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医学部の英検利用は何級・何点が必要なのか具体的に解説します。また実際に医学部で英検利用ができる学部からそれぞれの英検利用で合格するための注意点も紹介します。さらに実際に医学部志望の受験生や保護者向けに英検利用の優遇措置やおすすめの受験戦略についても合わせて解説します。
医学部の入試で英検利用できる学部
結論として、医学部の入試で英検利用できる学部は国公立大学で4大学、私立大学で10大学以上が存在します。
国公立大学の医学部では広島大学、岡山大学、佐賀大学、鹿児島大学が英検利用の制度を導入しており、共通テストの英語の得点を満点に換算したり加点したりする優遇措置が受けられます。私立大学の医学部では順天堂大学、東邦大学、日本医科大学、東京医科大学、関西医科大学、兵庫医科大学、埼玉医科大学などが英検利用を認めています。
医学部で英検利用を認める大学は年々増加傾向にあり、特に2025年度入試からは新たに東邦大学が統一入試で英検を出願条件として採用するなど、英検利用の重要性が高まっています。これは医学部が国際的な医療人材の育成を重視していることの表れです。
ただし医学部で英検利用できる学部や入試方式は大学によって大きく異なるため、志望校の募集要項を必ず確認することが重要です。一般選抜だけでなく推薦型選抜や総合型選抜でも英検利用が認められる場合があります。
医学部の入試で英検利用するには何級?何点が必要?
結論として、医学部の入試で英検利用するには最低でも英検2級以上、多くの場合は英検準1級以上が必要となります。
国公立大学の医学部では英検準1級レベルのCSEスコア2304点以上が求められるケースが多く、広島大学や鹿児島大学では準1級以上の取得が共通テストの英語を満点換算するための条件となっています。岡山大学では英検1級相当のスコアがあれば共通テストと個別試験の両方が満点扱いになる優遇措置があります。
私立大学の医学部では英検2級から利用できる大学もありますが、出願条件として設定される場合は準1級以上が求められることが一般的です。順天堂大学の一般B方式では英検CSEスコア1980点以上つまり英検2級合格レベルから出願可能ですが、スコアに応じて最大25点の加点が受けられます。
東邦大学の統一入試では英検2級相当のスコアが出願要件として定められており、日本医科大学のグローバル特別選抜では英検準1級以上が必須条件となっています。埼玉医科大学の特別枠推薦では英検1級の取得が求められるなど、医学部によって必要な級やスコアには大きな差があります。
医学部の入試で英検利用するための取得期限・有効期限
結論として、医学部の入試で英検利用するための有効期限は多くの大学で出願時点から遡って2年以内と定められています。
国公立大学の医学部では鹿児島大学が2020年度から2022年度実施分を有効としているように、直近2年から3年程度のスコア提出を求める大学が主流です。広島大学や岡山大学でも同様に2年程度の有効期限を設定しています。
私立大学の医学部でも同じく2年以内の取得が一般的で、学習院大学や明治大学などの他学部と同様の基準が適用されます。ただし一部の大学では有効期限を明示していない場合もあるため、志望校の最新の募集要項を必ず確認することが重要です。
医学部受験で英検利用を考えている場合、遅くとも高校3年生の秋までに必要な級を取得しておくことが望ましいです。高校1年生や2年生で取得した英検が使えないケースもあるため、高校2年生の後半から3年生の前半にかけて受験するのが最も安全な戦略となります。
出願時に成績証明書の提出が必要になるため、試験結果の発表から証明書の発行までの期間も考慮して計画的に受験することが大切です。
医学部の入試で英検利用するメリット
結論として、医学部の入試で英検利用する最大のメリットは英語の得点を事前に確保できることで受験戦略の幅が大きく広がる点です。
国公立大学の医学部では共通テストの英語を満点換算できる制度があり、鹿児島大学や広島大学では英検準1級以上を取得していれば共通テストの英語で満点が保証されます。これにより受験生は共通テスト本番で英語以外の科目に集中できるため、他の科目の得点向上に時間を使えるメリットがあります。
私立大学の医学部では英語の試験が免除されたり加点されたりする優遇措置が受けられます。順天堂大学では英検のスコアに応じて最大25点が加点されるため、英語が苦手な受験生でも医学部合格のチャンスが広がります。
また医学部で英検利用できる入試方式を活用すれば受験機会を増やすことができます。一般選抜だけでなく推薦型選抜や総合型選抜でも英検が評価されるため、複数の入試方式にチャレンジできる点も大きなメリットです。
医学部受験は年3回の英検の受験機会を利用して計画的にスコアを伸ばせるため、一発勝負の入試本番と異なり複数回チャレンジできる安心感があります。
医学部の入試で英検準一級は使える?
