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大学受験の合格を勝ち取るための化学の勉強法を難関大に合格した先輩が徹底解説します。
理論化学、無機化学、有機化学ごとの勉強法や勉強計画、紹介します。また難関大志望から共通テストで高得点を取りたい方などレベル別に解説します。
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大学受験の化学の勉強法【理論化学編】
無機化学や有機化学で扱う内容を理解するためには理論化学で学ぶ知識が必要です。
つまり、理論化学の勉強法を確立することは、後に学ぶ無機化学・有機化学の基礎に繋がります。
後述で無機化学と有機化学に分けて詳しく説明していきます。
理論化学には様々な単元が存在しますが、実はそれぞれの単元は関連しているのです。
理論化学の勉強法として、各単元を関連付けて勉強しなければ大学受験問題を理解することができません。
例えば、化学平衡を理解するには熱化学の知識であったり、酸と塩基で出てきた反応式を覚えていることが必要になりますし、電池・電気分解は酸化還元の応用であったりします。
つまり、理論化学のどこかの分野の知識が欠けていると、大学受験の勉強において理論化学の他の分野はもちろん、無機化学と有機化学にも影響が出てきます。
大学受験の化学の独学の勉強法【無機化学編】
誤解を恐れずに言いますが、無機化学は実は暗記科目ではありません。もっと詳しく言うと、無機化学は皆さんが思っているほど暗記する内容はとても少ないのです。それが分かれば、容易に無機化学の勉強法を確立できると思います。
なぜ皆さんが無機化学の勉強法を確立できずに勉強を敬遠してしまうかと言うと、理論化学と関連させて勉強しないからです。
逆に理論化学と無機化学を関連させて勉強しなければ、皆さんのイメージ通り地獄の暗記分野になります。
イメージとしては、理論化学の中に無機化学が属していると思ってください。
まず初めに、大学受験向け無機化学の勉強に必要な理論化学の分野の勉強法を紹介していきます。
①イオン化傾向(理論化学)
イオン化傾向とは、溶液中における元素のイオンへのなりやすさを表します。
一般的にイオン化傾向は「Li K Ba Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb H Cu Hg Ag Pt Au」という順番で覚えましょう。
「理科バカな、まあ当てにすんなひどすぎる借金」といった風に学校で習ったのではないでしょうか。
イオン化傾向に応じて、水との反応、希酸との反応、酸化力のある酸との反応が変わってきます。
これらの反応は気体を発生させるので、無機化学の「気体の製法」に深く関わってきます。
②酸・塩基(無機化学のための理論化学)
理論化学の「酸と塩基」の分野も、大学受験に向けて無機化学の勉強法を確立するうえでにおいて重要な役割を果たします。
物質が強酸か弱酸か、また強塩基か弱塩基か。また、酸性塩や塩基性塩の性質などを理解しておくことが必要です。
無機化学において様々な物質を生成する反応が、中和反応であることはとても多いです。
それらの反応を単に丸暗記しないためにも、酸と塩基の単元をしっかりと把握しておくことが必要です。
③酸化還元反応(無機化学のための理論化学)
酸化還元の単元を勉強すると半反応式について習います。この半反応式が無機化学においてかなり重要です。
半反応式を丸暗記しようとする大学受験生は多いですが、酸化還元の分野がしっかり身についていれば必ず半反応式を作ることが出来ます。
無機化学において様々な物質の生成反応を覚える必要があります。「半反応式の右側に現れる物質が何か」を覚えているとそれをそのまま応用できるのです。
つまり、最低限のことだけ暗記すれば半反応式は丸暗記する必要がないのです。
酸化還元を理解することが、無機化学を単なる暗記分野にするかしないかを決めます。
大学受験の化学の独学の勉強法 有機化学編
有機化学の一つの特徴は、暗記事項が多いことです。
