MARCHとは？偏差値や各大学の特徴や就職状況について解説！

MARCHとはどんな大学群なのかやMARCHがどこにあるかやMARCHの難易度や偏差値についてだけでなく就職に強いのかやFランク評価を受けるのかどうかなどMARCHを大学別にそれぞれ解説します。MARCHの偏差値やMARCHの下が気になる人はぜひ参考にしてみてください。

MARCHとは？

結論から述べるとMARCHは明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の5つの有名私立大学の頭文字を取った総称です。

MARCHは東京都内を中心にキャンパスを構える難関私立大学群として知られており、毎年多くの受験生が志望する人気の高い大学グループとなっています。明治大学は千代田区、青山学院大学は渋谷区、立教大学は豊島区、中央大学は八王子市、法政大学は千代田区にそれぞれ本部を置いています。

これら5つの大学の総志願者数は年間で約38万人を超えており、首都圏の有名私立大学として例年高い人気を維持しています。そのためここ数年は合格最低点も上昇傾向にあるため、MARCHを目指す受験生は各大学の傾向に沿った対策が必要不可欠です。

MARCHの偏差値について

MARCHの偏差値は最低で52.5、最高で立教大学の67.5となっています。

MARCH全体の偏差値帯を見ると52.5から67.5の範囲に収まっており、学部や学科によって偏差値に大きな差があることが特徴です。一般的にMARCHの序列は明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の順番と言われていますが、偏差値だけで単純に比較することはできません。

文系と理系で偏差値を比較すると、すべての大学において理系よりも文系のほうが偏差値が高くなっている傾向があります。そのためMARCHの理系学部は文系学部と比べて難易度が低いと言われることもありますが、これはあくまで相対的な比較であり、MARCH理系も十分に高い学力が求められます。

MARCHはどこにある？場所を解説！

MARCHの各大学は東京都内および近郊にキャンパスを展開しています。

明治大学は駿河台、和泉、中野の都内3か所と神奈川県の生田キャンパスの計4か所にキャンパスがあり、どのキャンパスも最寄駅から徒歩数分という好立地です。青山学院大学は渋谷区の青山キャンパスと神奈川県相模原市の相模原キャンパスの2か所、立教大学は池袋と新座の2か所にキャンパスを構えています。

中央大学は八王子市の多摩キャンパスを中心に複数のキャンパスがあり、法政大学は市ヶ谷、多摩、小金井の3つのキャンパスを持っています。これらのキャンパスはいずれも交通アクセスが良く、通学の利便性が高いことがMARCHの魅力の一つとなっています。

MARCHの序列を詳しく解説

MARCHの序列は一般的に明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の順とされています。

この序列は偏差値や倍率、就職実績、ブランド力などを総合的に考慮した結果となっていますが、学部によって難易度は大きく異なるため一概には言えません。明治大学は全学部を通じて偏差値が安定して高く、総合的な評価でトップに位置することが多いです。

青山学院大学と立教大学は国際系学部や文学部の偏差値が特に高く、中央大学は法学部が突出して高い偏差値を誇ります。法政大学は学部数が多く偏差値の幅も広いですが、グローバル教養学部などは他のMARCH大学と同等かそれ以上の偏差値となっています。

明治大学の特徴と偏差値

明治大学の偏差値は55.0から62.5の範囲となっており、MARCH内でも安定した難易度を保っています。

明治大学は法学部や政治経済学部の偏差値が60.0から62.5と高く、特に経営学部や商学部も同様に高い偏差値を維持しています。理工学部は55.0から62.5と幅がありますが、建築学科や情報科学科は偏差値が高い傾向にあります。

明治大学の特徴として全学部を通じて偏差値が平均的に高く、看板学部と穴場学部の差が比較的小さいことが挙げられます。そのため明治大学はMARCH内でも総合力の高い大学として評価されており、多くの受験生から第一志望として選ばれています。

青山学院大学の特徴と偏差値

青山学院大学の偏差値は52.5から65.0の範囲で、国際系学部の難易度が特に高いです。

青山学院大学の国際政治経済学部は偏差値62.5から65.0と非常に高く、MARCH内でもトップクラスの難易度となっています。経営学部や経済学部も偏差値57.5から62.5と高い水準を維持しており、文系学部全体の偏差値が高いことが特徴です。

一方で理工学部は偏差値52.5から57.5と文系学部と比べると低めの設定となっています。青山学院大学は英語教育に力を入れていることから英語の配点が高い入試が多く、英語が得意な受験生に有利な大学として知られています。

立教大学の特徴と偏差値

立教大学の偏差値は55.0から67.5で、MARCH内で最高偏差値を持つ大学です。

立教大学の異文化コミュニケーション学部は偏差値67.5とMARCH全体で最も高い偏差値を誇り、競争率も非常に高くなっています。経営学部も偏差値65.0と高く、社会学部や現代心理学部も62.5から65.0の高水準を維持しています。

理学部は偏差値55.0から57.5とMARCH理系の中では平均的な難易度ですが、それでも十分な学力が求められます。立教大学は文系学部の偏差値が全体的に高く、特に国際系や人文系の学部に強みを持つ大学として評価されています。

