「タップダンスは頭も体も使える、音を楽しむダンス」ARTSTEPS Neo TAP DANCE SCHOOLが伝える多彩な表現の世界

タップダンス専用フロアを完備し、福岡で数少ない本格的なタップダンススタジオとして知られるARTSTEPS Neo TAP DANCE SCHOOL。

母娘二人三脚で運営する教室では、5歳から70代まで幅広い年齢層の生徒が通い、それぞれの目標に合わせた丁寧な指導を展開しています。

基礎からプロフェッショナルな技術まで、一人ひとりのペースに寄り添いながら、タップダンスの新たな魅力を伝える教室について、安武あいりさんにお話を伺いました。

幅広い層に開かれた教室づくり

ー どういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?

安武さん:当スタジオは、全くスポーツやダンスをやったことがない初心者の方から、ミュージカルを目指している方、プロとして音楽に携わっている方など、実に様々な方に向け、タップダンスを指導しています。

年齢層も5歳から70代と幅広く、全くの初心者からプロを目指す方まで、それぞれのレベルや目標に合わせたレッスンを提供しています。 

母娘で紡ぐタップダンスの世界

ー この教室を始めたきっかけや経緯について教えて頂けますか?

安武さん:母と2人で運営しているスタジオなのですが、母は子供の頃からダンスに携わってきました。

母はジャズダンスの講師をしていた時にタップダンスと出会い、その後ジャズダンスとタップダンスでニューヨークに留学しました。

なので、当スタジオでは音楽の特性を活かしその音楽の雰囲気に合った、よりダンスに近いタップダンスが踊れるのも魅力だと思いますね。

その後踊りを仕事とし、教えたり自身でもパフォーマンスを行っていて、私が生まれてからは、自然と母のクラスに付いていくようになり今に至ります。

スクールは1990年設立。 母の指導歴は35年を超え、現在も現役で踊っています。

充実した設備と丁寧な指導体制

ー この教室の特徴やアピールポイントについて教えてください。

安武さん:母娘2人で運営していることを活かし、特に初心者の方が多いクラスでは2人体制で指導を行っています。

タップダンスは個人によって飲み込みのペースが異なることも多いので、必要に応じてアシスタントとして講師が付くようにしています。 

また、福岡県内ではタップ専用の床が全面に施工されているスタジオは数が少ないのです。

通常のダンススタジオでタップダンスのクラスがある場合は、各々で90センチ×90センチほどの小さな板を使用することが多いのですが、当スタジオは全面タップダンス専用のフロアになっています。

そのため、大きく動いたり、ミュージカルに出てくるような多彩な動きを伴うタップダンスまで存分に楽しんでいただけます。

木材の中でも比較的柔らかいパイン材(松の木)を用いた板に、こだわりの塗装を施しているので、体にも優しく、音色も綺麗ですよ。

生徒一人ひとりに寄り添う指導

ー レッスンの際に大切にしていることや、特に意識していることはありますか?

安武さん:スタジオのモットーは”一人一人の心に寄り添えるスタジオ”。

その中でまず何より大切にしているのは、タップダンスを楽しんでいただくことです。 

当スタジオのレッスンは75分間なのですが、生徒さんには日々の大変なことや様々な悩みを忘れて、この75分間は純粋に楽しかったと思っていただけるよう、毎回のレッスンで心がけています。 

基本的なステップの指導に関しては、人それぞれ理解の仕方や飲み込めるポイントが異なりますので、その方に合った伝え方、ステップの説明方法を模索しながら指導しています。

多彩なクラス展開で様々なニーズに対応

ー 実際に提供されているレッスンのクラスについてお聞かせください。

安武さん:まず、最もタップダンスらしいベーシックなスタイルのクラスは、基礎クラス、初級クラス、初中級クラス、中上級クラスと細かくレベル別のクラスを設けています。

これらのクラスでは、様々なタップダンスのスタイルを幅広く学んでいきます。 

また、ブロードウェイのミュージカルに出てくるような「雨に唄えば」や「ラ・ラ・ランド」といった、皆さんがイメージしやすい雰囲気のシアタータップのクラスも用意しています。

さらに、全く異なるアプローチとして、ジャズ音楽の演奏に合わせて即興で踊る「インプロ」クラスも展開しています。

このクラスでは、タップダンスを打楽器のような要素として捉え、様々なジャズの曲、ラテンや3拍子のワルツなど、異なるリズムの楽曲に合わせて自分でリズムを作り出していく方法を学びます。 

子供向けには、5歳から8歳までと8歳以上の小学生クラスを分けて設けています。

初めてのタップダンスへのチャレンジ、リズム感の養成、体を大きく使ったダンスの楽しさを重視しながら、学年が上がるにつれて段階的に難しい技術も習得できるよう工夫しています。 

健康志向の活動的なシニアの方にも楽しんで頂けるよう、またいつまでも長く自分の脚で歩けることを目指す方に向けてのレッスン展開もしています。

その他、イベントレッスンとして、私のスタジオでは、福岡にいながら様々なタップダンサーとの交流ができればいいなとも考え、現在ニューヨークと仙台を拠点とされている世界的にも有名な熊谷和徳氏をはじめ、たくさんの著名なタップダンサーによるワークショップなども定期的に行っています。

タップダンスの魅力と今後の展望

ー 先生にとって、タップダンスの魅力とはどういったところでしょうか?

安武さん:タップダンスの最大の魅力は、音が出ることです。

音が少しずつ増えていくことが自分で聞こえるので、上達がはっきりと実感できます。

また、自分一人で踊るだけでなく、一緒に踊るメンバーと心と体の動きをしっかり合わせることで、本当に美しいまとまったリズムが生まれます。

こういった点は、他のダンスにはない独特の魅力だと感じています。

タップダンスは頭も体も使え、目で見ても耳で聞いても楽しめるダンスです。

ミュージカルのような華やかな表現から、打楽器のような要素まで、本当に色々な表現の幅があり、誰でも自分の好きなスタイルを見つけられる魅力的なダンスだと思います。

 今後は、まだまだタップダンス教室の数が少ない福岡・九州地域で、より多くの方にタップダンスを楽しんでいただけるようなイベントなどを企画していきたいと考えています。

メッセージ

ー 教室に興味を持たれた方に、メッセージをお願いできますでしょうか?

安武さん:当スタジオでは、生徒さん一人ひとりの心に寄り添ったクラス運営を心がけています。

 「全く踊ったことがない」「体が硬い」とおっしゃる方も多いのですが、1からゆっくり楽しんでいただけるよう丁寧に指導させていただきます。

少しの勇気とわくわくする気持ちを持って、ぜひチャレンジしていただければと思います。