有機化学の授業の最初の頃、有機化合物の命名法について習いますが、これを理解しないと問題文が指示している化合物がわからないので問題が解けません。
そして、有機化合物には色んな官能基が存在し、官能基が組みあわさって初めて一つの物質を形成しています。
反応式をみたときになぜその反応が起こるのか理解するには、各々の官能基の性質を知る必要があります。
また、代表的な有機化合物については名称、構造式、反応を覚えておかなければなりません。
この通り、有機化学は暗記事項が非常に多いです。一方で考えて解く事項も多いです。
代表的なものとして「構造決定」が挙げられます。
「構造決定」を解くには、官能基や各種有機化合物の反応といった知識を備えておかないといけません。
要するに、有機化学の考える系の大学受験の問題も結局は基礎知識がないと歯が立ちません。
なので、大学受験で合格するための有機化学の勉強法としてはまずは暗記事項を徹底的に抑えることが必要不可欠です。暗記事項をおさえた後は問題集の問題を通して、有機化学に必要な思考力・考察力を身につけましょう。
独学での大学受験の化学のおすすめの勉強法
化学のおすすめの勉強法を紹介します。
独学での大学受験の化学の勉強法①:暗記に逃げず、理解に努める
化学というと一見、暗記科目と考えられてしまうことがあります。ただ実際の試験では計算問題も多く占めることから、本質的な理解が必須です。
また知識問題に対応するときも、暗記だけで乗り越えるのは非常に時間がかかるため、理解をするようにしましょう。
そのため機械的に暗記するだけでなく、なぜそうなるのかまでの理解を深めることが重要です。
理解を深めることによって、応用問題にも取り組むことができます。
独学での大学受験の化学の勉強法②:基礎を固めて、応用に移る
しっかりと基礎を固めたら、応用問題に移りましょう。徹底的に基礎を固めることが応用問題を解く上で何より重要です。
さらに化学は応用問題のパターンが決まっているため、応用問題の演習量をこなせば、必然的に問題が解けるようになります。
着実に積み上げることによって得点できる教科なので、モチベーションも維持しやすいでしょう。
独学での大学受験の化学の勉強法②:勉強計画をしっかり立てる
遅めに勉強を始める人が多い化学ですが、勉強計画をしっかり立てることが重要です。◯ヶ月後には完全に理解・暗記ができているように、①週間でX週は解くなどと計画を立てましょう。
大学受験向けの独学でできる化学の記述対策の勉強法
大学受験対策の化学の記述対策の勉強法を紹介します。
大学受験の化学の記述問題対策①基礎固め
記述問題を解くうえで化学の基礎知識がなければ記述の文章を書くことは不可能です。
これは記述に限らず、語句問題や選択問題、実験問題にも通じます。
要するに、化学の記述問題を解くには基礎固めが非常に大事です。
記述問題を解くときは、身に着けた化学の知識を取り出して解答します。基礎固めをすればするほど、記述問題で豊富な引出しを持つことができます。
例えばイオン結合や電子親和力の定義、無機化学に出てくる色をしっかり言えていますか?
化学に関する知識をたくさん蓄えておかなければ記述問題は解くことができません。
基礎固めをするには教科書を熟読し、問題集で知識を徹底的にインプットしましょう。
教科書を読むだけでは知識が定着しているか判断できないので、大学受験向け問題集を使って定着度が低い分野・苦手な分野の基本問題を徹底的に解きまくりましょう。
そして、何周も解いて基礎固めを行うことが大学受験の記述問題で必ず役に立ちます。
大学受験の化学の記述問題対策②化学の理解を深める
教科書や大学受験向け問題集を使ってインプットができたら、アウトプットで化学の理解を深めましょう。
定期考査で化学の勉強する際、丸暗記でなんとかなると思います。教科書を丸暗記したり課題の解答を丸暗記したりしていると思います。
ですが、大学受験ではその勉強法は通用しません。化学の本質を理解しないと記述は絶対に書けないでしょう。
普段勉強しているとき、なんとなくで正解した問題や、なんとなく理解ている分野とかありませんか?
大学受験の記述問題で模範解答のような解答を書くには、化学知識の理解を深める、正しい知識で解答用紙を埋める作業が大事です!
