基本を大切に、一人ひとりに寄り添う指導 – 紫瑛書道教室

書道は、日本の伝統文化として長く受け継がれてきた芸術です。今回は、尼崎と西宮で書道教室を運営されている紫瑛先生にお話を伺いました。基本を大切にしながらも、生徒一人ひとりに寄り添った指導で、多くの生徒さんから支持されている紫瑛書道教室の魅力に迫ります。

サービス概要

ー紫瑛書道教室ではどのような方を対象に指導を行っているのでしょうか?

紫瑛先生:教室によって異なりますが、尼崎ではお子様と大人の方を対象に、西宮では大人の方を対象に書道教室を開いています。幼い頃から字を書くことに興味を持つお子様もいれば、趣味として書道を楽しみたい大人の方まで、様々な目的を持った生徒さんが通われています。

レッスンは少人数制で行っており、1回のクラスでは最大10名程度の生徒さんを指導しています。

設立の経緯・きっかけ

ー書道教室を開設されたきっかけを教えていただけますか?

紫瑛先生:教室を始めたのは7年前のことです。それまでは筆耕業など、文字を書く仕事に携わっていましたが、教室運営については特に考えていませんでした。

きっかけは、友人のお子さんの一言でした。幼稚園に通っていたそのお子さんが、「書道を習うなら、絶対に先生から習いたい」と強く希望してくれたのです。その純粋な想いに心を動かされ、教室の開設を決意しました。

最初は地域の集会場を借りてのスタート(現在も別の集会所を借りています)でしたが、現在では尼崎と西宮の2か所で教室を運営するまでに成長することができました。西宮の教室では大人の方専門のクラスを開講しています。

特徴・アピールポイント

ー他の書道教室との違いや、特徴的な部分を教えていただけますか?

紫瑛先生:近年、アート書道など様々な表現方法が注目されていますが、当教室では何よりも基本を大切にした指導を心がけています。なぜなら、基本をしっかりと身につけることで、後々自分らしい表現をしたい時にも、そこに立ち返ることができるからです。

基本的な技術を飛ばしてしまうと、後々改善が難しい癖がついてしまい、綺麗な字が書きづらくなってしまいます。そのため、一人ひとりの進度に合わせて、着実に基礎力を育んでいくことを大切にしています。

また、当教室では書道の指導以外にも、生徒さんとの信頼関係を非常に大切にしています。週1回、たった1時間の限られた時間ではありますが、継続的なコミュニケーションを通じて自然と距離が縮まり、どこか親戚の子どもたちのような、親しみと愛着を覚えることがあります。

その成果として、受験や進学などで一度教室を離れた生徒さんが、再び戻ってきてくださるケースも多く、現在までに複数名の生徒さんが復帰されています。この「また先生に習いたい」という気持ちを持っていただけることは、教室運営の励みとなっています。

私自身、幼少期に左利きから右利きに矯正された経験があります。その経験から、それぞれの生徒さんの個性を尊重した指導を心がけています。書道が決して苦痛にならないよう、楽しみながら上達できる環境づくりを常に意識しています。

コース・料金体系

ー料金体系について教えていただけますか?

紫瑛先生:当教室では、入会金制度を設けていますが、体験レッスンを受講いただいてから1週間以内にご入会を決めていただいた場合は、入会金を免除させていただいています。

月謝については、受講されるコースや内容によって細かく設定が分かれています。詳しい料金体系は当教室のホームページでご確認いただけますのでご覧ください。

今後の取り組み・展望

ー今後の展望についてお聞かせください。

紫瑛先生:現在、通信による指導も実施していますが、将来的にはオンラインレッスンも展開していければと考えています。ただし、教室運営に関しては現状の規模で十分だと感じており、無理な拡大は考えていません。

大切にしているのは、生徒さん一人ひとりとしっかりと向き合い、丁寧な指導を続けていくことです。今後も、この方針を守りながら、より多くの方に書道の素晴らしさを伝えていければと思います。

記事を読んでいる方に向けたメッセージ

ー最後に、書道教室への入会を検討されている方へメッセージをお願いします。

紫瑛先生:書道は、単に字を綺麗に書けるようになるだけの習い事ではありません。自分の気持ちや自分自身を表現する手段として、また、バランス感覚を育てる芸術として、大きな価値を持っています。

実際に、当教室の生徒さんからは、高校や大学の推薦入試、小論文、自己PR文の作成時に「書道をやっていて本当に良かった」という声を多くいただいています。社会に出てからも、手書きの文字で人物を判断される機会は依然として多くあり、書道で培った技術は一生涯の財産となります。

また、書道を学ぶことで、普段の文字は素早く書いても一定の品質を保てるようになり、必要な時にはより丁寧な文字を書くことができる、そんな使い分けも可能になります。

年齢を問わず、誰でも始められるのが書道の魅力です。基本から丁寧に学び、一生の財産となる書道の世界に、皆様もぜひ触れてみてください。