ダンス教室t.rhythm:【タップダンス】と【なりきりダンス】で地域に根付いた活動を

千葉県を中心に活動するダンス教室t.rhythm(ティーリズム)。タップダンスとなりきりダンスを通じて、幅広い世代に踊る喜びを提供している。講師のツカサさんに、教室のこれまでの歩みや指導方針、今後の展望について伺いました。

幅広いダンスクラスを展開するt.rhythm

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ーt.rhythmでは具体的にどのようなクラスを運営されているのでしょうか?

私自身はスタジオを持っているわけではなく、千葉のブレスダンススタジオの講師をしています。また、千葉県の鎌ケ谷市を中心に2、3か所で公民館のような場所でクラスを開催しています。私が運営するクラス全体をt.rhythmと総称しています。イベント参加時には、プレスダンススタジオの方にも声をかけ、出たい人がt.rhythmとして参加する形を取っています。

タップダンスと、なりきりダンス】というK-PopやJ-Popのアーティストの振り付けを覚えて踊るクラスを15年前から始めました。最近はダンス基礎クラスも加わり、シニア世代(50代から80代)向けのタップダンスクラスや幼児さんからのなりきりダンスクラスなど、生徒さんの要望に応えていく中でクラスが増えていきました。

レッスンを始めたきっかけ

ーt.rhythmを始められたきっかけや、経緯などがあれば教えてください。

独身時代は個人的に舞台やタップダンスなどの活動をしておりましたが、出産後しばらくは子育てに専念していました。また活動を再開したいと思った矢先に近所のカルチャーセンターでタップダンスの講師を探しているとの情報を得て、そこから、タップダンスを教え始めました。2011年3月11日の地震がちょうどクラスをやっている時に起き、カルチャーセンターの建物が使えなくなって別の場所を探す必要がありました。そこで現在の拠点である児童センターにたどり着いたんです。

タップダンスだと敷居が高いのか、生徒さんが中々増えなかったのですが、気軽に楽しめるダンスをきっかけにタップダンスにも興味を持って貰えたらと【なりきりダンス】を始めたところ、それが大当たり!幼い頃に【なりきりダンス】を始めた子達がイベントでタップダンスを間近で見る事により、タップダンスにも興味を持ってくれる流れになり、現在では、【なりきりダンス】と【タップダンス】を両方やってくれる生徒さんも多くいます。

指導の際に大切にしていること

ー実際にレッスンしていく中で意識されていることを教えてください。

小さな子どもに言うことと大人のクラスで言うことは違いますね。さな子には挨拶からしっかりやることや、イベント時には目線などを大事にすることを伝えています。普段のレッスンは親しみやすい雰囲気ですが、イベントが近づくと見栄えについても話します。

大人のクラスは基本的に楽しんでできればいいという方針です。シニアクラスでは、脳トレのために来ている方も多く、上手くなりたいという目的ではなく来ている方も多いので、できることはやるけれど無理はしないようにしています。

小さな子のクラスは「良いよ良いよ」と優しく接しますが、長くやっている中学生のクラスには音のことなども細かく指導することもあります。生徒さんの性格や特性によって、言った方が伸びる子や、言いすぎると落ち込んでしまう子など、様子を見ながら指導の仕方を変えています。

t.rhythmならではの強み

ーt.rhythmの強みやアピールポイントを教えてください。

基本的には「仲良し」というのがあるかもしれません。イベントでは大人も子どもも一緒に参加することが多いので、世代を超えて交流ができるのは非常に良いことだと思っています。親子や3世代で参加してくれる方もいて、例えばおばあちゃんと孫が一緒に踊れるというのは、他にはない強みだと感じています。

タップダンスについては、大人数で踊るナンバーもあり、初心者は最後に少し出演するなど、上達度に合わせた参加の仕方があります。それでも幅広い世代の人が一緒の作品を踊るというのは、なかなか他では見られないことです。また、タップダンス自体が一般的な市民のお祭りやダンス大会ではあまり見られないので、「タップって何?」と注目されることも多いです。その中でも面白いと思ってもらえるように工夫しています。

続けてくれる生徒さんが多い理由

ー生徒さんは長い方で何年くらい通われていますか?また、なりきりダンスからタップダンスへ移行する生徒さんも多いのでしょうか?

