英検準二級のリスニング対策!効果的な勉強法とコツと過去問の使い方も解説!

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英検準二級のリスニング対策としておすすめの勉強法を解説します。

また英検準二級のリスニングで短期間で高得点を取るためのコツから聞き方や解き方のコツも合わせて解説します。また英検準二級のリスニングが聞き取れないという状態から実際に9割点数が取れるようになった練習方法も解説します。

竹本明弘
竹本明弘

【この記事の監修者:英検コーチ塾長の竹本明弘

これまで英検2級に合格者を900名以上、英検準一級に合格者を1200名以上輩出してきました。英検合格のために効果的な実際にやってよかった勉強法をいくつか紹介します。また短期間で高得点を取るコツやおすすめの参考書も合わせて解説します。

英検準二級のリスニングで9割取れる勉強法

英検準二級のリスニングで9割を取るための最も重要なポイントは音読スピードを上げることです。これまで2000人以上の英検合格者を指導してきた実績から明らかになったのは、リスニングで高得点を取れる人は聞こえてくる音声よりも自分が速く音読できるという共通点があることです。

音読スピードが音声よりも速くなると、リスニング中に余裕が生まれて要約しながら聞き取ったり、問題に必要な部分だけに集中できるようになります。そのため過去問をたくさん解くよりも、まずは音声よりも速く音読できる力を身につけることが英検準二級合格への最短ルートになります。

具体的な勉強法は2段階に分かれます。最初の1ヶ月間は1日3問だけを解いて、1問解くごとに7回音読します。7回目は自分の人生で一番速い音読を目指してください。

この期間は毎日30分の勉強時間をリスニング用に確保して欲しいです。

それではこれから具体的に2ヶ月でどういう勉強をすれば英検準二級に合格できるのか解説します。

2ヶ月前から始める勉強法(1ヶ月目)
  • 1日に解く問題数は3問だけです。英検準2級のリスニングは大問1から大問3に分かれているため、それぞれから1問ずつ選んで合計3問にするのがおすすめです。
  • 1問解くごとに必ず7回音読を行います。つまり3問解くので合計21回の音読を毎日行うことになります。1回目から6回目までは徐々にスピードを上げていき、7回目は自分の人生の中で一番速い音読を目指してください。舌が回らなくなるくらいの限界スピードで音読することが重要です。
    使用する参考書は旺文社の英検準2級過去6回全問題集または数学社の英検赤本シリーズを1冊用意してください。この1冊を徹底的にやり込むことで英検準2級のリスニングで9割を取る力が身につきます。
  • この時期に最も大切なのは継続することです。1日に100回音読して3日サボるよりも、毎日21回の音読を継続する方がはるかに効果があります。
  • 音読のスピードが上がらないと感じても諦めないでください。最初の1週間から2週間は変化を感じにくいものですが、3週間目あたりから明らかに速く読めるようになってきたと実感できるはずです。
  • 音読をするときはできるだけ大きな声で行うのがおすすめです。小さな声でボソボソと読むよりも、はっきりと声に出した方が効果が高まります。
1ヶ月前から始める勉強法(2ヶ月目)
  • 1ヶ月目で音読スピードが十分に上がったので、ここからは過去問演習の量を増やしていきます。同時に英検のリスニング問題を解くための技術も磨いていきます。
  • 1日に解く問題数を3問から7問に増やします。英検準2級のリスニングは全部で30問なので、7問ずつ解いていけば4日間で1回分の過去問を終えることができます。
  • 音読の回数は1問解くごとに7回から1回に減らします。ただし音読の質を変えて、正しい発音とリズムを意識します。1ヶ月目は速さを最優先にしていましたが、2ヶ月目からは英検の音声を真似するように、ネイティブスピーカーのような自然な読み方を心がけてください。
  • 毎日の勉強時間は引き続き60分から90分を目安にします。問題を解くのに15分、答え合わせとスクリプト確認に15分、音読と聞き取り練習に30分から60分という時間配分が理想的です。
  • 音読スピードが十分に上がっていれば、英検の音声を聞いたときに余裕が生まれます。その余裕を使って要約しながら聞き取る練習をします。
  • 具体的には接続詞や重要な熟語に注目します。英検のリスニングでは理由を表すbecauseや結論を表すin conclusionなどが出てきたら、その直後の内容が答えになることが多いのです。
  • becauseが聞こえたらその理由の部分を特に注意して聞きます。howeverが聞こえたら話の方向が変わるサインなのでその後の内容に集中します。finallyやin conclusionが聞こえたら結論が述べられるのでそこをしっかり聞き取ります。
  • 2ヶ月目に入ると英検の音声がかなりゆっくり聞こえるようになっているはずです。もしまだそう感じられない場合は音読スピードがまだ足りていない証拠です。その場合は1ヶ月目の勉強法にもう少し時間をかけてから2ヶ月目の勉強法に移行してください。
  • 過去問演習の量が増えると自分の弱点が見えてきます。英検準2級のリスニングは大問1から大問3で出題形式が異なります。どの大問が苦手なのかを把握してその部分を重点的に練習しましょう。
  • また、この時期からは英検の時間配分も意識し始めましょう。筆記試験が終わった後、リスニング試験が始まる前の時間を使って選択肢を先読みします。この先読みをすることでどのような内容の問題が出るのか予想でき、より落ち着いて英検のリスニングに臨めます。
試験当日の対策
  • 英検試験の前日は新しい問題を解く必要はありません。それよりもこれまで学習してきた内容を軽く復習して、自信を持って試験に臨めるようにすることが大切です。
  • 前日の勉強法としては過去に間違えた問題を中心に見直します。スクリプトを読んでもう一度音声を聞いて、なぜ間違えたのかを確認します。そしてその問題を1回だけ音読します。これを10問から15問程度行えば十分です。時間にして30分から45分程度で終わります。

