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イオン化傾向のおすすめの覚え方を語呂合わせでの覚え方から実際の覚え方のコツまで解説します。またイオン化傾向の一覧表も合わせて紹介するので、イオン化列およびイオン化傾向を覚えたいという方はぜひ参考にしてみてください。
イオン化傾向一覧表
イオン化傾向一覧表を紹介します。
| 金属元素 | 元素記号 | イオン化傾向 |
|---|---|---|
| リチウム | Li | ← 大(イオンになりやすい) |
| カリウム | K | |
| カルシウム | Ca | |
| ナトリウム | Na | |
| マグネシウム | Mg | |
| アルミニウム | Al | |
| 亜鉛 | Zn | |
| 鉄 | Fe | |
| ニッケル | Ni | |
| スズ | Sn | |
| 鉛 | Pb | |
| 水素 | (H) | ← 基準 |
| 銅 | Cu | |
| 水銀 | Hg | |
| 銀 | Ag | |
| 白金 | Pt | |
| 金 | Au | ← 小(イオンになりにくい) |
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方6選
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方を6つ紹介します。
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方1つ目:貸そうかな、まああてにすな、ひどすぎる借金
- 貸そう(Li-K)かな(Ca-Na)、まあ(Mg-Al)あて(Zn-Fe)に(Ni)すな(Sn)、ひ(Pb)ど(H)す(Cu)ぎる(Hg-Ag)借(Pt)金(Au)
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方2つ目:リッチに貸そうかな、まああてにするな、ひどすぎる借金
- リッチに(Li-K)貸そう(Ca-Na)かな(Mg-Al)、まあ(Zn-Fe)あて(Ni)にするな(Sn-Pb)、ひ(H)ど(Cu)す(Hg)ぎる(Ag)借(Pt)金(Au)
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方3つ目:リカちゃん かわいいな、まああてにするな、ひどい話、すぐ会える白金
- リ(Li)カ(K)ちゃん(Ca-Na)、まあ(Mg-Al)あて(Zn-Fe)に(Ni)するな(Sn-Pb)、ひ(H)どい(Cu-Hg)話(Ag-Pt)、金(Au)
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方4つ目:李家、仮納、馬ある、鉄に、スナ秘道、すい、はぐ遭う、白金
- 李家(Li-K)、仮納(Ca-Na)、馬(Mg)ある(Al)、鉄(Fe-Zn)に(Ni)、スナ(Sn)秘(Pb)道(H)、す(Cu)い(Hg)、はぐ(Ag)遭う(Pt-Au)
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方5つ目:リカちゃん貸そうかな、まああてにすな、ひどい水、すぐ白銀白金
- リ(Li)カ(K)ちゃん(Ca-Na)貸そう(Mg-Al)かな(Zn-Fe)、まあ(Ni)あて(Sn)にすな(Pb)、ひどい(H)水(Cu-Hg)、すぐ(Ag)白銀(Pt)白金(Au)
イオン化傾向の語呂合わせでの覚え方6つ目:イオン化しやすい順に貸してあげる
- か(K)して(Ca-Na-Mg-Al-Zn-Fe-Ni-Sn-Pb-H-Cu-Hg)あげる(Ag-Pt-Au)
イオン化傾向の定義
イオン化傾向とは、金属原子が水溶液中で電子を失って陽イオンになろうとする性質の強さを表します。
具体的には、金属Mが電子e⁻を放出してM⁺やM²⁺などの陽イオンになる反応(M → M^n+ + ne⁻)の起こりやすさを示す尺度です。イオン化傾向が大きい金属ほど、電子を放出しやすく陽イオンになりやすい性質を持ちます。この傾向は金属固有の性質であり、周期表上の位置や電子配置と密接に関係しています。
イオン化エネルギーとの違い
イオン化エネルギーとイオン化傾向は似た概念ですが、明確な違いがあります。
イオン化エネルギーは、気体状態の原子1個から電子1個を取り去るのに必要なエネルギーで、気相での性質を表します。
一方、イオン化傾向は水溶液中での金属が陽イオンになりやすさを表す指標です。水溶液中では、生成したイオンが水分子に囲まれる水和が起こり、これによってイオン化が促進されます。そのため、気相でのイオン化エネルギーが大きくても、水和エネルギーが大きければ水溶液中でイオン化しやすくなる場合があります。
例えばリチウムは、イオン化エネルギーは比較的大きいですが、Li⁺の水和エネルギーが非常に大きいため、イオン化傾向は大きくなります。
イオン化列(イオン化傾向)の暗記のコツ
入試で高得点を取るには、イオン化列を完璧に暗記することが最優先です。語呂合わせ「貸そうかな、まああてにすんな、ひどすぎる借金」(Li K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb H Cu Hg Ag Pt Au)を何度も唱えて確実に覚えましょう。ただし、語呂合わせだけでなく、各金属の化学記号も同時に覚える必要があります。
また、周期表と関連付けて、アルカリ金属(Li、K、Na)が左端、貴金属(Ag、Pt、Au)が右端にあることを視覚的にイメージすると記憶に残りやすくなります。
まとめ
今回はイオン化傾向のおすすめの覚え方やイオン化傾向の特徴について解説しました。
- イオン化傾向が大きい→ 陽イオンになりやすい、酸化されやすい、還元力が強い
- イオン化傾向が小さい→ 陽イオンになりにくい、酸化されにくい、貴金属
- 水素(H)より大きい金属→ 酸と反応して水素を発生する



