M&M MUSIC SOCIETYは東京都目黒区中目黒を拠点に、ポップスの研究と実践的な音楽制作を指導しています。
ポップスの歴史や理論、そして音楽配信とレーベル運営まで一貫したサポートを提供する同教室の魅力について、松浦さんに詳しくお話を伺いました。
ポップス音楽の歴史と理論を学べる教室

ー教室の概要について教えてください。
松浦:東京都目黒区中目黒を拠点に、プロを目指す方向けの「ポップスを研究する場所」として2016年に設立しました。
ここでいうポップスとは、ポピュラーミュージック、広く親しまれている大衆音楽全般を指しています。
ー教室を始めるに至ったきっかけや経緯について教えてください。
松浦:2000年代に入り、日本のポップス音楽のクオリティが全体的に低下していることに危機感を覚えたのがきっかけです。
根本的な原因を考察すると、クラシックやジャズの分野では音楽のバックボーン(歴史、背景、音楽理論)をきちんと学ぶ文化があるのに対し、ポップスにはそれが欠けていると感じたのです。
ロックンロールが誕生して75年以上が経ち、ポップスも立派に「クラシック」と呼べる歴史的価値を持つ音楽となったといえます。その本質や背景を正しく学べる教育の場を作りたいという思いから、当教室を設立しました。
新人発掘から配信まで完結する独自の音楽教育システム
ー他の教室にはない特徴や、一番のアピールポイントについて教えてください。
松浦:最大の特徴は、音楽教育から作品発表までの一連のプロセスを完結できる体制を整えていることです。
ポップス音楽の歴史や音楽理論を深く学びながら、作曲・編曲を実践的に習得できるDTMの指導を行っています。これは単なる技術の習得ではなく、音楽の本質を理解するための場となっています。
また、才能ある新人アーティストが作品を配信できるよう、プロである私自身がサポートする体制を整えました。アレンジ、プロデュース、ミックスといった専門的な工程を全面的にバックアップしています。
さらに、昨年末には「コンコースレコード」という、レコーディングスタジオを併設したインディーズレーベルを立ち上げました。これにより新人発掘からマネジメント、プロデュースまで完結できる総合的なシステムが構築されました。
まだ始まったばかりの取り組みですが、音楽業界への新たな人材輩出の道筋を作りつつあります。
音楽的バックボーンを重視したポップス教育の追求
ー生徒に指導をする際に、特に意識していることや方針についてお伺いさせてください。
松浦:同教室は当初「ポップスを研究する場所」として創設しましたが、現在は「新人アーティストの発掘を兼ねたDTM中心の音楽制作と、作品の音楽配信をサポートする場所」へと進化しています。
しかしながら、私が危惧していた日本のポップスのクオリティ低下の問題は残念ながら改善されていません。
むしろ近年は、音楽的アイデンティティや背景がはっきりしない楽曲が増えているように感じます。そのため、当初の理念である「ポップスを真剣に研究する場所」という原点をより強く意識した指導を心がけています。
通常、音楽を作りたいという衝動は「この曲がカッコいい!こんな素晴らしい曲を自分も作りたい」という感動から始まります。
海外では、ロックが好きな人はロックの魂を感じる作品を作り、フォークが好きな人はフォークの伝統を汲む曲を作り、R&Bが好きな人はソウルフルな楽曲を創作します。
この音楽的ルーツを大切にするという当たり前のことが、日本のポップスシーンでは希薄になっている楽曲が多いのです。当スクールでは、そうした音楽的アイデンティティを大切にした指導を行っています。
シンプルで実践的な3種類のレッスンコース
ー提供しているコースやプランについてお伺いさせてください。
松浦:コースはシンプルで、教室で行うマンツーマンのコース、オンラインで行うコース、既にある楽曲や歌詞のアレンジを全面的にお任せしたい方向けの「すべておまかせコース」の3種類です。
レッスン時間は1回あたり1時間で、受講頻度は月4回、月3回、月2回から選択可能です。料金体系は月謝制となっており、銀行振込でのお支払いとなります。
グローバル市場を見据えた音楽制作とプロモーション
ー今後より強化していきたい部分や、取り組んでいきたいことを教えてください。
松浦:YouTubeや音楽配信プラットフォームに一度作品をアップロードすれば、世界中の人々がその音楽に触れる機会があります。
実際に当教室からリリースした楽曲が、海外の音楽チャートでランクインするケースが増えています。最近では、生徒さんの楽曲がメキシコのJ-Popチャートで1位を獲得するという成果も出ています。
このようなグローバルな可能性を踏まえ、日本の音楽市場だけにとらわれず、世界を見据えた音楽キャリアの構築をサポートすることで、生徒さんの可能性をさらに広げていきたいと思います。
初心者でも気軽に音楽制作に挑戦できる環境
ー最後に、この記事をご覧になる方や、入会を検討されている方に向けたメッセージをお願いいたします。
松浦:「音楽が好きで自分でも何か作ってみたい」という気持ちがあれば、楽器演奏の経験がなくても、DTM機材を持っていなくても、全く問題ありません。
可能性を一緒に探り、実現していくお手伝いをさせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。