結論として、医学部の入試で英検準一級は非常に有効に使える資格であり、多くの医学部で高い評価を受けます。
国公立大学の医学部では英検準1級が共通テストの英語を満点換算する基準として設定されているケースが多く、広島大学、鹿児島大学、佐賀大学などで準1級以上の取得が優遇措置の条件となっています。医学部受験において偏差値70以上の難関大学を目指す場合、英検準1級レベルの英語力が一つの目安となります。
私立大学の医学部でも英検準一級は高く評価されており、日本医科大学のグローバル特別選抜では準1級以上が出願要件です。関西医科大学の特色選抜では準1級以上を持っていることが出願条件となっており、準1級の取得が医学部受験において大きなアドバンテージとなります。
順天堂大学の一般B方式では英検準1級を取得していると15点程度の加点が受けられるため、医学部合格に直結する可能性が高まります。東京医科大学の英語検定試験利用推薦でも準1級レベルのスコアがあれば有利に出願できます。
医学部で英検準一級を使える大学は今後も増加する傾向にあるため、高校2年生までに準1級の取得を目指すことが推奨されます。
医学部の入試で英検2級は使える?
結論として、医学部の入試で英検2級は使える大学が存在しますが、準1級と比較すると優遇の度合いは限定的です。
私立大学の医学部では英検2級から利用可能な入試方式があり、順天堂大学の一般B方式ではCSEスコア1980点以上つまり英検2級合格レベルから出願できます。ただし加点は5点から10点程度と少なめで、より高いスコアや準1級以上の取得が推奨されます。
東邦大学の統一入試では英検2級相当のスコアが出願要件として設定されており、2級を持っていれば出願資格が得られます。兵庫医科大学の一般B方式でも英検2級以上が出願条件となっているため、医学部で英検2級が使える大学は確実に存在します。
しかし国公立大学の医学部では英検2級では優遇措置を受けられないケースが多く、佐賀大学では2級ギリギリの合格では共通テストの得点換算に利用できない可能性があります。医学部受験において英検2級は最低ラインと考え、可能であれば準1級以上の取得を目指すべきです。
医学部で英検2級が使える大学を受験する場合でも、CSEスコアを少しでも高く取ることで加点や換算の面で有利になるため、合格後もスコアアップを目指す価値があります。
医学部の英検利用に必要な英検のCSEスコア
結論として、医学部の英検利用に必要なCSEスコアは最低でも1980点以上、理想的には2304点以上です。
英検2級の合格基準はCSEスコア1980点ですが、医学部で英検利用する場合はこれがほぼ最低ラインとなります。順天堂大学の一般B方式では1980点以上で出願可能ですが、加点は少なめです。2100点を超えると加点が増え、2200点以上でさらに有利になります。
英検準1級の合格基準はCSEスコア2304点であり、国公立大学の医学部ではこのスコアが共通テストの英語を満点換算する基準となるケースが多いです。広島大学や鹿児島大学では準1級レベルの2304点以上が優遇措置の条件です。
医学部で英検利用を最大限活用するには、CSEスコア2400点以上を目指すことが推奨されます。立教大学では2400点で共通テストの英語が95%換算となり、2450点で100%換算となります。医学部でも同様の基準を採用する大学が増える可能性があります。
CSEスコアは4技能すべての合計点で評価されるため、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングをバランスよく学習することが医学部での英検利用成功の鍵となります。
医学部の入試の英検利用に関するよくある質問
医学部受験で英検は必須ですか
医学部受験で英検は必須ではありませんが、持っていると非常に有利になります。国公立大学の医学部では共通テストの英語を満点換算できる優遇措置があり、私立大学の医学部では加点や出願資格として英検が活用できます。医学部で英検利用できる大学は増加傾向にあるため、可能であれば高校2年生までに準1級以上の取得を目指すことが推奨されます。
英検S-CBTでも医学部で使えますか
英検S-CBTで取得したスコアも医学部の入試で使えます。従来型の英検と同じく、CSEスコアが評価対象となるため、医学部で英検利用する際にS-CBTでも問題ありません。むしろS-CBTは1日で4技能すべてのスコアが取得でき、毎週実施されているため、医学部受験のスケジュールに合わせやすいメリットがあります。ただし大学によっては従来型のみ認める場合もあるため、志望する医学部の募集要項を確認してください。
