声のトレーニングは、歌手やアーティストだけのものではなく、ビジネスパーソンから接客業まで、人前で声を出す機会の多い方々にとって、声は重要なコミュニケーションツールです。
Cyber Monkey ヴォイストレーニングクラブの島村公二さん、に声の持つ可能性と指導内容について、お話を伺いました。
教室概要

ー どういった方を対象に、どのようなレッスンをされていますか?
島村さん:開校した当初はプロのシンガーや芸能関係者が生徒の中心でしたが、現在では、営業マンやサービス業の方、リーダーシップを取る立場の方など、ビジネスの現場で声を使う方々が全体の約半数を占めています。
ボイストレーニングは声を作るところから始まります。
説得力のある声の出し方、長く話しても声が枯れない方法、サービス業であれば明るく元気に話す技術など、1日6〜8時間も接客をする方々にとって、大きな声を楽に出す方法は非常に重要なのです。
設立の経緯
ー この教室を始められたきっかけや背景について教えていただけますか?
島村さん:私は芸能界引退後、歌のレッスンを中心に活動していました。
転機となったのは、2-3年前にビジネスユーチューバーの鴨頭嘉人さんとの出会ったことをきっかけに、ビジネスに特化した声の出し方の指導へと活動の幅を広げていきました。
特徴とアピールポイント
ー この教室の特徴やアピールポイントについて教えていただけますか?
島村さん:声と心は密接に連動しており、声をコントロールすることで心理状態にも良い影響を与えることができます。
同じ『おはようございます』でも、声の出し方で印象は全く変わります。
声に自信がつけば発言の機会も増え、行動力も変わり、環境が変わり、そして人生が変わっていく。
声を変えるだけで、大きな変化を生み出せるのです。
指導における意識
ー 生徒さんに接する際に、大切にしていることや意識していることはありますか?
島村さん:専門性の高いボイストレーニングを、できるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。
例えば、口腔内共鳴の説明では、トンネルでの声の響きを例に出すなど、イメージしやすい例え話を用いています。
「ボイストレーニングは難しくないよ、やることで必ず変わるよ、というメッセージを伝えたいんです。
そして、これは日常生活で誰もが使う大切なスキルなんだということを、できるだけ分かりやすく伝えるように心がけています」
コースと料金体系
ー 実際に提供されているレッスンプランについて教えていただけますか?
島村さん:当教室のレッスンの特徴は、完全なカスタマイズ制にあります。
声は一人一人違います。同じ悩みを持つ人でも、必要なエクササイズは異なることがあり、間違った方法を与えてしまうと逆効果になることもあります。
そのためマンツーマンレッスンにこだわっていて、オンラインでも対面でも、レッスンは一対一で、生徒さん一人一人に合わせた「処方箋」を提供しています。
今後のビジョン・展望

ー 教室として今後強化していきたい点や、新たに取り組みたいことはありますか?
島村さん:マンツーマンレッスンの質を保ちながら、より多くの人にボイストレーニングの価値を知ってもらうため、グループ向けの講座展開も考えています。
ボイストレーニングの基本的な仕組みやロジックは、大人数でも伝えることができます。
まずは講座で興味を持っていただき、その後パーソナルレッスンにつなげていければと考えています。
読者へのメッセージ
ー 最後に、記事を読んでいる方へメッセージをお願いできますか?
島村さん:声は、私たちが普段最も使うものの一つです。
しかし、ゴルフやピアノと違って、声は簡単に出せてしまうがゆえに、練習の必要性を感じにくい。
『私は生まれつき声が小さいんです』と諦めている方も多いのではないでしょうか。
声は全てテクニックです。気持ちだけでは人に伝わりません。
適切な抑揚やテクニックがあってこそ、自分の想いや感情を相手に届けることができるのです。
必ず変われます。ぜひ、声というものを意識して、そして活用していってほしいと思います。