音楽を通じて人生を豊かに変える「mose音楽スクール」

幅広い年齢層を対象に、ボイストレーニング、ピアノ、DTMを提供する「mose音楽スクール」。長く通い続ける生徒が多いその理由は、生徒一人ひとりとのコミュニケーションを大切にし、柔軟性のあるレッスンを提供する姿勢にあります。教育者としての経験を持つコウイチ氏が語る音楽教育の可能性とは。

幅広い層に対応する音楽教室としての特色

ーどういった方を対象に、どのような指導を行っている教室なのか、その概要について詳しく教えてください!

基本的には幼児から一般の大人の方まで幅広い世代の方たちを対象にしています。また、初心者からプロとして活動している人たち、あるいはプロを目指したいと思っている人たちなど、様々なレベルの方々を対象にしているスクールです。

習えるものはボイストレーニング、ピアノ、そしてDTMという三つの分野を提供しており、それぞれ別のコースとなっています。生徒さんがご自身の目的に合わせてこれらの中から選んでレッスンを受けるという形になっています。

教育への情熱から生まれたスクール設立の経緯

ーご自身がこの教室を始められた経緯だったり、きっかけについて詳しく教えていただけますか?

元々私は公立の学校の教員を経験しており、教育というものには常に縁があったのです。その後、一度教員の道を離れて音楽の別の仕事をしていたのですが、どのような仕事を選択しても、結局そこで教える、あるいはプロデュースするといった教育的な部分に関わることが多かったです。やはりこれが私の天職なのだなという思いが強くありました。

音楽教室を立ち上げるというのは、ある意味いつでもできたことかもしれませんが、あるタイミングで自分が代表となり、スクールや教室を作ってみたいと思ったのがきっかけです。もともと教育に非常に縁があり、特に大きなきっかけがあったというわけではなく、自然な流れの中で始まったという感じですね。

他の教室にはない魅力と特徴

ー他の教室にはない特徴であったり、教室としての一番のアピールポイントについて教えてください!

当スクールはいくつか教室がありますが、立地の良い所から立地条件が厳しい所まで様々です。お陰様でいろんな地域から生徒さんが通ってきてくださっています。一番の特徴として、他社さんと比べているわけではないのですが、大人も子供も非常に長く通っていただけている生徒さんが多いという点があります。これには何かしら理由があるのではないかと思っています。

最も大切にしているのは、やはりレッスンにおけるコミュニケーション力です。生徒さんとのコミュニケーションを非常に重視しており、そこで生徒さんやご家族が何を求めているのかということを柔軟に察知して、レッスンの内容も柔軟に対応していくという姿勢を大切にしています。この柔軟性というのは、当スクールが特に得意としていることの一つだと思います。

もちろんレッスンのマニュアルはあるのですが、マニュアルにこだわらず、その都度生徒さんとコミュニケーションを取りながら、レッスンの方向性をきちんと考えて設定していくというところが一番の売りなのではないでしょうか。そのためには講師の管理であったり、講師の質を高めていくことが非常に重要だと考え、日々努力しています。

音楽教育における理念と指導方針

ー現在受講されている方を指導する際に、特に意識していることや、教室全体としての方針があれば詳しく教えてください!

ボイストレーニングにしてもピアノにしても、音楽の習い事ですから、まず一番は音楽が好きになるためにどうするかを考えています。折角音楽に関わるのであれば、まず好きになってほしいと思っています。意外にも音楽の習い事をしている人でも、必ずしも音楽が好きだったり、音楽のことをよく知っているというわけではないのです。

まず最初に音楽を好きになるということ、そして生徒さんが知っている以上にたくさんの音楽の世界があるので、それを知ってもらうことを大切にしています。習うことによってスキルアップし、音楽というのは自己満足するという側面もありますが、やはり音楽は発信することがとても大事です。発信することによって相手を喜ばせることができ、他人を幸せな気持ちにさせてあげることができるということを経験してもらったり、体感してもらうことを重視しています。

それによって、音楽以外の活動、例えば学校生活だったり社会生活だったりにも実はすごく役立つということを知ってもらうこと、経験してもらうこと、体感してもらうことが大事だと考えて指導を行っています。

多様なニーズに応える充実したコース設計

ーいま提供されているコースやプランについて、それぞれ詳しく教えていただけますか?

