札幌市で4つの保育施設を運営する特定非営利活動法人おーるまいてぃ。最大でも定員44人という少人数制にこだわり、子ども一人ひとりに寄り添う保育を実践しています。設立から20年、独自の教育プログラムで子どもたちの可能性を広げています。今回は代表の髙屋敷さんに、設立の経緯や保育に対する想いをお聞きしました。

事業概要と設立の経緯
ー御社の事業内容について教えていただけますでしょうか。
髙屋敷さん:特定非営利活動法人おーるまいてぃは、保育事業を中心に展開しており、約20年の実績があります。中央区と北区に計4つの施設を運営しています。
子育て経験から生まれた支援への想い
ー設立のきっかけについて教えていただけますでしょうか。
髙屋敷さん:私自身が子育てを経験する中で、同じような境遇の方々の支援ができないかと考え、それまでは保育とは無関係の仕事をしていましたが、思い切って脱サラして保育園を始めました。保育を行う中で、支援が必要なお子さんと出会う機会が増えていきました。
そこで、保育園とは別に「おーるまいてぃ」という名称で相談支援を開始。NPOの方々や子育て関連のワークショップ参加者、ベビーシッターの方々との出会いを通じて、NPO法人化を決意し、ボランティアベースで立ち上げました。
保育理念と特徴的な取り組み
ー御社の保育における特徴やアピールポイントを教えていただけますでしょうか。
髙屋敷さん:最大の特徴は少人数制にこだわっている点です。最大規模の施設でも定員44人、最小規模では小規模保育の12人と、全施設で少人数制を採用しています。
少人数制にこだわる理由はお子さんへのきめ細かな対応を実現するためです。大規模な施設では時間に追われがちで、子どもの自主性を育む機会が失われてしまう可能性があります。私たちは、最終的に子ども自身で「できた」という経験を積み重ねていけるよう、必要最小限のサポートを心がけています。
保育指導方針
ー具体的な指導方針について教えていただけますでしょうか。
髙屋敷さん:まず大切にしているのは、子どもの気持ちを受け止めることです。「まだ遊びたい」という気持ちに対して、否定するのではなく「そうだね」と共感した上で、次の活動への移行を促すようにしています。
また、禁止語を極力使用しないよう心がけています。安全に関わる場面では必要に応じて制止することもありますが、その場合も何がいけなかったのかを子ども自身が考えられるよう、寄り添いながら対話を重ねています。子どもの行動には必ず理由があるという認識のもと、その気持ちを理解し、適切に受け止めていくことを意識しています。
教育プログラムの充実と今後の展望
ー今後の展望についてお聞かせください。
髙屋敷さん:現在、3歳以上の園児を対象に個別のピアノレッスンを実施しています。ピアノは脳の発達にも良い影響を与えると言われており、今後も継続して取り組んでいきたいと考えています。
また、キッズヨガも導入しており、これは単なる運動プログラムではなく、礼儀作法や集中力を養う機会としても活用しています。さらに、グローバル化を見据え、外国人講師による対面での英語レッスンやフィリピンとオンラインで繋いだ英会話レッスンも実施しています。幼児期から自然に英語に触れる環境を整えることで、将来的な英語力の向上につながると考えています。
子どもたち一人ひとりの可能性を育む保育を目指して
ーこれから保育園を探す方へメッセージをお願いします。
髙屋敷さん:私たち特定非営利活動法人おーるまいてぃは、北海道札幌市で20年以上にわたり、子どもたち一人ひとりの成長に寄り添う保育を実践してきました。少人数制という特徴を活かした丁寧な保育を心がけています。
保育園選びでお悩みの方は、ぜひ一度見学にいらしてください。これからも地域の子育て支援の拠点として、子どもたちの健やかな成長をサポートしていきます。