1人じゃない音楽体験 – 基礎と個性を大切にする下関レトルピアノ教室

「ピアノは1人で弾くもの」という常識を覆すレトルピアノ教室。下関市で40年の歴史を持つこの教室では、基礎技術をしっかり身につけながらも、エレクトーンを活用したアンサンブル体験など、音楽の楽しさを多角的に学ぶことができます。末岡先生の丁寧な指導と柔軟なレッスンスタイルで、4歳から大人まで幅広い年齢層の生徒が音楽の喜びを発見しています。

サービス概要

ー 末岡様はこのピアノ教室を始められて何年になりますか?また、対象年齢や指導内容について教えてください。

末岡さん:もう40年ぐらいやってますね。対象年齢は小さい方だと4歳くらいからで、上限は特に決まっていません。大人の方も通われています。基本的には椅子にきちんと座って人の話を聞けることが前提です。

レッスンはマンツーマンで30分ですが、希望があれば時間を延長することもできますし、兄弟で来られた場合は一緒にアンサンブルをするなど臨機応変に対応しています。

設立の経緯

ーピアノ教室を始めようと思ったきっかけはどんなところにありましたか?

末岡さん:元々ヤマハの講師をしていましたが、それは社員ではなく業務委託のような形態だったので、毎日の業務ではありませんでした。空いている時間もあったので、その時間を活かし教室を始めたのがきっかけです。

特に「こうしよう」と思って始めたというよりは、自然とそうなっていったという感じです。ヤマハを退職してからは、この教室一本でやっています。

特徴やアピールポイント

ー 「レトル」という名前の由来や、教室の特徴について教えてください。

末岡さん:レトルはフランス語で手紙のことを指します。楽譜というのは、作曲者の手紙のようなものだと思うんです。音符が文字だとすれば、それを読み取る気持ちをみんなで持てるようにしたいと思いからこの名前をつけました。

特徴としては、普通の個人レッスンとは違い、グループレッスンのような楽しさを提供していることです。ピアノだけでなくエレクトーンも教えているので、アンサンブルをしたり、カスタネットなどの打楽器も取り入れています。1人でやっているという感覚ではなく、私と2人で、あるいはお母さんも加わって3人で楽しくやるという感じです。

エレクトーンを使って、模擬的なオーケストラの音を経験することで「今ここは弦の雰囲気、クラリネットの雰囲気」というのが、ピアノを弾いていてもわかるようになり、それが表現力につながっていきます。

また、「基礎を大切にしたレッスン」を心がけています。ピアノは誰が弾いても音が出てしまいますが、美しい音を出すための正しい弾き方があります。きちんとしたテクニックを身につけると、美しい音が鳴りますし、精神面でも基礎を大切にする気持ちが活きてきます。ピアノが仕事にならなくても、きちんとした社会人になれると信じています。

さらに、「個性に合ったテキスト選び」も特徴です。今はたくさんの教材があり、どの本にも長所と短所があります。本を教えるのではなく、本を使ってその人に合った教え方をするよう心がけています。

生徒に指導する際に意識しているポイント

ー 生徒さんとのコミュニケーションで意識していることはありますか?

末岡さん:講師を始めた頃は、練習してこないと怒ったりしていましたが、だんだんそれがなくなってきました。

「しないから駄目」ではなく、「こういうことがあったから、今週はできなかったんだね。来週は頑張った方がいいんじゃないかな」という希望が持てるような言い方を心がけています。

コースや料金体系について

ー 教室のコースや料金体系について教えてください。

末岡さん:下関市関西町にあります。月謝は最低が5,500円(消費税別)で、どれだけ上達しても6,500円以上は上げないようにしています。レッスン時間は基本30分ですが、難しい曲を弾いている時などは柔軟に対応しています。

年間で44回のレッスンとなっており、お盆や正月で回数が少ない月もありますが、臨機応変に対応しています。大人の方にはオンラインレッスンも提供しています。

また、ピアノとエレクトーンの個人レッスンの他に、ヤマハグレードレッスンやソルフェージュなどもできますし、幼児教育指導者のためのレッスンも実施しています。

今後の取り組みやビジョン

ー 今後のビジョンについてお聞かせください。

末岡さん:ピアノは1人で弾くものと思われがちですが、そうではないということを伝えていきたいです。オーケストラと合わせるのは難しいので、エレクトーンでオーケストラ要素を入れて演奏するなど工夫しています。

「1人アンサンブル」と呼んでいますが、通常のピアノ曲に合うオーケストラ伴奏を考えて、1人で弾いているけどコンチェルトのような雰囲気になるようにしています。また、「ぐるぐるピアノ」といって、みんなで1台のピアノを囲みながら順番に弾いていくような楽しい活動もやっています。

若い時は技術力もなく教育者としても未熟でしたが、沢山の生徒さんや保護者の方が寛大な心で、接してくださったことで今の私があります。そのためこれからは、元気なうちに学んだことをできるだけ多く出会える生徒さんに還元して残していきたいと考えています。

その意味で今後もエレクトーンを活用して、ピアノは1人じゃないんだということを伝えていきたいです。エレクトーンはオーケストラの模倣ができるので、その雰囲気や音の取り方などを学んでほしいと思っています。

記事を読んでいる方に向けたメッセージ

ー 最後に、レトルピアノ教室への入会を検討している方へメッセージをお願いします。

末岡さん:音楽を楽しみたい方にたくさん来てほしいです。ただピアノを弾きたいというだけでなく、ピアノを通して色々な世界が見えるようになってほしいです。音楽のことをいっぱい学びたいと思っている方、そして一緒に参加したい方と思われている保護者さんにも来ていただきたいです。

1人で弾く感じではなく、グループレッスンのような楽しさがある教室だということをアピールしたいです。今の方は忙しくて時間と場所だけで選ぶことも多いですが、「これをやっているから来たい」という気持ちで選んでほしいと思います。

音楽を楽しみたい方に来ていただければ、きっと満足していただけると思いますので、ぜひ体験レッスンにいらしてください。