世界に通用する18歳を育む – 立命館慶祥中学校・高等学校の教育支援と受験指導

立命館慶祥中学校・高等学校は、北海道から世界に通用する人材を育成することを掲げ、30周年を迎えようとしています。

果敢にチャレンジする精神と確かな学力、そしてグローバルな視野を育む同校の特色ある教育について、入試部長の内山先生と進路部長の渡部部長にお話を伺いました。

開校から29年、揺るぎない教育理念

ー教育理念や特色についてお聞かせください。

内山先生:立命館慶祥中学校・高等学校は開校当初より生徒の育成目標、教育目標として『世界に通用する18歳』を掲げています。

北海道から世界に通用する人材を育成したい。

私たちが考える世界に通用する人材とは、果敢に未知なることに挑戦するマインドを持った人、あるいは、予測不能な困難な社会課題に対応できる力、レジリエンスを備えた人材、そして、グローバルシティズンシップ、世界市民としての素養を6年、あるいは3年間の中で育成していくことを大切にしています

森林公園に位置する立地特性を踏まえ、隔絶された空間にならないよう、「本物の体験」「本物を知る」という機会も重視しており、北海道の中でも先駆けて海外研修を複数コース設けて、「世界とのつながり、学ぶ」ということに重きを置いています。

高校2年生は8つのコース(タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、台湾、アメリカ(NASA)、オーストラリア北部、ガラパゴス)から選択して世界に飛び立っています。

充実した国際交流プログラム

海外からの留学生受け入れも積極的に行っており、オーストラリアやインドネシア、タイ、シンガポールなど、多くの姉妹校・協定校との交流を展開しています。

特にタイとシンガポールについては、相互に訪問し合い、国際共同研究なども実施しています。

また、北海道における先進的な理数教育のリード校として、スーパーサイエンスハイスクールの再指定も受け、高度な理数教育を実践しています。

中学生向けの年間を通じた理科実験や、高校生の受験クラス、立命館クラスに関係なく実験を重視した教育を行っています(中学は約60タイトル、中1〜高3までの6年間の実験約160タイトル)。

チャレンジ精神を育む環境づくり

ー生徒の皆さんにどのような力を身につけてほしいとお考えでしょうか。

内山先生:入学段階から、果敢にチャレンジする人に来てほしいというメッセージを発信しています。

何かやりたい人を応援する学校だとお伝えしていますので、チャレンジしたいという生徒が多く集まってくる土壌があります。

おとなしい生徒も国際交流、卒業生の講演会、立命館大学との連携による特別講義など、様々な「刺激のシャワー」がチャレンジするきっかけ作りになっています。

担任の先生を中心に、生徒一人一人の個性を見極めながら、また多様性を尊重した声かけを行っています。

受験に向けた手厚いサポート体制

ー受験に対して、どのような指導や支援を行っていますか。

渡部先生:高校1年生には東大キャンパスツアーを実施し、今年は約40人が参加しました。

実際に働いている卒業生の職場訪問も兼ねて、大学と社会、将来の姿を具体的にイメージできる機会を設けています。

特に医学部志望者が多い特徴を活かし、東北への研修も実施しています。

震災時の医療活動経験者や現役の医師から話を聞く機会を設け、医療の現場への理解を深めています。

きめ細かな学習支援と進路指導

ー受験期のモチベーション維持のために、特に意識されていることをお聞かせください。

内山先生:日々の学習記録を重視し、担任との情報共有を密に行うことで、バランスの取れた学習指導を実現しています。

また、要所要所でのタイミングで進路説明会を開催し、生徒のモチベーション維持と進路選択の深化を図っています。

コロナ禍での迅速な対応

ー最近取り組みで変化があったことはありますか?

内山先生:コロナ禍で公立校が休校する中、当校ではいち早くZoomによるオンライン授業を導入しました。

朝のショートホームルームから始まり、通常の時間割に沿って全ての授業をオンラインで実施し、進路説明会などはZoom配信や録画配信を行うという、「学校とつながる」を大切にした情報提供を途切れさせない工夫を行ってきました。

保護者との連携強化

生徒向けの説明会内容は基本的に保護者にも共有し、進路指導における情報の統一を図っています。

コロナ禍においても、進路説明会や学内推薦に関する説明をレコーディングして配信するなど、情報格差が生じないよう配慮してきました。

中高一貫教育の特徴と展望

ー入学を考えていらっしゃる生徒や保護者の方々へメッセージと今後の展望についてお聞かせください。

内山先生:中学からの入学生と高校からの入学生は、進度の違いから高校2年生までは別クラスで学習しています。

高校3年生になると、難関大コースと立命館コースにおいて混合クラスとなり、新たな出会いと刺激の機会を創出しています。

北海道という地で、私たちは他の私立の学校でもまだ実施していないようなことに先駆的にチャレンジしてきました。

これからも予測不能な社会の中で、この先を見据えた新たなことにチャレンジできる人材を育成していきたいと考えています。

学校法人立命館のダイバーシティ&インクルージョンの理念のもと、「挑戦をもっと自由に」という姿勢で、世界で活躍できる人材の育成を目指し続けています。