大田区池上に位置する書塾花紅は、小学1年生から80代まで幅広い世代が学ぶ、書道教室。
代表の寧月先生は、書道を通じて人間性を育み、創造性を引き出す独自の指導法を実践しています。
今回は、教室の特徴やレッスンへの想いと、新たな取り組みについてお話を伺いました。
教室概要

ー教室ではどのようなレッスンを提供されていますか?
寧月先生:現在、生徒さんの年齢層は小学1年生から80代まで幅広く、約90名の生徒さんがいらっしゃいます。
生徒さんのうち、ちょうど半分が小中学生で、残り半分が大人の方々です。
月に2回程度のレッスンを基本とし、大人の方は90分、お子さまは60-90分の間でレッスンを行っています。
教室の特徴として、年齢で時間を区切らず、世代を超えた交流が自然と生まれる環境を大切にしている点です。
設立の経緯・きっかけ
ー先生がこの教室を始めたきっかけや経緯について教えていただけますか?
寧月先生:2016年に教室を開設し、今年でちょうど10年目を迎えます。
私は元々、大学時代に不登校の子供たちと関わった経験から、教育に携わってきました。
現代を生きる人々が創造性豊かに生きていくために何が必要かを考えた結果、日本文化の重要性に気付き、自身も書道を学び直して資格を取得し、教室を始めました。
特徴やアピールポイント

ーこの教室の特徴やアピールポイントについて教えていただけますか?
寧月先生:最大の特徴は、生徒さん一人ひとりが書きたいものを自由に選べることです。
書道の段級取得に向けて練習する方もいれば、好きな言葉や歴史上の人物の名前を書く方もいます。
ただし、この自由さと同時に、書道における「型」の重要性も大切にしています。
古典の臨書を通じて、王羲之や空海といった名筆の技法を学ぶ機会も提供しています。
年に1回開催する作品展に向けて、子供から大人まで、それぞれが自分の作品を創作する過程も、当教室ならではの特徴です。
生徒に指導する際に意識していること
ー生徒さんにレッスンされる際に、大切にしていることや意識していることはありますか?
寧月先生:一人ひとりの個性を大切にすることを第一に考えています。
単なる書道の技術向上だけでなく、「書は人なり」という考え方で、人間的な成長も重視しています。
教室内では、異なる世代の方々が自然に交流し、会話が生まれる環境を大切にしています。
また、2年前にリフォームした教室空間も、日本文化の良さを現代の生活に活かせるよう、細部までこだわっています。
コースや料金体系について

ーレッスンのプランについて教えていただけますか?
寧月先生:完全個別指導制を採用しており、カリキュラムは一人ひとりの興味や目標に合わせて柔軟に対応しています。
月2回のレッスンが基本で、大人の方は90分、子供は60-90分です。
年1回の作品展に向けて、それぞれが自分の作品を創作していくスタイルを取っています。
今後のビジョン・展望
ー新たに取り組んでみたいことや、今後強化したいとお考えのことはありますか?
寧月先生:最近、教室のコンセプトを「HANAKURENAI 和の創造性を育む場所」に刷新しました。
新たな取り組みとして、書道とヨガを組み合わせたプログラムを開始します。
正座での姿勢維持や大作制作時の体幹の問題に着目し、書道をする人のための専用ヨガクラスを月1-2回のペースで展開予定です。
さらに、東洋思想とヨガの哲学を融合させ、現代人のストレス軽減と創造性の育成を目指していきます。
記事を読んでいる方に向けたメッセージ
ー最後に、教室に興味を持たれた方へメッセージをお願いできますでしょうか?
寧月先生:当教室は大田区池上の住宅街にありますが、遠方からもオンラインやLINE、郵送での添削指導で通ってくださる方がいらっしゃいます。
私たちのコンセプトに共感していただける方であれば、場所を問わず、ぜひ一緒に学んでいけたらと思います。
現在は生徒さんの9割が地元の方ですが、より多くの方々と繋がれることを楽しみにしています。