音楽が人生を豊かにする。時本さなえヴァイオリン教室が大切にする「本質的な音」とは

芸術としての音楽、そして人生に寄り添う音楽の力。


3歳から80代まで、多様な生徒さんと向き合うヴァイオリニスト・時本さなえさんが目指すのは、ただ上手く弾くことではなく「自分らしい音を奏でる」こと。


大阪を拠点に、深く豊かなレッスンを提供する教室の魅力に迫りました。


年齢もレベルも問わず。「自分の音」を見つけるためのレッスン

この教室では、対象年齢を3歳から80代までと非常に幅広く設けています。ただ、「この曲を弾いてみたい」という表面的な動機ではなく、その音楽が作られた背景や文化、自分自身の内面とどうつながるかという部分まで深掘りする指導が特徴です。

ヴァイオリンという楽器は「子どもの頃から始めないと遅い」と思われがちですが、それは決して真実ではないと考えています。心身と向き合い、丁寧なレッスンを積み重ねれば、初心者であってもその人らしい音が出せる——そう信じて教えています。

また、プロ志望の方やオンラインレッスンを希望される方にも対応しており、個々のニーズに合わせた柔軟な指導が可能です。


コースは目的と集中力に合わせて設計。体験から90分レッスンまで

レッスンコースは目的と年齢に応じて多様に設定しています。たとえば、最初の入り口としては「30分×3回のビギナーコース」が人気です。これは小さなお子様や、初めてヴァイオリンを習う方に向けて設計されています。

基本的には、他の教室よりもやや長めのレッスン時間を設けており、45分〜60分を基本としています。コンクール直前などの特別なタイミングには、90分の集中レッスンを行うこともあります。

多くの生徒さんは月に2〜3回通われており、中には月1回という頻度の方も。無理なく続けられるリズムで、それぞれの音楽と向き合っていただいています。


教室立ち上げのきっかけと、本質に向き合う理由

教室を開いたのは、大学卒業後に留学を経て帰国してからのことです。現在の拠点を決めた大きな理由は、響きの良い広い物件との出会いでした。

ただ、単なるハード面の話だけではありません。ヴァイオリンを習っている多くの人が、「音楽的な表現」まで辿り着くのに何十年もかかる、あるいは「子どもの頃からでないと無理だ」と感じていることに、ずっと違和感を持っていました。

本当は、もっと早く「自分の音」にたどり着ける。そのためには、心と体にしっかり繋がった、本質的な練習が必要だという確信が、教室を本格始動する後押しになりました。


一人ひとりの個性を引き出すレッスンが強み

この教室では、メソッドに沿って誰もが同じやり方で進むのではなく、一人ひとりに合ったアプローチで魅力を引き出すことを大切にしています。

クラシック音楽という何百年も続く人類の英知と、その人の個性を掛け合わせ、音楽を通じて人生の質そのものを高めていく——それが私自身が目指す教育の姿です。

趣味であってもプロ志望であっても、「その人の花を咲かせる」ことを第一に指導しています。


演奏家としての経験を活かし、感性に寄り添う

私自身、演奏家としても活動を続けています。だからこそ、「自分がしたい表現」を押し付けることはしません。

生徒さん一人ひとりが持つ感性ややりたい表現にしっかり寄り添い、どうすればそれを引き出せるか、多角的に感じ取りながらレッスンを行っています。

型にはめず、感じることを重視する姿勢が、教室全体の雰囲気にも反映されていると思います。


生徒の人生と共に奏でるヴァイオリン

80代で「この曲を人生の集大成にしたい」と大曲に取り組む生徒さん。自信を持って演奏できるようになることで、人生そのものに自信を持てるようになる子どもたち。

ヴァイオリンのレッスンを通じて、その人の生き方が変わる瞬間に立ち会えることが、何よりの喜びです。

特に発表会では合奏にも力を入れており、仲間との協調や責任感を経験することで、生徒たちの人間的な成長を感じられる場にもなっています。


プロ育成、そして「社会とつながる音楽」を

今後は、プロ志望の生徒への指導をより強化していきたいと考えています。単に上手な演奏を目指すのではなく、人の心に届く演奏ができる音楽家を育てることが目標です。

また、合奏アンサンブルの活動もさらに広げていきたいと考えています。施設への慰問演奏など、生徒自身が演奏を通じて社会とつながる経験をし、それが聴く人にも温かさや喜びを届けられる——そんな循環をつくっていきたいと思っています。


自分の音、自分の道を見つけたい方へ

体験レッスンはいつでも受付けています。自分の音、自分の生き方をしっかり考えたい方、自分軸で音楽に向き合いたい方には、特に合う教室だと思います。

先生の言うことだけを聞くのではなく、自分を磨きたい。

そんな方が集まり、面白くて個性的な生徒さんたちが集う教室です。合奏を通して仲間と音を重ねる楽しさも、きっと感じていただけるはずです。


音楽が生み出す、世界とのつながり

「音楽は国境を越える」とよく言われますが、それは決して綺麗事ではないと私は思っています。

海外で演奏をしてきた経験からも、音楽には言葉を超えて人と人を繋ぐ力があると確信しています。

世界が不安定な時代だからこそ、音楽ができる貢献は多くあります。

音楽の本当の価値を、もっと多くの人に感じていただけたら——そう願いながら、これからもヴァイオリンを通して、心に届く音を広げていきたいと思っています。