鳩場通弘先生が主宰する「数学専門オンライン塾 『en』」は、大学受験に特化した数学のオンライン個別指導塾として注目を集めています。有名予備校での講師経験を持つ鳩場先生が、その豊富な知識と経験を活かして生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイド指導を展開しています。
「2、3回の授業を行えば、生徒の特性はほぼ分かる」という独自の洞察力と、市販教材に頼らない完全オリジナルの教材作成。そして何より「駄目なものは駄目」とはっきり伝える誠実な指導スタイルが、多くの受験生から信頼を集めています。
褒めて伸ばす指導が主流の現代において、あえて厳しさも併せ持つ鳩場先生の指導哲学は、「生徒のため」という揺るぎない信念に支えられています。今回のインタビューでは、コロナ禍をきっかけに始まったオンライン指導の取り組みから、友達と一緒に学べるユニークなプラン、そして「確実に学力を上げる」と断言できる自信の源まで、『en』の全貌に迫ります。

「高校生の心を掴む」大学受験に特化したオーダーメイド指導

―鳩場先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします!まず最初にお聞きしたいのは、「数学専門オンライン塾 『en』」はどのような生徒を対象に、どのような指導を行っているのでしょうか?
鳩場通弘先生(以下、敬称略):基本的には大学受験の受験生がメインです。指導内容については、特に固定のカリキュラムは設けておらず、むしろ生徒側の要望を重視して、それに沿った形で指導を行っています。一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの指導を心がけているんです。
コロナ禍から生まれた挑戦—予備校講師の新たな冒険
―『en』を立ち上げた経緯やきっかけを教えてください。
鳩場:コロナ禍でオンラインの教育事業が普及したことがきっかけです。最初は「どんなものだろう」という軽い気持ちで始めたのですが、予想以上に手応えを感じたので、本格的に取り組んでみようと思いました。実際に成果も出ているのですが、生徒にとってより効果的な方法があるのではないかと常に考えており、今後も指導方法は改善し続けていきたいと思っています。
―鳩場先生は本業として予備校のフリーランス講師をされているそうですが、特定の予備校に所属しているわけではないのですか?
鳩場:そうですね。いくつかの予備校で、さまざまな生徒に教えています。
―ホームページを拝見して興味深かったのが、「2、3回授業すれば生徒のことは大体分かる」という点です。特別な能力のように思えますが、これについて詳しく教えていただけますか?
鳩場:そう書くとすごい特殊能力で、少し怪しく聞こえるかもしれませんね(笑)。これを思いついたのは、占いや星座がヒントになりました。世界中に何十億人もの人がいるのに、たった12個ほどの星座でその人の運勢を言い当てるようなもの、とでもいいましょうか。
もともとは「そんなはずない」と思うタイプの人間でしたが、長年生徒を見てきた経験から、実は個々の性格や特徴は違えど、学習パターンは数種類にしか分類されないということに気づいたんです。勉強ができない生徒の特徴はほぼ決まっていて、「ここができていない」というポイントを正直に伝えると、ほとんどの場合当てはまるんです。
そのため、2、3回授業をすれば生徒の特徴がほぼ把握でき、集団授業でも半年程度見ていれば「この子は合格する」「この子は苦戦する」というのもかなり正確に予測できます。
―この「見抜く力」は、予備校講師として多くの学生と接してきた経験から培われたものですか?
鳩場:そうだと思います。おそらく長年指導に携わっている他の先生方も同様の感覚を持っているのではないでしょうか。
―その能力は『en』の指導においてどのように活かされているのですか?
鳩場:私は必ず体験授業を実施しています。相性が良いと感じてもらえたら正式に指導を始めるという形にしています。特にオンライン指導では相性が非常に重要で、相性が合わないと生徒にとって何一つメリットがないからです。
体験授業の際に、その生徒の特徴や傾向についてお話すると、「よく分かっている」「この先生はすごい」と感じていただけることが多く、それが信頼関係構築の第一歩になります。これまで体験授業を受けてから「やはり辞めます」というケースは一度もありません。
「あなただけの問題集」 市販教材を一切使わない独自アプローチ

―他の数学オンライン塾との差別化ポイントや、『en』ならではの特徴を教えてください。
鳩場:私一人で運営していますが、予備校講師としての実績と経験があるので、教育の質としては他社のオンライン塾と比較しても十分に競争力があると自負しています。それが一つの強みだと思います。
また、生徒一人ひとりの学力や目標に合わせたオリジナル教材を用意しているのも大きな特徴です。市販の問題集などはほとんど使わず、その生徒に最適な問題を厳選して指導しています。
―オリジナル教材を使用する最大の理由は何なのでしょうか?
鳩場:生徒に「自分のためだけに用意してくれている」と感じてもらいたいからです。自分専用に作られた教材だという感覚を持つことで、モチベーションや信頼関係にも良い影響があると考えています。
―一人ひとりに合わせて教材を作成されているのですか?
鳩場:はい。体験授業で学力レベルを把握し、目標や要望を聞いた上で、その生徒に最適な問題をピックアップしています。基礎となる問題のストックはありますが、そこから生徒に合わせて選定しています。
―それは素晴らしいですね。生徒にとっては「自分のために選ばれた問題」という認識になり、信頼関係の強化にもつながりますね。
「嫌われる覚悟」で生徒と向き合う本気の指導哲学

