松井繭そろばん塾 松井先生インタビュー:幼児から高齢者まで、一人ひとりの個性を大切にした指導

新潟と東京を拠点に活動する松井繭そろばん塾の松井先生にインタビューを行いました。年齢を問わず、生徒一人ひとりの個性に合わせた指導を大切にしている松井先生。幼児教育への熱い思いや、東京と新潟の教育環境の違いについてお話を伺いました。

生徒の個性を大切にしたそろばん指導

ー松井先生のそろばん塾では、どういった方を対象に、どのような指導を行っていますか?

齢に関係なく、そろばんをやりたいという興味がある生徒を受け入れております。年少さんから高齢者の方まで、年齢制限はございません。指導方法については、一律の指導ではなくて、生徒の個性を大切にして、それを活かした指導を行うということを一番大事にしています。個々に合わせた授業計画を立て、同じ形で指導はしていません。特にプライベートレッスンはカリキュラムに沿ってその子の目標や性格に合わせて計画を立てています。

多彩なレッスン形態とコース内容

ー具体的なコースやプランについて教えていただけますか?
オンラインでのプライベートレッスンや訪問レッスン、幼稚園やカルチャーでの指導も行っています。最近では団体レッスンを開校しています。授業料は、団体レッスン7,700円、プライベートレッスン月4回50分14,000円、級によって16,000円などご相談の上プランを立てます。

そろばん講師を目指した原点

ーそろばん塾を始められたきっかけや経緯について教えてください。


私が小さい頃からそろばんの講師になりたいというのが一つの夢でした。やっぱり最後の最後まで続いたのがそろばん講師になりたいという思いで、自分の人生最後の職業にしたいと思いましてそろばん講師になりました。

東京と新潟の教育環境の違い


ー松井先生の塾の特徴やアピールポイントはどんなところですか?

生徒によって性格も目標も目的も全然違います。例えば、東京と新潟の生徒では全く違います。やっぱり受験社会の東京と伸び伸び自然を謳歌している新潟とでは全然違います。雪国育ちの新潟の生徒は本当に忍耐強い性格面も見られ、「数字に興味を持ってほしい」というのびのびした考え方があります。一方、東京はどちらかというとオンライン授業や時間を重視したもので、家でも指導できるようなオンライン授業や訪問指導を求められることが多いです。また「受験対策」「受験のための計算力を高めたい」という目的が多いですね。同じ年齢の生徒でも生活環境や目的、目標も全然違うので、それに合わせた指導をしています。それが私にとって色んな生徒を指導できるという大きなメリットになっています。

資格取得と検定試験への挑戦

ー資格について少しお伺いできますか?

次の級にあがるために進級テストがあります。基準に達したら合格で次の級の練習をします。合格シールをお渡ししていますのでそろばんに貼っていくとモチベーションがあがります。これは珠算と暗算とも同様です。また文部科学省後援日本フラッシュ暗算検定試験を塾で行っております。合格しましたら協会より証書が発行されます。
珠算に関しましては、日本商工会議所の検定試験をどんどんチャレンジしていただいております。 履歴書の記載や試験は一つの基準や目安、目標になってやりがいにもなります。

指導する上で大切にしていること

ー生徒の方に特に意識してお伝えしていることや、教える時に大事にしていることはありますか?

生徒の目線に立つことですね。性格とか、生徒に合った指導をするということです。その子その子に合った指導を考えてやるということが大切です。最初に目標や目的をお伺いして、それに対して指導しております。例えば日常的な計算力や集中力を高めたいという人であれば、それに合わせた形で指導方法を行っていきますし、検定試験が目標であれば、合格を意識したメンタルと技術の指導もします。目的や目標によって指導方法は全く違います。

幼児教育への取り組みと今後の展望


ー今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

なかなか新潟は東京と違ってそろばんを始める年代が違います。新潟は小学生からというイメージが多くて、東京はもう4歳の時からそろばんを始めるという幼児もいたり早期教育の差があります。

新潟の子供たちも幼児からそろばんに触れてほしいなと思います。幼稚園で指導してるとすごく上達するんです。お友達と一緒に練習する効果は楽しさからの上達が大きくて驚きます。新潟の子供たちがもっとそろばんを幼児期から始められるような環境と東京で指導してきた経験を活かして取り組んでいきたいと思います。

幼児から始めるそろばんの魅力


ー幼児の時からそろばんを始めるメリットはどんなところでしょうか?


まず、集中力や忍耐力、数字に興味を持つことです。特に幼稚園で、園のお友達と同じものを学ぶという環境は、難しい問題でも皆で乗り越える楽しさがあります。楽しさから学んでいくという点が全然違います。幼稚園でお友達と一緒に取り組むというのが大変効果的です。初めは数字が書けなくても、お友達もできるようになったから自分も一緒に頑張ろうという気持ちが生まれます。数字だけでなく、そろばんの繰り上がり繰り下がりも出来るほど目に見えてどんどん上達しています。楽しさから生まれる上達は本当に凄いものです!!新潟の保護者の方からも「幼稚園からそろばんを始めさせて良かった。きっか
けを作って下さってありがとうございます。」と言って下さいます。「将来そろばんの先生や選手になりたい」という生徒さんもいて、それを聞くと私もすごくやりがいと頼もしさを感じます。

子どもたちへのメッセージ


ーこれから入会を考えられている生徒さんたちへメッセージをお願いします。

興味がある時こそ上達が早く、楽しさを感じられます。まず数字に触れて、楽しさを学んでほしいなと思っています。そろばんは計算する道具ですけども、玉を動かしながら、タッチではなく指先を使って、そろばんの珠を上下に動かしてそろばんの珠の形で計算していくという楽しさをまず学んでほしいと思います。

地域に根差した取り組みと被災地支援


故郷である新潟ではワンタッチそろばんを私から無料でプレゼントしています。特に新潟の冬は厳しく、灯油代や暖房費という光熱費が経済的に圧迫します。その上東京と比べて給料も違います。私は両方生活していてわかりますが、お金もかかる地域です。その分自然や四季の移り変わりがすごく沢山あって心は豊かになります。 私が子供の頃に憧れていたトモエのそろばんを使ってそろばんを頑張ってほしいという願いでプレゼントしています。また私自身、新潟の合宿所が能登の地震で被害を受けたのもあります。被災は少なかったですが、そういう気持ちから能登半島で一番被害が大きかった松波小学校の全校生徒にそろばんを送りました。ぜひ楽しくそろばんを学んでほしいなと思いまして、校長先生とお話しさせていただきました。いずれは能登半島の小学校に行ってみたいと思っています。