ぎんか書道塾では、幼稚園児から大人まで幅広い年齢層に書道指導を行っています。
生徒一人ひとりの状態に合わせた丁寧な指導で、書道の楽しさを伝える同教室の魅力について、高橋さんにお話を伺いました。
幅広い年齢層に対応する柔軟な指導体制

ー 教室の概要について教えてください。
高橋:書道教室として、毛筆と硬筆の両方を教えています。文字を書けるようになった幼稚園・保育園のお子さんから大人の方まで幅広く対応しています。
大人の方に関しては、やりたいことが人それぞれ異なるため、ペン習字やかな文字、漢字など、あらゆる種類の書道に対応しています。
教室は場所を何度か変えていますが、最初に書道教室を始めたのは21年ほど前です。2024年に新たに教室を移転しました。
恩師からの引き継ぎがきっかけで書道講師の道へ
ー 教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。
高橋:私自身は4歳くらいから書道をやっていました。書道の道に進もうと思ったのは高校生の頃で、その後書道専門の大学に進学しました。
大学を卒業するタイミングで、小さい頃から教えていただいていた先生が右手を骨折されて書道が書けなくなり、教室を引き継ぐことになりました。実家が近所だったこともあり、そのまま生徒さんを引き継いだのがきっかけです。
若い世代ならではの指導と手ぶらで通える便利さ
ー 他の教室にはない特徴やアピールポイントを教えてください。
高橋:書道教室は年配の先生が多い中、私は比較的若い方です。自分自身も中学生の子どもがいるので、子どもたちに流行っているものが分かります。
アニメが好きな子には、人気アニメのキャラクターを筆で描いて、頑張ったときのご褒美にしています。
子どもも大人も、その日のメンタル状態によって書きたくない日があります。そういった状態を見極めて、無理に書かせずに、できることをその週はやって帰りましょうという判断をしています。
特に子どもの場合は、無理やりすると書道を嫌いになってしまうので、楽しく取り組めるよう心がけています。
また、道具はすべて教室で準備するため生徒さんが持ってきていただくものはなく、手ぶらで通えるという点も特徴です。
生徒のメンタルケアとモチベーション向上を重視
ー 生徒さんに指導する際に、特に意識していることや方針などがあれば教えてください。
高橋:生徒さん、特に子どものメンタル面を重視しています。一生懸命な子ほど、書けなかったら泣いてしまう子もいます。
そういう子には励ましの声かけや、自分自身も書けない日があることを説明しながら「無理しなくても良い」と伝えています。
子どもの気持ちを高めるような指導を心がけ、頑張ったら「すごい、上手に書けているよ」などと、やる気を引き出せるような声かけをしています。
私は絵が得意なので、よく書けた作品には猫や犬の絵を描いてあげたり、応援マークのように猫が万歳している絵を描いたりしています。
また、書きたくない日には「今日は好きな字を書いていいよ」と提案し、気分を変えさせています。「好きな字を書いていい」と言うと子どもたちは食いつき、やる気を出してくれます。
生徒のニーズに合わせた柔軟なコース設定
ー 教室で提供しているコースやプランについて教えてください。
高橋:基本的に小中学生は毛筆と硬筆の両方を指導するコースになっています。毛筆の基本をしっかり押さえることで硬筆もより良くなります。
大人の方はやりたいことに合わせて、毛筆コース、硬筆コース、または両方を選んでいただいています。
大人の生徒さんは、高校生以来筆を持っていなかったけれど久しぶりに書道をしたいという方や、普段仕事で字を書いているけれどもっと綺麗に書きたいという目的で来られる方が多いです。
アートな書道への新たな挑戦
ー 今後より強化していきたい部分や取り組んでいきたいことがあればお伺いさせてください。
高橋:毛筆や硬筆で基本の文字の形を書くことも大事ですが、最近は「遊び心」も取り入れたいと考えています。
例えば、色付きの墨や水彩絵の具を使って文字を書くなど、アート的な要素を取り入れた書道も組み込んでいけたらと思っています。様々な種類の紙に書いてみるなど、色々な試みにチャレンジしていきたいです。
書道の楽しさを伝える教室を目指して
ー 最後に、教室に入会を検討されている方に向けたメッセージをお願いします。
高橋:書道教室を20年以上運営してきて、様々な生徒さんを見てきました。その経験を活かして、さらに皆さんが楽しめるような書道教室にしていきたいです。
書道に興味があり、やってみたいという方は、ぜひ気軽にお越しください。