完璧な家庭パンを目指す『Sucre a la neige(シュクレ・ア・ラ・ネイジュ)』―プロフェッショナルな技術を惜しみなく伝えるパン教室

「家でフランスパンを焼いてみたいけど、難しそう…」
「パン作りの基礎からしっかり学びたい」
「パン作りは初めてだけど、本格的な技術を身につけたい」

そんな方々の願いを叶えるパン教室が『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』です。神奈川県川崎市中原区で20年以上の実績を持つ同教室は、「家庭でも本格的なパンが作れる」を理念に掲げ、プロフェッショナルな技術と知識を丁寧に指導しています。

特にハード系パンの指導には定評があり、家庭用オーブンでも本格的なフランスパンが焼けるよう、きめ細やかな指導を行っています。パン作り初心者の方でも、和気あいあいとした雰囲気の中で基礎から学べることが特徴です。確かな技術の習得を目指す方々に支持されている同教室で、生徒さんたちは楽しみながら本格的なパン作りの技術を身につけています。

今回は主宰の山崎美雪氏に、教室立ち上げの経緯から指導方針、各種コースの特徴まで、詳しくお話を伺いました。パン作りに興味はあるけれど、敷居が高そう…と感じている方にも、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

山﨑美雪
(やまざきみゆき)
Sucre a la neige(シュクレ・ア・ラ・ネイジュ)主宰
・1998年 食品衛生責任者取得
・2000年 国際フード専門学校でフードサービスの職業訓練修了
・2002年 日本菓子専門学校製菓衛生士コース受講
・2004年 製菓衛生士取得
・2008年 patisガストロノミー協会認定 パンインストラクター
・2009年パティスガストロノミー(patis gastronomy)協会認定お菓子のインストラクター

「本格派」を貫く、心地よい学びの場へ

ー山﨑さま、本日はどうぞよろしくお願いいたします!『Sucre a la neige(以下シュクレ・ア・ラ・ネイジュ)』はどのような方を対象にした教室なのでしょうか?

山﨑美雪 主宰(以下敬称略):パンとお菓子を本格的に作れるようになりたい方のための教室です。大人向けのクラスを主体としておりますが、おんぶなどでレッスン進行に妨げにならないようにご協力いただける方はお子様連れでもお越しいただけます。夏休みなどには、子供教室も実施しています。

教室運営においては、日々様々なレッスンをしてますが、習熟度に応じて柔軟に対応しています。申し込みの際に、年齢や目的に応じて適切なクラス分けを行い、それぞれのニーズに合わせた指導を行っています。

ー教室を立ち上げた経緯について、詳しくお聞かせください。

山﨑:私は幼い頃から、お菓子やパン作りに親しんでいました。母がパン教室に通っていて、家でもよく作っていたのですが、一緒にやっているうちに私も主体的に作るようになりました。その後、専業主婦時代に周りの方々に「とても美味しいから教えてほしい」とよく言われ、自宅でお菓子とパンの教室「なぎさ菓房」を開きました

最初の約1年間は自宅で、いわゆるママ友を中心に小規模に始めました。特に気負うことなく、和やかな雰囲気で教室を運営していました。その後口コミでだんだんと人気が高まり、確かな需要があることを確認できたので、2007年にホームページを作り替えたタイミングで教室名を『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』に変更し、 本格的に教室を展開するようになりました。そこからはホームページ等からお申し込みの方々だけで月26回前後のレッスンを行うようになり、2015年にスタジオを作りました。

確かに、スタジオを借りることでコストの面では大変になりましたが、それまでの実績があり、確実に運営できる見通しが立っていたので、思い切って一歩を踏み出すことができました。小さく始めて、徐々に規模を拡大していったことで、着実な成長を遂げることができたと考えています。

20年かけて確立した独自メソッド―パンへの飽くなきこだわり

ー他のパン教室との違いや、『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』ならではの特徴について教えてください。

山﨑:最大の特徴は、難易度の高いハード系パンの指導に力を入れていることです。フランスパンなどのハード系パンは、家庭の設備でも確実に作れるようになるまでが非常に難しい。生地作りから発酵の管理、焼成まで、すべての工程で高度な技術と知識が必要になります。

実は、チーズやあんこなどの具材を使用したパンの方が比較的簡単なんです。シンプルなパンほど難しく、特にハード系は本当に奥が深い。『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』では、そういった難しいパンでも、確実に家庭で再現できるレベルまで指導することを心がけています。

ーハード系パンが難しいとのことですが、具体的にどのような点が難しいのでしょうか?

