「走る」「投げる」「蹴る」。スポーツの基本動作を遊びながら学べる運動教室があります。ドイツで生まれた新しい運動教育「バルシューレ」は、特定の競技に特化せず、子どもたちが自ら考え、工夫しながら運動に親しむことができるプログラムです。運動を通じて子どもたちの主体性を育むバルシューレ東京の取り組みを紹介します。
サービス概要
ーバルシューレではどのような指導を行っているのでしょうか?
杉本さん:バルシューレは、ドイツのハイデルベルク大学で開発された運動教育プログラムです。年少から小学校6年生までを対象に、遊びを通じて様々な球技のスキルを習得していきます。
小学校5、6年生になる頃には、プログラムを通じて自分の得意な動きや好きなスポーツを見つけ、専門的なスポーツ教室に接続していくことを目標としています。
設立の経緯・きっかけ
ー教室を始められたきっかけを教えていただけますか?
杉本さん:当教室設立の背景には、子どもたちのスポーツ環境への課題意識がありました。
現在、スポーツといえば野球やサッカーなどの専門競技が主流です。しかし、子どもたちが準備段階を踏まずに専門競技を始めることで、多くの問題が生じています。例えば、技術レベルについていけずに挫折してしまったり、厳しい練習によってスポーツ本来の楽しさを見失ってしまったりする例が少なくありません。
この状況を改善するため、私たちは子どもの運動との関わり方を根本から見直すことにしました。ちょうど、文字の習得でひらがなから始めるように、スポーツにも段階的な学習が必要だと考えたのです。
そこで注目したのが「バルシューレ」という運動プログラムです。このプログラムでは、専門競技に入る前に、まず基本的な体の動かし方を学びます。さらに、子どもたちが自ら進んで体を動かしたくなるような、子ども主体の活動を重視しています。
このような理念のもと、2016年に当教室を開設し、日本でのバルシューレの普及活動を始めました。
特徴・アピールポイント
ーバルシューレ東京の特徴や強みについて教えてください。
杉本さん:最大の特徴は、運動が苦手な子どもでも参加しやすいプログラム設計です。現在148種目のプログラムがあり、毎週異なる種目に取り組むため、子どもたちは常に新鮮な気持ちで参加できます。
特筆すべき点として、私たちは技術指導を行わないことを原則としています。これは、正解を教えないという考え方です。子どもたちが自ら考え、試行錯誤する中で解決策を見つけ出すことを重視しています。
従来のスポーツ指導では、試合での勝利を目指すため、指導者が最短での解決策を教えがちです。しかし、それでは違う場面に遭遇した際に対応できなくなってしまいます。バルシューレでは、たくさんの失敗を経験し、子どもたち同士で相談しながら解決策を見つけることで、より深い学びと経験の蓄積を目指しています。
結果として、運動能力の向上だけでなく、社会性やコミュニケーション能力の発達も促すことができます。現代社会では、学力以上にこうした社会性が重要視されており、バルシューレはその育成に大きく貢献できると考えています。
コース・料金体系
ー料金体系について教えていただけますか?
杉本さん:月額7,500円で、年間42回のレッスンを提供しています。週1回のペースで、お盆やGW、年末年始を除いて定期的に開催しています。
※弊社直営は上記の金額です。パートナー契約を結んでいる団体様は、金額が違いますので詳しくはお問い合わせください
今後のビジョン・展望
ー今後の展望についてお聞かせください。
杉本さん:1人でも多くの子どもたちに運動を好きになってもらうことが最大の目標です。運動が得意な子どもたちは自然と運動に親しんでいきますが、運動が苦手な子どもや、運動経験のない保護者のもとで育つ子どもたちは、運動に対してネガティブなイメージを持ちがちです。
その現状を変えるべく、今後はさらに普及を進めていきたいと考えています。直営店を中心とした東京都内での展開に加え、パートナーシップ契約を通じて全国各地への展開や幼稚園への導入も進めています。
体験・入会をご検討の方へ
ー最後に、バルシューレ教室への入会を検討されている方へメッセージをお願いします。
杉本さん:お子様の運動の第一歩として、ぜひバルシューレの体験レッスンにお越しください。私たちのプログラムは、運動が得意な子も苦手な子も、誰もが楽しく参加できる環境を用意しています。毎週異なる種目に挑戦することで、お子様の新たな可能性を発見できる機会となるはずです。
体験レッスンは当校のホームページからお申し込みいただけます。まずは気軽に体験レッスンにご参加いただき、お子様にとって最適な運動環境かどうかを実際に見て、感じていただければと思います。きっと、お子様が楽しみながら成長していく姿を実感していただけることでしょう。バルシューレのスタッフ一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。