―指導する際に特に意識していることはありますか?
鳩場:基本的には迎合したくないので、嫌われることを恐れずに本音で指導しています。改善すべき点ははっきりと指摘し、駄目なものは駄目だと伝えます。「もう指導は必要ない」と言われても構わないという覚悟で取り組んでいます。
もちろん良い点は積極的に褒めますが、悪い点を良いと言うようなことは絶対にしません。それが私の指導における信念です。
―現在の教育現場では「褒めて育てる」アプローチが主流のように感じます。今の若い世代は叱られる経験が少ないかもしれませんが、鳩場先生はどのように指導されていますか?
鳩場:愛のある叱り方であれば、しっかり伝わると思っています。時代が変わっても、駄目なものは駄目だという原則は変わらないと考えています。
これは古い考え方かもしれませんが、社会に出れば甘やかしてもらえる場面はほとんどありません。学生時代に甘やかされた経験しかなければ、実社会で通用しないでしょう。だからこそ、駄目なものは駄目とはっきり伝えることが、長い目で見れば生徒のためになると確信しています。
大学入試の難易度が昔より下がったと言われることもありますが、それは過去との比較であって、今の学生たちは今の学生なりの厳しい競争があります。厳しい現実はきちんと伝えた上で、それに向き合う力を育てたいと思っています。結局のところ、すべては生徒の成長のためなんです。
―「ダメ出し」をするのは問題が解けていないことに対してではなく、取り組む姿勢についてが多いのでしょうか?
鳩場:そうです。教えた内容ができていないことに対しては、責任は指導者側にもあるので厳しく言うことはありません。むしろ学習への取り組み方や姿勢について、改善点があれば指摘するようにしています。それが実は成績向上への近道だと考えています。
友達と学ぶ「複数人1枠制」— 常識を覆す画期的な学習プラン

―『en』には特徴的な受講プランがあると伺いました。詳しく教えていただけますか?
鳩場:基本は個別指導なのですが、面白いアイデアを思いついたんです。よく「友達紹介でキャッシュバック」というキャンペーンを見かけますが、それなら「友達と一緒に学ぶ方が効果的ではないか」と考えました。
そこで、友達と複数人で同時に指導を受けられるプランを設定しました。同じ料金で複数人が学べるというものです。
―それは面白い試みですね。同じ料金で複数人で学べるというのは珍しいプランだと思います。
鳩場:そうですね。一枠60分で1万円という料金設定で、それを複数人で共有できるという形です。友達同士で切磋琢磨しながら学べるので、効果も高いのではないかと思っています。
デジタルの先へ—「ネオ・オンライン」指導の可能性を追求
―今後、強化していきたい点や新たな取り組みについて教えてください。
鳩場:現在は、オンライン指導の可能性についてさらに探求しているところです。従来の対面指導をオンラインに置き換えるだけでなく、オンラインならではの強みを活かした新しい指導形態があるのではないかと考えています。
まだ明確な答えは見つかっていませんが、様々な方法を試しながら最適な形を見つけていきたいと思います。いわば「ネオ・オンライン」のような、新しい教育の形を模索している段階です。
―新しい形のオンライン指導ですね。鳩場先生なら革新的なアイデアが生まれそうです!
鳩場:ありがとうございます。こういった新しいアイデアを考えることも私にとっては楽しい挑戦です。
「確実に成績は上がる」— ベテラン講師が語る揺るぎない自信の源泉
―最後に、『en』への入塾を検討している方へのメッセージをお願いします!
鳩場:しっかり取り組んでいただければ、確実に学力は向上します。その点は自信を持ってお約束できますので、ぜひ信じて一緒に頑張りましょう。
―ホームページにも「確実に上げます」という強い言葉がありましたが、この自信の源はどこにあるのでしょうか?
鳩場:先ほども申し上げましたが、学力が伸びない生徒には共通のパターンがあり、「できない理由」が明確に分かっています。その弱点を的確に把握して対処すれば、必ず成績は上がるんです。私の長年の指導経験から導き出された確信であり、それを実践しているだけです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。現代の教育現場では「否定せず褒める」指導が主流の中、あえて「駄目なところはしっかり指摘する」という姿勢は非常に心強く感じました。
鳩場:こちらこそ、ありがとうございました。