プロの演奏に触れ、大きな舞台で演奏する喜びを-先生と生徒さんを繋ぐ「スタジオサミュゼ」

ピアノ教室やフルート教室などの音楽教室の方々に参加してもらい、先生と生徒さんを繋ぐサポートを行うスタジオサミュゼ。

音楽教室のサポートにとどまらず、コンサートの企画・運営や発表会のサポートなど、演奏家や音楽教室の先生と、音楽愛好家や生徒さんとの架け橋となる活動も行っています。

今回は、スタジオサミュゼの高橋秀幸さんに同教室の活動内容と運営をスタートさせた想いについて、お話を伺いました。

様々な年齢層に対応する音楽教室

ースタジオサミュゼではどういった方を対象にどのような活動をされていますか?

高橋さん:音楽教室としては、リトミックは0歳から4歳くらいまでを対象に開催していています。ピアノ教室は2〜3歳から大人まで幅広い年齢層に対応しています。

リトミックから始めて、ピアノ教室に移行する生徒さんもいます。そのような生徒さんは、音感も大変良く育ち、ピアノが上手な生徒さんが多いです。

フルート教室は小学生から大人までを対象としていますが、在籍している生徒さんの中では、中学生と大人の方が多いです。

部活でフルートを始めたことをきっかけに、通われる生徒さんが多いですが、小学校高学年から通われている方もいます。

スタジオサミュゼの位置づけと役割

ースタジオサミュゼを始めたきっかけや背景について教えていただけますか?

高橋さん:スタジオサミュゼは、音楽教室を直接運営しているわけではなく、参加して頂いた各教室をサポートしている立場です。それぞれにピアノの先生やフルートの先生がいて、私たちは彼らの活動をサポートしています。

個人で行っている教室の先生の中には、『生徒さんが中々集まらない』、『音楽ホールでの大規模イベント(発表会等)が出来ない』等々の困り事を抱えている先生が多くいます。そのような方達を少しでも助けてあげたいという想いから始めました。

例えば、ピアノの先生は「音楽を楽しく、また音楽を広くみんなに知ってほしい」という想いでレッスンをされていて、教室を始める前からずっと演奏家として活動されていた方です。今でも演奏活動を続けていらっしゃいますが、生の演奏をなるべく聴かせてあげたいという想いを持って、生徒さんに生の演奏を聞く機会として、自身のリサイタルやコンサートを毎年開催しています。

そのような先生の想いを実現すべく、スタジオサミュゼは全力を尽くしています。

ースタジオサミュゼでは様々な楽器の先生の活動をサポートされているということですね?

高橋:そうですね。このスタジオでレッスンをしている「サミュゼピアノ研究会」や「喜久川幸恵フルート教室」もありますが、「福原ピアノ教室」のように、ご自分の教室(レッスン室)を持っていて、そこで教えていらっしゃる先生もいます。

私たちはそういった先生方の支援をして、先生と生徒さんを繋げる立場です。

スタジオサミュゼの特徴

ースタジオサミュゼの特徴や参加教室の、アピールポイントだとお考えの点はどういったところでしょうか?

高橋さん:ピアノ教室であるサミュゼピアノ研究会は、演奏家である先生の生の音楽をコンサートホールで聴いて、本物の音楽を体感できるという点があります。

フルートの先生はとても丁寧にレッスンされる方で、優しい指導でありながらも、コンクールにもきちんと対応されています。

フルート教室の生徒さんは、コンクールで良い成績をおさめたり、ジュニアオーケストラに入団させるなど、高い実力を持った先生です。

他に、教室単独では難しい発表会の運営もできるところが、スタジオサミュゼのメリットの一つです。

例えば、生徒が8人や10人程度の教室では自主的に大きな発表会をコンサートホールで開催するのは難しいものです。

生徒さんが少ないと自分の教室内や市民センターの音楽室等でしか開催できませんが、スタジオサミュゼでは色々な教室のみなさんが集まって開催することができるので、コンサートホールで開催することができます。

