北海道で長年にわたり新体操の指導している「Sieg R.G クラブ」。
30年の歴史を持つこのクラブでは、幼稚園児から高校生までの子どもたちに新体操やチアダンスのレッスンをしています。
今回は、運動能力の向上だけでなく、人間育成にも力を入れている同クラブの特徴や指導方針について、代表の中野さんにお話を伺いました。
年齢に合わせた指導で運動神経と心を育てる

ー まずどういった方を対象にどのような指導をされていらっしゃるのか、お伺いできますか?
中野さん:幼稚園の年中さんから高校生の方に、新体操を指導しています。
5つのクラスを段階的に設定していて、自分のペースに合わせてレベルアップしたり、自由に通える仕組みになっています。
「Sieg R.G クラブ」は新体操を広めるために、元々学校の先生4人が集まって30年前にスタートさせたと聞いてます。
今の指導者はOGやOBがほとんどで、コーチ達は卒業生が戻ってきて指導する流れが自然とできています。
自分たちが学んだことを今の子どもたちに返して、恩返ししている、人と人との繋がりが深い、温かい雰囲気のクラブです。
ー 指導する上で目標にしていることはどういったことですか?
中野さん:クラスごとに違いますが、まず一番は楽しくです。
指導方針が「明るく、楽しく、元気良く」となっており、どんなことにでもポジティブにチャレンジする子を育てるという気持ちで指導しています。
競争社会で負けない強い心と思いやりを育む
ー レッスンされる際に大切にしていらっしゃることや意識してることをお聞かせください。
中野さん:色々とありますが、やはり向上心を育てて努力を楽しめるお子さんを作っていきたいという点が一番にあります。
競争社会で負けない強い心だったり、諦めない心を育てています。
また、関わりの中で礼儀を学んで感謝の気持ちや思いやりを育て、お子さんと保護者の方、コーチも一緒に成長する場でありたいと思っています。
ー 実際に教室に入会されるお子さんは新体操のどういった点に興味を持って始められていますか?

中野さん:新体操は今でいう、アジリティトレーニングやコーディネーショントレーニングに近い競技だと思っています。
私達も常に勉強していて、情報のアップデートはするように心がけています。
様々な研修や資格を取るようにしていて、リズムトレーニングやコーディネーショントレーニング、アジリティトレーニングを全クラス、必ずレッスンの最初に取り入れています。
特にゴールデンエイジの子どもたちは、脳への刺激が大切ですので、運動神経の発達に関しては特に重点的にトレーニングをしています。
その部分を保護者の方にもご理解頂いていると思います。
どの年代の子供達でも楽しく運動神経を伸ばせるような、頭と体をリンクさせるような動きが沢山ありますので、運動神経や反射神経の発達を実感して頂いていると思っています。
リーズナブルで温かい繋がりのあるクラブ

ー 教室の特徴であったり、一番のアピールポイントだとお考えのところはどういったところでしょうか?
中野さん:アピールポイントとしては割とリーズナブルなところも保護者の方には通いやすいと感じていただいているかもしれません。
あと、子どもたちが楽しんでやってるところですね。
昨年は個人も団体も北海道代表として全国大会に出場させて頂いていますが、ご家庭に無理のないよう取り組んでいます。
やはり、コーチも生徒さんもご家族も幸せでないといけないというのが基本方針ですので、勝利至上主義ではなく、選手ファーストを大切にしています。
多彩なコース展開での指導
ー 具体的に提供されていらっしゃるコースについてお伺いできますか?
中野さん:新体操は江別と恵庭の2か所で開催していて、幼稚園から小学生が中心の初心者教室、部内大会に挑戦できる小学生からの一般クラスがあります。
他には選手クラス・育成クラスがあり、こちらは札幌近郊の大会に出るクラスで、小学校2年生以上が対象です。
最後に小学校4年生以上の上級の子を対象にした、道大会・全国大会に出場する競技クラスがあります。
これらは新体操のクラスですが、5年前から始めたチアダンス教室もあります。
チアダンス教室にはリトルクラスとキッズクラスがあり、こちらも江別と恵庭で行っています。
選手の総合管理と人間育成を目指して

ー 今後強化したいとお考えのことであったり、新たに取り組んでみたいことはありますか?
中野さん:コーチ達が幼児教育や教員免許、アジリティトレーニングの資格、リズムトレーナー、栄養士など色々な資格を持っているので、いずれ選手の総合管理が出来たらいいなと思っています。
子育ての一環として新体操を通じた人間育成を
ー 最後に入会を考えてらっしゃる方にメッセージをお願いできますでしょうか?
中野さん:今の時代、スポーツをする機会が少なくなっているように感じています。
お子さんの習い事も保護者の方々がお忙しく、敬遠されがちですが、スポーツは心と体を健全に保つには必要なことだと思っています。
そして学校教育においては、今は一番を決めない風潮も広がっています。
しかし、結局社会に出たら一番を決められてしまう。順番をつけられてしまう。
そんな世の中で何にでも果敢に挑戦出来るようなお子さんを育てていきたい、挫けない強い心をもった、思いやりのあるリーダーを育てたいと思っています。
教育の一環、育児の一環として、是非一緒に子育てを楽しめたらいいなと思います。