CONCORDIA DANCE WORKS:アメリカンスタイルのペアダンスを日本に

4月にオープンしたばかりのCONCORDIA DANCE WORKS(コンコルディアダンスワークス)は、日本では珍しいアメリカンスタイルのペアダンスを教えるスタジオです。競技志向の「インターナショナルスタイル」とは異なり、誰でも気軽に楽しめる「アメリカンスタイル」を提供しています。スタジオ代表の川野氏にインタビューし、その魅力と特徴について伺いました。

アメリカンスタイルペアダンスの魅力を日本で伝える

ーCONCORDIA DANCE WORKSはどういう方を対象にしていて、どういうことをされているのか教えてください。

通われている方は主に30代から50代、60代くらいの現役の社会人の方がメインです。ペアダンスを扱うダンススクールでして、俗に言う社交ダンスとか、サルサとかアルゼンチンタンゴとか、そういった2人で踊るタイプのダンスを提供しています。

アメリカンスタイルというスタイルのペアダンスをメインで扱っています。日本で一般的にある社交ダンス教室というのが、インターナショナルスタイルというスタイルをメインにしているスタジオが主流なんですが、うちのスタジオではアメリカンスタイルというものを扱っています。

スタジオ設立の経緯と思い

ーお教室を始められたきっかけや経緯があれば教えてください!

僕自身が元々ダンススクールで仕事していて、勤めていたスクールがアメリカンスタイルというダンスを扱っているダンススクールでした。

そのスタイルとかダンスのジャンルというのが、今一般的に日本で広まっているダンスとは違う価値観のものだったので、それを将来的には教えるスタジオを開きたいなと元々思っていました。去年まで別のスタジオでインストラクターをしていたんですけれども、様々なご縁から今年このスタジオをオープンしたという流れになります。

インターナショナルスタイルとアメリカンスタイルの違い

ーインターナショナルスタイルとアメリカンスタイルの違いについて簡単に説明していただけますか?

インターナショナルというのが一言で言ったら、競技スタイルのダンスです。例えば、テレビの番組とかで見たことあるかもしれませんが、競技会に出るようなダンスというのが基本的なスタイルになっています。初心者の方とか初級の方も、結構難しいステップからスタートすることになってしまうので、敷居が高いというか、やったらすごく面白くていいダンスなんですけど、なんとなく初心者の人が入りづらい雰囲気があるものだと僕は思っています。

アメリカンスタイルというのは主に欧米を中心に踊られているダンスなんですけれども、日本と違って踊ること自体が文化にある地域で発展した、誰でも踊れるスタイルです。難しくなくて、すごくシンプルなステップから始められます。例えば、競技会とかデモンストレーションで輝きたいみたいな願望を持っていない方でも、普通にエクササイズしたり、単純に音楽が好きだから踊って音楽を感じたいとか、割とそういうシンプルなきっかけで始められます。

普段着でジーパンとTシャツで全然できたりとか、全般的に敷居の低いダンスというか、どんな人でも楽しんでもらえるようなスタイルかなと思っています。

他のスクールとの違いとアピールポイント

ーこちらの教室のアピールポイントを教えてください!

まずアメリカンスタイルを教えるスクールというのは、日本にはほとんど無くて、1つアメリカに本社があるダンスカンパニーで「アーサーマレー」というカンパニーがあります。そこが世界に300スタジオくらい展開していて、日本で25年ぐらい前から入り始めた企業なんですが、僕はそこのスタジオでずっと働いていました。

そこ以外だと個人で教えられているスクールが多少あったり、例えば、アメリカンスタイルの中のこのジャンルだけ新しく取り入れるとか、そういったスクールはたまにあります。アメリカンスタイルを中心にちゃんと教える体系とかプログラムを持って教えているのは、基本的には日本だとアーサーマレーと僕達以外にはあまりないと思います。僕達はその流れをくんでいます。

オンライン連携システム

レッスンの内容をオンラインで確認できるシステムを導入しています。アメリカの会社で「ダンスビジョン」というダンスの教材を販売している会社があります。

そこが提供しているサービスのオンラインアプリで、例えば特定のダンスの特定のレベルのステップを紹介している動画教材が用意されています。このプログラムと私たちが教えているレッスンの内容がリンクしているので、レッスンでやったことを家でビデオで復習したり、逆に予習したりすることができます。このようにオンライン教材と内容を連携させているというのが他ではあまりないユニークな特徴です。

コース体系と各レッスンの特徴

ー受講している方に対して、特に意識して伝えていることがあれば教えてください!

1つの特徴でもあるんですけど、1個のステップを覚えたら、他の違うジャンルでも同じ足形を使って踊れたりとか、1個のことを覚えたら他にいろんなことができるようになるんです。そういったダンスの広がりを感じてもらえるようにレッスンを行ったりしています。

スタジオの特徴で、プライベートレッスンという1対1の個人レッスンと、グループ形式で中央に先生がいて皆で真似して習うというグループスタイル、そして「パーティー」という3つを必ずスケジュールに組んでやっています。パーティーというのはレッスン以外のもので、教わる場ではなく、アウトプットの場です。

プライベートレッスンでは細かいことや体の使い方を細かく理解したり、組んだ感覚などを細かく伝えられます。グループレッスンだと皆細かいところはできないけど、ステップのバリエーションを増やしたり、いろんなステップを覚える場として使えます。また、先生以外と組む場にもなります。パーティーはレッスンではないので、先生や他の生徒さんなど、いろんな方と踊る機会になります。

「習っている先生としか私は踊れません」という風になりがちですが、ダンスの本質は1対1で決まった人としか踊れないというものではなく、どんな人と踊ってもちゃんとリードとフォローで踊れるということが第一だと僕達は考えています。それが伝わるように、この3つのプライベートレッスンとグループレッスン、そしてパーティーの時間を組み合わせて、ちゃんと習いつつ、色んな人とも触れ合って踊れるようにしましょうという感覚でやっています。

ーどのようなコース体系になっているのでしょうか?

