月謝制を採用せず、自由な学びを実現 ー 神奈川で広がる新しい形の絵画教室

厚木市と愛川町で絵画教室を運営する小川さんは、カルチャースクールとは一線を画す本格的な技術指導を提供しています。月謝制を採用せず、生徒が自由なペースで学べる環境を整えた「アトリエもりのさと」。新しい形の絵画教室が生まれた背景と、その特徴的な指導方針について話を聞きました。

教室の概要と対象者

ー アトリエもりのさとの概要と対象となる生徒さんについて教えてください。

小川さん:当教室は中学生以上を主な対象としており、完全予約制・個別指導制を採用しています。

生徒層は実に多様です。年齢は中学生から90代の方まで、趣味で通われる方からプロの方まで、目的は様々。デッサン、水彩画、油絵、講評のみなど絵画全般(岩絵具は除く)の指導は可能です。1回毎の予約制のため、生徒さんは自分のペースで学習を進めることができます。

教室開設の経緯と特徴

ー 教室を始められた経緯についてお聞かせください。

小川さん:現在2つの教室を運営しており、神奈川県厚木市森の里の教室は2016年から、愛川町の教室は2023年からスタートしています。

開設の理由は主に2つあります。1つは、大学・大学院で絵画を専攻した経験を活かした仕事を探す中で、絵画教室という選択に自然と行き着いたこと。もう1つは、カルチャースクールなどでは本格的な技術指導が少ない中、自身の経験を活かして技術の習得を目指す方々のニーズに応えたいと考えたことです。

私自身、予備校時代は不器用で苦労した経験があります。その際、尊敬できる先生との対話を通じて、自分で考えて表現することの重要性を学びました。その経験から、技術だけでなく、描く際の考え方やものの捉え方まで、できるだけ言語化して教えていく場を作りたいと考え当教室を立ち上げました。

アトリエもりのさとの特徴

ー 他の教室にない特徴やアピールポイントについて教えてください。

小川さん:当教室の大きな特徴は、私自身が様々な技法を使えることを活かし、生徒さん一人一人の体質や目的に合わせて、最適な指導方法を提供できることが強みです。

また、デッサンを学んでいる途中で水彩画に挑戦したいなど技法の変更も、可能です。

指導方針と

ー 実際の指導で意識されていることはありますか?

小川さん:最も意識しているのは、自分を主体にしないということです。技法の幅が狭いと、自分の知っている方法だけを押し付けがちです。私は試行錯誤して失敗した経験があるからこそ、様々なバリエーションを持っています。生徒さんの状況をよく観察し、コミュニケーションを取りながら、その方に合った指導方法を見つけていくことを心がけています。

レッスン形態と料金

ーレッスンの時間や料金体系について教えて下さい

小川さん:レッスンは1回2時間半で、料金は1回3,125円、4回分の回数券で1万円となっています。教室は、最大で4人程度の少人数制で授業をしています。

今後の展望

ー 今後の取り組みについてお聞かせください。

小川さん:生徒さん一人一人の目的は本当に様々です。趣味で絵を始める方、イラストを描くために基礎力を学びたい方、受験や資格試験の方、プロでアドバイスが欲しい方など、いろいろな方がいます。そのため、個々の生徒さんとのコミュニケーションをより深め、やりたいことに対して道筋を一緒に考えていけるような指導体制をよりしていきたいと思います。

私自身、様々な技法や画材を使いこなせることを強みとしていますが、それぞれの生徒さんに最適な指導方法を提供するためには、常に新しい視点や方法論を取り入れていく必要があります。今後は、より多様な表現方法や画材の可能性を探りながら、生徒さん一人一人の創造性を引き出せる指導を目指していきます。

ー 最後に、体験や入会を検討されている方へメッセージをお願いします。

小川さん:当教室は月謝制ではないので、自分のペースで学習を進められます。初心者から本格的な技術習得を目指す方まで、幅広いニーズにお応えしています。まずは気軽に体験授業にお越しいただければと思います。個性を活かした絵画指導に興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。