英検準二級のリスニング対策にやってよかった勉強法

英検準二級のリスニング対策にやってよかった勉強法を2つ解説します。

徹底的な音読練習

徹底的な音読練習です。問題を解いた後に同じ問題を7回繰り返し音読することで、リスニング力が劇的に向上します。特に7回目は限界まで速く読むことを意識すると効果が高まります。この方法で1ヶ月半で合格レベルに到達した受験生が多数います。

接続詞と熟語に注目する聞き取り

接続詞と熟語に注目する聞き取り方です。becauseやhowever、in conclusionなどの表現が聞こえたら、その直後の内容に特に集中します。英検準二級のリスニングでは、これらの表現の後に答えのヒントが隠れていることが非常に多いです。

全ての単語を一言一句聞き取ろうとするのではなく、重要なポイントだけを押さえる聞き方を身につけます。

英検準二級のリスニングで独学で高得点を取るためのコツ

独学で高得点を取るコツは継続性を最優先することです。1日に100回音読して3日サボるよりも、毎日20回の音読を継続する方がはるかに効果があります。英検準二級のリスニングで高得点を取るには、正しい勉強法を毎日コツコツ続けることが何よりも重要です。

音読スピードが上がらないと感じても諦めないでください。最初の1週間から2週間は変化を実感しにくいものですが、3週間目あたりから明らかに速く読めるようになってきます。英検の音声を聞いたときに以前よりもゆっくり聞こえるようになっていれば、あなたの音読スピードが確実に上がっている証拠です。

また音読をするときはできるだけ大きな声で行うのがおすすめです。小さな声でボソボソと読むよりも、はっきりと声に出した方が効果が高まります。自分の口と耳の両方を使って英語に慣れていくことで、リスニング力が総合的に向上します。

英検準二級のリスニングで満点を取るための勉強法

満点を目指すなら音読回数をさらに増やすことが効果的です。1問につき10回以上の音読を行い、そのうち最後の3回は限界スピードで読む練習をします。実際に高校生の時に海外経験がない状態から、過去問を1問解くごとに10回音読した結果、1ヶ月でリスニングで8割を取れるようになった例もあります。

満点を取るためには弱点を徹底的に潰す必要があります。大問1の会話応答選択、大問2の内容一致、大問3の説明文のうち、どの部分が苦手なのかを把握して重点的に練習します。苦手な大問については、他の大問の2倍の回数音読することで克服できます。

さらに満点を目指すなら、音声と同時に音読するシャドーイング練習も取り入れます。英検の音声を流しながら、少し遅れて同じ内容を声に出して追いかけます。この練習により、ネイティブスピーカーの発音やリズムを体得できて、より正確な聞き取りが可能になります。

英検準二級のリスニングの過去問を使ったおすすめの勉強法

過去問を使った勉強法で最もおすすめなのは旺文社の英検準2級過去6回全問題集です。この1冊を徹底的にやり込むことで、英検準二級のリスニングで9割を取る力が身につきます。もう1つのおすすめは数学社の英検赤本シリーズです。

過去問を解く際の手順は、まず普通に問題を解いて答え合わせをします。次にスクリプトを確認してわからない単語や表現の意味を調べます。そして最も重要なのが音読練習です。1問につき7回音読して、7回目は舌が回らなくなるくらいの限界スピードで読みます。

間違えた問題については、なぜ間違えたのか、どこを聞き逃したのかをしっかり分析することが大切です。単に答えを確認するだけでなく、スクリプトを読みながら正解の根拠となる部分に印をつけておくと、次に似た問題が出たときに対応できます。

英検準二級のリスニングは何割とれば合格?合格点を解説

英検準二級の一次試験の合格点は約6割です。リスニングは30問出題されるため、18問から20問正解できれば合格ラインに達します。ただし英検はCSEスコアで合否判定されるため、正確な合格点は公表されていませんが、目安として60%から65%の正答率を目指すと安心です。

