「他教科を英語で学ぶ」革新的アプローチで実践的な英語力を育成 ー NEIRO Language House代表 小山さんにインタビューしました!

教科書のフレーズを暗記し、文法を学び、それでも「使える英語」が身につかない——。多くの人が経験してきた従来の英語学習への違和感。その解決策として注目したいのが、「他教科を英語で教える」という新しいアプローチです。

熊本県を拠点に展開する英会話スクール「NEIRO Language House」では、算数、理科、社会など、普段日本語で学ぶ教科を英語で学ぶことで、実践的な英語力の育成を目指しています。

90分という大胆な授業時間、実験やクラフトを取り入れた体験型学習、一人ひとりの特性に合わせた柔軟な指導——。従来の英語教育の常識を覆す同スクールの取り組みについて、代表の小山さんに詳しく話を伺いました。

独自の教育メソッドで7年の実績

―まずはサービス概要について教えてください。

小山:当校は1歳から大人まで幅広い年齢層を対象としたチケット制の英会話スクールです。

通常レッスンは60分と90分の2パターンがあり、その他に保育園への出張レッスン、アフタースクールプログラム、オンラインレッスンも提供しています。

1クラスの定員は12名程度で、現在は日本人講師3名と外国人講師8名のスタッフ体制で運営しています。

起業の背景にある想い

―英会話スクールを立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。

小山:12年間大手英会話教室で勤務していましたが、年々、既存の教育システムに違和感を覚えるようになっていきました。特に、一般的な英会話教室では教科書のフレーズを覚えることが中心です。

そんな中で実践的なアウトプットができない生徒たちを見て、もっと使える英語を教えたいという思いが強くなっていきました。

全てが決められた形式で進められる中で、本当の意味での英語コミュニケーション力を育てることの難しさを感じ、自分なりの教育メソッドを実践したいと考えるようになったのが、独立のきっかけです。

革新的な「他教科英語学習」アプローチ

―具体的にどのような教育方法を採用されているのでしょうか。

小山:当校のコンセプトは「他教科を英語で教える」というものです。国語、算数、理科、社会などの教科を英語で学ぶことで、より実践的な英語力を育成しています。

これはイギリスのCLIL(クリル)という教授法を参考にしており、インターナショナルスクールでも採用されている方法です。海外の教科書を使用しながら、日本人の子どもたちに適した形にアレンジしています。

90分レッスンの特徴と効果

―他校との違いについて教えてください。

小山:最大の特徴は90分という授業時間です。一般的な英会話教室では45分や60分のレッスンが主流ですが、当校では小さな子どもでも90分のレッスンを行います。

その中で通常の英語練習に加え、制作活動やクラフトタイム、実験などの実践的な活動を必ず取り入れています。これにより、英語を使わざるを得ない状況を作り出し、より自然な形で英語力を伸ばすことができています。

個々に寄り添った指導方針

―生徒さんとの関わり方で意識されていることはありますか?

小山:一人一人の年齢、性格、学力、英語への興味の示し方が異なるため、決して一括りにしないよう心がけています。

例えば、発達障害がある生徒や読み書きが苦手な生徒には、会話中心のクラスを勧めるなど、それぞれの得意分野を活かせるような提案を心がけています。

今後の展望

―今後の取り組みについて教えてください。

小山:現在の英語教育の枠組みを超えて、通常の学習塾としての機能も検討しています。これは、発達障害や不登校など、従来の教育システムになじみにくい生徒たちのニーズに応えるためです。

当校のアットホームな雰囲気の中で、英語以外の教科も学べる環境を整えていきたいと考えています。

最後に入会を検討している方へ

―最後にメッセージをお願いします。

小山:英会話教室選びで最も大切なのは、英語学習を通じたコミュニケーション力の向上です。そのためには、講師、生徒、保護者の三者間の相性が非常に重要になってきます。

現在は大手から個人経営まで、様々な特色を持った英会話教室がありますので、それぞれの教室の特徴をよく見極めていただき、お子様に合った環境を選んでいただければと思います。

当校の「他教科を英語で学ぶ」というアプローチも、その選択肢の一つとして検討していただけると嬉しく思います。