大きく分けて2つのコースがあります。「ジュニアコース」という幼児から小学校卒業するまでのコースと、「スタンダードコース」という中学生から一般の方向けのコースです。

ジュニアコース

レッスン時間が非常に短く設定されており、30分を1単位としています。ピアノを習う生徒さんも、ボイストレーニングを習う生徒さんも、DTMを習う生徒さんも30分が1単位という形になっています。中には両方習いたいという方もいますので、そういう場合は40分を1枠として、ピアノとボイストレーニングを習うとか、ボイストレーニングとDTMを習うといった2つのコースを選択することも可能です。

現在、子どもたちは習い事が重なっていて忙しい子が多いため、週に1回の通学が難しいという生徒さんもいます。そのような生徒さんにも対応できるよう、月2回からのレッスンもOKにしています。月謝は月2回からですと、4,000円からとなっており、内容によって変わってきます。

スタンダードコース

ピアノの場合は1レッスン40分、その他は50分を1レッスンとして設定しています。こちらも月2回から受けられる形をとっています。大人の方は仕事をされている方が多いため、定期的に特定の曜日や時間に通うことが難しい方もいます。そのためできるだけスケジュールを柔軟に対応し、自由度を広げています。月謝は6,000円からとなっています。

長く通っていただいている生徒さんが多いのは、こうした対応も理由かもしれません。当スクールはそれほど大きなスクールではありませんが、他と比べて、レッスンの質はとても高いと自負しています。それでいて比較的通いやすい金額設定にし、長く続けられるような月謝設定にしていると思います。

発声力を高める教育の可能性と将来の展望

ー今後、よりこういった点を強化していきたいことや、新しく始めたい取り組みなどがあれば、ぜひ教えてください!

特にボイストレーニングというものが、まだ世の中に十分浸透していないと感じています。どうしても「歌が上手くなりたい」「カラオケが上手くなりたい」という歌唱力を上げたいためのトレーニングだと思われがちで、特別な人が受けるようなトレーニングというイメージがまだ強いのですが、実はそれは全く違います。

例えば、体験レッスンに親子で来られた時、お子さんに質問をすると、なかなかすぐに答えられずに間が生まれます。そのタイミングで親御さんがお子さんに代わって応えてしまうことがよくあります。これは、お子さんが質問を受け取って考え、発声するまでのスキルが不足しているからです。声を発することにもスキルが必要で、それを習うことによって多くのことが変わっていくのです。実際そういう子どもたちも沢山見てきているので、このようなボイストレーニングがもっと一般的になればいいと思います。

日本のメディアなどを見ても、海外の方と比べると、声の出し方だけでも変えることによって伝えたい内容が格段に伝わりやすくなったり、人を引き付けることがもっとできるのに、日本ではそのアピール力が弱いと感じています。声というものが自分の個性であり、それを伸ばすことによって発信力も大きく変わるということを、もっと一般的な概念にしていきたいです。何らかの形でそうした活動ができればと考えています。

子どもの習い事として見ても、ボイストレーニングはあまり選択肢に入ってこないのが現状です。しかし、話すスキルというのは実は非常に必要なものです。例えば、精神的に課題を抱えていた子が来た時、親御さんはメンタル面のカウンセリングなどに通わせて改善を図っていましたが、たまたま当スクールに来て、声の出し方を学ぶことによってスキルがついた結果、対面で上手く話せなかったことが改善され、友達と話せるようになったり、社会生活がうまくできるようになったという実例もあります。話すためのスキルが必要だということを多くの人に知ってもらい、ボイストレーニングをもっと広めていきたいと強く思っています。

生徒一人ひとりの可能性を広げる教室からのメッセージ

ー最後に、今後ご入会を考えられている生徒さんや保護者の方々に何かお伝えしたいメッセージ等があればお願いします!

ピアノに関して言うと、もちろん教則本が世の中にたくさんあり、それに沿って進めていくという基本はありますが、教則本選びから生徒さんとコミュニケーションをとり、マニュアル的なレッスンではなく、生徒さんに合わせて柔軟に進めていくという柔軟性を非常に大切にしています。「こういうことをやってみたい」という希望を積極的に言っていただければ、それに対して講師ができる限り対応していく形を取っていますので、決まり切った流れの中でのレッスンだけではないことをぜひアピールしたいです。

ボイストレーニングについても、先ほど申し上げたように、声が変わることによって姿勢が変わり、極端に言えば性格が変わったり、学校生活の中で代表に選ばれるようになったりと、目に見えて変化することがあります。当スクールでの学びが生活の様々な場面で活きていくということを、これまでも多く経験してきましたので、そういった変化をぜひお子さんやご家族に体験していただきたいと思います。

DTMについても、現代は音楽を発信する時代ですから、自己発信の形で趣味で始められる方でも、発信していく中で楽しさがどんどん増していくことでしょう。自分の中だけにとどまっていたものが世の中に出ることで評価される喜びを感じていただければ嬉しいです。

本当に一人ひとりの可能性を大切にしながら、生徒と共に歩んでいるスクールであることが、私たちの一番のアピールポイントです。