することをおすすめします。英検準一級は多くの大学で入試優遇制度の対象となっており、共通テストの英語が満点換算される大学もあります。一方でTOEICは就職活動で重視される傾向があります。高校生のうちは英検準一級の取得を目指し、大学入学後にTOEICに挑戦するという流れが効率的です。また英検準一級で培った4技能の力はTOEICでも活きます。
英検準一級の勉強をすればTOEICの点数も上がりますか
英検準一級の勉強を通じて語彙力と長文読解力が向上するため、TOEICのスコアアップにもつながります。特にリーディングセクションでは英検準一級で身につけた8000語レベルの語彙が大いに役立ちます。ただしTOEICは速読力と情報処理のスピードが重視されるため、英検準一級の対策だけでなくTOEIC特有の時間配分や問題形式にも慣れる必要があります。両方の試験対策を組み合わせることで効率的に英語力を高められます。
英検準一級に合格後、TOEICで何点取れますか
英検準一級に合格した直後であれば、TOEICで700点から800点程度のスコアが期待できます。英検準一級で培った語彙力と読解力、リスニング力はTOEICでも十分に発揮されます。ただしTOEICは問題数が多く時間配分が重要な試験なので、初めて受験する場合は公式問題集などで形式に慣れておくことが大切です。英検準一級合格者であれば、TOEIC対策を1か月から2か月程度行うことで800点以上を目指すことも可能です。
英検準一級とTOEICの語彙レベルはどのくらい違いますか
英検準一級では約8000語から9000語の語彙力が必要とされますが、TOEICでは約6000語から7000語程度で十分対応できます。つまり英検準一級の方が2000語程度多くの単語を知っている必要があります。また英検準一級では科学技術や医療など専門的な分野の語彙も出題されますが、TOEICはビジネス英語が中心です。英検準一級の語彙対策をしっかり行えば、TOEICの語彙問題は比較的容易に感じられるはずです。
大学受験には英検準一級とTOEICどちらが有利ですか
大学受験においては英検準一級の方が圧倒的に有利です。早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学をはじめとする多くの難関私立大学で英検準一級の取得者に対して優遇措置があります。例えば英語試験が満点換算されたり、受験科目数が減ったりする大学もあります。一方でTOEICを入試で利用できる大学は限られています。高校生は英検準一級の取得を最優先に考え、大学入学後の就職活動に向けてTOEICに取り組むことをおすすめします。

