本記事は、子どもの学びの場を探している保護者の方や、教育に関心のある方に向けて作成しています。今回は、J’One Worldの「直接支援」と「経済的自立支援」に焦点を当て、実際の現場の声をお届けするためにインタビューを実施しました。
J’One Worldは、中間マージンを排除した100%直接支援を実現し、また支援を受けた人々が自立できる持続可能な仕組みを構築することで、多くの地域で大きな変化をもたらしています。
教育・医療・経済の三本柱で貧困地域の未来を支えるJ’One Worldの取り組みは、今後の国際支援のあり方を考えるうえでも非常に重要であり、多くの方にとって参考になると考え、今回ご紹介します。
活動の概要について教えてください
J’One Worldは、アジアやアフリカの貧困地域において、教育、健康福祉、環境保全、経済支援、地域開発などの事業を展開し、現地の生活環境の向上と福祉の増進、経済発展に寄与することを目的とした特定非営利活動法人です。支援対象者は、生活環境が厳しく、基本的な教育や医療サービスを受けることが難しい子どもたちや家庭です。
私たちは、これらの地域で認可外小学校の建設や奨学金制度の導入、職業訓練の提供などを行い、現地の方々が自立できるような環境を整えています。
特に、直接支援に重点を置いており、寄付された資金が中間業者を介さずに現地に届く仕組みを構築しています。さらに、農業支援として無農薬栽培の推進や魚の養殖事業にも取り組んでおり、地域経済の活性化にも寄与しています。
私たちの活動は、単なる物資の提供だけでなく、教育や職業訓練を通じて長期的な支援を行う点が特徴です。現地の人々が自らの力で成長できるように、学校運営やスキルトレーニングの支援を行っています。
例えば、縫製技術を教えるプログラムでは、現地の女性たちが独立し、安定した収入を得られるようになることを目指しています。
立ち上げたきっかけについて教えてください
J’One Worldは、創設者たちが現地での厳しい生活環境を目の当たりにし、「何かできることはないか」と考えたことから始まりました。
私はもともと建築設計の仕事をしていましたが、現地を訪れた際に教育や医療が圧倒的に不足している現状を目の当たりにしました。そこで、まずは学校を建て、地域の子どもたちに教育の機会を提供することが必要だと考えました。その後、志を同じくする仲間とともに、支援活動を本格的に行うためにNPOを設立しました。
また、副理事長の稲松も、日本で育ちつつも祖国の状況を憂い、「現地の子どもたちのために何かできることを」と考え、活動に参画しました。我々の共通の想いは、支援が単なる慈善事業ではなく、現地の人々が自立できる持続可能な仕組みを作ることにあります。
この団体を立ち上げた背景には、日本と現地の架け橋となりたいという思いもありました。異なる文化を理解しながら、双方の良いところを活かした支援ができるように努めています。日本の技術や教育のノウハウを活用し、現地の人々がより良い未来を築けるようサポートしていくことが、私たちの使命です。
特徴・強みはどんなところでしょうか
J’One Worldの最大の強みは、直接支援の徹底と、支援を受けた人々が自立できる仕組みを整えている点です。
私たちは寄付をいただいた資金の全額を、現地の人々に直接届けることを徹底しています。日本で100円の寄付を受けた場合、それがそのまま現地の支援に使われます。中間マージンが発生しないため、支援の効果を最大限に発揮できます。
また、単なる物資の提供にとどまらず、現地の経済を活性化するための支援も行っています。例えば、農業支援として無農薬栽培の推進や魚の養殖事業を実施し、持続的な雇用を生み出しています。加えて、現地の人々が経済的に自立できるよう、職業訓練や起業支援のプログラムも提供しています。
支援の透明性を大切にしており、どのような活動が行われているのかを定期的に公開しています。支援者の方々にも積極的に現地の状況を共有し、継続的なサポートをいただけるよう努めています。
活動・指導方針について教えてください
J’One Worldの活動方針は、「現地の文化や価値観を尊重しながら、共に解決策を考える」というものです。
私たちは、支援を押し付けるのではなく、現地の方々と対話を重ねながら、その地域に合った支援の形を模索しています。例えば、学校の建設においても、日本の教育制度をそのまま導入するのではなく、現地の教育スタイルに合わせたカリキュラムを組んでいます。
また、問題が発生した際には、すぐに解決策を講じるフレキシブルな対応を重視しています。現場の声を反映しながら、最適な形で支援を継続できるよう努力しています。
今後の展望をお聞かせください
J’One Worldは、今後さらに支援の幅を広げ、より多くの地域で活動を展開していく予定です。
現在はアジアやアフリカを中心に活動していますが、今後は他の地域にも支援を拡大し、より多くの方々に希望を届けていきたいと考えています。また、現地の方々が支援を受けるだけでなく、自らの手で地域を発展させていけるよう、持続可能なプロジェクトの推進に注力していきます。
さらに、日本国内でもJ’One Worldの活動を広く知っていただくための啓発活動を強化し、支援の輪を広げていくことを目指しています。
最後にこの記事を読んだ方にメッセージをお願いいたします
私たちは、日本の皆さんと一緒に、より良い未来を築いていきたいと考えています。支援の形はさまざまです。寄付をしていただくことはもちろん、ボランティアとして現地に赴くことや、SNSなどで情報を広めることも大きな支援になります。
日本には、素晴らしい文化や価値観があります。その精神を世界に広め、より多くの人々の生活を豊かにするために、ぜひ私たちの活動にご協力ください。一緒に未来を変えていきましょう!