書道を学びたいと思ったとき、情報の少なさや閉鎖的な仕組みに壁を感じたことはありませんか?
そんな思いに応える形で誕生したのが、今回ご紹介するSHODO FAMのオンライン書道サービスです。
大学で書道を専門に学んだ運営者が、自身の経験と想いをもとに立ち上げた全く新しい取り組みに迫ります。

書道をもっと身近に。オンラインで始まる新しい教室
私自身が運営しているサイトは、書道に特化した情報発信を行っているもので、王義之の蘭亭序や欧陽詢・九成宮醴泉銘やおすすめの書道筆などを紹介しています。
今後このサイトを通じて「オンライン書道教室」をサービス自体は2025年4月から本格リリースしました。
この教室では、書道の基本をオンラインで体系的に学べるように設計しています。
対象とするのは、小学1年生から中学3年生、高校生以上でこれまで書道に親しんできた方、そして大人になってから新たに始めたい方と幅広く、多様なニーズに応える3つのコースを用意しています。
サイト立ち上げの背景と、教室を始めようと思った理由
書道教室を始めようと思った背景には、私自身の大学時代の経験があります。
大学では書道を専門に学んでいたのですが、課題や発表の準備をする際に、インターネット上に参考となる書道の情報が極端に少ないことに驚きました。
そのため、図書館で必死に資料を探して提出していたのですが、「せっかく調べたことを自分だけのものにして終わるのはもったいない」と感じたのです。
そこで、学んだことを発信する場として書道専門の情報サイトを立ち上げました。
徐々にそのサイトが育ち、アフィリエイトなどで収益も得られるようになってきた中で、次のステップとして実際の「教える場」を作ろうと考えるようになったのです。
古い慣習からの脱却。書道業界にある「闇」との距離感
教室を立ち上げようと決意した大きな理由のひとつに、これまでの書道界のあり方に対する違和感があります。
書道教室の中には、展覧会への出品を半ば強制し、そこに高額な費用がかかるという構造も見受けられます。
辞めたくても辞めづらく、人間関係のしがらみで通い続けなければならない……まるで新興宗教のような閉塞感を感じる方もいらっしゃると思います。
私の教室ではそうした構造に一線を引き、自由に、そして純粋に書道を楽しめる場を目指しています。インターネット上で学べるからこそ、地域に縛られず、しがらみなく「自分のペースで学ぶ」ことができます。
これが、私がこの教室に込めている最大の理念です。
圧倒的に効率的なカリキュラム設計と、業界に挑戦する価格設定
他の教室と比較した際の強みとして、自信を持ってお伝えできるのが「カリキュラムの最適化」です。
一般的な書道教室では、毎年発行される書道雑誌に合わせて課題が変わることが多いのですが、私は「小学1年生の4月にはこの練習をするべき」という理論を元に、すでにベストなカリキュラムを用意しています。
このカリキュラムは毎年変更する必要がなく、常にベストな順序で学べる仕組みになっています。
また、費用面でも書道教室としては破格とも言える「月額3,500円」という価格設定にしており、より多くの方が気軽に書道を始められるよう工夫しています。
感覚ではなく、理論で教える。新しい指導スタイル
書道の世界では、「リズムがある」や「勢いがある」といった感覚的な指導が多く見られます。
しかし、それでは初心者には伝わりづらく、何をどう直せばよいのか分からなくなってしまいます。
私の教室では、そのような曖昧なアドバイスではなく、「なぜこの字は良く見えるのか」「どう直すとバランスが良くなるのか」といった点を、できる限り論理的かつ具体的に伝えていく方針です。
感覚やセンスに頼るのではなく、再現性のある書き方を学べることが特徴です。
書道の未来を変える一歩を。目指すは1万人の会員
今後の目標としては、会員数を1万人にまで増やしていきたいと考えています。
というのも、現在の書道団体の多くが1万〜1万5,000人規模で展覧会を運営しており、それだけの規模があれば業界に与える影響も大きくなるからです。
書道界にはまだまだ古い慣習や政治的な構造が残っていますが、インターネットという新しい場を活用しながら、よりオープンで透明な世界にしていく一助になれればと考えています。