中央大学の特徴と偏差値

中央大学の偏差値は52.5から65.0の範囲で、法学部が突出して高い難易度を誇ります。

中央大学の法学部法律学科は偏差値65.0から67.0とMARCH内でもトップクラスの難易度であり、早稲田大学や慶應義塾大学の法学部にも匹敵する水準です。国際経営学部や国際情報学部も偏差値57.5から62.5と高めの設定となっています。

一方で文学部の一部専攻は偏差値52.5から60.0と幅があり、MARCH内でも比較的入りやすい学部学科が存在します。中央大学は法学部と他学部で偏差値の差が大きいことが特徴であり、学部選択によって難易度が大きく変わる大学です。

法政大学の特徴と偏差値

法政大学の偏差値は52.5から65.0で、学部数が多く偏差値の幅も広いです。

法政大学のグローバル教養学部は偏差値65.0から67.0とMARCH内でも最高水準の難易度を誇り、国際文化学部も偏差値60.0から62.5と高めです。法学部や経営学部も偏差値57.5から62.5と安定した難易度を保っています。

理工学部や生命科学部は偏差値52.5から60.0とMARCH理系の中では標準的な難易度となっています。法政大学は15学部と学部数が非常に多く、文系理系問わず幅広い分野を学べることが特徴であり、自分の興味に合った学部を選びやすい大学です。

MARCHの各大学にある学部を解説！

MARCHの各大学には多様な学部が設置されており、それぞれ特色ある教育を提供しています。

明治大学には法学部、政治経済学部、経営学部、商学部、文学部、国際日本学部、情報コミュニケーション学部、理工学部、農学部、総合数理学部の10学部があります。青山学院大学には文学部、経済学部、法学部、経営学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部、教育人間科学部、社会情報学部、地球社会共生学部、理工学部、コミュニティ人間科学部の11学部が設置されています。

立教大学には文学部、経済学部、理学部、社会学部、法学部、観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部、経営学部、異文化コミュニケーション学部の10学部があります。中央大学には法学部、経済学部、商学部、理工学部、文学部、総合政策学部、国際経営学部、国際情報学部の8学部、法政大学には15学部が設置されています。

MARCHとは？偏差値や各大学の特徴や就職状況について解説！の下の大学群はどこ？

MARCHの下の大学群は日東駒専で、偏差値は40.0から57.5程度となっています。

日東駒専は日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の4つの大学から成る大学群で、MARCHと並んで首都圏の代表的な私立大学グループです。偏差値で比較すると日東駒専はMARCHよりも5から10程度低い水準にあり、MARCHを第一志望とする受験生の併願校として選ばれることが多いです。

日東駒専の中でも大学や学部によって偏差値に差があり、上位学部ではMARCHの下位学部と同等の難易度になることもあります。日東駒専からMARCHへのステップアップを目指す受験生も多く、両者の偏差値差を理解することは受験戦略を立てる上で重要です。

MARCHはFランク？Fラン大学？

MARCHは決してFランク大学ではなく、難関私立大学として位置づけられています。

Fランク大学とは一般的に偏差値が35以下でボーダーフリーの大学を指しますが、MARCHの偏差値は最低でも52.5以上あり、Fランクとは全く異なる水準です。MARCHは日本の私立大学の中でも上位20パーセント程度に入る難関大学群であり、入学するには相応の学力が必要となります。

早稲田大学や慶應義塾大学と比較されることでMARCHを低く評価する声もありますが、これは全く的外れな評価です。MARCHは十分に高い学力と努力が必要な大学群であり、Fランクという表現は完全に誤りであると言えます。

MARCHの就職状況について

MARCHの就職状況は非常に良好で、大手企業への就職実績も豊富です。

MARCHは企業からの評価が高く、金融業界、商社、メーカー、IT業界など幅広い業界への就職実績があります。特に明治大学や立教大学は就職に強いと言われており、キャリアサポート体制も充実しています。

MARCHの学歴は就職活動において一定の評価を受けることが多く、学歴フィルターで不利になることはほとんどありません。また各大学のOB・OGネットワークも強固で、就職活動における情報収集や相談がしやすい環境が整っています。MARCH卒業生の初任給や生涯年収も平均以上の水準にあり、キャリア形成において有利な大学群と言えます。

MARCHは恥ずかしい？学歴として使える？

MARCHは十分に誇れる学歴であり、恥ずかしいと感じる必要は全くありません。

MARCHは日本の私立大学の中でも難関大学として認知されており、社会的な評価も高いです。確かに東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学と比較すると見劣りする部分もありますが、これらは日本トップクラスの大学であり、比較対象として適切ではありません。

MARCHの学歴は就職活動や転職活動において十分に評価される学歴であり、多くの企業で高く評価されています。重要なのは大学名ではなく、大学で何を学び、どのような経験を積んだかという点です。MARCHで充実した大学生活を送り、しっかりと学び成長することができれば、自信を持って学歴として使える大学群です。