千葉のスタジオを始めたのが約22年前で、t.rhythmとしては15、6年になります。今でも続けてくれている方々がいて、中にはご夫婦で参加される方もいます。長い方は20年以上来てくれている方もいます。

現在のメインメンバーは中学生や高校生が多く、t.rhythmの核となるメンバーになっています。高校生以上になると予定が合わなくなることもありますが、イベントによっては参加してくれることも多いです。3歳くらいでなりきりダンスを始め、小学校に入ってからタップダンスも始めた子たちが7、8年続けてくれているケースもあります。

以前は小学6年生でなりきりダンスを卒業する子が多かったのですが、最近は「まだやりたい」という子が増え、レベルアップしたクラスも2年前から作りました。なりきりダンスの中でも難しい振り付けにチャレンジする子たちも出てきて、両方を続けてくれる子が多くなっています。

ー長く続けている理由は何だと思いますか?

基本的には学校が違う子どもたちがt.rhythmに来れば会える楽しさがあると思います。私の娘も19歳になりますが、幼児さんの頃から続けていて、学校で嫌なことがあってもタップには行きたいと言っていました。学校以外の居場所があることがとても大事で、それが救いになっていたことを親として実感しました。他のメンバーの保護者からも同様のことを聞きます。

「私にはタップがあるから」と娘も言ってくれていて、他の人とはあまり被らない趣味があることが良いのだと思います。娘が思春期を健全に過ごせたのはこの活動があったからだと感じていますし、そういう居場所として捉えてくれている人が多いように思います。SNSでも繋がっている子たちが多く、活動を通じた絆が生まれています。

レッスン体制と今後の展望

ーレッスンは定期的に行われているのでしょうか?体験レッスンなどはありますか?

基本的には定期レッスンが多く、月・水・金・土に何クラスかずつ開催しています。個別レッスンは希望があれば予定が合う時に行っています。体験レッスンは、イベント前でなければ問い合わせをいただいた時に対応することが多いです。来月からは第4月曜日の18:45から19:45を体験レッスン枠にする予定です。

プレスダンススタジオでは問い合わせいただいたら、体験に来てもらえるよう対応しています。年齢によって合うクラスが異なるので、タップダンスの場合は入門クラスから始めることをお勧めしています。その日が難しければ別のクラスを提案するなど、個別に対応しています。

ーティーリズムとして今後のビジョンや今後やっていきたいことがあれば教えてください。

5月10日に柏でタップダンスのイベントTappyLandタッピーランド)を開催します。千葉に住むタップダンサー3人で主催し、韓国のトップダンサーも招待する国際的なイベントです。こうしたイベントを年に1回程度開催し、コンテストやユニットパフォーマンスを通じて国際交流ができればと思っています。先月韓国で参加したブートキャンプでの繋がりを活かし、世界中のタップダンサーと交流していきたいです。

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【TappyLand 2025】

韓国のタップダンサー「Yono Lee」をゲストに迎えコンテストやパフォーマンスショーを豪華に開催!!!

【場所】アミュゼ柏(クリスタルホール)

【日付】2025年5月10日(土)

【開場】16:30

【開演】17:00

【料金】前売り3,500円 / 見切れ席3,000円 / 当日4,000円

【アクセス】

アミュゼ柏 〒277-0005 千葉県柏市柏6丁目2番22号

JR・東武柏駅東口より徒歩7分。

ご来館はなるべく公共交通機関をご利用ください。

お車でのご来館の場合は、近隣の有料駐車場をご利用下さい。

イベントの詳細はインスタグラム( @tappyland )で検索できます。

教室としては同じような形で続けていく予定ですが、いずれは次世代に引き継げればとも考えています。保護者の方々や公民館、児童センターの方々に支えられながら、地域に根ざした活動を続けていくのが合っていると感じています。秋以降もイベントがたくさんあるので、新しい経験を生徒たちにさせてあげたいと思っています。良い話があれば積極的に参加していきたいですね。

t.rhythmに興味を持った方へのメッセージ

ーt.rhythmでレッスンを受けてみたいという方へメッセージをお願いします。

一度見ていただけたら一番ありがたいです。ホームページにはイベントの告知も載せていますので、ぜひご覧ください。タップダンスにも様々なスタイルがあり、私のスタイルが合う方もいれば合わない方もいると思います。まずは見ていただいて、興味を持っていただけると嬉しいです。

一度クラスに来ていただき、雰囲気を味わっていただくのも良いと思います。様々なクラスがあるので、まずはお問い合わせいただければ、一人ひとりに対応してお返事します。興味のある方はぜひお問い合わせください。

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