しかし高得点を狙うなら7割から8割、つまり21問から24問の正解を目標にしてください。リスニングで高得点を取っておくと、筆記試験で多少ミスをしても合格できる余裕が生まれます。特にリスニングは対策をしっかり行えば安定して得点できる分野です。

英検準二級の二次試験の合格率は約80%と高いため、一次試験に合格できれば高い確率で最終合格できます。だからこそ一次試験のリスニングでしっかり得点することが英検準二級合格の鍵になります。

英検準二級のリスニングの問題構成と時間配分

英検準二級のリスニングの問題構成と時間配分を解説します。

英検準二級のリスニングの問題構成

英検準二級のリスニングは大問1から大問3までの3つのパートに分かれています。大問1は会話の応答文選択問題で10問出題されます。2人の会話を聞いて、最後の発言に対する適切な応答を選びます。

大問2は会話の内容一致選択問題で10問出題されます。やや長めの会話を聞いて、その内容に関する質問に答えます。選択肢を先読みすることで問題の予想ができるため、得点しやすいパートです。

大問3は文章の内容一致選択問題で10問出題されます。説明文やアナウンスを聞いて、その内容に関する質問に答えます。全体の流れを追いながらキーワードをメモする練習が効果的です。

英検準二級のリスニングの時間配分

英検準二級のリスニング試験の時間は約25分間です。音声は一度しか流れないため、集中力を保つことが重要です。筆記試験が終わった後、リスニングが始まるまでに数分の余裕があるため、この時間を使って選択肢を先読みします。

大問1は1問あたり約10秒の解答時間が設けられています。大問2と大問3は1問あたり約10秒から15秒の解答時間があります。わからない問題があっても考え込まず、適当にマークして次の問題に備えることが大切です。

時間配分で失敗しないコツは、問題番号を常に確認することです。音声を聞きながら今何問目を解いているのかを把握して、聞き逃しを防ぎます。

英検準二級のリスニングの配点

英検準二級のリスニングは30問で満点が約600点です。CSEスコアで採点されるため、1問あたりの配点は公表されていませんが、全問正解すれば満点になります。合格に必要なCSEスコアは1322点であり、リスニングで約400点を取ることが目安になります。

リスニングで高得点を取るメリットは、筆記試験とのバランスを取れることです。筆記試験が苦手でも、リスニングで450点から500点取れば合格の可能性が大きく高まります。逆にリスニングが苦手な場合は、筆記試験でカバーする必要があるため負担が増えます。

配点を意識した勉強法としては、大問1から大問3まで均等に対策することです。どれか1つのパートだけを集中的に勉強するのではなく、全てのパートで安定して得点できる力を身につけます。

英検準二級のリスニングが聞き取れない、やばいと思っている人向けの対処法

聞き取れない原因の多くは音読スピードが足りていないことです。音声よりも自分の音読の方が遅いと、聞き取りが追いつかず理解できません。まずは音読練習に時間を割いて、音声よりも速く読める力をつけることが最優先です。

もう1つの原因は単語力不足です。知らない単語が多いと、どれだけ音声が聞き取れても内容を理解できません。英検準二級のリスニングに出る単語は筆記試験と共通しているため、単語帳で基本的な語彙を覚えることも並行して行ってください。

やばいと感じたら、まず1週間だけ音読に集中してみることをおすすめします。1日3問だけを解いて、1問につき7回音読する勉強法を1週間続けると、明らかに聞き取りやすくなったと実感できるはずです。

英検準二級のリスニングの裏技

裏技の1つ目は選択肢の消去法です。4つの選択肢のうち、明らかに違う選択肢を2つ消去できれば、残り2つから選べるため正答率が50%になります。完璧に聞き取れなくても、部分的に聞き取れた内容から消去法で答えを絞り込めます。

2つ目の裏技は問題用紙へのメモです。英検準二級のリスニングでは問題用紙にメモを取ることが許可されています。数字や固有名詞など、忘れやすい情報は素早くメモすると正答率が上がります。ただしメモに集中しすぎて音声を聞き逃さないように注意してください。

3つ目の裏技は選択肢に出てくる単語に注目することです。音声の中で選択肢と同じ単語が聞こえたら、その選択肢が正解の可能性が高いです。逆に選択肢の単語がそのまま音声に出てきても内容が違う場合は引っかけ問題なので注意が必要です。

まとめ

今回は英検準二級のリスニングで9割取るための勉強法について解説しました。

英検準二級のリスニングで高得点を取るためのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT
  • 英検準二級のリスニングで9割取るには音読スピードを上げることが最重要
  • 最初の1ヶ月は1日3問で1問につき7回音読、2ヶ月目は1日7問で1問につき1回音読に切り替える
  • 要約しながら聞き取る練習をすることで接続詞や熟語に注目して効率的に得点できる

英検準二級は高校中級レベルであり、日常的な話題の概要を理解して情報や考えを基本語句で伝えられる力が求められます。

しっかり対策すれば間違いなく合格できる試験なので、この記事で紹介した勉強法を実践して合格を目指してください。

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