また、発表会以外でも、親御さんも参加されるクリスマスコンサートやもっとホールで弾きたい生徒さんのためのジョイフルコンサート等、多くのイベントを行っています。

クリスマスコンサートは、100名以上が集まるイベントですが、それを教室の先生はほとんど手を煩わせることなく、私たちスタッフが全てサポートします。参加した親御さんや生徒さんたちには非常に楽しんでいただいております。

また、ホールでの演奏、ビデオ撮影、発表会のCD制作など、さまざまなサポートをしています。スタジオサミュゼはピアノの先生ご自身のコンサート運営もしているので、教室や発表会の運営はスムーズに行われ、先生方には大きなメリットとなっています。

大切にしている価値観

ースタジオサミュゼで大切にされていることや、特に意識していることはありますか?

高橋さん:まず、生徒さんや親御さんにとって楽しい企画を考えることですね。

皆さんが他では経験できないような体験をしていただけるよう工夫しています。

また、なるべく低価格で気軽に参加できる形で提供することも心がけています。

多くの人数が集まるからこそ、一人当たりの負担を軽減することができ、大きなホールで気持ちよく演奏していただくことがでます。発表会が終わったら記念品もプレゼントしたりしています。

なるべく楽しい企画を考え、負担にならないようにするのがスタジオサミュゼのモットーです。

プロの演奏に触れる貴重な機会

高橋さん:普通の教室だと生徒さんの発表会で先生が演奏することが多いですが、私たちの発表会では、生徒一人一人が主役なので、先生は演奏しません。

必ずプロのゲスト演奏者を招いて演奏してもらっています。

今年はパーカッションニストを招きますが、過去にはヴァイオリニスト,フルーティスト,クラリネッティスト等のプロの演奏家を呼んでいました。こうした取り組みにより、発表会のクオリティはとても高くなっています。

発表会を通じて、大きな舞台で演奏する貴重な機会を提供しているのが私たちの特徴でもあります。

今後の展望

ー今後強化したいことや、新たに取り組んでみたいことはありますか?

高橋さん:強化したいのは、さらに多くの生徒さんに来ていただきたいということです。

喜久川幸恵フルート教室もサミュゼピアノ研究会も枠がまだ空いていますので、今後多くの生徒さんに集まっていただきたいと思っています。

そして人数が増えれば、イベントもさらに充実させられると思っています。

今はクリスマス会、ジョイフルコンサート、そして発表会の3つですが、もっと多くの人数が集まれば、それぞれに都合の良い時に参加できるようなイベントも増やせます。

もう一つは、スタジオサミュゼに集まってくださる教室をもっと増やしたいですね。

例えば、今はピアノ教室とフルート教室の2つですが、バイオリンの先生や歌の先生など、もっと多くの先生方に参加していただきたいと考えています。

直接自分の教室を開きたいけど難しい先生は、私たちがサポートして生徒を集める手助けをすることができます。

参加してくれた教室には、私たちが主催する発表会などにはできる限り参加していただくようお願いしていますが、それ以外にレッスン料などの一部をいただいたりはしておりません。

全て先生と生徒さんの関係で完結するシステムですので、お気軽にご相談いただければと思います。

入会を考えている方へのメッセージ

ー入会を考えている方へのメッセージをお願いします。

高橋さん:私たちの先生方は生徒さんの実力向上に力を入れています。

世間一般の親御さんの中には、「ただ通わせる」という考えの方や、上達を目指すというより、週に一度の習い事として捉える方もいます。

しかし、私たちは「上手になろう、実際に上手になります」というスタンスです。上手になれば、音楽がより一層、楽しくなります。

サミュゼピアノ研究会には約40名の生徒さんがいますが、そのうち4分の1の方がコンクールで賞を取れるレベルの実力を持っていて、それが私たちのアピールポイントです。

上手になりたい方は、ぜひサミュゼピアノ研究会や喜久川幸恵フルート教室等に通われてみてはいかがでしょうか。

また、個人で行われている音楽教室の先生やこれから音楽教室を始めようと考えている方、是非、連絡を下さい。