まず体験レッスンがあって、プライベートレッスン2回受けられるという1つのパッケージです。そこから先は長く続けてもらうためのパッケージになるのですが、大きく2つあります。

1つはサブスクリプション型で、月々にプライベートレッスン1回と、先程言ったグループレッスンとパーティーが月内無制限で何回でも受けられるというものです。もう1つがプライベートレッスンだけを回数買っていくというもので、グループやパーティーにあまり来られない方に対しては、プライベートレッスンだけを回数で買っていただいて、それを消化していくというスタイルを用意しています。

おすすめとしては、サブスクリプションにはプライベートレッスンが1回しか付いていないので、回数券も買い足して、毎週自分のペースにしていくことです。毎週1回プライベートレッスンを受けつつ、来られるだけたくさんグループとパーティーに来て、踊る実践の場をたくさん作るというのが理想的です。

今後の展望と強化していきたいこと

ー今後より強化していきたいと思っていることや、今後の展望があれば教えてください!

どうしても日本のスタジオだと、習い事として師匠弟子みたいに1対1で、この先生にずっと一生付いていきますみたいなスタイルの学び方が多いです。敷居がどうしても高くて、システムが古い感じがして、密室感があって入りづらいというのが、特にペアダンスは他の習い事などに比べてあると思っています。

なるべく敷居が低くてどんな人にもトライしていただけるようなダンスになったらいいなと思っています。例えばヨガやスポーツクラブ、ジムなど、そういった割と普通の人が趣味として選択しやすいようなラインに、ペアダンスも一緒に載せたいというか、同じ並びに感じてもらえるくらい気軽な趣味にできたらいいなと考えています。

コンセプト「ダンスがあると人生、楽しくなる」に込めた思い

ー「ダンスがあると人生、楽しくなる」このコンセプトに込めた思いを教えていただけますか?

トップページに躍っている画像ではないものにしたのも敷居を下げたいという思いがあります。実際にこのアメリカンスタイルというダンスをずっとやっている理由は、前職のスタジオでアメリカンスタイルに触れる過程でアメリカに実際に勉強に行ったりして、日本の方とダンスに対する学び方や接し方が根本的に違うと感じた部分があります。その価値観や空気感を届けたいという意味でこのようなホームページにしました。

アメリカでは本当にいろんな方が私服で気軽に通っていて、男性も多いんです。日本では社交ダンスは女性が多いイメージがありますが、アメリカでは男性の若い人からお爺ちゃんまで、カジュアルにダンスをしているという空間があります。

学び方もいろんなダンスを日課として体を動かすために、人とのコミュニケーションのために、音楽を楽しむために踊るという接し方のスタイルがやはり違います。そういったダンスのジャンルだけでなく、ダンスへの接し方や関わり方という部分も含めて、違うダンスのやり方を届けられたらいいなと思っています。

ダンスの先にある付加価値

ー体験レッスンを検討している方へメッセージをお願いします!

歩ける方であれば、ダンスは絶対にできますし、本当に教え方や提供するダンス含めて、誰でも入りやすいようにダンスの種類も用意していますし、教え方も工夫しています。スタッフもそういった経験が豊富なスタッフばかりなので、マニアックな世界と感じずに気軽に来ていただければと思います。

通われている生徒さんからの声をお伝えすると、ダンスを習うこと自体も喜びではあるのですが、コミュニティというかお友達をたくさん作れるというのも大きな魅力だと言われています。日々の生活ではご家族や会社の方など決まったメンバーとしか会わないことが多いですが、グループレッスンやパーティーで踊ることでコミュニケーションが生まれ、そこで友達になったりすることがあります。それが遊びの場になっている方が多いです。

先生と一生懸命にダンスを習うというやりがいの面ももちろんありますし、それ以外のコミュニティの部分もとても大きいと思います。一緒にイベントに参加したり、日々のグループやパーティーで習った先生に教えてもらったレッスンの話をしたりなど、そういうことを共有している方が多いので、友達作りやコミュニティを探している方にもとても合っていると思います。

おしゃべりが苦手な人であっても、ダンスでコミュニケーションを取ることで仲良くなれます。僕も喋るのが苦手ですが、ダンスをすることでコミュニケーションになりますし、踊っていると会話も多少しやすくなります。コミュニケーションの手段としてダンス、コミュニティに接するためのダンス、もちろんダンスが上手になって自己実現のためのダンスなど、ダンスの先にそういった付加価値があるダンスが1つのツールになっているという感じになればすごく素敵だなと思います。

体験レッスンはこちらから → https://www.concordiadance.com/