医学部で英検の有効期限が切れたらどうなりますか
医学部の入試で英検の有効期限が切れた場合、その英検スコアは利用できなくなります。多くの医学部では出願時点から遡って2年以内の英検スコアのみを有効としているため、高校1年生で取得した英検が使えないケースがあります。医学部で英検利用を考えている場合は、高校2年生の後半以降に受験することで有効期限切れを回避できます。もし期限が切れそうな場合は、同じ級を再受験することも検討してください。
医学部で英検2級と準1級ではどれくらい差がありますか
医学部で英検2級と準1級の差は非常に大きく、優遇措置の内容が大きく異なります。国公立大学の医学部では準1級以上でないと共通テストの満点換算が受けられないケースが多く、2級では優遇がほとんど受けられません。私立大学の医学部でも順天堂大学の加点制度では2級が5点程度であるのに対し準1級は15点程度と3倍の差があります。医学部受験で英検利用を本格的に活用するには準1級以上の取得が強く推奨されます。
医学部受験で英検の勉強はいつから始めるべきですか
医学部受験で英検利用を考えている場合、高校1年生の終わりから2年生の初めに英検の勉強を開始することが理想的です。有効期限が2年以内と定められている医学部が多いため、高校2年生で2級、高校3年生の春から夏にかけて準1級を取得するペースが推奨されます。医学部の入試で英検利用できる最低ラインは2級ですが、本格的な優遇を受けるには準1級以上が必要なため、計画的に学習を進めることが重要です。
医学部で英検と他の英語資格試験はどちらが有利ですか
医学部で英検利用が最も有利です。TEAPやIELTSなどの他の英語資格試験も利用できる医学部がありますが、英検は日本の大学受験に最も適した試験内容であり、医学部受験の勉強と並行して対策しやすいメリットがあります。また英検は年3回の従来型に加えてS-CBTでは毎週受験機会があるため、医学部受験のスケジュールに合わせやすいです。多くの医学部で英検が採用されているため、英検を中心に対策することが推奨されます。
医学部の推薦入試でも英検は使えますか
医学部の推薦入試でも英検は使えます。むしろ推薦型選抜や総合型選抜では英検が出願要件として設定されている医学部が多く、一般選抜以上に英検の重要性が高いケースがあります。埼玉医科大学の特別枠推薦では英検1級が必須条件となっており、関西医科大学の特色選抜では準1級以上が求められます。医学部の推薦入試で英検利用を考えている場合は、各大学の出願要件を早めに確認し、必要な級の取得を目指してください。
医学部の英検利用できる学部学科の一覧表
| 大学名 | 学部名 | 入試形式 | 英検利用の優遇措置 |
|---|---|---|---|
| 広島大学 | 医学部医学科 | 一般選抜前期 | CEFR B2レベル以上で共通テスト英語を満点換算 |
| 岡山大学 | 医学部医学科 | 一般選抜前期 | CEFR C1レベル以上で共通テストと個別試験の英語を満点換算し個別試験免除 |
| 鹿児島大学 | 医学部医学科 | 一般選抜前期後期 | 英検準1級以上で共通テスト英語80%未満なら25%加点、80%以上なら満点換算 |
| 佐賀大学 | 医学部医学科 | 一般選抜前期後期 | CSEスコアに応じて共通テスト英語を得点換算、2250点以上で90% |
| 順天堂大学 | 医学部医学科 | 一般選抜B方式 | CSEスコア1980点以上で出願可能、スコアに応じて最大25点加点 |
| 日本医科大学 | 医学部医学科 | グローバル特別選抜 | 英検準1級以上が出願要件 |
| 東邦大学 | 医学部医学科 | 統一入試 | 英検2級相当のスコアが出願要件、2次試験で加点 |
| 東京医科大学 | 医学部医学科 | 英語検定試験利用推薦 | CSEスコアに応じて最大10点加点 |
| 東京慈恵会医科大学 | 医学部医学科 | 一般選抜 | 英検スコアを参考資料として評価 |
| 関西医科大学 | 医学部医学科 | 特色選抜英語型 | CEFR B2レベル以上の英検準1級以上が出願要件 |
| 兵庫医科大学 | 医学部医学科 | 一般選抜B方式 | 英検2級以上が出願要件、スコアに応じて2次試験で評価 |
| 埼玉医科大学 | 医学部医学科 | 学校推薦型選抜特別枠 | 英検1級が出願要件 |
| 藤田医科大学 | 医学部医学科 | 一般選抜 | 英検スコアを2次試験の評価に加算 |
| 福岡大学 | 医学部医学科 | 一般選抜 | CSEスコアに応じて共通テスト英語に加点 |
| 国際医療福祉大学 | 医学部医学科 | 一般選抜 | 英検スコアを活動実績報告書で評価 |



