マンネリ化する家庭料理に革命を 〜スパイスの日常使いで変わる食の楽しみ〜

日常の料理にスパイスを取り入れ、キッチンでの豊かな時間を大切にする「Leiクッキング株式会社(スパイスフード クリエイター)」。専業主婦から始まった山本由里子さんの挑戦は、今やスパイスを通じて多くの人々の食卓に新たな可能性をもたらしています。時代のニーズに合わせつつも、料理に込める真心を忘れない教室の魅力に迫ります。

日常のキッチンを豊かにするスパイス教室

ー教室の概要について教えてください!

弊社はキッチン課題をクリアしていくような会社になっておりまして、キッチンに立つ全ての方々が対象です。昨今、共働きもあり、時短簡単がスタンダードになる中で失われてしまうキッチンでの楽しみを、スパイスを通してたくさんの方に届けていきたいという教室になっています。

自分の思いを料理に込めて

ー教室を始めたきっかけや経緯について教えてください!

最初は「女性の自立」という観点から、専業主婦だった私が日々の活動を通して仕事ができないかというところで教室を始めました。当初は他の方のレシピを使って講師をしていたのですが、自分の思いと自分の料理を伝えたいという気持ちが強くなり、独り立ちしました。

お母さんになってからは、子供のために作る料理が甘口で自分の口に合わないという課題に直面しました。そこでスパイスを使うことで、同じ料理でも後からかけるだけで大人の味になるという楽しみを発見しました。この素晴らしさを他のお母さんたちにも届けたいと思って始めたのが最初です。

他にはない日常スパイス使いが強み

ー他の教室にはない特徴や、一番のアピールポイントを教えてください!

一番の特徴は、いつもの料理、皆さんが作っている「家庭料理で使える日常のスパイス使う」という点です。特別な国の料理やカレーライスなどのスパイス料理は増えてきていますが、ブリの照り焼きやポテトサラダなど毎日の食卓で使えるスパイスはなかなか浸透していません。そういった日常料理へのスパイス活用で差別化を図り、皆さんのお役に立てるよう取り組んでおります。

時代のニーズに合わせた真心の料理

ー受講者に指導する際に特に意識していることや、教室全体の方針について教えてください

一番大事にしていることは、時代のニーズに合わせた提案をすることです。料理教室なのでコテコテの美味しい料理を作るのも楽しいのですが、今は共働きの方が多く、家族と過ごす時間を大切にしたい方が増えています。そのため、時間短縮と簡単さを重視しながらも、心を込めた料理を大切にした指導を心がけています。

時代の変化でキッチンの在り方も変わっていくかもしれませんが、キッチンでの大切な瞬間と真心の部分は守りつつ、時代に合わせた提案方法でお教室を運営していきたいと考えています。

企業向けと認定講師育成の二本柱

ー現在提供しているコースやプランについて、具体的に教えてください!

大きく分けて2つあります。

1点目は企業様や学校様など、集団でグループでお申し込みされる方向けのコースです。企業様向けのコースでは、スパイスブレンドを学びたいスーパーやメーカー、また福利厚生としての料理教室なども行っています。学校様に関しては、スパイスにこだわらず、家庭料理の大切さや食文化、旬の食材、行事食などについて、各企業・行政・学校に合わせたスクールを提供しています。

2点目は認定講師制度で、私が作ったカリキュラムを資格として9,800円で学んでいただき、5種類のスパイスブレンドを習得します。その後、年間3,300円をお支払いいただくことで、スパイスフードクリエイターとしての認定講師として活動していただけるコースを設けています。

認定講師の拡大とパートナーシップの強化

ー今後より強化していきたい点や、取り組みについて教えてください!

個人的な取り組みとしては、認定講師の拡大に力を入れていきたいと考えています。一人の力だけでは限界がありますので、キッチンの大切な瞬間やスパイスの日常使いについて共感いただいた方に講師になっていただき、キッチンの豊かさを広げていきたいです。

また、企業様などとパートナーシップを組むことも重要だと考えています。キッチンの豊かさは個人の活動だけでは「半径7メートル以内」で止まってしまうので、様々な方と手を組んでより広く伝えていきたいと思っています。

自分のための料理と真心のあるキッチン文化を広げたい

ー料理教室の入会を考えられている方へメッセージをお願いします!

私からのメッセージは2点あります。まず、マンネリ化してしまったり自分のための料理が作れていないと感じている方へ。

もちろん家族や友人、パートナーに合わせたお料理も大切ですが、スパイスを使うことで自分のための料理を後からかけて変えることもできます。ぜひキッチンを通して、ご自身のための料理も作ってほしいと思います。

もう1点は、認定講師を目指す方へのメッセージです。講師制度を大きくしていきたい理由は、キッチンの「真心」という部分が薄れてきているからです。その大切さを共有できる方と手を組んで広げていきたいと考えています。私のマニュアルは料理のみになりますが、皆さん自身のキッチンでの経験や体験を踏まえて、オリジナルのレッスンを展開していただける仲間を増やしていきたいです。ぜひご受講いただけたら嬉しいです。