山崎:まず、生地作りの段階から非常に繊細な技術が必要です。生地の触り方一つとっても、わずかな違いで仕上がりが大きく変わってきます。また、発酵の管理も非常に重要で、温度や時間の管理を厳密に行う必要があります。

さらに、家庭用のオーブンで本格的なハード系パンを焼くためには、プロ用の設備とは異なる様々な工夫が必要です。温度管理や蒸気の使い方など、細かな技術的なポイントを押さえる必要があります。これらの要素を総合的に理解し、実践できるようになるまでには、体系的な学習と練習が欠かせません。

一人ひとりのニーズに寄り添う、きめ細やかな指導方針

※受講生の声から一部抜粋

ー生徒さんへの指導で特に意識されていることはありますか?

山﨑:生徒さん一人一人の目標に合わせた指導を心がけています。まず、入会時に丁寧な対話を行い、それぞれの目標や希望を詳しく伺います。例えば、基本的なパン作りを楽しみたい方から、バゲットを極めたい方、さらにはお店の開業を目指す方まで、様々なニーズがあります。

1日1レッスン制を採用していますが、その日のレッスンのレベルを設定し、それぞれの目標に応じた指導を行っています。難しい技術を求めない方には基本に徹し、より高度な技術を目指す方にはそれに見合った指導を提供します。

初心者から開業準備まで―段階的に学べる充実のカリキュラム

提供されているコース構成について詳しく教えていただけますか?

山﨑:メインとなるのが「しっかりパンコース」です。これは初心者の方でも、パン作りの理論と技術をしっかりと身につけられる内容となっています。パン作りの基礎から応用まで、体系的に学べるように構成されています。

その上級コースとして「フランスパンコース」や「酵母レッスンがあります。これらのコースは、「しっかりパンコース」で基礎を身につけた方を対象とした、より専門的な内容となっています。

「お菓子作りコース」については、家庭で気軽に作れるものを中心にレッスンを組んでいます。過度に複雑な技法は避け、日常的に楽しめるお菓子作りを指導しています。

本物の技術を継承する―独自のライセンス制度

講師を目指す方向けのプログラムについても教えていただけますか?

山崎:弊教室では独自のライセンス制度を設けています。これは、大手教室のような形式的な資格とは一線を画すものです。実は、教室を立ち上げた頃、大手教室から転向してくる生徒さんが多くいました。その中で、単にお金を払えば講師の資格が取得できるという実態を知り、技術や知識の面で不十分な講師が多いことを懸念しました。

そこで『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』では、確かな技術と知識を持った講師を育成するため、独自の認定制度を確立しました。生徒さんからどのような質問を受けても適切に対応できる、本物の技術と知識を持った講師の育成を目指しています。

「家庭で作る本格パン」への終わりなき探求

ー今後の展望についてお聞かせください。

山﨑:特別な拡大計画などはありませんが、「家庭でも確実にパンが作れる」という弊教室の基本理念により一層注力していきたいと考えています。現在は1教室での運営ですが、それは講師の質にもこだわっているからです。安易な拡大は考えていません。

ー最後に、『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』で学びたいと考えている方へメッセージをお願いします!

山﨑:「パン作りって難しそう…」「本格的な教室は敷居が高そう…」そう感じている方も多いかもしれません。でも、本当にパン作りを学びたいという気持ちさえあれば、経験は全く問題ありません。『シュクレ・ア・ラ・ネイジュ』では、パンを焼いたことがない方でも、基礎からしっかりと学んでいただけるカリキュラムを用意しています。

大切なのは、「上手になりたい」という意欲です。単なる体験として参加するのではなく、確実に技術を身につけたいという方であれば、着実に上達できることをお約束します。初心者の方も、プロを目指す方も、本気でパン作りと向き合う皆様のご参加を心よりお待ちしています。

お菓子作りやパン作りの経験がなくても大丈夫です。ぜひ一度、体験レッスンにいらしてください。きっと「私にもできる!」という自信が芽生えるはずです。本格的なパン作りの世界への第一歩を、一緒に踏み出しましょう。