どこまで自分の理解度が進んでいるのかを大学受験向け問題集の記述問題でアウトプットしていきましょう。
インプットした化学知識をアウトプットすることで、大学受験の記述で高得点を取れる実力がつきます。
記述対策でおすすめの参考書・問題集を最後の方で紹介します。
大学受験の化学の記述のコツ
大学受験の化学の記述対策のコツを紹介します。
大学受験の化学の記述のコツ①しっかりと考え抜く
数学と同じようにすぐ答えを見るのではなく、限界まで考え抜いた上で答えを見ることが重要です。その考え抜いた経験が後々の実力に繋がることになります。
大学受験の化学の記述のコツ②理由と結論を意識する
誰が回答を見ても見てもわかりやすいように、論理的の文章を心掛けることが重要です。そのためには理由と結論を意識することがいいでしょう。
大学受験の化学の記述のコツ③8~9割は最低でも埋めるようにする
記述問題を解く時は、指定文字数の8~9割は最低でも埋めるように意識しましょう。
文字数が指定されていたら、「その字数以内で、多く・詳しく説明する」ことが心がけましょう。
問題分の意図を理解し、しっかり要素を盛り込むことを意識しましょう。
そのために、上記の通り基礎固めの徹底して行いましょう。多くの知識を身につけると解答欄に要素を「多く・詳しく」盛り込むことができます。
大学受験向けの化学の独学の参考書・問題集の使い方
化学のおすすめの参考書の使い方を紹介します。
大学受験向けの化学の参考書の使い方①:適切な目標を設定する
無謀な計画は立てずに、身の丈にあった計画を立てるようにしましょう。参考書・問題集には易しいものから難しいものまで様々な種類があるので、自分にあったものを選んで取り組むことが重要です。
いきなり難しい問題集に取り組みたくなる気持ちも十分にわかりますが、自分の課題はどこにあるのかしっかりと把握した上で、取り組むべき問題集を選ぶと良いです。
とにかく基礎を忠実に固めることが何よりの近道と信じて、自分のやるべきことに集中しましょう。
大学受験向けの化学の問題集の使い方②:繰り返し解く
参考書・問題集を購入するとワクワクしますよね。ただ模試と同じように、一度解いて解きっぱなしにしてしまっている方も多いと思います。
参考書・問題集は一度解いただけでは力が付かないので、繰り返し解き直す必要があります。完璧であれば再度解く必要はありませんが、完璧になるまでやり切りましょう。
基準としては、問題を見た瞬間に回答までの道筋を一瞬で編み出すことができるか程度まで繰り返し解き直すといいです。
またよく言われているように一冊の参考書を完璧になるまでは他の参考書に手を出すのはよくありません。
大学受験向けの化学の参考書の使い方③:計算式をノートに残す
数学と一緒ですが、計算問題に関して計算式をノートに残すことが重要です。もし回答して間違ってしまった場合は振り返って原因がわかるように残しておきましょう。
大学受験の本番の際には計算過程を要求されることもあります。練習の時でも本番と同じように取り組むことが重要です。
▽化学のおすすめの参考書を知りたいという方はぜひ以下を参考にしてみてください。
化学のおすすめの参考書ランキング11選を東大生が解説!【大学受験】 化学の一問一答のおすすめランキングと使い方を徹底解説!共通テスト対策!まとめ
これまで化学の勉強法を紹介してきました。化学というと英国数に比べて優先度を落としてしまう科目ですが、非常に重要な科目です。
最後となりますが、受験生は、化学に限らず理科を軽視する学生が圧倒的に多いです。
確かに、大学受験においては国数英を優先的に勉強するのは大事です。
ですが、それでは理科、化学が大学受験本番に間に合わないという受験生が続出してしまいます。
大学受験の勉強において理科、化学という科目を後回しにした結果、大学受験本番に間に合わず、化学が足を引っ張ってしまう現象が起こりがちです。
後回しにしすぎてもう手遅れだから化学は捨て科目にしようと考える学生は多いです。
他にも、計算が苦手だから理論化学を後回しにしたり、暗記が苦手だから無機化学や有機化学を避けたりする学生が多く見受けられます。
しかし、大学受験の勉強を本格的に始める前から化学の勉強法を確立しておけば、大学受験直前に焦ることはないでしょう。
丁寧に積み重ねれば確実に点数を取れる科目なので、順番通りに進めることが非常に重要です。
そのため受験までの化学を含めた勉強計画の立て方で差がつきます。
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