一般社団法人新体操芸術アカデミーの挑戦—新体操を芸術文化へ—

新体操芸術アカデミー(Rhythmic Gymnastics Art Academy、略称RGA)は、新体操を通じて心身の鍛錬を行い、競技者やタレント、舞台演者として活躍する人材を育成し、日本の誇る文化として世界に発信することを目的としています。

設立は令和6年(2024年)7月8日で、代表理事は堤佳乃子氏が務めています。堤氏は、久留米信愛女学院短期大学在学中に新体操の技術だけでなく「心を磨く」ことの重要性を学び、卒業後は福岡市内で新体操教室を立ち上げ、29年間にわたり指導を続けてきました。

また、著書『飛躍』は2021年にAmazon Kindleでノンフィクションおよび妊娠・出産・子育て部門で新着1位を獲得し、2023年には新体操短編映画『飛躍』がふくおか県民文化祭福岡県実行委員会会長賞を受賞しています。これらの活動を通じて、新体操の魅力をより多くの人に届けることを目指しています。

まずは、新体操芸術アカデミーの活動について教えてください。

新体操芸術アカデミーでは、新体操の指導だけでなく、全てのスポーツ競技のサポートを行っています。特に新体操競技者のキャリア支援や芸術活動への転換をサポートに力を入れています。

特に、競技を引退した選手が舞台演者として活躍できるような環境づくりは開拓中です。 具体的には、小中高校の部活動強化、新体操の普及活動、演技指導、映画制作、スポーツ関連の動画配信など、多岐にわたる取り組みを行っています。また、

親子のスキンシップ促進や、中高年の健康維持のためのプログラムも提供しています。 さらに、RGAでは、新体操を通じて表現力や創造性を育むことを大切にしています。競技としての新体操はもちろん、舞台芸術や映画などの分野でも活躍できる人材を育成することを目指しています。

このアカデミーを立ち上げることになったきっかけは何だったのでしょうか?

私自身、長年にわたって新体操に携わる中で、「競技を続ける選択肢がなくなった後の進路」に課題を感じていました。多くの選手が引退後、新体操から離れてしまう現状を変えたいと思ったのが、このアカデミーを設立した大きな理由です。

また、新体操の美しさや表現力をより多くの人に伝えたいという思いもありました。スポーツの枠を超え、舞台芸術や映画、パフォーマンスの場でも活躍できる人材を育てることが、新体操の新しい可能性を広げると考えています。

新体操芸術アカデミーならではの強みは何でしょうか?

最大の強みは、「競技としての新体操」だけではなく、「芸術としての新体操」にも焦点を当てている点です。通常、新体操は競技会を目指してトレーニングすることが中心ですが、私たちは演技表現の幅を広げることにも力を入れています。

また、指導者は競技経験だけでなく、芸術表現や舞台演出の知識を持つ人材がそろっています。これにより、選手一人ひとりの表現力を高める指導が可能になっています。

さらに、サザンドール新体操クラブとの連携により、幼児から大人まで幅広い年齢層への指導が可能であり、「心を磨く」という理念のもと、質の高い指導を提供しています。 私自身が5人の子どもの子育て経験があるので保護者の子育て支援にも力を入れ、ご家庭と連携を取りながら地域の子育てコミュニティの場として活用していただけると思います。

指導において、どのような方針を大切にされていますか?

私たちの指導方針は、「心と体の両方を育てる」ことです。技術力の向上だけでなく、精神的な成長や表現力の向上にも重点を置いています。

また、一人ひとりの個性を大切にし、それぞれの目標に寄り添った指導を行うことを心がけています。競技としての新体操を続けたい人、舞台での表現に挑戦したい人、それぞれの可能性を最大限に引き出せるような環境づくりをしています。

さらに、親子のスキンシップや中高年者の健康促進など、幅広い世代に向けたプログラムを提供し、新体操を通じて心身の健康と豊かな生活をサポートしています。

今後、どのような活動を展開していきたいとお考えですか?

国内ではレベル別大会を開催したり、海外では新体操の芸術的な側面を広めていきたいと考えています。国際交流イベントの開催や、海外の舞台演出家とのコラボレーションなどを通じて、新体操の新しい価値を世界に発信したいと思っています。

また、映像制作にも力を入れ、映画やパフォーマンス動画を通じて、新体操の魅力をより多くの人に届ける活動も進めていく予定です。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

新体操は、技術だけでなく、表現力や感受性を磨く素晴らしいスポーツです。競技としてだけでなく、芸術としても楽しむことができる新体操の可能性を、ぜひ一緒に広げていきましょう。

新しい挑戦をしたい方、表現の幅を広げたい方、ヨガのように大人になっても気軽に新体操を楽しめる環境がここにあります!ぜひ新体操芸術アカデミーの活動に参加してみてください!

最後に

少子化で一人っ子が多いので、子育てコミュニティとしてこのようなグループかたくさんうまれることを願っています。
子ども達は姉妹のように育ち一生の仲間になり親御さんも子育て情報交換ができて一緒に育てられる環境が心強く大変、喜ばれています。

その文化こそ、人間教育に必要です。

理念「心を磨く」教育方針を歌詞にした「リボンのように夢を描こう」の曲を乗せて全身の筋力を使う健康体操も特徴的です。

” 心を磨く “

ボールのように丸く弾む心で
With a heart that bounces round like a ball

フープのように輪をつくり
Create harmony like a hoop

グラブのように真っすぐな姿勢で
Straight like a club

ロープのように強くしなやかに
Strong and supple like a rope

リボンのように夢を描こう
Draw a dream like a ribbon