アートで心の健康—シニアから子どもまで、全世代を支える新たなアプローチ

アートを通じて社会貢献を目指すJOFAアート協会。障害を持つ方々や高齢者に向けて、脳トレ曼荼羅アートや自己表現の場を提供しています。心と体の健康を促進し、より多くの人々に希望を届ける活動に迫ります。

活動の概要について教えてください

私たちの活動は、アートを通じて社会貢献を行うことをモットーにしており、特に障害を持つ方や高齢者の方々に向けてアートの指導を行っています。

活動は、陶芸や絵画、盆栽アートなどのアート制作を通じて、心身の健康を促進し、参加者に自己表現の場を提供することを目指しています。これまでには、子どもたちやシニア層、さらにはインバウンドの留学生にも指導を行っており、特に最近では脳トレ曼荼羅アートのニーズが高まり、高齢者の方々が元気に過ごすための活動が増えてきました。

アートを使って脳を活性化させ、心と体を健康に保つことができるという点が、参加者にとって大きな魅力となっています。特に、シニア世代に向けた脳トレアートは、ストレス解消や不眠症の改善、さらには自律神経のバランスを整える効果もあり、多くの方々から高い評価を得ています。

私たちが提供しているアート指導は、どんな方でも参加できるよう工夫されています。年齢や障害の有無に関わらず、すべての人々がアートを通じて自己表現を行い、心の中にある感情を形にすることで、自己肯定感を高め、日常生活の質を向上させることができます。

私たちの活動の特徴は、参加者が自分のペースで進めることができる点です。無理なく、でも着実に成果を感じられるような支援を行っており、アートを通じて心から楽しんでいただくことを大切にしています。

また、私たちの活動のもう一つの特徴は、文化交流の場を提供している点です。留学生に向けて、日本の伝統文化やアートの技法を教えることもあり、異文化交流を通じて、世界中の人々にアートを通じた理解を深めてもらうことを目指しています。これにより、アートを学ぶことが単なる技術的なスキルを身につけることにとどまらず、広い視野を持つための手助けとなっています。

立ち上げたきっかけについて教えてください

私がこの活動を始めたきっかけは、もともと個人作家として活動していた時に、SNSを通じて多くの方々から「教えてほしい」といった声をいただいたことでした。

特に、耳が聞こえない方や知的障害をお持ちの方のご家族からの声がきっかけで、この活動が始まりました。最初は障害を持つ方々への支援から始まり、次第に子どもたちやシニア世代、さらに日本文化を学びたいという留学生たちにも広がっていきました。今では、社会貢献を目指し、アートを通じて多くの方々に心の支えとなる活動を提供しています。

また、私自身が陶芸や絵画、華道といったアートに深く関わってきた経緯もあり、アートが持つ力を多くの人々に伝えたいという思いが強くありました。アートはただの美術作品を作ることにとどまらず、心の癒しや精神的な成長を促す手段として大きな可能性を持っていると感じています。初めは小さな範囲で始めた活動が、今では多くの方々に支えられ、広がりを見せるようになりました。

私がこの活動を立ち上げたのは、障害を持つ方々にアートを通じて新しい可能性を提供し、彼らが自分の価値を感じ、社会で活躍するための手助けをしたいという強い願いからです。最初は一人で活動していましたが、次第に周りの人々からの支援もあり、今では多くの講師や参加者が集まるコミュニティを形成しています。

教室の特徴・強みはどんなところでしょうか

JOFAアート協会の特徴としては、アートを通じて社会貢献活動を行い、特に障害を持った方々や高齢者への支援に力を入れている点です。

また、講師の育成にも力を注いでおり、短期間でアートを教えることができる講師を養成しています。講師養成のカリキュラムは最短3時間で修了可能なものもあり、これにより、アートを楽しみながら教えることができるスタッフを育成しています。加えて、バイリンガルや手話のできる講師が活躍しており、多文化共生にも貢献しています。

当協会の強みは、その社会貢献活動に対する取り組みの深さです。多くの官公庁からの依頼を受けており、福岡県庁や西日本文化財団、さらに文化庁の文化力プロジェクトに携わるなど、社会的な信頼を得ています。これにより、私たちの活動がより広い社会貢献を果たすことができる環境が整っています。

また、私たちは障害を持った方々に特化した支援を行っているため、アートを学ぶことで新たなキャリアの選択肢が広がります。多くの障害を持つ方々がアートを学び、アート講師としての資格を取得し、社会で活躍しています。こうした活動を通じて、障害を持つ方々に「できること」が増え、自分自身の可能性を広げる手助けをしています。

活動・指導方針について教えてください

私の指導方針は、「優しく、褒めて伸ばす」ことです。参加者一人ひとりに寄り添い、どんなに小さな進歩でも褒めて伸ばしていきます。また、私たちの活動は、長期間の修行ではなく、できるだけ早く実践的な活動を通じて学んでもらうことを大切にしています。

実際に教えながら学ぶことで、楽しみながらスキルを身につけ、参加者が自信を持てるような指導を行っています。特に「脳トレ曼荼羅アート」は、ストレス解消や健康促進にも効果があり、シニア世代の方々からの支持を集めています。

また、私たちの活動は、アートの楽しさを伝えるだけではなく、参加者に実践的なスキルを身につけさせることを重視しています。アートを通じて、問題解決能力や創造力を育み、日常生活に役立つスキルを身につけることができます。特に子どもたちは、アートを通じて集中力や表現力を養うことができ、将来の成長に繋がる力が身につくようにしています。

今後の展望についてお聞かせください

今後の展望としては、特に高齢化社会を意識し、もっと多くの高齢者の方々にアートを通じて心身の健康を促進していきたいと考えています。また、孤独を感じている方々に生き甲斐と仲間を提供できるよう、活動の幅を広げていきたいです。

社会貢献活動を広げることで、より多くの人々にアートを通じた新しい価値を提供したいと思っています。私たちの活動の目標は、「人生100年を健やかに」というキーワードのもと、共に歩んでいける社会を作ることです。

今後は、さらにオンラインのプラットフォームを活用して、全国規模で活動を広げていきたいと考えています。これにより、地理的な制約を受けず、より多くの人々が私たちのアート指導を受けられるようになります。また、国際的な活動にも力を入れていき、異文化交流の場を提供し、アートを通じて世界中の人々との繋がりを深めていきたいと思っています。

最後に、メッセージを一言お願いします

脳トレ曼荼羅アートは「上手い下手」ではなく、楽しむことが大切です。「絵心がないから(不器用だから)心配」と躊躇される方でも大丈夫です。

大人の落書きとも言われるアートを通じて、誰でも簡単にリラックスでき、楽しみながら心の健康を保つことができます。ぜひ、気軽に参加して、アートを通じて新しい自分を発見していただければと思います。お待ちしています!