京都府亀岡市で開講されている「お子様連れOKのパン教室Peche」は、赤ちゃんをおんぶしながらでもパン作りが楽しめる環境を提供しています。初心者から上級者まで、さらには講師としての資格取得を目指す方まで、幅広い層が学べる教室です。本記事では、Pecheの活動内容や特徴、今後の展望について伺いました。
活動の概要について教えてください。
京都でパン教室をしています。特に「お子様連れOK」という点が特徴で、赤ちゃんをおんぶしながらでもパン作りができる教室です。もちろん、若いお母さんだけでなく、幅広い年齢層の方々に来ていただいています。
教室のカリキュラムは、初級・中級・上級と進み、さらに希望者には講師認定テストを受けていただき、講師・研究科・師範科へとステップアップできるシステムを整えています。
また、パン作りだけでなく、ビジネスコースも設けています。これは、パン教室を開業したい方向けに、経営戦略などの座学を学べるコースです。教室開業後も、月に一度Zoomでディスカッションを行い、伴走支援を続けています。
パン教室を立ち上げたきっかけについて教えてください。
もともとは、パン作りの経験は全くありませんでした。以前は会社で事務の仕事をしていましたが、育児のために一度退職し、その後パートに出ました。ただ、育児と仕事の両立の大変さや職場の人間関係で悩み、家でできる仕事を考えるようになったんです。
その時にパン作りに興味を持ち、最短で講師資格を取得しました。そして、子どもが小学校に上がった頃にパン教室を開業し、今では約14年目になります。
また、私がパン作りを始めたきっかけは、母の影響が大きかったですね。私の母もパン作りが好きで、資格を取るほど熱心でした。そんな母に勧められてパン教室に通い始めたところ、素晴らしい先生に出会い、一気にこの世界にのめり込むようになりました。
特徴や強みについて教えてください。
一番の特徴は「お子様連れOK」という点です。また、他のパン教室と異なるのは、機械で生地をこねることです。家庭用のホームベーカリーを活用し、家庭でも本格的なパン作りができるよう指導しています。
実は、多くの家庭ではホームベーカリーを持っていても使いこなせず眠らせてしまっていることが多いんです。しかし、ホームベーカリーを適切に活用すれば、手ごねよりも美味しいパンが作れるんですよ。私は「家庭用ホームベーカリーの活用」をミッションとして、各メーカーや機種ごとの使い方を細かく伝えながら指導しています。
また、教室のカリキュラムは非常に柔軟で、各生徒さんのペースに合わせて学べる仕組みになっています。単に技術を教えるだけでなく、家庭でのパン作りが楽しく続けられるようなアドバイスも提供しています。
ご指導される際に意識されていることや、活動の理念についてお聞かせください。
技術向上だけでなく、生徒さんのプライベートの悩みにも寄り添える教室を目指しています。ここに来ると、家庭のことや育児のこと、仕事の悩みなどを話し合える場となるよう意識しています。
初級の方はまだそこまで関わりが深くないかもしれませんが、長年通っている生徒さんは8年、9年、10年以上と続けてくださる方が多く、精神的な結びつきも強くなっています。
また、教室以外の活動として、食事会やランチ会なども企画し、パン作りだけでなく人とのつながりも大切にしています。単なる習い事の場ではなく、お母さんたちの「居場所」としても機能する教室にしたいと考えています。
今後の展望についてお聞かせください。
一昨年からビジネスコースを設け、講師として独立したい方々をサポートしています。その結果、京都以外の地域にも6つのパン教室が誕生しました。
私は、受講生の皆さんにしっかり成功してもらいたいと思っていますので、今後も講師育成には力を入れていきます。また、家庭用ホームベーカリーを活用することで「家庭製パンの魅力」をもっと広めていきたいですね。
また、今後はオンライン講座の充実も視野に入れています。遠方の方や、小さなお子様がいて教室に通えない方々でも、気軽に学べる環境を提供していきたいです。
最後に、Pecheに興味を持っている方にメッセージをお願いします。
パン作りといえば「手ごね」というイメージがあるかもしれませんが、実は機械を使った方が美味しく作れるんですよ。眠っているホームベーカリーを活用して、美味しいパンを一緒に作りましょう!
また、パン作りを通じて、新しい仲間と出会い、楽しい時間を過ごせる場所としてPecheを活用していただけたら嬉しいです。ぜひ一度教室に足を運んでみてください!